四半期報告書-第43期第3四半期(平成28年10月1日-平成28年12月31日)

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2017/02/14 15:27
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財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析

文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間末日現在において当社グループ(当社及び連結子会社)が判断したものであります。
(1) 経営成績の分析
当第3四半期連結累計期間における我が国経済は、企業収益や雇用情勢は堅調に推移したものの、実質所得の伸び悩みなどから個人消費の回復は鈍く、景気は足踏み状態が続いております。また、為替相場の変動に加えて、英国のEU離脱問題や米国の政策動向等から先行き不透明感は強まっており、企業活動への影響が懸念されます。
この様な経済環境のもと、当社グループが属するセールスプロモーション市場におきましては、消費マインドを刺激するために、各企業がセールスプロモーションに積極的な姿勢を維持していることから、市場は堅調に推移しております。特に当社グループも関連するインターネット広告市場は、スマートフォン市場の成長や動画広告、新しいテクノロジーを活用した広告配信の浸透等を背景に急速な広がりを見せており、多様化する顧客ニーズを捉えることで今後もさらなるビジネスチャンスが期待されます。一方で、セールスプロモーション市場での顧客ニーズは常に変化し続けており、参入企業には変化への柔軟な対応力と継続的な機能強化が求められる厳しい競争環境となっております。
この様な環境の中、当社グループでは顧客の営業上の課題を見つけ出し営業戦略・解決策を提供するとともに、新しいビジネスモデルを提案し市場を創造していく、営業支援型の商社を目指しております。そのために、これまで当社の強みであった各種景品などのセールスプロモーショングッズの企画・供給に加え、WEB、システム開発、サプライチェーンマネジメント、営業代行(販路開拓)などの機能を備え、顧客課題に合わせた戦略が提供できるよう機能の拡充及び複合化を図っております。特に、インターネット広告市場の急速な広がりに対応するため、業務提携等によりネットユーザの特性や嗜好などに関するデータに基づいた、より精度の高いターゲット選定やプロモーション企画を行える体制を整え、WEB領域での対応力を着実に伸ばしてきております。当社グループにおいてはWEB系を専門とする代理店との差別化を図るため、当社グループが得意とする既存の店頭プロモーション活動とWEBプロモーションとを連動させるO2O(Online to Offline)ビジネスに絡めるとともに、SNS領域の機能を組み込んだサービスの開発を推進するなど、デジタル領域全般に積極的に踏み込んで顧客の営業活動を強力にサポートしてまいります。
次に、業界別の販売状況としましては、自動車・関連品業界において、プロモーショングッズ制作に関する一次請け事業者となる業務委託契約を主要顧客と締結したことにより取扱高が大きく増加し、さらに地域主導案件も取り込めたことで売上を大きく伸ばすことができました。またファッション・アクセサリー業界においては、当社顧客のグローバル展開による海外需要を取り込めたことや、大型キャンペーンで使用するプロモーショングッズの一括受注により主力販売先へと成長いたしました。一方、当社の主力販売先である製薬業界においては、前年7月に発表された薬品・医療用品分野で使用するプロモーショングッズの取扱いに関するルールが改定された影響でプロモーショングッズの取扱高が減少いたしましたが、疾患啓発向けWEB施策やOTC領域での売上の拡大を図っており、新規領域での拡充に努めてまいります。さらに飲料嗜好品業界においては、顧客の販促施策変更により受注案件が減少し厳しい状況が続いておりますが、顧客課題を上流から捉えたトータルプロモーションの実現により差別化できるよう努めております。
これらの結果、当第3四半期連結累計期間における連結業績は、自動車・関連品業界やファッション・アクセサリー業界向けを中心に他の業界向けでも売上を大きく伸ばし、売上高8,225百万円(前年同期比2.9%増)と増収となりました。ただ、継続的な受注案件ごとの採算管理の徹底により、売上総利益額及び売上総利益率ともに増加いたしましたが、販売費及び一般管理費においては、予算執行の厳格化を継続的に実施し、経費削減に努めているものの、東京本社を増床したことに伴う地代家賃の増加により1,814百万円(同11.8%増)となり、営業利益は457百万円(同17.1%減)、経常利益は473百万円(同16.0%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は337百万円(同17.0%減)となりました。
なお、当社グループは、顧客の営業上の課題に基づいたセールスプロモーションの企画及び提案を行う単一の事業分野において営業活動を行っておりますので、セグメント情報の記載は行っておりません。
(2) 財政状態の分析
(流動資産)
当第3四半期連結会計期間末における流動資産の残高は5,607百万円(前連結会計年度末5,757百万円)となり、149百万円減少しました。主な要因は、受取手形及び売掛金が205百万円減少しましたが、売上債権の回収により現金及び預金が73百万円増加したためであります。
(固定資産)
当第3四半期連結会計期間末における固定資産の残高は1,077百万円(同1,005百万円)となり、72百万円増加しました。主な要因は、東京本社増床等により有形固定資産が46百万円、保有する投資有価証券が時価の増加等により33百万円増加したためであります。
(流動負債)
当第3四半期連結会計期間末における流動負債の残高は1,542百万円(同1,872百万円)となり、330百万円減少しました。主な要因は、支払手形及び買掛金が167百万円、未払法人税等が73百万円、賞与引当金が51百万円、その他流動負債37百万円が減少したためであります。
(固定負債)
当第3四半期連結会計期間末における固定負債の残高は299百万円(同278百万円)となり、20百万円増加しました。主な要因は、繰延税金負債が7百万円、退職給付に係る負債が7百万円、役員退職慰労金引当金が6百万円増加したためであります。
(純資産)
当第3四半期連結会計期間末における純資産の残高は4,843百万円(同4,611百万円)となり、231百万円増加しました。主な要因は、その他有価証券評価差額金が20百万円増加、利益剰余金が剰余金の配当により151百万円減少しましたが、親会社株主に帰属する四半期純利益の獲得により337百万円増加したためであります。
(3) 生産、仕入及び販売の実績
当社グループは、顧客の営業上の課題に基づいたセールスプロモーションの企画及び提案を行う単一の事業分野において営業活動を行っており、単一セグメントであるため、セグメント別の情報は記載はしておりません。
① 生産実績
当社グループの販売するセールスプロモーショングッズは広範囲かつ多種多様であり、同様の製品であっても仕様が一様ではなく、また、ポケットティッシュ以外の受注商品の製作につきましては全て外注先に委託しております。なお、当社グループで販売するポケットティッシュについて、その多くを当社の連結子会社である㈱岐阜クリエートにおいて生産しております。当第3四半期連結累計期間における、当社グループで生産しているポケットティッシュの生産実績を示すと、次のとおりであります。
品目生産高(千個)前年同四半期比
(%)
ポケットティッシュ109,135126.8
合計109,135126.8

(注) 千個未満は切り捨てております。
② 仕入実績
当社グループでは価格競争力を強化するため、一部の商品について中国より直接購買を行っております。当第3四半期連結累計期間における、当社グループにおける国内での仕入実績及び中国からの仕入実績を示すと、次のとおりであります。
地域仕入高(千円)前年同四半期比
(%)
国内仕入5,263,68899.8
海外(中国)仕入626,545158.5
合計5,890,234103.9

(注) 上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
③ 販売実績
当第3四半期連結累計期間における、当社分類による顧客所属業種別に販売状況を示すと、次のとおりであります。
分野販売高(千円)前年同四半期比
(%)
自動車・関連品1,411,432144.7
流通・小売業1,001,833109.8
薬品・医療用品947,31586.6
ファッション・アクセサリー703,732192.4
情報・通信639,00097.7
金融・保険568,910108.3
化粧品・トイレタリー491,15687.4
飲料・嗜好品420,94265.8
外食・各種サービス371,278145.9
不動産・住宅設備362,94476.7
食品255,486162.4
その他1,051,29776.4
合計8,225,331102.9

(注) 1.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
2.当第3四半期連結累計期間において、ファッション・アクセサリーの金額的重要性が増したことから別掲
開示しております。
(4) 主要な設備
当第3四半期連結累計期間において、主要な設備の著しい変動及び主要な設備の前連結会計年度末における計画の著しい変動はありません。