有価証券報告書-第26期(平成31年4月1日-令和2年3月31日)

【提出】
2020/06/26 9:01
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【項目】
134項目
(1)経営成績等の状況の概要
当連結会計年度における当社グループ(当社及び連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりです。
①経営成績の状況
当連結会計年度における我が国経済は、景気は、雇用・所得環境の改善が続くなかで、各種政策の効果もあって、緩やかに回復していましたが、新型コロナウイルス感染症の影響により、足下で大幅に下押しされており、厳しい状況にあります。
電子書籍の市場規模は、「インプレス総合研究所『電子書籍ビジネス調査報告書2019』」によると、2018年は3,122億円(うち電子書籍市場規模は2,826億円、電子雑誌市場規模は296億円)と推計されています。電子書籍市場は、社会問題化していた海賊版サイトが2018年4月に閉鎖されて以降、多くの電子書籍ストアが多額のマーケティング予算を前倒しで投入し、新規のユーザーの増加や平均利用金額の増加につながりました。
電子書籍の市場環境は、市場参入企業も多く、厳しい競争が続いています。この結果、コンテンツ需要の増加による、出版社等のコンテンツホルダーからの仕入コストが上昇しています。また、集客を強化するための、広告宣伝や販促コストも拡大傾向となっています。
このような環境の中で、当社グループは、顧客第一主義のもと、サービスの向上と他社との差別化を図るとともに、広告宣伝と販売促進施策を積極的に行うことによって、事業拡大に努めています。また、海外市場の開拓及び次世代コンテンツの開発にも積極的に取り組んでいます。さらに、広告宣伝、サイト検索機能の向上のためにAIの実用化を進めています。
広告施策は、TVCMの実施、新手法のインターネット広告の導入等、積極的に実施しました。
販売促進施策は、効果検証を進め、効率性の向上に努めています。
海外市場の開拓は、広告施策、サイト改良、翻訳体制の強化を進め、売上規模の拡大に努めています。
次世代コンテンツの開発は、制作体制の強化により、コンテンツの制作数が増加しています。
この結果、当連結会計年度の経営成績は、売上高は23,347百万円(前年同期比21.8%増)、営業利益は1,532百万円(前年同期比22.2%減)、経常利益は1,491百万円(前年同期比25.2%減)、親会社株主に帰属する当期純利益は967百万円(前年同期比28.2%減)となりました。
当社グループの事業は電子書籍事業のみであり、重要な事業拠点も当社のみとなっているため、報告セグメントはありません。
以下、当連結会計年度における主な活動状況を報告します。
(集客施策)
TVCM、インターネット広告等の広告施策を積極的に実施するとともに、広告効率の向上に努めました。TVCMは、第5作目として「Renta!レンタウロス編」をリリースしました。
また、当社独自のキャンペーン施策等を積極的に実施しました。大手出版社と協力して「48時間100円レンタルキャンペーン」や、「タテコミ3周年キャンペーン」、「コミックコンシェルジュ」等のオリジナルキャンペーンを行っています。
さらに、2019年11月に、パピレスサービス開始24周年を記念して、全作品24%還元!「Renta!大感謝祭」、2020年3月に、創業25周年&会員数600万人突破記念「Renta!スタッフがガチで選んだ450作品以上★全巻48時間100円キャンペーン」を実施しました。
(サイト改良施策)
「Renta!」の検索表示改良、ユーザー毎に最適化したページ改良等を実施しています。
(コンテンツ施策)
「Renta!」を中心に、タテ読みフルカラーコミック「タテコミ」の拡充を進めています。「タテコミ」の普及を目的としたキャンペーン施策を実施しています。
また、オリジナル電子コミックレーベル「Renta!コミックス」で、少女漫画レーベル「hanamomo」、異世界ファンタジーレーベル「COMICスピア」を開始しています。 「Renta!コミックス」は、漫画家の募集強化を進めており、パートナー漫画家に、原稿料と印税に加えて、年額100万円を支給する施策を開始しています。
(次世代コンテンツ開発施策)
小説の文章を短く区切り、画像を追加した「絵ノベル」(特許取得済)及びコミックを動的演出で見せる「コミックシアター」のフルカラー化、フルボイス化などの改良を進めています。
また、「タテコミ」にアニメーション効果を付加した「タテコミMove!」の制作体制の強化も進めています。
さらに、「タテコミMove!」に人気声優によるボイスを付加した、スマホで見る縦型マンガアニメーション「アニコミ」をリリースしています。
(海外展開施策)
「英語版Renta!」、「中国語繁体字版Renta!」の翻訳体制の強化を進め、掲載コンテンツを拡充しています。
また、「中国語繁体字版Renta!」は、台湾の大手出版社のコンテンツ掲載を開始しました。
さらに、海外向け電子書籍取次販売事業を、株式会社アムタスと協力して行うことを目的とした合弁会社(子会社)、アルド・エージェンシー・グローバル株式会社(略称AAG)を設立しています。
②財政状態の状況
(資産)
当連結会計年度末における流動資産は12,269百万円となり、前連結会計年度末に比べ1,224百万円増加しました。これは主に、現金及び預金が982百万円、売掛金が304百万円増加したことによるものです。
固定資産は798百万円となり、前連結会計年度末に比べ54百万円増加しました。
この結果、資産合計は13,067百万円となり、前連結会計年度末に比べ1,278百万円増加しました。
(負債)
当連結会計年度末における流動負債は5,478百万円となり、前連結会計年度末に比べ366百万円増加しました。これは主に、買掛金が486百万円増加、前受金が226百万円増加、未払法人税等が352百万円減少したことによるものです。
固定負債は1百万円となりました(前連結会計年度末は残高なし)。
この結果、負債合計は5,480百万円となり、前連結会計年度末に比べ368百万円増加しました。
(純資産)
当連結会計年度末における純資産合計は7,587百万円となり、前連結会計年度末に比べ909百万円増加しました。これは主に、親会社株主に帰属する当期純利益967百万円の獲得によるものです。
この結果、自己資本比率は57.6%(前連結会計年度末は56.2%)となりました。
③キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、法人税等の支払等の要因により一部相殺されたものの、税金等調整前当期純利益1,491百万円(前年同期比25.2%減)を獲得したこと等により、前連結会計年度末に比べ1,014百万円増加し、当連結会計年度末には8,806百万円となりました。
当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりです。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果獲得した資金は1,229百万円(前年同期比47.7%減)となりました。これは主に、税金等調整前当期純利益1,491百万円、売上債権の増加額305百万円、仕入債務の増加額487百万円、法人税等の支払額919百万円等によるものです。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は10百万円(前年同期比71.9%減)となりました。これは主に、定期預金の預入による支出330百万円、定期預金の払戻による収入325百万円等によるものです。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果使用した資金は176百万円(前年同期は39百万円の獲得)となりました。これは主に、自己株式の取得による支出87百万円、配当金の支払額101百万円、非支配株主からの払込みによる収入33百万円等によるものです。
④生産、受注及び販売の実績
a.仕入実績
当社グループでは、実際に利用された電子書籍の利用価格及び販売数に応じて、出版社又は著者等に対し、一定割合の著作権料の支払いが発生します。当該著作権料が仕入に当たります。
当連結会計年度における仕入実績は、次のとおりです。
当連結会計年度
(自 2019年4月1日
至 2020年3月31日)
前年同期比(%)
著作権料(百万円)9,584126.2

(注) 上記の金額には、消費税等は含まれていません。
b.販売実績
当連結会計年度の電子書籍事業の形態別販売実績は、次のとおりです。
当連結会計年度
(自 2019年4月1日
至 2020年3月31日)
前年同期比(%)
① 電子書籍販売(百万円)23,179121.5
② その他(百万円)167189.3
合計(百万円)23,347121.8

(注) 上記の金額には、消費税等は含まれていません。
(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりです。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものです。
①経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容
当社グループの当連結会計年度の経営成績は、売上高は23,347百万円(前年同期比21.8%増)、売上原価は10,545百万円(前年同期比25.0%増)、売上総利益は12,802百万円(前年同期比19.3%増)、販売費及び一般管理費は11,269百万円(前年同期比28.7%増)、営業利益は1,532百万円(前年同期比22.2%減)、営業外収益は26百万円(前年同期比0.0%増)、営業外費用は68百万円(前年同期は4百万円)、経常利益は1,491百万円(前年同期比25.2%減)、親会社株主に帰属する当期純利益は967百万円(前年同期比28.2%減)となりました。
当社グループの経営成績に重要な影響を与える要因として、売上高と売上原価及び広告費があります。
売上高は、前連結会計年度に比べて増収となっています。これは、継続的に実施している広告施策、販売促進施策、サービス改良施策等により、会員数が順調に増加していることによります。
売上原価は、売上高の増加に伴い著作権料が増加しています。また、コンテンツ制作費についても、タテコミ制作費、オリジナルコンテンツ制作費が増加しています。
広告費は、認知度の向上とユーザー層の拡大を図るため、積極的に実施しており、前連結会計年度に比べて発生金額が増加しています。
経営方針・経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等については、国内及び海外での電子書籍販売売上高を達成状況を判断するための指標としています。売上高は、当連結会計年度の事業計画に比べて5.3%の有利差異となっています。
②財政状態の状況に関する認識及び分析・検討内容
当社グループの当連結会計年度末における財政状態は、流動資産は12,269百万円(前連結会計年度末比11.1%増)、固定資産は798百万円(前連結会計年度末比7.3%増)、資産合計は13,067百万円(前連結会計年度末比10.8%増)、流動負債は5,478百万円(前連結会計年度末比7.2%増)、固定負債は1百万円(前連結会計年度末は残高なし)、負債合計は5,480百万円(前連結会計年度末比7.2%増)、純資産合計は7,587百万円(前連結会計年度末比13.6%増)、自己資本比率は57.6%(前連結会計年度末は56.2%)となりました。
当社グループは、運転資金及び設備資金について、内部資金を充当しています。現在の事業規模に比して十分な事業運営資金を有しています。
③キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容
当社グループの当連結会計年度のキャッシュ・フローは、営業活動によるキャッシュ・フローについては、税金等調整前当期純利益の獲得、事業拡大に伴う売上債権、仕入債務、前受金の増加、法人税等の支払等により1,229百万円の獲得(前年同期比47.7%減)となっています。
投資活動によるキャッシュ・フローについては、定期預金の預入による支出、定期預金の払戻による収入等により10百万円の使用(前年同期比71.9%減)となっています。
財務活動によるキャッシュ・フローについては、配当金の支払、自己株式の取得による支出等により176百万円の使用(前年同期は39百万円の獲得)となっています。
④資本の財源及び資金の流動性に係る情報
当社グループの運転資金需要のうち主なものは、著作権料、コンテンツ制作費用及び広告宣伝費用です。投資を目的とした資金需要は、重要なものはありません。
当社グループの資本の財源は、ほぼ利益剰余金となっています。
資金の流動性については、当社グループは、重要な設備等を必要としていないため、総資産の構成は、大部分が流動資産であり、また、流動資産の大部分が現金及び預金となっています。
⑤重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められる会計基準に基づき作成されています。
会計方針は、当社グループの財政状態及び経営成績を正しく示すことができると判断したものを選択及び適用しています。
会計上の見積りを行うに際して使用した重要な仮定は、時価による測定を含め、合理的であると判断しています。
なお、当社グループが選択及び適用した会計方針については、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表 注記事項 (連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項) 4.会計方針に関する事項」に記載しています。

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