有価証券報告書-第55期(平成30年4月1日-平成31年3月31日)

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2019/06/28 13:52
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145項目
(1)経営成績等の状況の概要
当連結会計年度における当社グループ(当社、連結子会社及び持分法適用会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。
①財政状態及び経営成績の状況
当連結会計年度における当社グループを取り巻く経営環境は、日本国内においては、自然災害の影響により、一部輸出や個人消費の伸びが抑制される傾向となりましたが、企業収益や雇用環境の改善が見られるなど、景気は緩やかな回復基調で推移しております。一方で、世界経済全体では、米中通商問題の動向や、欧米各国の政治情勢不安による経済への影響、アジア各地域における地政学的リスクなど、先行きは依然不透明な状況となっております。
当ブライダル業界におきましては、少子化に伴う婚姻組数の減少に加え、価値観の多様化による結婚式実施率の低下や挙式施設の増加に伴う競争激化など、引き続き厳しい状況が続いております。
このような事業環境の中、当社グループでは、「中長期経営ビジョン」を策定し、主要戦略に基づき各種施策に取り組んでおります。
「リゾート挙式」におきましては、沖縄に新挙式施設「古宇利島 空と海の教会」が2018年7月にオープンし、また、2018年10月には、一時営業を休止していたハワイの主力挙式施設「コオリナ・チャペル・プレイス・オブ・ジョイ」がリニューアルオープンし、好調に稼働いたしました。さらに、旅行会社「株式会社コンパクトシーク」をグループ化したことによる旅行商品の充実や、映像や衣裳などの挙式に付随する商品ラインナップを強化する等の顧客満足度向上に努めた結果、1組当たりの単価が向上いたしました。
また、販売チャネル戦略として、エリアマーケティングを基にした全国の直営店舗の再編を実施し、福岡・名古屋エリアでは移転・リニューアルを行い、大阪エリアでは受注専門店「梅田サロン」を新規オープンし、販売強化とブランド認知拡大を図りました。一方、新たな販売チャネルとして、ECサイト「EASY by WATABE WEDDING」、オンラインでの接客サービス「リゾ婚オンラインカウンター」を本格稼働し、顧客の多様化する生活スタイルに応えるサービス展開を行いました。
さらに、観光地として急成長が期待されるリゾート地、ベトナム・ダナンへ初出店し、2019年1月より挙式サービスを開始し好調に推移いたしました。
「ホテル・国内挙式」におきましては、ホテル雅叙園東京では、90周年事業「A MUSEUM HOTEL of JAPAN BEAUTY」を展開し、芸術作品・文化財などの日本美あふれる唯一無二の空間を提供する施設の特徴を前面に打ち出し、ブランド戦略を展開いたしました。さらに、ホテルブランドを強化すべく、新たにレストランをオープンするなど館内設備の充実を図った結果、宿泊・婚礼共に大きく収益貢献いたしました。
メルパルクでは、前期に実施した客室リノベーション効果や、市場の動向に合わせた価格コントロールを都度実施することで、高い稼働率と客室単価向上を実現いたしました。婚礼においては、グループ間の協業を進め、フォト事業をワタベウェディングの直営スタジオとして運営を行ったことによる売上増加、グループのリソースを活用した婚礼強化プロジェクトを推進し、挙式組数が増加いたしました。
この結果、当連結会計年度の財政状態及び経営成績は以下のとおりとなりました。
a.財政状態
当連結会計年度末の資産合計は、前連結会計年度末に比べ82百万円増加し、24,436百万円となりました。
当連結会計年度末の負債合計は、前連結会計年度末に比べ43百万円減少し、13,858百万円となりました。
当連結会計年度末の純資産合計は、前連結会計年度末に比べ125百万円増加し、10,577百万円となりました。
b.経営成績
当連結会計年度の経営成績は、売上高48,458百万円(前期比7.4%増)、営業利益577百万円(前期比24.8%減)、経常利益738百万円(前期比9.1%増)、親会社株主に帰属する当期純利益218百万円(前期比27.4%増)となりました。
セグメントごとの経営成績は次のとおりであります。なお、以下の数値は、セグメント間の取引消去後となっております。
リゾート挙式は、売上高20,608百万円(前期比12.7%増)、セグメント損失289百万円(前期セグメント利益29百万円)となりました。
ホテル・国内挙式は、売上高27,849百万円(前期比3.7%増)、セグメント利益841百万円(前期比21.4%増)となりました。
②キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度におけるキャッシュ・フローは、営業活動によるキャッシュ・フローが2,409百万円の収入、投資活動によるキャッシュ・フローが2,769百万円の支出、財務活動によるキャッシュ・フローが1,237百万円の支出となり、この結果、当連結会計年度の現金及び現金同等物(以下「資金」という)期末残高は、期首より1,617百万円減少し、5,067百万円(前期比24.2%減)となりました。
当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果得られた資金は前期に比べ812百万円減少し、2,409百万円(前期比25.2%減)となりました。これは、税金等調整前当期純利益464百万円のほか、主に減価償却費1,516百万円、減損損失481百万円等があったことによるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は2,769百万円(前期比33.7%減)となりました。これは、有形固定資産の取得による支出2,776百万円等があったことによるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果使用した資金は1,237百万円(前期は2,268百万円の収入)となりました。これは、短期借入金の純減少額750百万円、長期借入金の返済による支出400百万円等があったことによるものであります。
③生産、受注及び販売の実績
a.生産実績
品目当連結会計年度
(自 2018年4月1日
至 2019年3月31日)
前年同期比(%)
ウェディングドレス8千着101.5
タキシード6千着119.9
アルバム61千冊110.6

b.受注実績
当社グループの営業は、当社製品であるウェディングドレスを受注生産するとともに、挙式関連サービス及び国内における貸衣裳を事前受注していますが、商品販売及び海外における貸衣裳は店頭販売しています。そのため、販売実績と整合する受注及び受注残高を表示出来ないため、受注実績は記載しておりません。
c.販売実績
セグメントの名称当連結会計年度
(自 2018年4月1日
至 2019年3月31日)
前年同期比(%)
リゾート挙式(百万円)20,608112.7
ホテル・国内挙式(百万円)27,849103.7
合計48,458107.4

(注)1.セグメント間の取引については相殺消去しております。
2.本表の金額には、消費税等は含まれておりません。
3.販売実績が総販売実績の10%以上の相手先はありません。
(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。
①重要な会計方針及び見積り
当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成に当たり、決算日時点での報告数値に対して影響を与えるさまざまな会計上の見積りが必要となります。ただし、将来に関する事項には不確実性があるため、実際の結果は、これら見積りと異なる可能性があります。
②当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容
a.経営成績等
1)財政状態
(資産合計)
当連結会計年度末の資産合計は、前連結会計年度末に比べ82百万円増加し24,436百万円(前連結会計年度末は24,354百万円)となりました。これは、現金及び預金の減少1,617百万円などにより流動資産が1,553百万円減少した一方で、建物及び構築物の増加1,245百万円などによる有形固定資産の増加935百万円、無形固定資産の増加470百万円、投資その他の資産の増加228百万円などによるものであります。
(負債合計)
当連結会計年度末の負債合計は、前連結会計年度末に比べ43百万円減少し13,858百万円(前連結会計年度末は13,902百万円)となりました。これは、前受金の増加442百万円などにより流動負債が114百万円増加した一方で、長期借入金の減少400百万円などによる固定負債の減少158百万円によるものであります。
(純資産合計)
当連結会計年度末の純資産合計は、前連結会計年度末より125百万円増加し10,577百万円(前連結会計年度末は10,451百万円)となりました。これは、為替換算調整勘定が69百万円減少した一方で、土地再評価差額金の増加129百万円、繰延ヘッジ損益の増加54百万円などによるものであります。
2)経営成績
(売上高)
当連結会計年度の売上高は、リゾート挙式セグメントにおいてハワイの主力挙式施設の営業再開や商品・販売力強化などによる挙式取扱組数の増加及び1組当たり単価が増加したほか、ホテル・国内挙式セグメントにおいては積極的なブランド価値訴求や客室リノベーションなどの効果により、前連結会計年度に比べ7.4%増の48,458百万円となりました。
(売上原価、販売費及び一般管理費)
当連結会計年度の売上原価は、利益重視の施策の確実な実施により1組当たり単価が増加しましたが、旅行業を主たる事業とする株式会社コンパクトシークを連結対象としたこともあり、原価率が上昇したため、前連結会計年度に比べ10.0%増の15,512百万円となりました。
当連結会計年度の販売費及び一般管理費は、主にリゾート挙式セグメントにおいて新施設の開業準備費用、新事業立ち上げに伴う新たな専門人材の採用や広告宣伝費などの先行投資を行ったことなどにより、前連結会計年度に比べ6.9%増の32,368百万円となりました。
(親会社株主に帰属する当期純利益)
当連結会計年度の親会社株主に帰属する当期純利益につきましては、特別損失の「減損損失」や「施設店舗整理損」が前連結会計年度より増加しましたが、営業外費用の「休止施設費用」が前連結会計年度より減少したことに加え、特別利益の「固定資産売却益」の計上もあり、前連結会計年度に比べ27.4%増の218百万円となりました。
3)キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度のキャッシュ・フローの状況につきましては、「(1)経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。
b.経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容
当社グループは、日本の顧客に対し、海外でサービスを提供することが多いことから、当社と海外子会社との間の取引が多くなっております。海外挙式においては日本での外部売上に対応する原価は海外での外部仕入れとなり、外貨建ての決済が多いことから為替変動の影響を大きく受けます。
前連結会計年度に比較して円安になった場合は、売上原価が増加し利益を圧迫することになります。逆に円高になった場合は、売上原価が減少することにより利益に貢献することになります。
また、日本における少子化の進行や結婚式実施率の低下は将来の婚姻組数の減少となり、ブライダル業界全体のマーケット規模が縮小し、当社グループ全体の売上に重要な影響を与える可能性があります。
c.資本の財源及び資金の流動性
資金需要
当社グループの事業活動における資金需要は、運転資金需要と設備資金需要があります。運転資金需要としては、リゾート挙式事業及びホテル・国内挙式事業における仕入、販売費及び一般管理費等の営業費用によるものであります。また、設備資金需要としては、リゾート挙式事業における挙式施設の建設や、ホテル・国内挙式事業における施設のリノベーション等によるものであります。
財務政策
当社グループは、運転資金及び設備資金について、国内、海外子会社のものを含め当社において一元管理しております。
また、国内子会社においては、キャッシュ・マネジメントシステムにより当社グループ内での余剰資金の有効活用を図っております。
運転資金については、内部資金より充当し、不足が生じた場合は短期借入金で調達を行っております。また、設備資金については、内部資金で不足する場合は長期借入金により調達を行っております。
d.経営方針、経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等
当社グループは、株主の皆様の投資の期待に応える収益性の高い経営を目指しており、従来から「ROE(自己資本当期純利益率)」、「経常利益率」を重要な経営指標と認識いたしております。これら指標の改善を目指して、効率的な経営に努めた結果、下表のとおり「ROE(自己資本当期純利益率)」は改善傾向にあり、「経常利益率」は2017年3月期以降同率で安定的に推移しております。
2016年3月期2017年3月期2018年3月期2019年3月期
ROE0.4%1.2%1.6%2.1%
経常利益率0.5%1.5%1.5%1.5%

e.セグメントごとの財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容
[リゾート挙式]
ハワイの主力挙式施設の営業再開や商品・販売力強化などによる挙式組数増加及び1組当たり単価向上などにより、売上高は20,608百万円(前期比12.7%増)となりました。利益面につきましては、新施設や新事業立ち上げに伴う広告宣伝費、専門人材採用などのコスト先行による販売管理費の増加により、セグメント損失は289百万円(前期セグメント利益29百万円)となりました。
[ホテル・国内挙式]
積極的なブランド価値訴求や客室リノベーションなどの効果により、売上高は27,849百万円(前期比3.7%増)となりました。利益面につきましては、売上増加及び執行費用コントロールなどにより、セグメント利益は841百万円(前期比21.4%増)となりました。

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