有価証券報告書-第102期(2025/03/01-2026/02/28)

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2026/05/26 16:23
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(1) 経営成績等の状況の概要
当連結会計年度における当社グループ(当社及び連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。
① 経営成績の状況
当連結会計年度におけるわが国経済は、個人消費や企業の設備投資が持ち直して景気が緩やかに回復する一方で、今後の物価や米国の通商政策をめぐる動向が景気を下押しするリスクに留意する必要がある等、先行きは依然として不透明な状況で推移いたしました。
このような情勢のもと、劇場及び附帯施設を賃貸する不動産賃貸事業と食堂・飲食及び売店事業を展開する当社グループは、歌舞伎に注目が集まる中、来場者の増加を収益に繋げるべくこれまで以上に一体感をもって経営効率の改善を進め、業績の向上と従業員の意識改革に努めました。
その結果、当連結会計年度における売上高は3,632,657千円(前期比16.9%増)、営業利益は378,931千円(前期比73.6%増)、経常利益は380,553千円(前期比54.2%増)となり、親会社株主に帰属する当期純利益は284,536千円(前期比3.6%増)となりました。
これをセグメント別にみると、不動産賃貸事業については、テナントの賃料を増額改定し、劇場設備に係る保全作業は計画を逐一見直して必要なものを実施しました。その結果、売上高は2,026,197千円(前期比6.6%増)、セグメント利益は616,898千円(前期比7.1%増)となりました。
食堂・飲食事業については、5月、6月の襲名披露公演を記念した「襲名記念御膳」、「襲名弁当」を多くのお客様にご利用いただいた他、猛暑の影響もあり劇場内のドリンクコーナーや喫茶室「檜」が売上を伸ばしました。その結果、売上高は791,376千円(前期比35.5%増)、セグメント利益は73,118千円(前期比329.4%増)となりました。
売店事業については、各月の公演演目にちなんだオリジナル商品が好評を博した他、11月開催の「ねこ展」、12月開催の「アンティーク市」等の催しにより歌舞伎座地下の木挽町広場に初めて来場されるお客様も増え、土産品の売上が伸びました。歌舞伎に注目が集まる中、2026年1月の浅草公会堂「新春浅草歌舞伎」においても弁当や舞台写真の販売が好調でした。その結果、売上高は815,083千円(前期比31.0%増)、セグメント利益は186,021千円(前期比67.1%増)となりました。
② 財政状態の状況
当連結会計年度末の総資産は、前連結会計年度末に比べ22,057千円減少し24,326,491千円となりました。流動資産は、前連結会計年度末に比べ604,439千円増加し2,792,737千円となりました。主な要因は、現金及び預金の増加535,786千円、売掛金の増加16,791千円であります。。
固定資産は、前連結会計年度末に比べ626,496千円減少し21,533,753千円となりました。主な要因は、投資有価証券の時価評価による減少181,670千円の他、有形固定資産及び無形固定資産の取得による増加143,029千円、減価償却による減少434,203千円であります。
当連結会計年度末の負債合計は、前連結会計年度末に比べ96,764千円減少し12,958,678千円となりました。
流動負債は、前連結会計年度末に比べ273,625千円増加し1,018,699千円となりました。主な要因は、未払金の増加134,960千円、未払法人税等の増加64,038千円、買掛金の増加63,169千円であります。
固定負債は、前連結会計年度末に比べ370,390千円減少し11,939,979千円となりました。主な要因は、流動負債に振替えたことによる長期前受金の減少292,809千円、投資有価証券を時価評価したこと等による繰延税金負債の減少80,476千円であります。
当連結会計年度末の純資産合計は、前連結会計年度末に比べ74,707千円増加し11,367,812千円となりました。主な要因は、投資有価証券を時価評価したことによるその他有価証券評価差額金の減少148,996千円、利益剰余金からの配当による減少60,598千円、親会社株主に帰属する当期純利益の計上による増加284,536千円であります。なお、自己資本比率は前連結会計年度末に比べ0.3%増加し46.7%となりました。。
③ キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という)は、前連結会計年度末に比べ535,786千円増加し2,570,307千円となりました。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果増加した資金は705,871千円(前期は215,963千円の増加)となりました。主な資金の増加要因は、税金等調整前当期純利益380,553千円、減価償却費434,203千円、主な資金の減少要因は、長期前受金の減少額292,809千円、法人税等の支払額19,207千円、退職給付に係る負債の減少額15,809千円であります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果減少した資金は106,968千円(前期は40,196千円の減少)となりました。これは有形固定資産の取得による支出89,023千円及び貸付けによる支出13,000千円があったこと等によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果減少した資金は63,115千円(前期は59,699千円の減少)となりました。これは配当金の支払額59,824千円があったこと等によるものであります。
なお、当社グループのキャッシュ・フロー指標のトレンドは下記のとおりであります。
2024年2月期2025年2月期2026年2月期
自己資本比率(%)44.346.446.7
時価ベースの自己資本比率(%)238.6227.7224.9
キャッシュ・フロー対有利子負債比率(年)---
インタレスト・カバレッジ・レシオ(倍)---

(注) 自己資本比率:自己資本/総資産
時価ベースの自己資本比率:株式時価総額/総資産
キャッシュ・フロー対有利子負債比率:有利子負債/営業キャッシュ・フロー
インタレスト・カバレッジ・レシオ:営業キャッシュ・フロー/利払い
※ 各指標は、いずれも連結ベースの財務数値により算出しております。
※ 株式時価総額は、期末株価終値×期末発行済株式数(自己株式を除く)より算出しております。
※ 2024年2月期連結会計年度より2026年2月期連結会計年度は、有利子負債及び利払いがないため、キャッシュ・フロー対有利子負債比率及びインタレスト・カバレッジ・レシオは記載しておりません。
④ 営業実績
当連結会計年度における売上高実績をセグメントごとに示すと次のとおりであります。
セグメントの名称金額(千円)割合(%)前年同期比(%)
不動産賃貸事業2,026,19755.86.6
食堂・飲食事業791,37621.835.5
売店事業815,08322.431.0
3,632,657100.016.9

(注) 主な相手先別売上高実績及び総売上高に対する割合は次のとおりであります。
相手先前連結会計年度当連結会計年度
売上高(千円)割合(%)売上高(千円)割合(%)
松竹株式会社1,629,02652.41,747,83348.1

(2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。
なお、文中における将来に関する事項については、当連結会計年度末において判断したものであります。
① 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成しております。この連結財務諸表を作成するにあたって、資産、負債、収益及び費用の報告額に影響を及ぼす見積り及び仮定を用いておりますが、これらの見積り及び仮定に基づく数値は実際の結果と異なる可能性があります。
連結財務諸表の作成にあたって用いた会計上の見積り及び仮定のうち、重要なものは「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項 (重要な会計上の見積り)」に記載しております。
② 経営成績の分析
不動産賃貸事業においては、劇場設備に係る保全作業費用の高騰が利益を圧迫しましたが、食堂・飲食事業及び売店事業においては、コロナ禍以前の利益水準に回復することができました。
(不動産賃貸事業)
テナントの賃料を増額改定したことから、売上高は2,026,197千円(前期比6.6%増)となりました。劇場設備に係る保全作業について計画を逐一見直して必要なものを実施したこと等から、営業利益は616,898千円(前期比7.1%増)となりました。
(食堂・飲食事業)
襲名披露公演を記念した「襲名記念御膳」、「襲名弁当」を多くのお客様にご利用いただいた他、猛暑の影響もあり劇場内のドリンクコーナーや喫茶室「檜」が売上を伸ばし、売上高は791,376千円(前期比35.5%増)となりました。食事・折詰弁当製作における原価管理の徹底やスタッフ人員の効率的配置も軌道に乗り、営業利益は73,118千円(前期比329.4%増)となりました。
(売店事業)
公演演目にちなんだオリジナル商品が好評を博した他、歌舞伎に注目が集まる中、11月開催の「ねこ展」、12月開催の「アンティーク市」等の催しにより歌舞伎座地下の木挽町広場に初めて来場されるお客様も増え、土産品の売上が伸びました。その結果、売上高は815,083千円(前期比31.0%増)、営業利益は186,021千円(前期比67.1%増)となりました。
なお、提出会社の当期純利益は前事業年度に比べ1,600千円(前期比1.2%)減少し133,424千円となりましたが、「安定配当の維持・継続」の基本方針により年間配当金を1株につき5円とする予定です。
③ 財政状態の分析
財政状態の分析につきましては、(1) 経営成績等の状況の概要 ② 財政状態の状況に記載のとおりであります。
なお、自己資本比率は前連結会計年度末に比べ0.3%増加し46.7%となりました。総資産が22,057千円(前期比0.1%)減少、自己資本が74,707千円(前期比0.7%)増加したことによるものであります。
④ キャッシュ・フローの状況
キャッシュ・フローの状況の分析につきましては、(1) 経営成績等の状況の概要 ③ キャッシュ・フローの状況に記載のとおりであります。
⑤ 資本の財源及び資金の流動性
当社グループの資金需要のうち主なものは、運転資金と設備投資資金であります。
当社グループは、事業運営上必要な流動性と資金の源泉を営業キャッシュ・フローにより安定的に確保することを基本方針とし、自己資金のほか必要に応じて金融機関からの借入により資金調達を行います。

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