有価証券報告書-第27期(令和2年4月1日-令和3年3月31日)

【提出】
2021/06/28 9:15
【資料】
PDFをみる
【項目】
121項目
(1)経営成績等の状況の概要
当連結会計年度における当社グループ(当社及び連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりです。
①経営成績の状況
当連結会計年度における我が国経済は、新型コロナウイルス感染症の影響により、厳しい状況にあります。
「インプレス総合研究所『電子書籍ビジネス調査報告書2020』」によると、電子書籍の市場規模は、2019年度は3,473億円(対前年22.9%増)と推計され、電子書籍の認知度向上と正規サイトの利用が進んでいます。
当連結会計年度においても、巣篭り需要が寄与し、その市場規模は拡大傾向にありますが、後半にかけて再び海賊版サイトのアクセスが急増し、市場全体に影響を与えています。
さらに、電子書籍の市場環境は、市場参入企業も多く、厳しい競争が続いています。この結果、コンテンツ需要の増加による、出版社等のコンテンツホルダーからの仕入コストが上昇しています。また、集客を強化するための、広告宣伝や販促コストも拡大傾向となっています。
このような環境の中で、当社グループは、顧客第一主義の基本理念に基づく継続的なサービスの向上施策及び他社との差別化を図るためのブランド戦略施策並びに中長期的な事業拡大を目的とした広告宣伝と販売促進施策を積極的に行っています。また、海外市場の開拓及び次世代コンテンツの開発にも積極的に取り組んでいます。
サービス向上施策は、サイトの改良によるユーザビリティの向上及びAIによるレコメンド機能の向上を進めています。
ブランド戦略施策は、「Renta!」ブランドの普及施策として、運営サイト「電子書店パピレス」及び「犬耳書店」の「Renta!」へのサービス統合を行いました。
広告宣伝施策は、インターネット広告及びTVCMを積極的に実施しています。また、AIによる広告効果の向上を図っています。
販売促進施策は、ポイント購入時及び使用時のサービスポイント付与施策を継続的に実施しています。
海外市場の開拓は、広告施策、サイト改良、翻訳体制の強化を進め、売上規模の拡大に努めています。
次世代コンテンツの開発は、デジタルに最適化した、新しい電子書籍コンテンツの開発を進めています。
この結果、当連結会計年度の経営成績は、売上高は25,392百万円(前年同期比8.8%増)、営業利益は2,227百万円(前年同期比45.3%増)、経常利益は2,288百万円(前年同期比53.5%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は1,542百万円(前年同期比59.5%増)となりました。
当社グループの事業は、電子書籍事業のみであり、重要な事業拠点も当社のみとなっているため、報告セグメントはありません。
以下、当連結会計年度における主な事業活動を報告します。
(集客施策)
TVCM、インターネット広告等の広告施策を積極的に実施しています。
また、「GWタテコミ大キャンペーン」、「Renta!限定 今だけ100円レンタルキャンペーン」、「Renta!初回レンタルポイント50%還元キャンペーン」等の当社独自のキャンペーン施策を行っています。
さらに、人気声優が出演する「Renta!presents『アクダマドライブ』特別番組のTwitter配信」、TVドラマ「片恋グルメ日記」のスポンサー記念「原作コミックの48時間100円キャンペーン」、「孤独のグルメ」原作者の新感覚グルメ漫画「Renta!オリジナルコミック『こどものグルメ』のTVドラマ化」、「コミックBAR Renta!SP~ありがとう200回!人気声優大集合SP~の放送」等のメディアミックス施策を実施しています。
「Renta!」の会員数は、700万人を突破しました。
(サイト改良施策)
AIによる検索表示改良、ユーザー毎に最適化したページ改良を進めています。
また、「PayPay」決済サービスを追加しています。
(コンテンツ施策)
「Renta!」を中心に、タテ読みフルカラーコミック「タテコミ」の拡充を進めています。「タテコミ」の普及を目的としたキャンペーン施策を実施しています。
また、原稿料と印税に加えて、年額最大100万円を支給する、パートナー漫画家募集企画を実施して、自社コンテンツの制作強化を進めています。
さらに、TV放送されたコンテンツのコミカライズを、オリジナル電子コミックレーベル「Renta!コミックス」で積極的に行っています。2020年10月から放送されたオリジナルアニメ「アクダマドライブ」の国内独占配信と、3ヶ国語での海外配信、2021年1月から放送されたTVドラマ「にじいろカルテ」の独占配信を行っています。
(次世代コンテンツ開発施策)
小説の文章を短く区切り、画像を追加した「絵ノベル」(特許取得済)及びコミックを動的演出で見せる「コミックシアター」のフルカラー化、フルボイス化などの改良を進めています。
また、「タテコミ」にアニメーション効果を付加した「タテコミMove!」及び「タテコミMove!」に人気声優によるボイスを付加した、スマホで見るタテ型マンガアニメーション「アニコミ」の制作体制の強化も進めています。
(海外展開施策)
「英語版Renta!」、「中国語繁体字版Renta!」の翻訳体制の強化を進め、掲載コンテンツを拡充させ、海外販売サイトへの販路拡大を図っています。
②財政状態の状況
(資産)
当連結会計年度末における流動資産は14,284百万円となり、前連結会計年度末に比べ2,015百万円増加しました。これは主に、現金及び預金が2,288百万円増加したことによるものです。
固定資産は906百万円となり、前連結会計年度末に比べ107百万円増加しました。これは主に、繰延税金資産が73百万円増加したことによるものです。
この結果、資産合計は15,191百万円となり、前連結会計年度末に比べ2,123百万円増加しました。
(負債)
当連結会計年度末における流動負債は6,135百万円となり、前連結会計年度末に比べ656百万円増加しました。これは主に、未払法人税等が391百万円増加、前受金が225百万円増加したことによるものです。
固定負債は0百万円となり、前連結会計年度末に比べ1百万円減少しました。
この結果、負債合計は6,135百万円となり、前連結会計年度末に比べ655百万円増加しました。
(純資産)
当連結会計年度末における純資産合計は9,055百万円となり、前連結会計年度末に比べ1,468百万円増加しました。これは主に、親会社株主に帰属する当期純利益1,542百万円の獲得によるものです。
この結果、自己資本比率は59.2%(前連結会計年度末は57.6%)となりました。
③キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、法人税等の支払等の要因により一部相殺されたものの、税金等調整前当期純利益2,288百万円(前年同期比53.5%増)を獲得したこと等により、前連結会計年度末に比べ2,235百万円増加し、当連結会計年度末には11,041百万円となりました。
当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりです。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果獲得した資金は2,431百万円(前年同期比97.8%増)となりました。これは主に、税金等調整前当期純利益2,288百万円、売上債権の減少額201百万円、法人税等の支払額439百万円等によるものです。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は55百万円(前年同期比419.5%増)となりました。これは主に、定期預金の預入による支出320百万円、定期預金の払戻による収入315百万円等によるものです。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果使用した資金は182百万円(前年同期比3.2%増)となりました。これは主に、自己株式の取得による支出85百万円、配当金の支払額101百万円等によるものです。
④生産、受注及び販売の実績
a.仕入実績
当社グループでは、実際に利用された電子書籍の利用価格及び販売数に応じて、出版社又は著者等に対し、一定割合の著作権料の支払いが発生します。当該著作権料が仕入に当たります。
当連結会計年度における仕入実績は、次のとおりです。
当連結会計年度
(自 2020年4月1日
至 2021年3月31日)
前年同期比(%)
著作権料(百万円)10,669113.2

(注) 上記の金額には、消費税等は含まれていません。
b.販売実績
当連結会計年度の電子書籍事業の形態別販売実績は、次のとおりです。
当連結会計年度
(自 2020年4月1日
至 2021年3月31日)
前年同期比(%)
① 電子書籍販売(百万円)25,217108.8
② その他(百万円)174104.0
合計(百万円)25,392108.8

(注) 上記の金額には、消費税等は含まれていません。
(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりです。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものです。
①経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容
当社グループの当連結会計年度の経営成績は、売上高は25,392百万円(前年同期比8.8%増)、売上原価は11,553百万円(前年同期比9.6%増)、売上総利益は13,838百万円(前年同期比8.1%増)、販売費及び一般管理費は11,611百万円(前年同期比3.0%増)、営業利益は2,227百万円(前年同期比45.3%増)、営業外収益は69百万円(前年同期比161.0%増)、営業外費用は8百万円(前年同期比87.4%減)、経常利益は2,288百万円(前年同期比53.5%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は1,542百万円(前年同期比59.5%増)となりました。
当社グループの経営成績に重要な影響を与える要因として、売上高と売上原価及び広告費があります。
売上高は、前連結会計年度に比べて増収となっています。これは、継続的に実施している広告施策、販売促進施策、サービス改良施策等により、会員数が増加したことによります。また、コロナウイルス感染症による巣篭り需要の発生も寄与しています。
売上原価は、売上高の増加に伴い著作権料が増加しています。また、コンテンツ制作についても、継続して行っています。
広告費は、認知度の向上とユーザー層の拡大を図るため、継続して積極的に実施しており、前連結会計年度と同規模の費用が発生しています。
経営方針・経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等については、国内及び海外での電子書籍販売売上高を達成状況を判断するための指標としています。
売上高は、当連結会計年度の事業計画に比べて3.0%の不利差異となっています。
②財政状態の状況に関する認識及び分析・検討内容
当社グループの当連結会計年度末における財政状態は、流動資産は14,284百万円(前連結会計年度末比16.4%増)、固定資産は906百万円(前連結会計年度末比13.5%増)、資産合計は15,191百万円(前連結会計年度末比16.3%増)、流動負債は6,135百万円(前連結会計年度末比12.0%増)、固定負債は0百万円(前連結会計年度末比80.0%減)、負債合計は6,135百万円(前連結会計年度末比12.0%増)、純資産合計は9,055百万円(前連結会計年度末比19.4%増)、自己資本比率は59.2%(前連結会計年度末は57.6%)となりました。
当社グループは、運転資金及び設備資金について、内部資金を充当しています。現在の事業規模に比して十分な事業運営資金を有しています。
③キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容
当社グループの当連結会計年度のキャッシュ・フローは、営業活動によるキャッシュ・フローについては、税金等調整前当期純利益の獲得、法人税等の支払等により2,431百万円の獲得(前年同期比97.8%増)となっています。
投資活動によるキャッシュ・フローについては、定期預金の預入による支出、定期預金の払戻による収入等により55百万円の使用(前年同期比419.5%増)となっています。
財務活動によるキャッシュ・フローについては、自己株式の取得による支出、配当金の支払等により182百万円の使用(前年同期比3.2%増)となっています。
④資本の財源及び資金の流動性に係る情報
当社グループの運転資金需要のうち主なものは、著作権料、コンテンツ制作費用及び広告宣伝費用です。投資を目的とした資金需要は、重要なものはありません。
当社グループの資本の財源は、ほぼ利益剰余金となっています。
資金の流動性については、当社グループは、重要な設備等を必要としていないため、総資産の構成は、大部分が流動資産であり、また、流動資産の大部分が現金及び預金となっています。
⑤重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められる会計基準に基づき作成されています。
会計方針は、当社グループの財政状態及び経営成績を正しく示すことができると判断したものを選択及び適用しています。
会計上の見積りを行うに際して使用した重要な仮定は、時価による測定を含め、合理的であると判断しています。
なお、当社グループが選択及び適用した会計方針については、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表 注記事項 (連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項) 4.会計方針に関する事項」に記載しています。

IRBANK 採用情報

フルスタックエンジニア

  • 10年以上蓄積したファイナンスデータとAIを掛け合わせて、投資の意思決定を加速させるポジションです。
  • UI からデータベースまで一貫して関われるポジションです。

プロダクトMLエンジニア

  • MLとLLMを掛け合わせ、分析から予測までをスピーディかつ正確な投資体験に落とし込むポジションです。

AI Agent エンジニア

  • 開示資料・決算・企業データを横断し、投資家の意思決定を支援するAI Agent機能を設計・実装するポジションです。
  • RAG・検索・ランキングを含む情報取得/推論パイプラインの設計から運用まで一気通貫で担います。

UI/UXデザイナー

  • IRBANK初の一人目デザイナーとして、複雑な金融情報を美しく直感的に届ける体験をつくるポジションです。

Webメディアディレクター

  • 月間500万PVを超える、大規模DBサイトを運営できます。
  • これから勢いよく伸びるであろうサービスの根幹部分を支えるポジションです。

クラウドインフラ & セキュリティエンジニア

  • Google Cloud 上でマイクロサービス基盤の信頼性・可用性・セキュリティを担うポジションです。
  • 大規模金融データを安全かつ高速に処理するインフラを設計・構築できます。

学生インターン

  • 月間500万PVを超える日本最大級のIRデータプラットフォームの運営に携わり、金融・データ・プロダクトの現場を学生のうちから体験できます。

マーケティングマネージャー

  • IRBANKのブランドと文化の構築。
  • 百万人の現IRBANKユーザーとまだIRBANKを知らない数千万人に対してマーケティングをしてみたい方。