当第2四半期連結累計期間の日本経済は、新型コロナウイルス感染症の影響により、依然として厳しい状況となっております。一方、テレビ広告市況におきましては、東京地区のスポット広告の出稿量がコロナ禍で低迷した前年同期を大きく上回り、好調に推移しました。
このような経済状況のなか、当第2四半期連結累計期間の売上高は、テレビ放送事業におけるタイム収入、スポット収入の大幅な増収に伴い1,436億1千8百万円(前年同期比+21.7%)となり、売上原価、販売費及び一般管理費の合計が1,352億1千4百万円(同+16.9%)となりました結果、営業利益は84億3百万円(同+262.6%)となりました。また、経常利益は113億6千8百万円(同+166.1%)、親会社株主に帰属する四半期純利益は76億7千3百万円(同+170.4%)となりました。なお、「収益認識に関する会計基準」(企業会計基準第29号2020年3月31日)等を第1四半期連結会計期間の期首から適用しております。詳細については、「第4 経理の状況 1 四半期連結財務諸表 注記事項 会計方針の変更」をご参照ください。
セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。
①テレビ放送事業
タイム収入は、「東京オリンピック」「世界フィギュアスケート国別対抗戦2021」「全英オープンゴルフ」などの単発番組により増収となりました結果、431億5千3百万円(前年同期比+15.8%)となりました。
スポット収入は、前年同期に低迷した東京地区の広告出稿量が反動増となったことなどから大幅な増収となりました。業種別では、「外食・各種サービス」「情報・通信」「飲料・嗜好品」など多くの業種で増収となりました。以上の結果、スポット収入は429億1千8百万円(同+40.7%)となりました。
また、BS・CS収入は124億1千5百万円(同+2.7%)、番組販売収入は64億7千7百万円(同△2.3%)、その他収入は104億9千万円(同+10.7%)となりました。
以上により、テレビ放送事業の売上高は1,154億5千5百万円(同+20.3%)、営業費用は1,084億8千2百万円(同+14.6%)となりました結果、営業利益は69億7千3百万円(同+434.2%)となりました。
②音楽出版事業
前年同期は新型コロナウイルス感染症の影響により、所属アーティストのコンサートツアーを含む音楽イベントの開催を見送ったものの、当期は会場の人数制限のもと「湘南乃風」及び「ソナーポケット」が全国ツアーを実施したことなどにより、音楽出版事業の売上高は36億8千7百万円(前年同期比+19.0%)、営業費用は32億5千3百万円(同+15.2%)となりました結果、営業利益は4億3千3百万円(同+58.1%)となりました。
③その他事業
通販番組「じゅん散歩」が引き続き好調な視聴率を維持していることに加え、通販特番「坂上くんが試してみた!!」や「今田耕司★ヒットの世界」が好評を博したこと及び前年11月に連結子会社化した株式会社イッティの業績取り込みなどにより、ショッピング事業が増収となりました。また、前年同期における大型イベントの中止・延期の反動増によりイベント事業が増収となったほか、インターネット事業が好調に推移しました。
以上により、その他事業の売上高は309億9千7百万円(前年同期比+23.0%)、営業費用は300億3千6百万円(同+22.8%)となりました結果、営業利益は9億6千万円(同+29.7%)となりました。
報告セグメントごとの経営成績の状況は、次のとおりであります。
(単位:百万円、%表示は対前年同期増減率)
売上高 | |||
前第2四半期 連結累計期間 | 当第2四半期 連結累計期間 | ||
テレビ放送事業 | 95,967 | 115,455 | 20.3% |
音楽出版事業 | 3,098 | 3,687 | 19.0% |
その他事業 | 25,203 | 30,997 | 23.0% |
調整額 | △6,243 | △6,522 | ― |
合計 | 118,026 | 143,618 | 21.7% |
セグメント利益 | |||
前第2四半期 連結累計期間 | 当第2四半期 連結累計期間 | ||
テレビ放送事業 | 1,305 | 6,973 | 434.2% |
音楽出版事業 | 274 | 433 | 58.1% |
その他事業 | 740 | 960 | 29.7% |
調整額 | △2 | 35 | ― |
合計 | 2,317 | 8,403 | 262.6% |