有価証券報告書-第84期(平成31年1月1日-令和1年12月31日)

【提出】
2020/03/24 14:32
【資料】
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【項目】
76項目
経営成績等の概要
(1)経営成績
当事業年度における我が国の経済状況は、自然災害が多発したこと、消費増税や外需の伸び悩みなどの影響があり、政府による経済政策の継続効果を背景に雇用情勢は良かったものの、企業収益の回復基調は緩やかなものとなりました。
一方、海外経済の状況は、米中の貿易摩擦や激化する香港の抗議デモ、英国のEU離脱問題等、先行きが不透明な状況が続いております。
ゴルフ場業界におきましては、依然として少子高齢化に伴う人口全体の大幅な減少、競合他社との客単価の価格競争等、自然道災害や天候不順などの影響もあり、一層厳しい状況にあります。
当社におきましては、2018年の台風24号による大きな被害の復旧に多くの時間と経費をかけました。また、コース内の設備環境の改善に力をいれ快適なコンディションでお客様をお迎えするための努力をいたしました。
さらに台風被害特別基金のご負担を会員の皆様にお願いいたしました。
来場者数に関しましては、降雪等の影響が少なかったため、前年比262名増となりました。
当事業年度における営業日数は316日(前期比4日増)、総来場者数は25,246名(前期比262名増)となりました。
その結果、営業収入は688,025千円(前期比535千円減)となりました。
営業費用につきましては、969,030千円(前期比29,869千円増)となり、営業損益は281,005千円の損失(前期は250,600千円の損失)となりました。
また、会員移動に伴う入会金収入が255,000千円(前期比22,500千円減)となりましたが、44,850千円の台風被害特別基金を計上させていただいたことから、経常損益は28,121千円の利益(前期比5,598千円減)となりました。
これに、特別利益6,880千円及び特別損失1,141千円を計上し、法人税等を計上した後の当期純利益は、31,570千円(前期比は17,423千円増)となりました。
(2)設備投資の状況
当事業年度に実施しました設備投資の総額は45,421千円です。
主なものは、以下の通りです。
① コースメンテナンス機械等購入
② 厨房機器
(3)キャッシュ・フローの状況
当事業年度の現金及び現金同等物(以下「資金」という)は、前期末に比べ92,533千円増加の689,023千円になりました。
当期における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は、次のとおりであります。
(イ)営業活動によるキャッシュ・フロー
当事業年度における営業活動による資金の増加は、136,287千円(前期は108,812千円の増加)となりました。これは主に税引前当期純利益、減価償却費の計上及び前受金の増加などによるものです。
(ロ)投資活動によるキャッシュ・フロー
当事業年度における投資活動による資金の減少は、42,441千円(前期は49,666千円の支出)となりました。これは、フェアウエイ目砂散布機等購入による機械及び装置の増加や外構ブロック工事などが、主な支出内容であります。
(ハ)財務活動によるキャッシュ・フロー
当事業年度における財務活動による資金の減少は、1,313千円(前期は12,421千円の支出)となりました。これはリース債務の返済によるものであります。

生産、受注及び販売の実績
当事業年度の営業実績は次のとおりであります。
区分当事業年度
(自 2019年1月1日
至 2019年12月31日)
前年同期比(%)
営業日数316日101.3
来場者数会員8,919人103.9
ゲスト16,327人99.5
合計25,246人101.0
営業収入プレー収入515,894千円99.8
年会費収入134,035千円100.3
その他収入38,094千円100.0
合計688,025千円100.0

(注) 上記金額には消費税等は含まれておりません。
財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析
(1)重要な会計方針及び見積り
当社の財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。その作成にあたって採用する重要な会計方針は、「第5 経理の状況 1 財務諸表等 (1)財務諸表 注記事項 重要な会計方針」に記載のとおりであります。
(2)財政状態の分析
当期末における自己資本比率は83.7%、固定負債は7.6%であり、合計で固定資産70.2%を上回っております。
当期末の総資産は、前期末に比べ61,981千円増加し、2,495,403千円(前期比2.5%増)となりました。貸借対照表の主要項目ごとの主な増減は次のとおりであります。
(流動資産)
流動資産は、前期末に比べ91,691千円増加し、742,680千円(前期比14.1%増)となりました。これは、主に現金及び預金の増加によるものであります。
(固定資産)
固定資産は前期末に比べ32,889千円減少し、1,706,055千円(前期比1.9%減)となりました。これは、主に有形固定資産及び投資その他の資産の増加はあったものの減価償却費の計上により減少したものであります。
(負債)
負債は、前期末に比べ30,410千円増加し、407,943千円(前期比8.1%増)となりました。これは、主に営業未払金及び前受金の増加などによるものであります。
(純資産)
純資産は、前期末に比べ31,570千円増加し、2,087,460千円(前期比1.5%増)となりました。これは、主に当期純利益の計上によるものであります。
(3)経営成績の分析
当事業年度における経営成績の分析につきましては、「3 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 経営成績等の概要 (1)経営成績」に記載のとおりであります。
(4)キャッシュ・フローの分析
キャッシュ・フローの状況につきましては、「3 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 経営成績等の概要 (3)キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。
(5)財政状態、営業成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える要因について
当社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える要因につきましては、「2 事業等のリスク」に記載のとおりであります。
(6)資本の財源及び資本の流動性
当社の資金需要のうち主なものは、一般管理費等の営業費用ならびに設備の新設、更新に係る投資であります。
これらの必要資金は、営業活動によるキャッシュ・フロー及び自己資本により賄うことを基本方針としております。