有価証券報告書-第24期(平成29年4月1日-平成30年3月31日)

【提出】
2018/06/28 9:03
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97項目
(1)経営成績等の状況の概要
当連結会計年度における当社グループ(当社及び連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりです。
①経営成績の状況
当連結会計年度における我が国経済は、景気は、回復基調が続いています。企業の業況判断は改善し、個人消費も緩やかな回復基調を維持しています。
電子書籍の市場環境は、電子書籍ユーザーの拡大等により、堅調に市場規模が拡大していますが、市場参入企業も多く、厳しい競争が続いています。この結果、コンテンツ需要の増加による、出版社等のコンテンツホルダーからの仕入コスト上昇や、集客を強化するための、広告宣伝や販促コスト増加のリスクが高まっています。
このような環境の中で、当社グループは、顧客第一主義のもと、サービスの向上と他社との差別化を図るとともに、広告宣伝と販促を強化しました。特に、当連結会計年度においては、電子書籍の一般層への拡大が見込まれるため、TVCMや動画等のマス広告による集客施策に注力したことにより、会員数は増加し、一般層にも拡大しました。第3四半期連結会計期間以降、社会的に大きな問題となった海賊版サイトによる影響を受けて、売上の伸びは鈍化したものの、売上高は過去最高を達成しています。また、スマートフォン向けに最適化した、タテ読みフルカラーコミック「タテコミ」の制作数を増加させ、さらに、海外向けコンテンツの翻訳数を増やすなど、先行投資の強化を図りました。
この結果、当連結会計年度の経営成績は、売上高は16,202百万円(前年同期比14.6%増)、営業利益は1,278百万円(前年同期比22.9%減)、経常利益は1,252百万円(前年同期比23.6%減)、親会社株主に帰属する当期純利益は853百万円(前年同期比24.8%減)となりました。
当社グループの事業は電子書籍事業のみであり、重要な事業拠点も当社のみとなっているため、報告セグメントはありません。
以下、当連結会計年度における主な活動状況を報告します。
(集客施策)
従来のインターネット広告に加えて、TVCM、動画等のマス広告による集客を強化し、認知度向上を図りました。TVCMは、第3作目として「Renta!読まずにいられない弟編」をリリースしました。当CMは、CM総合研究所主催の「BRAND OF THE YEAR 2017」において、「消費者を動かしたCM展開」を受賞しました。
また、当社独自のキャンペーン施策を継続的に実施しています。12月には、「Renta!」の会員数400万人突破を記念したキャンペーン「会員400万人突破記念 最大50%還元 Renta!大感謝祭」を開催しました。
TV番組「コミックBAR Renta!」は、放送開始1周年を迎え、9月と1月には特別番組を放送しました。
(サイト改良施策)
「Renta!」、「犬耳書店」の新たなログイン方法として、SNSのID認証によるログイン機能の追加を行いました。
また、電子書籍投稿・編集プラットフォーム「upppi」は、女性向けサイトに、全面リニューアルを行いました。
(コンテンツ施策)
コミックを中心に、小説・ノンフィクション、ビジネス書等、幅広いジャンルでコンテンツを拡充しました。
また、スマートフォン向けのタテ読みフルカラーコミック「タテコミ」の拡充を進めました。「めざせタテコミ2,000万冊キャンペーン」や「Renta!タテコミ大賞」を実施するなど、「タテコミ」の普及促進を強化するとともに、ユーザーからの要望を取り入れて、ページ移動機能を追加するなどの改良を継続的に実施しました。
読みたいトコだけ買える、実用書専門の電子書籍サイト「犬耳書店」では、ビジネス書を拡充し、スマートフォン向けに音声読み上げ機能を追加しました。
(次世代コンテンツ開発施策)
小説の文章を短く区切り、画像を追加した「絵ノベル」(特許取得済)及びコミックを動的演出で見せる「コミックシアター」の制作体制を整備し、増産体制の構築を進めました。
また、「タテコミ」にアニメーション効果を付加した新サービス「タテコミMove!」を開始しました。
(海外展開施策)
翻訳体制を強化し、「英語版Renta!」、「中国繁体字版Renta!」の掲載コンテンツの拡充を進めました。
また、平成29年5月に、米国をはじめとする英語圏での電子書籍販売事業の拡大を図るため、米国(カリフォルニア州)に子会社1社(Papyless Global,Inc.)を設立しました。
②財政状態の状況
(資産)
当連結会計年度末における流動資産は8,485百万円となり、前連結会計年度末に比べ647百万円増加しました。これは主に、現金及び預金が391百万円、預け金が167百万円増加したことによるものです。
固定資産は379百万円となり、前連結会計年度末に比べ9百万円減少しました。
この結果、総資産は8,865百万円となり、前連結会計年度末に比べ638百万円増加しました。
(負債)
当連結会計年度末における流動負債は3,449百万円となり、前連結会計年度末に比べ158百万円減少しました。これは主に、前受金が108百万円増加、未払法人税等が190百万円減少したことによるものです。
固定負債は0百万円となり、前連結会計年度末に比べ1百万円減少しました。
この結果、負債合計は3,449百万円となり、前連結会計年度末に比べ159百万円減少しました。
(純資産)
当連結会計年度末における純資産合計は5,415百万円となり、前連結会計年度末に比べ797百万円増加しました。これは主に、親会社株主に帰属する当期純利益853百万円の獲得によるものです。
この結果、自己資本比率は60.4%(前連結会計年度末は55.3%)となりました。
③キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、法人税等の支払等の要因により一部相殺されたものの、税金等調整前当期純利益が1,252百万円(前年同期比23.6%減)を獲得したこと等により、前連結会計年度末に比べ513百万円増加し、当連結会計年度末には5,430百万円となりました。
当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりです。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果獲得した資金は680百万円(前年同期比54.3%減)となりました。これは主に、税金等調整前当期純利益1,252百万円、前受金の増加額109百万円、法人税等の支払額640百万円等によるものです。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果獲得した資金は89百万円(前年同期は68百万円の使用)となりました。これは主に、定期預金の預入による支出428百万円、定期預金の払戻による収入519百万円等によるものです。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果使用した資金は246百万円(前年同期比550.1%増)となりました。これは主に、預け金の増加額167百万円、配当金の支払額49百万円等によるものです。
④生産、受注及び販売の実績
a.仕入実績
当社グループでは、実際に販売された電子書籍の販売価格及び販売数に応じて、出版社又は著者等に対し、一定割合の著作権料の支払いが発生します。当該著作権料が仕入に当たります。
当連結会計年度における仕入実績は、次のとおりです。
当連結会計年度
(自 平成29年4月1日
至 平成30年3月31日)
前年同期比(%)
著作権料(百万円)6,312114.0

(注) 上記の金額には、消費税等は含まれていません。
b.販売実績
当連結会計年度の電子書籍事業の形態別販売実績は、次のとおりです。
当連結会計年度
(自 平成29年4月1日
至 平成30年3月31日)
前年同期比(%)
① 電子書籍販売(百万円)16,142114.4
② その他(百万円)59190.8
合計(百万円)16,202114.6

(注) 上記の金額には、消費税等は含まれていません。
(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりです。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものです。
①重要な会計方針及び見積り
当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められる会計基準に基づき作成されています。
会計方針は、当社グループの財政状態及び経営成績を正しく示すことができると判断したものを選択及び適用しています。
会計上の見積りを行うに際して使用した重要な仮定は、時価による測定を含め、合理的であると判断しています。
②当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容
当社グループの当連結会計年度の経営成績等は、売上高は16,202百万円(前年同期比14.6%増)、売上原価は7,011百万円(前年同期比16.8%増)、売上総利益は9,190百万円(前年同期比12.9%増)、販売費及び一般管理費は7,912百万円(前年同期比22.1%増)、営業利益は1,278百万円(前年同期比22.9%減)、営業外収益は16百万円(前年同期比10.1%増)、営業外費用は42百万円(前年同期比29.7%増)、経常利益は1,252百万円(前年同期比23.6%減)、親会社株主に帰属する当期純利益は853百万円(前年同期比24.8%減)となりました。
当社グループの経営成績に重要な影響を与える要因として、売上高と売上原価及び広告費があります。
売上高は、前連結会計年度に比べて増収となっていますが、前連結会計年度に比べて増加率は低下しました。
売上原価は、「タテコミ」の制作及び海外向けコンテンツの翻訳に注力したことにより、前連結会計年度に比べて売上比率が増えています。
広告費は、一般層に向けてTVCM等のマス広告を積極的に実施し、認知度の向上とユーザー層の拡大を図ったことにより、前事業年度に比べて発生金額、売上比率が増加しています。
当社グループの資本の財源は、ほぼ利益剰余金となっています。
資金の流動性については、当社グループは、重要な設備等を必要としていないため、総資産の構成は、大部分が流動資産であり、また、流動資産の大部分が現金及び預金となっています。
経営方針・経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等については、国内及び海外での電子書籍販売売上高を達成状況を判断するための指標としています。

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