四半期報告書-第49期第3四半期(令和2年9月1日-令和2年11月30日)

【提出】
2021/01/13 11:09
【資料】
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【項目】
36項目
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において、当社グループが判断したものであります。
(1) 業績の状況
(経営成績)
当第3四半期連結累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症の影響により厳しい状況にあるものの、緊急事態宣言の解除後は一時的に持ち直しの動きがみられる状況となりましたが、同感染症の再拡大に伴う緊急事態宣言の再発令により、先行きは一段と不透明な状況が続くことが想定されます。
当警備業界におきましても、各種イベントの中止や延期、営業活動の鈍化等、多大な影響が出ております。一方、お客さまに安全・安心を提供する本業界といたしましては、社員の感染による警備サービスの提供停止あるいは規模の縮小は、お客さまに多大な影響を及ぼすため、徹底した感染防止対策とその実行に万全の注意を払う必要があるなど、緊迫した経営環境下に置かれております。
このような状況の中、当社グループは中期経営計画「Creative 2023」に基づき、常駐警備と画像関連サービスを活用した機械警備を融合した新しいビジネスモデルを構築し、マーケットの拡大を図っております。また警備業界を取り巻く環境変化にも柔軟に対応できるよう、引き続き最新の技術をいち早く取り込み、お客さまの期待を超える「技術サービス企業」を目指して、事業を展開しております。
その結果、当第3四半期連結累計期間における当社グループの業績は、売上高は503億4千9百万円(前年同期比0.7%減)となりましたが、利益面につきましては、営業利益37億6千7百万円(前年同期比16.6%増)、経常利益39億8千1百万円(前年同期比18.0%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は24億8千8百万円(前年同期比20.8%増)となり、機械警備が好調であったことから、各利益ともコロナ禍にありながら対前年を上回る過去最高の水準となりました。
セグメントごと及び業務別の業績は、次のとおりであります。
① セキュリティ事業
常駐警備部門につきましては、前年度好調であった臨時警備の反動により、当第3四半期連結累計期間の売上高は257億1千8百万円(前年同期比7.5%減)となりました。
機械警備部門につきましては、画像関連サービスが好調に推移したことから、当第3四半期連結累計期間の売上高は156億1千7百万円(前年同期比9.5%増)となりました。
運輸警備部門につきましては、緊急事態宣言下における契約先の休業対応等の影響により、当第3四半期連結累計期間の売上高は28億2千3百万円(前年同期比1.9%減)となりました。
工事・機器販売部門につきましては、防犯カメラの設置販売を中心とした画像関連システム及び鉄道系ICカードが利用できる入退室管理システム「centrics(セントリックス)」などが堅調に推移し、当第3四半期連結累計期間の売上高は48億8千5百万円(前年同期比8.7%増)となりました。
これらの結果、当第3四半期連結累計期間のセキュリティ事業セグメントの売上高は490億4千5百万円(前年同期比0.8%減)、セグメント利益(営業利益)は34億3千5百万円(前年同期比17.4%増)となりました。
② ビル管理・不動産事業
ビル管理・不動産事業につきましては、清掃業務や電気設備の保安業務等の建物総合管理サービス及び不動産賃貸を中心に事業を行っております。当第3四半期連結累計期間のビル管理・不動産事業セグメントの売上高は13億3百万円(前年同期比4.0%増)、セグメント利益(営業利益)は3億3千万円(前年同期比9.1%増)となりました。
(財政状態)
当第3四半期連結会計期間末の総資産は、前連結会計年度末に比べ29億5百万円増加し、601億1千7百万円(前連結会計年度末比5.1%増)となりました。その主な内容は、現金及び預金の増加16億1千7百万円、投資有価証券の増加2億8千2百万円、立替金の増加2億3千1百万円、受取手形及び売掛金の減少6億1千4百万円、貯蔵品の減少4億1百万円などであります。
負債は、前連結会計年度末に比べ6億5千5百万円増加し、299億9千7百万円(同2.2%増)となりました。その主な内容は、長期借入金の増加11億3千3百万円、賞与引当金の増加10億1千9百万円、社債の増加1億円、買掛金の減少5億3千万円、1年内償還予定の社債の減少1億円などであります。
純資産は、利益剰余金の増加19億3百万円、その他有価証券評価差額金の増加2億4千6百万円などにより、前連結会計年度末に比べ22億5千万円増加し、301億1千9百万円(同8.1%増)となりました。
(2) 事業上及び財務上の対処すべき課題
当第3四半期連結累計期間において、当社グループの事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
(3) 研究開発活動
当第3四半期連結累計期間において、当社グループにおける研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
(4) 生産、受注及び販売の状況
(生産実績)
当社グループは生産活動を行っておりませんが、当第3四半期連結会計期間末日現在実施中のセグメントごとの契約件数は、次のとおりであります。なお、当第3四半期連結累計期間において、契約件数の著しい増減はありません。
セグメント名称及び業務別名称契約件数(件)前年同四半期比(%)
(セキュリティ事業)
常駐警備84798.0
機械警備135,014101.0
運輸警備3,92796.5
小計139,788100.9
(ビル管理・不動産事業)7,127106.9
合計146,915101.2

(販売実績)
当第3四半期連結累計期間におけるセグメントごとの販売実績は、次のとおりであります。なお、当第3四半期連結累計期間において、販売実績の著しい増減はありません。
セグメント名称及び業務別名称金額(千円)前年同四半期比(%)
(セキュリティ事業)
常駐警備25,718,49092.5
機械警備15,617,567109.5
運輸警備2,823,96998.1
工事・機器販売4,885,919108.7
小計49,045,94799.2
(ビル管理・不動産事業)1,303,667104.0
合計50,349,61499.3

(注) 1 上記金額には消費税等を含んでおりません。
2 主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合
相手先前第3四半期連結累計期間当第3四半期連結累計期間
金額(千円)割合(%)金額(千円)割合(%)
東日本旅客鉄道㈱10,581,05220.98,659,66117.2