有価証券報告書-第27期(平成27年4月1日-平成28年3月31日)

【提出】
2016/06/28 12:07
【資料】
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【項目】
116項目

対処すべき課題

当社グループの主要顧客分野である流通・サービス業界は、国内においては、消費者のニーズの多様化に対応するため、M&A等による業界再編など、業態を超えた事業展開や連携の取り組みが活性化しております。また、同業他社との価格競争等の激化に対応するため、業態間の連携により、取扱商材・サービスの多様化のみならず、業務の効率化を目指す動きも顕在化してきております。一方、海外においては、日系流通・サービス企業の積極的な海外進出が続いており、特にアジア・アセアン地域への出店が益々加速すると想定されます。
このような環境の中、当社グループは売上高上位数社への依存度が高く、大型開発のスケジュールに業績が左右されやすい傾向にあります。安定した業績及び事業成長を実現するため、新規顧客の獲得を目指し国内外の商品・サービスを拡大させるとともに、既存顧客に対して総合的にサービスを提供し顧客内売上シェアを拡大させることで課題に対処してまいります。
(1) 商品・サービスの拡大
① 成長市場であるEC及び専門店分野に向けて市場を拡大するため、新商品を企画・開発してまいります。
② 流通・サービス業の売上向上を実現するため、ITを活用した販促サービス事業を構築してまいります。
③ 既存製品のクラウド化を進め、クラウドの運用サービスを構築してまいります。
④ アライアンスにより商品・サービスのラインアップを拡大し、事業規模の拡大に努めてまいります。
(2) グローバル事業の拡大
① 日系流通・サービス企業のアジア・アセアン地域進出におけるIT支援サービスを拡大してまいります。
② アジア・アセアン地域におけるPOS定額利用料サービスを供給し、サービスの拡販に努めてまいります。
③ アジア・アセアン地域に適用する基幹システムを開発し、その運用サービスの提供を通じて事業規模の拡大に努めてまいります。
④ 急速なグローバル市場を見据え、既存製品のグローバル化を進めてまいります。
(3) 特定顧客事業の拡大
① お客様との信頼関係の強化に努め、保守・運用業務まで含めたITフルアウトソーシング案件の獲得を目指してまいります。
② 既存特定顧客に対し当社グループの商品・サービスを更に採用していただくよう努めてまいります。
③ 既存ビジネスの事業規模を拡大し、更なる生産性の向上に努めてまいります。
(4) 経営管理基盤の強化
① アカウント営業及びソリューション営業における営業と開発の役割を明確化することにより、更なる営業力の強化を図ってまいります。
② 提携企業との協業体制を強化することにより営業力を強化し、新規案件の獲得に注力してまいります。
③ 要員の稼働率を向上させることにより生産性を改善し、原価率の低減を図ってまいります。
④ 人材育成及び優秀な人材の採用強化により、技術力の更なる向上に努めてまいります。
⑤ コンプライアンス・内部統制などを推進し、情報セキュリティの強化を図るとともに、コーポレート・ガバナンスの運用を徹底してまいります。
⑥ 業務プロセスや社内システムの見直しなどによる業務効率の最大化を図ってまいります。
⑦ 案件見積時の精査や重点プロジェクトのモニタリングなど、プロジェクト管理及び品質管理の強化を図ることにより、赤字プロジェクトやトラブルの撲滅を推進してまいります。