有価証券報告書-第19期(令和3年4月1日-令和4年3月31日)

【提出】
2022/06/28 14:04
【資料】
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【項目】
136項目

金融商品関係

(金融商品関係)
1.金融商品の状況に関する事項
(1) 金融商品に対する取組方針
当社グループは、資金運用については元本の安全性を第一とし、流動性、収益性、リスク分散を考慮した運用を行うものとしております。
デリバティブ取引は、後述の市場リスクを回避するために利用しており、原則として投機的な取引は行わない方針であります。
(2) 金融商品の内容及びそのリスク
営業債権等は、顧客の信用リスクに晒されております。営業債務等は、ほとんどが翌月現金及び預金にて支払っております。利用者暗号資産及び預り暗号資産は、暗号資産の売買に伴う顧客からの預り金に相当する暗号資産であり、市場価格の変動リスクに晒されていますが、その価格変動は当社グループの損益に直接影響を及ぼすものではありません。差入保証暗号資産は、他の暗号資産交換業者等との取引に伴い証拠金の代用として差し入れる暗号資産であり、市場価格の変動リスクに晒されており、また、取引先の信用リスクに晒されています。自己保有暗号資産は、自己が保有する暗号資産であり、市場価格の変動リスクに晒されています。借入暗号資産は、顧客等との消費貸借契約により借り受けた暗号資産であり、貸主に対して借り受けた暗号資産と同種同量の暗号資産の返還義務及び賃料の支払義務を負うもので、市場価格の変動リスクに晒されており、また、流動性リスクがあります。
デリバティブ取引は、エネルギー事業における電力価格変動によるリスクヘッジをすることを目的とした電力先物取引を利用しております。
(3) 金融商品に係るリスク管理体制
①信用リスク(取引先の契約不履行等に係るリスク)の管理
稟議規程等に従い、営業債権等については管理部門が定期的にモニタリングを行い、相手先毎に残高を把握し管理を行っており、財政状況等の悪化等による回収懸念の早期把握に努めリスクの軽減を図っております。
②流動性リスク(支払期日に支払いを実行できなくなるリスク)の管理
適時に資金繰り計画を作成・更新するなどの方法により管理しております。
また、暗号資産の借入については、財務状況等に照らし借入許容水準を設定し、借入計画に基づき借入量を管理するとともに、借入対象となっている暗号資産の時価・流通量等を適時把握し、返還計画にあわせて要返還数量を適宜調達・保有するなどの方法により管理しております。
③市場リスク(市場価格の変動に係るリスク)の管理
適時に時価を把握することにより管理しております。
デリバティブ取引は、執行部門および管理部門を定めて実施しております。また、信用度の高い取引相手を選択しており、信用リスクは極めて低いと判断しております。なお、ヘッジ会計は適用しておりません。
2.金融商品の時価等に関する事項
連結貸借対照表計上額、時価及びこれらの差額については、次のとおりであります。
前連結会計年度(2021年3月31日)
連結貸借対照表計上額
(百万円)
時価
(百万円)
差額
(百万円)
(1) 利用者暗号資産32,72432,724-
(2) 自己保有暗号資産3,1763,176-
(3) 差入保証暗号資産312312-
(4) 敷金及び保証金464464-
資産計36,67736,677-

(1) 預り暗号資産32,72432,724-
(2) 借入暗号資産1,8441,844-
負債計34,56934,569-

(※1)「現金及び預金」「売掛金」「預託金」「差入保証金」「買掛金」「未払金」「預り金」「受入保証金」については、現金であること、及び短期間で決済されるため時価が帳簿価額に近似するものであることから、記載を省略しております。
(※2)時価を把握することが極めて困難と認められる金融商品の連結貸借対照表計上額
(単位:百万円)
区分2020年3月31日2021年3月31日
非上場株式161156
出資金163154


当連結会計年度(2022年3月31日)
連結貸借対照表計上額
(百万円)
時価
(百万円)
差額
(百万円)

(1) 利用者暗号資産46,09746,097-
(2) 自己保有暗号資産4,9694,969-
(3) 差入保証暗号資産1,1701,170-

(4) 敷金及び保証金688688-
資産計52,92652,926-

(1) 預り暗号資産46,09746,097-
(2) 借入暗号資産2,0282,028-
負債計48,12548,125-
デリバティブ取引1,0061,006-

(※1)「現金及び預金」「売掛金」「預託金」「差入保証金」「買掛金」「未払金」「預り金」については、現金であること、及び短期間で決済されるため時価が帳簿価額に近似するものであることから、記載を省略しております。
(※2)市場価格のない株式等は、上表には含まれておりません。当該金融商品の連結貸借対照表計上額は以下のとおりであります。
(単位:百万円)
区分2021年3月31日2022年3月31日
非上場株式156171
出資金154266

(※3)デリバティブ取引によって生じた正味の債権・債務は純額で表示しており、合計で正味の債務となる項目については、()で示しております。
(注)金銭債権及び満期がある有価証券の連結決算日後の償還予定額
前連結会計年度(2021年3月31日)
1年以内
(百万円)
1年超
5年以内
(百万円)
5年超
10年以内
(百万円)
10年超
(百万円)
現金及び預金2,895---
売掛金1,516---
合計4,412---

当連結会計年度(2022年3月31日)
1年以内
(百万円)
1年超
5年以内
(百万円)
5年超
10年以内
(百万円)
10年超
(百万円)
現金及び預金4,896---
売掛金1,768---
合計6,664---


3.金融商品の時価の適切な区分ごとの内訳等に関する事項
金融商品の時価を、時価の算定に係るインプットの観察可能性及び重要性に応じて、以下の3つのレベルに分類しております。
レベル1の時価:観察可能な時価の算定に係るインプットのうち、活発な市場において形成される当該時価の算定の基礎となる資産又は負債に関する相場価格により算定した時価
レベル2の時価:観察可能な時価の算定に係るインプットのうち、レベル1のインプット以外の時価の算定に係るインプットを用いて算定した時価
レベル3の時価:観察できない時価の算定に係るインプットを使用して算定した時価
時価の算定に重要な影響を与えるインプットを複数使用している場合には、それらのインプットがそれぞれ属するレベルのうち、時価の算定における優先順位が最も低いレベルに時価を分類しております。
(1)時価で連結貸借対照表に計上している金融商品
当連結会計年度(2022年3月31日)
区分時価(百万円)
レベル1レベル2レベル3合計
利用者暗号資産46,097--46,097
自己保有暗号資産4,969--4,969
差入保証暗号資産1,170--1,170
デリバティブ取引
商品関連-1,006-1,006
資産計52,2371,006-53,244
預り暗号資産46,097--46,097
借入暗号資産2,028--2,028
負債計48,125--48,125

(2)時価で連結貸借対照表に計上している金融商品以外の金融商品
当連結会計年度(2022年3月31日)
区分時価(百万円)
レベル1レベル2レベル3合計
敷金及び保証金-688-688
資産計-688-688

(注)時価の算定に用いた評価技法及び時価の算定に係るインプットの説明
暗号資産
利用者暗号資産、自己保有暗号資産、差入保証暗号資産、預り暗号資産、借入暗号資産は活発な市場で取引されているため、その時価をレベル1の時価に分類しております。
デリバティブ取引
これらの時価は、取引先等から提示された価格に基づき算定しており、レベル2の時価に分類しております。
敷金及び保証金
将来キャッシュ・フローを見積り、国債の利回り等を基に現在価値に割り引いて時価を測定しており、レベル2の時価に分類しております。