四半期報告書-第17期第2四半期(平成27年10月1日-平成27年12月31日)

【提出】
2016/02/02 15:22
【資料】
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【項目】
32項目

財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析

文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。
(1) 業績の状況
当第2四半期連結累計期間(平成27年7月1日~平成27年12月31日)の業績は、以下のとおりです。
売上高 6,856,711千円(前年同期比 55.4%増)
営業利益 919,026千円(前年同期比 178.0%増)
経常利益 890,538千円(前年同期比 170.5%増)
税金等調整前四半期純利益 1,067,069千円(前年同期比 230.4%増)
親会社株主に帰属する四半期純利益 755,190千円(前年同期比 289.0%増)
※第1四半期連結累計期間において、子会社株式売却による特別利益176,531千円を計上しております。
今後のビジネス領域の拡張へ備え、平成27年10月に「@cosme」のスマートフォンサイトを全面的に刷新するとともに、別サイトで提供してきた化粧品ECやサロン予約サービスを「@cosme」内で利用可能にするグループサービスの連携強化に注力してまいりました。
12月には、一年のビューティトレンドを統括する三大アワード「ベストコスメアワード」、「ベストサロンアワード」、「ベストビューティストアワード」を発表するイベントを開催し、ユーザーをはじめ、化粧品業界、美容業界からも多くのご注目をいただきました。
各セグメントの業績につきましては、以下のとおりです。
① マーケティング事業
当セグメントには、国内外でのマーケティング事業、プレミアム会員向けサービス等が属しております。
当第2四半期連結累計期間におきましては、平成27年10月に主要サイト「@cosme」のスマートフォンサイトを全面的に刷新し、タイムライン化することで、ユーザーフレンドリーなサイトを構築するとともに、40代からの美容と健康に関する「知りたい」を叶える新メディア「A-Beauty」を12月にグランドオープンしております。
また、12月には「ベストコスメアワード」を発表するイベントを開催いたしました。「ベストコスメアワード」は、「@cosme」内で人気の商品を公正にデータ化しランキング形式で発表するもので、「@cosme」ならではの生活者視点に立ったものとなっております。
収益面においては、主要サイトである「@cosme」におけるバナー広告やブランドファンクラブのサービスが好調に推移したほか、「@cosme」のロゴ利用料が増加いたしました。
以上の結果、当第2四半期連結累計期間の業績は以下のとおりとなりました。
売上高 2,587,071千円(前年同期比 13.4%増)
セグメント利益 505,789千円(前年同期比 208.1%増)
② 小売事業
当セグメントには、国内外における化粧品ECサイトの運営、化粧品専門店「@cosme store」の運営、海外向けの化粧品卸売事業が属しております。
当第2四半期連結累計期間におきましては、平成27年10月31日に「マルイファミリー溝口店」をオープンいたしました。「@cosme store」は、これまで東京、大阪などの都心部を中心に店舗展開してまいりましたが、本店舗は初の郊外型店舗として地元商圏を中心とした新たな顧客層の獲得にチャレンジするものです。
上記の新規出店に加え、既存店の全店舗の売上が前年同期の実績を上回り、好調に推移しております。
また、海外向ECにおいては計画を大きく上回り好調に推移しております。なかでも、「@cosme官方海外旗艦店」*における中国で「独身の日」と呼ばれる11月11日の売上が1億円を超え、業績に貢献いたしました。さらに、卸売も計画を大きく上回っており、「@cosme」で人気の商品が海外でも高く評価されております。
以上の結果、当第2四半期連結累計期間の業績は以下のとおりとなりました。
売上高 3,907,234千円(前年同期比 113.3%増)
セグメント利益 387,852千円(前年同期比 146.7%増)
* @cosme官方海外旗艦店…アリババグループが運営するBtoCオンラインショッピングモール「天猫国際(T-mall Global)」へ出店している店舗
③ 美容事業支援事業
当セグメントには、エステサロン情報を提供する「ispot」、美容業界に特化した求人サービスを提供する「アットコスメキャリア」等が属しております。
当第2四半期連結累計期間におきましては、引き続き、エステサロン等の契約店舗に対して、ライフタイムバリューの向上に努めており、サイト経由での来店者数が前年を上回るなど、堅調に推移いたしました。
以上の結果、当第2四半期連結累計期間の業績は以下のとおりとなりました。
売上高 362,405千円(前年同期比 21.6%増)
セグメント利益 31,835千円(前年同期 セグメント損失 4,938千円)
④ 投資育成事業
当セグメントには、国内外の美容領域で活躍する企業を中心とした投資・育成事業が属しており、創業間もない企業も含め、幅広い成長ステージの企業に投資をしております。
当第2四半期連結累計期間におきましては、保有株式の売却はありませんでした。
以上の結果、当第2四半期連結累計期間の業績は以下のとおりとなりました。
売上高 実績なし(前年同期 実績なし)
セグメント損失 12,742千円(前年同期 セグメント損失 221千円)
(2) 財政状態の分析
① 資産の部
当第2四半期連結会計期間末における資産の額は、前連結会計年度末に比べ1,350,016千円増加し、8,276,008千円となりました。
当第2四半期連結会計期間末における流動資産の額は、前連結会計年度末に比べ1,221,871千円増加し、5,969,917千円となりました。これは主に、現金及び預金が489,062千円、受取手形及び売掛金が316,531千円、商品が293,509千円、営業投資有価証券が58,279千円増加したこと等によるものであります。
当第2四半期連結会計期間末における固定資産の額は、前連結会計年度末に比べ128,144千円増加し、2,306,090千円となりました。これは主に、投資その他の資産が45,944千円減少したものの、有形固定資産が34,491千円、無形固定資産が139,597千円増加したことによるものであります。
② 負債の部
当第2四半期連結会計期間末における負債の額は、前連結会計年度末に比べ845,373千円増加し、3,305,881千円となりました。
当第2四半期連結会計期間末における流動負債の額は、前連結会計年度末に比べ491,267千円増加し、2,324,852千円となりました。これは主に、短期借入金が150,000千円、1年内返済予定の長期借入金が113,338千円、未払法人税等が199,344千円、買掛金が50,379千円増加したこと等によるものであります。
当第2四半期連結会計期間末における固定負債の額は、前連結会計年度末に比べ354,105千円増加し、981,029千円となりました。これは主に、長期借入金が374,587千円増加したこと等によるものであります。
③ 純資産の部
当第2四半期連結会計期間末における純資産の額は、前連結会計年度末に比べ504,642千円増加し、4,970,127千円となりました。これは主に、その他有価証券評価差額金が228,508千円減少したものの、利益剰余金が728,727千円増加したこと等によるものであります。
(3) キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結累計期間末における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)は、前連結会計年度末より489,062千円増加し、3,054,916千円となりました。区分ごとのキャッシュ・フローの状況は以下のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間において営業活動の結果得られた資金は、291,417千円(前年同期は543,891千円の収入)となりました。主な要因は、法人税等の支払額132,914千円、売上債権の増加額309,381千円、たな卸資産の増加額293,345千円があったものの、税金等調整前四半期純利益1,067,069千円の計上等があったことによるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間において投資活動の結果使用された資金は、400,755千円(前年同期は205,202千円の支出)となりました。主な要因は、連結の範囲の変更を伴う子会社株式の売却による収入143,609千円があったものの、無形固定資産の取得による支出266,710千円、関係会社株式の取得による支出197,800千円、有形固定資産の取得による支出76,450千円等があったことによるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間において財務活動の結果得られた資金は、635,529千円(前年同期は178,238千円の収入)となりました。主な要因は、長期借入金の返済による支出162,075千円があったものの、長期借入れによる収入650,000千円、短期借入金の純増加額150,000千円等があったことによるものであります。
(4) 事業上及び財務上の対処すべき課題
当第2四半期連結累計期間において、事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
(5) 研究開発活動
該当事項はありません。