有価証券報告書-第25期(2025/06/01-2026/05/31)

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2026/08/26 15:03
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156項目
(1) 経営成績等の状況の概要
当連結会計年度における当社グループ(当社及び連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。
①財政状態及び経営成績の状況
当社グループは、「インターネットを活用し 健康と生活の質を向上させることにより 笑顔を増やします。」をミッションとして掲げております。このミッションの下、当社グループは、歯科医療プラットフォームビジネスを軸に、口腔まわりから全身の健康を導き、笑顔溢れる世界を創るヘルステック企業として、事業を展開しております。生活者がより良い治療を自ら選択でき、事業者の持続的な成長をサポートするサービスを提供し、世界中の人々の健康と成長を生涯にわたって支援する事業への展開を目指しております。この目標を達成するために、国内ではインターネットを活用したサービスの提供にとどまらず、歯科商社事業や大衆医薬品・医薬部外品の企画・卸販売を、タイにおいては歯科医院の運営、歯科商社事業及びPOSシステムの開発・導入・メンテナンス事業を行っております。
こうしたなか、当社グループは、既存事業のさらなる効率化を進めるとともに歯科業界でのメディカルネット経済圏を構築し、歯科医療業界のデジタル化の中核を担うプラットフォームの確立や、口腔まわりから始まる健康寿命増進プラットフォームビジネスの構築に取り組み、事業を拡大したことにより売上高が増加いたしました。売上増に加え、株式会社ミルテルの連結除外による増益影響及び円安の進行による為替差益の計上もあり営業利益、経常利益ともに前年比で増加し、親会社株主に帰属する当期純利益は黒字化いたしました。
以上の結果、当連結会計年度の売上高は6,732,047千円(前年比10.8%増)、営業利益は191,612千円(前年比94.0%増)、経常利益は269,740千円(前年比99.8%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は137,498千円(前年は68,147千円の親会社株主に帰属する当期純損失)となりました。
なお、2025年3月28日に連結子会社であった株式会社ミルテルの当社が保有していた全株式を譲渡し、連結の範囲から除外したことに伴い、「未病・予防プラットフォーム事業」を廃止しております。
セグメントの業績は以下のとおりであります。
a. メディア・プラットフォーム事業
メディア・プラットフォーム事業は、「口腔まわりから健康な社会の実現」のため、価値ある情報の提供を目的に、当社グループが運営するポータルサイトを通して生活者に有益な歯科情報やヘルスケア情報をお届けしております。
当連結会計年度においては新メディアへの広告出稿が好調に推移した一方、既存メディアへの広告出稿が伸び悩み、売上高は前年比で減少したなかで、自社ポータルサイトのコンテンツ拡充や主要システムの刷新等に加え、新たなサービスの開発に注力しており、投資が先行しております。また、前連結会計年度末に美容系のポータルサイトを閉鎖いたしました。
この結果、当連結会計年度の売上高は974,605千円(前年比10.0%減)、セグメント利益は463,202千円(前年比14.5%減)となりました。
b. 医療機関経営支援事業
医療機関経営支援事業においては、Webマーケティング及びHP制作・メンテナンスサービス、歯科医院運営、歯科商社、大衆医薬品・医薬部外品の企画・卸販売、歯科医院総合支援を行っております。
1.Webマーケティング
クライアントのHPへのアクセス数を増やすために、SEOサービス及びリスティング広告の運用代行サービスを行っております。
SEOサービスにおいては、アクセス増加と順位対策を同時に行えるサービスなどに加え、AIOサービスをリリースするなど、サービスメニューの多様化を進め、また、リスティング広告においては、多様化・細分化するユーザーニーズに応えるべく、Yahoo!、Googleのリスティング広告、LINE広告、TikTok広告、Indeed求人広告などの運用代行サービスの拡充に努めましたが、売上高は前年並みに推移いたしました。
※AIO(Artificial Intelligence Optimization:AI最適化/AI検索最適化)は、ChatGPTなどのAIが情報を要約・回答する際に、自社コンテンツを「信頼できる情報源」として選出・引用させるための新しいWebマーケティング手法です。
2.HP制作・メンテナンスサービス
主に、「からだ」・「健康」・「美」に関連する事業者(歯科医院、エステサロン等)をクライアントとして、HP制作・メンテナンスサービス等を提供しております。
情報過多かつ専門知識がなくとも誰でも手軽に情報を取得・発信できるようになった現代において、正確な情報発信を継続するとともに、顧客ホームページからの集患の最大化のため、AIO対策や効果計測レポート作成ツールを実装するなどサービス品質の向上を図り、販売活動に注力いたしましたが、売上高は前年並みとなりました。
3.歯科医院運営
タイ・バンコクの連結子会社及び連結子会社(孫会社)であるMedical Net Thailand Co., Ltd.、Pacific Dental Care Co., Ltd.、Fukumori Dental Clinic Co., Ltd.において歯科医院を3院運営しており、患者様ファーストをモットーに人材育成、組織開発を行い、日本の医療を現地で展開しております。その結果、3院ともバンコクの頼れるインターナショナルクリニックとなり、売上高は前年比で増加いたしました。
4.歯科商社事業
国内の連結子会社である株式会社オカムラ及び2025年3月に連結子会社(孫会社)化した有限会社吉見歯科器械店、タイ・バンコクの連結子会社(孫会社)NU-DENT Co., Ltd.、D.D.DENT Co., Ltd.において、歯科商社事業を行っております。
日本国内においては、既存の東京、大阪と前連結会計年度に新たに宮崎、鹿児島が加わり、4拠点体制になっております。特に国内において受注が好調に推移し、売上高は前年比で増加いたしました。
5.大衆医薬品・医薬部外品の企画・卸販売
連結子会社(孫会社)のノーエチ薬品株式会社において、大衆医薬品・医薬部外品の企画・卸販売を行っております。前連結会計年度にあった大型受注が、当連結会計年度においてはなく、売上高は前年比で減少いたしました。
6.歯科医院総合支援
歯科医院の開業から経営支援までのワンストップサービスを提供しております。当連結会計年度においては不動産事業が戦略変更により低調に推移し、売上高は前年比で減少いたしました。
この結果、当連結会計年度の売上高は5,199,409千円(前年比17.6%増)、セグメント利益は122,060千円(前年比35.8%減)となりました。
c. 医療BtoB事業
医療BtoB事業においては、歯科医療従事者のための総合情報サイト「Dentwave」での広告ソリューションの提供を中心に、歯科関連企業のマーケティングのコンサルティング、リサーチ、オンラインイベントの実施・運営、コンベンションの運営受託等、様々なサービスを提供しております。
当連結会計年度においては、「Dentwave」の新たなサービスとして歯科医師に臨床や経営に関する最新の情報を提供する「Dentwave Prime」の医院プランをリリースし、歯科医院の在庫管理の効率化を支援する「zaico for dental」の導入支援にも注力いたしました。
また、歯科関連企業に対しては、「Dentwave」が持つ約5万7千人の歯科医療従事者会員を活かしたリサーチやコンサルティングサービスに注力し、売上高は前年比で増加し、また、利益率の高いサービスの販売が増加したことでセグメント利益は黒字化いたしました。
この結果、当連結会計年度の売上高は181,840千円(前年比14.8%増)、セグメント利益は42,306千円(前年は13,923千円のセグメント損失)となりました。
d. クラウドインテグレーション事業
連結子会社(孫会社)のAVision Co., Ltd.において、タイ国内で小売業、製造業や病院向けにPOSシステムの開発・導入・メンテナンスサービスを行っております。
タイ国内における歯科クリニックのIT化を促進し、タイ国内での歯科プラットフォームの構築を目指しております。当連結会計年度においては、連結子会社化後、経営環境の見直しや適切なPMIを実施した効果により、システム開発・導入案件の受注は堅調に推移し、売上高は前年比で増加いたしました。
この結果、当連結会計年度の売上高は379,357千円(前年比1.1%増)、セグメント利益は49,909千円(前年比45.6%増)となりました。
e. その他
管理業務受託事業においては、経理、人事総務等の管理業務を受託し、サービスを提供しております。
当連結会計年度の売上高は290千円(前年比70.9%減)、セグメント利益は290千円(前年比70.9%減)となりました。
②キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ516,778千円増加し、1,920,480千円(前年比36.8%増)となりました。当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況と主な要因は以下のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果増加した資金は98,844千円(前連結会計年度は80,857千円の減少)となりました。これは、売上債権の増加、為替差損益の計上があったものの、税金等調整前当期純利益の計上があったこと等によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果増加した資金は87,459千円(前連結会計年度は259,725千円の減少)となりました。これは、保険積立金の払戻による収入があったこと等によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果増加した資金は290,618千円(前連結会計年度は219,178千円の増加)となりました。これは長期借入金の返済による支出があったものの、短期借入金の純増、自己株式の処分による収入があったこと等によるものであります。
③生産、受注及び販売の実績
a. 生産実績
当社グループは、生産に該当する事項がありませんので、生産実績に関する記載はしておりません。
b. 受注実績
当社グループでは概ね受注から役務提供開始までの期間が短いため、受注実績に関する記載を省略しております。
c. 販売実績
当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
セグメントの名称販売高(千円)前年同期比(%)
メディア・プラットフォーム事業974,605△10.0
医療機関経営支援事業5,199,31117.6
医療BtoB事業178,48212.9
クラウドインテグレーション事業379,3571.1
その他290△70.9
合計6,732,04710.8

(注)1.セグメント間取引については、相殺消去しております。
2.2025年3月28日に連結子会社であった株式会社ミルテルの当社が保有していた全株式を譲渡し、連結の範囲から除外したことに伴い、「未病・予防プラットフォーム事業」を廃止しております。
(2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は、以下のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。
①経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容
メディア・プラットフォーム事業の売上高は、「矯正歯科ネットプラス」、「インプラントネットプラス」などは好調に推移したものの、「矯正歯科ネット」、「インプラントネット」などの既存ポータルサイトは伸び悩み、前年比10.0%減の974,605千円となりました。
医療機関経営支援事業の売上高は、前年比17.6%増の5,199,409千円となりました。事業者向けHP制作・メンテナンス、Webマーケティングにおいては新たなサービスの拡充などに努めましたが売上高は僅かに減少いたしました。歯科医院総合支援においては、経営支援サービスの契約数は増加したものの不動産販売の戦略変更により、売上高が減少いたしました。
国内の歯科商社事業においては、連結子会社である株式会社オカムラは積極的な営業活動及び販路の拡大に努めた結果、受注が拡大し、また、連結子会社(孫会社)の有限会社吉見歯科器械店も好調に推移し、業績が通期に亘ったこともあり、売上高が大きく増加いたしました。
大衆医薬品・医薬部外品の企画・卸販売を行っている連結子会社のノーエチ薬品株式会社はプライベートブランド商品の販売は概ね堅調に推移しましたが、前期の大型受注が今期はなく、売上高は減少いたしました。
また、タイ・バンコクでの事業については、連結子会社であるMedical Net Thailand Co., Ltd.、Pacific Dental Care Co., Ltd.、Fukumori Dental Clinic Co., Ltd.が行っております歯科医院運営は堅調に推移し、売上高が増加いたしました。NU-DENT Co., Ltd.、D.D.DENT Co., Ltd.の行っている歯科商社事業は販売が堅調に推移したものの、売上高は僅かに減少いたしました。
医療BtoB事業におきましては、歯科医療従事者のための総合情報サイト「Dentwave」の新たなサービスとして歯科医師に臨床や経営に関する最新の情報を提供する「Dentwave Prime」の医院プランをリリースし、歯科医院の在庫管理の効率化を支援する「zaico for dental」の導入支援などサービスの拡充を図るとともに、歯科関連企業に対しては、「Dentwave」が持つ約5万7千人の歯科医療従事者会員を活かしたリサーチや コンサルティングサービスに注力し、売上高は前年比14.8%増の181,840千円となりました。
クラウドインテグレーション事業におきましては、連結子会社であるAVision Co., Ltd.はPOSシステムの開発・導入・メンテナンスサービスの受注が堅調に推移し、売上高は前年比1.1%増の379,357千円となりました。
そのほか、その他に区分しております管理業務受託事業においては、経理、人事総務等の管理業務を受託し、サービスを提供しております。
売上原価につきましては、国内歯科商社事業の売上高増加に伴う直接原価が増加したことにより、前年比15.2%増の4,735,476千円となりました。販売費及び一般管理費につきましては、組織体制強化に伴い人件費は増加いたしましたが、2025年3月に連結子会社であった株式会社ミルテルの連結除外などにより研究開発費、広告宣伝費等が減少し、前年比3.3%減の1,804,958千円となりました。
その他の収益、費用につきましては、円安の進行による為替差益を84,916千円計上した一方で、固定資産の減損損失9,640千円を計上いたしました。
この結果、営業利益は、前年比94.0%増の191,612千円、経常利益は前年比99.8%増の269,740千円、親会社株主に帰属する当期純利益は137,498千円(前年は68,147千円の親会社株主に帰属する当期純損失)となりました。
②財政状態の状況に関する認識及び分析・検討内容
資産合計は、前連結会計年度末に比べ488,205千円増(前連結会計年度末比12.0%増)の4,568,668千円となりました。これは主に、現金及び預金が499,996千円増加したためであります。
負債合計は、前連結会計年度末に比べ191,364千円増(前連結会計年度末比8.3%増)の2,503,036千円となりました。これは主に、長期借入金が68,508千円減少したものの、未払法人税等が57,883千円、短期借入金が240,023千円増加したためであります。
純資産合計は、前連結会計年度末に比べ296,840千円増(前連結会計年度末比16.8%増)の2,065,632千円となりました。これは主に、剰余金配当26,195千円により利益剰余金が減少した一方で、親会社株主に帰属する当期純利益137,498千円の計上や、株式会社ヨシダを処分先とする第三者割当による自己株式の処分等に伴い自己株式が 143,466千円減少し、資本剰余金が11,650千円増加したためであります。
③キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報
当社グループの資金状況については、「第一部 企業情報 第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況」をご参照ください。
当社グループは事業活動を遂行するための適切な資金確保及び健全な財務体質を維持することを目指し、安定的な資金調達手段の確保に努めております。成長を維持するために将来必要な運転資金及び設備投資・投融資資金は、主として営業活動によるキャッシュ・フローと金融機関からの借入により調達しております。また、自己株式の処分等の資本市場活用も含め、多様な手段を組み合わせて財務基盤の強化と資本効率の向上を図っております。
資金の流動性については、事業規模に応じた適正な手元資金の水準を維持するとともに金融上のリスクに対応するため取引銀行と当座貸越契約を締結することにより手元流動性を確保しております。
④重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
当社グループの連結財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づいて作成されております。その作成には、経営者による会計方針の選択・適用、資産・負債及び収益・費用の報告金額及び開示に影響を与える見積りを必要としております。これらの見積りについては、過去の実績等を勘案し合理的に判断しておりますが、実際の結果は、見積りによる不確実性のため、これらの見積りと異なる場合があります。
なお、当社グループの連結財務諸表の作成に際して採用している重要な会計方針は、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)」に記載しております。また、連結財務諸表の作成にあたって用いた会計上の見積り及び仮定のうち、重要なものは「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載しております。

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