四半期報告書-第82期第2四半期(令和3年7月1日-令和3年9月30日)

【提出】
2021/11/12 10:46
【資料】
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【項目】
37項目
(1) 財政状態及び経営成績の状況
当第2四半期連結累計期間の日本経済は、新型コロナウイルス感染症の影響により、依然として厳しい状況となっております。一方、テレビ広告市況におきましては、東京地区のスポット広告の出稿量がコロナ禍で低迷した前年同期を大きく上回り、好調に推移しました。
このような経済状況のなか、当第2四半期連結累計期間の売上高は、テレビ放送事業におけるタイム収入、スポット収入の大幅な増収に伴い1,436億1千8百万円(前年同期比+21.7%)となり、売上原価、販売費及び一般管理費の合計が1,352億1千4百万円(同+16.9%)となりました結果、営業利益は84億3百万円(同+262.6%)となりました。また、経常利益は113億6千8百万円(同+166.1%)、親会社株主に帰属する四半期純利益は76億7千3百万円(同+170.4%)となりました。なお、「収益認識に関する会計基準」(企業会計基準第29号2020年3月31日)等を第1四半期連結会計期間の期首から適用しております。詳細については、「第4 経理の状況 1 四半期連結財務諸表 注記事項 会計方針の変更」をご参照ください。
セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。
①テレビ放送事業
タイム収入は、「東京オリンピック」「世界フィギュアスケート国別対抗戦2021」「全英オープンゴルフ」などの単発番組により増収となりました結果、431億5千3百万円(前年同期比+15.8%)となりました。
スポット収入は、前年同期に低迷した東京地区の広告出稿量が反動増となったことなどから大幅な増収となりました。業種別では、「外食・各種サービス」「情報・通信」「飲料・嗜好品」など多くの業種で増収となりました。以上の結果、スポット収入は429億1千8百万円(同+40.7%)となりました。
また、BS・CS収入は124億1千5百万円(同+2.7%)、番組販売収入は64億7千7百万円(同△2.3%)、その他収入は104億9千万円(同+10.7%)となりました。
以上により、テレビ放送事業の売上高は1,154億5千5百万円(同+20.3%)、営業費用は1,084億8千2百万円(同+14.6%)となりました結果、営業利益は69億7千3百万円(同+434.2%)となりました。
②音楽出版事業
前年同期は新型コロナウイルス感染症の影響により、所属アーティストのコンサートツアーを含む音楽イベントの開催を見送ったものの、当期は会場の人数制限のもと「湘南乃風」及び「ソナーポケット」が全国ツアーを実施したことなどにより、音楽出版事業の売上高は36億8千7百万円(前年同期比+19.0%)、営業費用は32億5千3百万円(同+15.2%)となりました結果、営業利益は4億3千3百万円(同+58.1%)となりました。
③その他事業
通販番組「じゅん散歩」が引き続き好調な視聴率を維持していることに加え、通販特番「坂上くんが試してみた!!」や「今田耕司★ヒットの世界」が好評を博したこと及び前年11月に連結子会社化した株式会社イッティの業績取り込みなどにより、ショッピング事業が増収となりました。また、前年同期における大型イベントの中止・延期の反動増によりイベント事業が増収となったほか、インターネット事業が好調に推移しました。
以上により、その他事業の売上高は309億9千7百万円(前年同期比+23.0%)、営業費用は300億3千6百万円(同+22.8%)となりました結果、営業利益は9億6千万円(同+29.7%)となりました。
報告セグメントごとの経営成績の状況は、次のとおりであります。
(単位:百万円、%表示は対前年同期増減率)
売上高
前第2四半期
連結累計期間
当第2四半期
連結累計期間
テレビ放送事業95,967115,45520.3%
音楽出版事業3,0983,68719.0%
その他事業25,20330,99723.0%
調整額△6,243△6,522
合計118,026143,61821.7%

(単位:百万円、%表示は対前年同期増減率)
セグメント利益
前第2四半期
連結累計期間
当第2四半期
連結累計期間
テレビ放送事業1,3056,973434.2%
音楽出版事業27443358.1%
その他事業74096029.7%
調整額△235
合計2,3178,403262.6%

当第2四半期連結会計期間末の財政状態は、次のとおりであります。
当第2四半期連結会計期間末の総資産は前連結会計年度末比153億5千9百万円増の4,890億9千9百万円となりました。これは、現金及び預金が115億4千1百万円減少したものの、有価証券が199億9百万円、投資有価証券が147億1千8百万円増加したことなどによります。
負債合計は、前連結会計年度末比2億1千2百万円減の974億2千1百万円となりました。これは、繰延税金負債などの増加により固定負債の「その他」が37億5千5百万円増加したものの、未払金などの減少により流動負債の「その他」が43億7千7百万円減少したことなどによります。また、純資産合計は、前連結会計年度末比155億7千2百万円増の3,916億7千7百万円となりました。この結果、自己資本比率は79.8%となりました。
(2) キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結累計期間における現金及び現金同等物は、435億1千5百万円となりました。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動によるキャッシュ・フローは、130億5千3百万円の収入となり、前第2四半期連結累計期間に比べ収入額が2千4百万円増加しました。これは、売上債権の増減額が164億5千6百万円減少したものの、税金等調整前四半期純利益が71億8千5百万円、未払金の増減額が増加したことなどにより「その他」の増減額が65億7千万円、仕入債務の増減額が24億5千1百万円、棚卸資産の増減額が21億4千万円増加したことなどによるものです。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動によるキャッシュ・フローは、114億7千2百万円の支出となり、前第2四半期連結累計期間に比べ支出額が30億3千5百万円増加しました。これは、有価証券の償還による収入が48億円増加、有形固定資産の取得による支出が28億9千3百万円減少したものの、有価証券の取得による支出が134億1千9百万円増加したことなどによるものです。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動によるキャッシュ・フローは、21億6千8百万円の支出となり、前第2四半期連結累計期間に比べ支出額が4億1千7百万円減少しました。
(3) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第2四半期連結累計期間において、優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について、重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
(4) 研究開発活動
当第2四半期連結累計期間の研究開発費の総額は61百万円であります。