有価証券報告書-第17期(平成30年1月1日-平成30年12月31日)

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2019/03/19 12:25
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【項目】
89項目
当事業年度より、報告セグメントの区分を変更しており、当事業年度との比較・分析は変更後の区分に基づいて記載しております。
(1)経営成績等の状況の概要
当事業年度における当社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。
① 財政状態及び経営成績の状況
当社は、「インターネットで可能性をつなげる、ひろげる」というミッションのもと、主に個人の表現活動を支援するための様々なウェブサービス及びスマートフォンアプリを提供しております。
2003年の創業以来、当社の業績を牽引しているレンタルサーバー「ロリポップ!」では、今後における事業拡大の基盤作りのため、4月に新プラン「マネージドクラウド」の提供を開始いたしました。これにより、既存のレンタルサーバー市場のみならず、成長著しいクラウド市場に対してもターゲット層を拡大しております。また、次世代のクリエイターや起業家育成支援を目的とした教育関連事業者との連携も強化し、学校法人角川ドワンゴ学園N高等学校やゼロ高等学院の生徒へのレンタルサーバーの無償提供を実施しております。
作品数、作家数国内No.1のハンドメイドマーケット「minne」において、2018年12月期は「ハンドメイドマーケット」などオフライン施策の継続的な実施に加えて、Web広告の強化といったプロモーションへの積極投資を実施いたしました。その結果、10月にはスマートフォンアプリの累計ダウンロード数が1,000万DLを突破し、年間流通金額は120.7億円(前年同期比17.3%増)となりました。なお、同期間における「minne」へのプロモーションコスト(広告宣伝費、販売促進費及びポイント引当金繰入額)は、TVCMの放映は行わず、Web広告の展開に注力したことにより、1,023,860千円(前年同期比21.0%減)となりました。
また、4月に株式会社ベーシックが行うオンデマンドオリジナルグッズ作成サービス「Canvath」の事業譲受、6月には伝統工芸職人向けにマーケティング支援を行うニューワールド株式会社と資本業務提携を行うなど、より一層の事業成長を図るため、新たな事業シナジーの創出を目的としたM&Aや提携を行いました。
以上の結果、当事業年度における業績は、売上高8,200,997千円(前年同期比11.3%増)、営業利益467,728千円(前年同期比225.6%増)、経常利益524,075千円(前年同期比203.2%増)、当期純利益467,075千円(前年同期比289.8%増)となりました。
セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。
(ホスティング事業)
ホスティング事業には、個人からビジネスまで幅広い用途にご利用頂けるレンタルサーバー「ロリポップ!」及びドメイン取得代行「ムームードメイン」等が属しております。
レンタルサーバーサービスの契約件数は436,276件(前年同期末比1,895件減)となりましたが、「ロリポップ!」におきましては、4月18日に新プラン「マネージドクラウド」の正式版の提供を開始し、ターゲット層の拡大を図るとともに、上位プランやオプション機能への誘導を強化した結果、顧客単価が358円(前年同期比6.0%増)となりました。
「ムームードメイン」におきましては、8月20日にサイトデザインの一新を図るとともに、ドメイン検索機能の改善等も行ったことから、登録ドメイン数は1,241,668件(前年同期末比11,351件増)となりました。
以上の結果、当事業年度におけるセグメント売上高は4,418,482千円(前年同期比7.2%増)、セグメント利益は1,415,420千円(前年同期比7.8%増)となりました。
(EC支援事業)
EC支援事業には、国内最大級のネットショップ開業・作成サービス「カラーミーショップ」及びオリジナルグッズ作成・販売サービス「SUZURI」が属しております。
「カラーミーショップ」におきましては、1月7日に発生いたしました情報流出のインシデントの影響により、各種キャンペーン等の実施を控えたことから契約件数は43,238件(前年同期末比2,006件減)となりましたが、継続的に行っていたアップセル施策により、顧客単価は2,608円(前年同期比8.6%増)となりました。
「SUZURI」におきましては、インテリアアイテム及び秋冬ファッション商品をはじめとした新たなアイテムの追加や両面プリントに対応するなど、アイテム及びユーザー機能の拡充に取り組んだ結果、累積会員数は23万人となりました。また、4月1日に株式会社ベーシックよりオンデマンドオリジナルグッズ作成サービス「Canvath」事業を譲り受け、同日より当社サービスとして運営しております。
以上の結果、当事業年度におけるセグメント売上高は2,069,157千円(前年同期比27.4%増)、セグメント利益は831,733千円(前年同期比7.2%増)となりました。
(ハンドメイド事業)
ハンドメイド事業には、ハンドメイドマーケット「minne」及び「tetote」が属しております。
「minne」におきましては、継続的な機能改善及び機能追加を行うことで利便性の向上を図るとともに、オフライン施策や各種企業等とのコラボレーションの実施に加え、Web広告を中心としたプロモーションを実施し、10月6日にはスマートフォンアプリの累計ダウンロード数が1,000万DLを突破しました。
以上の結果、当事業年度におけるセグメント売上高は1,544,878千円(前年同期比10.9%増)、セグメント損失は682,456千円(前年同期間はセグメント損失1,037,238千円)となりました。
(その他)
その他には主にブログサービス「JUGEM」が属しており、2017年2月1日付けで「PEPABO WiMAX」を事業譲渡したことから当事業年度におけるセグメント売上高は168,478千円(前年同期比25.5%減)、セグメント利益は31,322千円(前年同期比68.5%減)となりました。
当事業年度末における資産、負債及び純資産の状況は次のとおりであります。
(流動資産)
当事業年度末における流動資産の残高は4,853,008千円(前事業年度末残高は4,358,358千円)となり、494,650千円の増加となりました。これは、主に現金及び預金が211,107千円、関係会社預け金が100,000千円及び売掛金が140,827千円増加したことによるものです。
(固定資産)
当事業年度末における固定資産の残高は1,224,698千円(前事業年度末残高は1,018,600千円)となり、206,098千円の増加となりました。これは、主にのれんが51,000千円及び投資有価証券が141,198千円増加したことによるものです。
(流動負債)
当事業年度末における流動負債の残高は4,294,095千円(前事業度末残高は4,099,969千円)となり、194,126千円の増加となりました。これは、主に未払法人税等27,280千円、未払消費税等37,812千円、前受金51,169千円、賞与引当金46,670千円及びポイント引当金が32,196千円増加したことによるものです。
(固定負債)
当事業年度末における固定負債の残高は76,742千円(前事業年度末残高は53,940千円)となり、22,802千円の増加となりました。これは、主に繰延税金負債が22,691千円増加したことによるものです。
(純資産)
当事業年度末における純資産の残高は1,706,868千円(前事業年度末残高は1,223,048千円)となり、483,819千円の増加となりました。これは、主に利益剰余金が401,222千円及びその他有価証券評価差額金が68,753千円増加したことによるものです。
② キャッシュ・フローの状況
当事業年度末における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)は、前事業年度末に比べ311,107千円増加し、2,702,293千円となりました。各キャッシュ・フローの状況は、以下のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当事業年度において営業活動の結果得られた資金は674,659千円(前事業年度は639,947千円の収入)となりました。これは、主に売上債権の増加額140,827千円による減少の一方で、税引前当期純利益454,182千円、減価償却費211,699千円、減損損失59,334千円及び前受金の増加額51,169千円による増加の結果であります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当事業年度において投資活動の結果支出した資金は311,585千円(前事業年度は294,073千円の支出)となりました。これは、主に無形固定資産の取得による支出184,891千円、有形固定資産の取得による支出85,683千円及び事業譲受による支出60,000千円による減少の結果であります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当事業年度において財務活動の結果支出した資金は51,966千円(前事業年度は79,097千円の支出)となりました。これは、主に配当金の支払額による減少の結果であります。
③ 生産、受注及び販売の状況
a. 生産実績
当社は、インターネットを利用したホスティング事業、EC支援事業、ハンドメイド事業に加えて、その他の事業の提供を行っており、生産に該当する事項がありませんので、生産実績に関する記載はしておりません。
b. 受注実績
当社では、概ね受注から役務提供開始までの期間が短いため、受注状況に関する記載を省略しております。
c. 販売実績
当事業年度における販売実績をセグメント別に示すと、次のとおりであります。
セグメントの名称当事業年度
(自 2018年1月1日
至 2018年12月31日)
販売高(千円)前年同期比(%)
ホスティング事業4,418,482+7.2
EC支援事業2,069,157+27.4
ハンドメイド事業1,544,878+10.9
その他168,478△25.5
合計8,200,997+11.3

(注)上記の金額には、消費税等は含まれておりません。

(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において判断したものであります。
① 重要な会計方針及び見積り
当社の財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。
その作成には、経営者による会計方針の選択・適用、資産・負債及び収益・費用の報告金額及び開示に影響を与える見積りを必要としております。経営者は、これらの見積りについて、過去の実績等を勘案し合理的に判断しておりますが、実際の結果は、見積りによる不確実性のため、これらの見積りと異なる場合があります。なお、当社の財務諸表の作成に際して採用している重要な会計方針は、「第5 経理の状況 1 財務諸表等 (1)財務諸表 重要な会計方針」に記載しております。
② 当事業年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容
a. 財務状態の分析
当事業年度の財政状態は、流動資産4,853,008千円、固定資産1,224,698千円、流動負債4,294,095千円、固定負債76,742千円、純資産1,706,868千円となりました。詳細につきましては、「第2 事業の状況 3 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ① 財政状態及び経営成績の状況」において記載しております。
b. 経営成績の分析
当事業年度における売上高は、ハンドメイド事業におけるminneの流通額の増加や、ホスティング事業及びEC支援事業においてアップセル施策の奏功により顧客単価が上昇したことなどが寄与し、結果として8,200,997千円となりました。
売上原価は、ムームードメインのドメイン登録手数料等の支払手数料が2,056,235千円になったこと、従業員の増加に伴う人件費(賃金・法定福利費・退職給付費用)が394,391千円となったこと等により、3,292,859千円となりました。
販売費及び一般管理費については、従業員の増加に伴う人件費(給料手当・賞与・賞与引当金繰入額・法定福利費・退職給付費用)が1,204,607千円、サービス料金回収代行業者への支払手数料等が973,213千円、minneにおけるプロモーションコスト(広告宣伝費、販売促進費及びポイント引当金繰入額)が1,023,860千円になったこと等により、4,440,409千円となりました。
また、営業外収益は、投資事業組合運用益が55,795千円であったこと等により、68,210千円となりました。営業外費用は、投資事業組合運用損が9,103千円であったこと等により、11,863千円となりました。
そして、特別利益は、受取保険金が33,598千円であったこと等により、45,081千円となりました。特別損失は、減損損失59,334千円及び情報セキュリティ対策費48,969千円等により114,974千円となりました。
これに法人税、住民税及び事業税61,901千円及び法人税等調整額△74,795千円を計上した結果、当期純利益は467,075千円となりました。
c. キャッシュ・フローの状況の分析
当事業年度末における現金及び現金同等物は、2,702,293千円となりました。
詳細につきましては、「第2 事業の状況 3 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ② キャッシュ・フローの状況」において記載しております。
当社の資本の財源及び資金の流動性につきましては、次のとおりです。
当社は、今後も更なる収益基盤の安定化及び持続的な成長を図るために、自社による新規事業の創出及び拡大のみならず、既存サービスのブランド力、顧客基盤や運営ノウハウとのシナジーが見込める業務提携、M&A等を積極的に取り組んでいく方針であります。
そのため、当社の資金需要のうち主なものは、運転資金及びM&Aになります。また、当社の資金の源泉は、主として、営業活動によるキャッシュ・フローによるものです。なお、新規サービスの急拡大やM&Aなどにより、資金が必要となった場合には銀行借入に加え、親会社GMOインターネット株式会社のCMS(キャッシュ・マネジメント・サービス)からの調達など、資金調達の多様化を図っております。
d. 経営者の問題認識と今後の方針について
当社経営陣は、現在の事業環境及び入手可能な情報に基づき、最善の経営方針を立案するよう努めております。
当社の経営環境をとりまく諸要素に鑑みますと、ホスティング、EC支援及びハンドメイドの事業領域における市場環境はいまだ活況であり、今後も新規参入及び価格競争激化の可能性がございます。当社といたしましては、高付加価値のサービスを提供し続ける企業として、市場での確固たるポジションを確立するために、経営効率の向上と適切な経営判断に努めてまいります。
e. 事業等のリスクに記載した重要事項等の分析及び検討内容並びに対応策
当社は、「第2 事業の状況 2 事業等のリスク」に記載のとおり、当社の業績は、今後起こりうる様々な要因により大きな影響を受ける可能性がありますが、当社は、当該状況を解消及び改善すべく、以下のとおり対応してまいります。
創業時より当社はホスティング事業への依存度が高くなっておりますが、近年は、EC支援事業及びハンドメイド事業領域において、集客力の強化と流通額の拡大に注力しております。その結果、EC支援事業及びハンドメイド事業の全事業に対する売上高の構成比が前々年度は37.8%、前年度は41.0%、当事業年度で44.1%と、徐々に割合を増やし、構成比が増加してきております。
技術革新の分野においては、WEBアプリケーションのみならず、モバイルアプリケーション分野の技術力を向上させるための活動への支援や、開発体制の強化による継続的な運用が可能な体制づくりを行っております。また、システムトラブルへの対策については、サーバー再構築や恒常的な構成改善によってシステムトラブル発生の軽減に努めており、引き続きサービスの安定的な提供のための対策を進めてまいります。

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