四半期報告書-第43期第1四半期(平成28年4月1日-平成28年6月30日)

【提出】
2016/08/10 16:06
【資料】
PDFをみる
【項目】
28項目

財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析

文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間末日現在において当社グループ(当社及び連結子会社)が判断したものであります。
(1) 経営成績の分析
当第1四半期連結累計期間における我が国経済は、企業収益や雇用情勢は堅調に推移したものの、実質所得の伸び悩みなどから個人消費の回復は鈍く、景気は足踏み状態が続いております。また、中国をはじめとする新興国や資源国等の減速に加えて、英国のEU離脱問題による影響により為替や株式市場は不安定な動きとなっており、先行きは不透明な状況が続いております。
この様な経済環境のもと、当社グループが属するセールスプロモーション市場におきましては、消費マインドを刺激するために、各企業がセールスプロモーションに積極的な姿勢を維持していることから、市場は堅調に推移しております。また、当社グループも関連するインターネット広告市場は、スマートフォン市場の成長や動画広告、新しいテクノロジーを活用した広告配信の浸透等を背景に急速な広がりを見せており、セールスプロモーション手法のIT化により、複雑かつ多様化してきており、参入企業には変化への対応力と継続的な機能強化が求められる厳しい競争環境となっております。
この様な環境の中、当社グループでは顧客の営業上の課題を見つけ出し営業戦略・解決策を提供するとともに、新しいビジネスモデルを提案し市場を創造していく、営業支援型の商社を目指しております。そのために、これまで当社の強みであった各種景品などのセールスプロモーショングッズの企画・供給に加え、WEB、システム開発、サプライチェーンマネジメント、営業代行(販路開拓)などの機能を備え、顧客課題に合わせた戦略が提供できるよう機能の拡充及び複合化を図っています。特に、インターネット広告市場の急速な広がりに対応するため、業務提携等によりネットユーザの特性や嗜好などに関するデータに基づいた、より精度の高いターゲット選定やプロモーション企画を行える体制を整え、WEB領域での売上を着実に伸ばしてきております。当社グループにおいてはWEB系を専門とする代理店との差別化を図るため、当社グループが得意とする既存の店頭プロモーション活動とWEBプロモーションとを連動させるO2O(Online to Offline)ビジネスに絡めて、デジタル領域全般に積極的に踏み込んで顧客の営業活動を強力にサポートしてまいります。
次に、業界別の販売状況としましては、当社の主力販売先である製薬業界において、疾患啓発向けWEB施策やOTC領域での売上の拡大を図っているものの、前年7月に発表された薬品・医療用分野で使用するプロモーショングッズの取扱いに関するルールの改定により、当第1四半期連結累計期間における前年同期比のプロモーショングッズの売上が大きく減少しました。一方、流通・小売業界において当社の強みであるトータルプロモーションの提案により顧客との関係性を深耕し、複数の人気キャラクターによる大型のタイアップキャンペーン企画が採用されました。また、自動車業界において顧客窓口の拡大に注力した結果、夏の大口キャンペーンを受注できたこと、さらにファッション・アクセサリー業界において当社顧客のグローバル展開による海外需要を取り込めたことにより、売上を大幅に伸ばすことができました。
この結果、当第1四半期連結累計期間における連結業績は、製薬業界向けの売上が減少したものの、流通・小売業界及び自動車業界向けを筆頭に多くの業種で売上を伸ばし、売上高は2,532百万円(前年同期比19.8%増)と増収になりました。また、当年度においては受注案件ごとの採算管理を重視したことにより、売上総利益率も前期を上回る結果となりました。一方、販売費及び一般管理費は、東京本社を増床したことに伴い地代家賃が増加し、633百万円(前年同期比14.3%増)となりましたが、増収効果が販売費及び一般管理費の増加分を吸収することとなり、営業利益は76百万円(同141.4%増)、経常利益は66百万円(同76.2%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は51百万円(同21.2%増)となりました。
なお、当社グループは、顧客の営業上の課題に基づいたセールスプロモーションの企画及び提案を行う単一の事業分野において営業活動を行っておりますので、セグメント情報の記載は行っておりません。
(2) 財政状態の分析
(流動資産)
当第1四半期連結会計期間末における流動資産の残高は5,332百万円(前連結会計年度末5,757百万円)となり、424百万円減少しました。主な要因は、売上債権の回収により受取手形及び売掛金が397百万円、繰延税金資産が24百万円減少したためであります。
(固定資産)
当第1四半期連結会計期間末における固定資産の残高は1,037百万円(同1,005百万円)となり、32百万円増加しました。主な要因は、為替の影響等により投資有価証券が21百万円減少しましたが、東京本社増床により有形固定資産が52百万円増加したためであります。
(流動負債)
当第1四半期連結会計期間末における流動負債の残高は1,589百万円(同1,872百万円)となり、282百万円減少しました。主な要因は、支払手形及び買掛金が148百万円、未払法人税等が90百万円、賞与引当金が51百万円減少したためであります。
(固定負債)
当第1四半期連結会計期間末における固定負債の残高は275百万円(同278百万円)となり、3百万円減少しました。主な要因は、繰延税金負債が2百万円減少したためであります。
(純資産)
当第1四半期連結会計期間末における純資産の残高は4,504百万円(同4,611百万円)となり、106百万円減少しました。主な要因は、利益剰余金が親会社株主に帰属する四半期純利益の獲得により51百万円増加しましたが、剰余金の配当により151百万円減少したためであります。
(3) 生産、仕入及び販売の実績
当社グループは、顧客の営業上の課題に基づいたセールスプロモーションの企画及び提案を行う単一の事業分野において営業活動を行っており、単一セグメントであるため、セグメント別の情報は記載はしておりません。
① 生産実績
当社グループの販売するセールスプロモーショングッズは広範囲かつ多種多様であり、同様の製品であっても仕様が一様ではなく、またポケットティッシュ以外の受注商品の製作につきましては全て外注先に委託しております。なお、当社グループで販売するポケットティッシュについて、その多くを当社の連結子会社である㈱岐阜クリエートにおいて生産しております。当第1四半期連結累計期間における、当社グループで生産しているポケットティッシュの生産実績を示すと、次のとおりであります。
品目生産高(千個)前年同四半期比
(%)
ポケットティッシュ33,474117.9
合計33,474117.9

(注) 千個未満は切り捨てております。
② 仕入実績
当社グループでは価格競争力を強化するため、一部の商品について中国より直接購買を行っております。当第1四半期連結累計期間における、当社グループにおける国内での仕入実績及び中国からの仕入実績を示すと、次のとおりであります。
地域仕入高(千円)前年同四半期比
(%)
国内仕入1,617,948118.5
海外(中国)仕入197,114176.4
合計1,815,062122.8

(注) 上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
③ 販売実績
当第1四半期連結累計期間における、当社分類による顧客所属業種別に販売状況を示すと、次のとおりであります。
分野販売高(千円)前年同四半期比
(%)
流通・小売業413,180371.5
自動車・関連品370,675138.4
ファッション・アクセサリー239,006704.8
薬品・医療用品211,55364.8
情報・通信208,783141.9
飲料・嗜好品202,28591.1
金融・保険122,45572.1
外食・各種サービス111,594139.1
不動産・住宅設備111,54472.5
化粧品・トイレタリー100,61155.2
食品100,579185.0
その他340,50493.2
合計2,532,774119.8

(注) 1.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
2.当第1四半期連結累計期間において、ファッション・アクセサリーの金額的重要性が増したことから別掲開示しております。