四半期報告書-第18期第3四半期(平成29年1月1日-平成29年3月31日)

【提出】
2017/05/02 16:27
【資料】
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【項目】
28項目

財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析

文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。
(1) 業績の状況
当社グループは平成28年8月3日発表の中期経営計画に基づき、当連結会計年度を可能性を拡大するフェーズと 定め、事業領域の拡大と組織の構築に注力しております。期初より各セグメントにおいて投資を強化しており、第 1四半期には人員増に備えた本社増床を行いました。以上の結果、当第3四半期連結累計期間(平成28年7月1日~ 平成29年3月31日)の業績は次のとおりとなりました。
売上高 13,265百万円(前年同期比 25.0%増)
営業利益 1,135百万円(前年同期比 15.7%減)
経常利益 1,029百万円(前年同期比 20.4%減)
税金等調整前四半期純利益 1,309百万円(前年同期比 10.8%減)※
親会社株主に帰属する四半期純利益 852百万円(前年同期比 16.2%減)※
※当第3四半期連結会計期間において、投資有価証券の売却益として特別利益283百万円を計上しております。
前第1四半期連結会計期間において、海外子会社の売却益として特別利益177百万円を計上しております。
各セグメントの業績につきましては、以下のとおりです。なお、第1四半期連結会計期間より報告区分のセグメ ントを変更しており、以下の前年同四半期比較については前年同四半期の数値を変更後のセグメント区分に組み替 えた数値で比較しております。詳細につきましては、「第4 経理の状況 1 四半期連結財務諸表 注記事項 (セグメント情報等) セグメント情報」の「3.報告セグメントの変更等に関する事項」をご参照ください。
① On Platform事業
当セグメントには、当社が運営する美容系総合ポータルサイト「@cosme(アットコスメ)」を基盤とした各種サービスが属しており、広告をはじめとするBtoBサービスと一般ユーザー向けのBtoCサービス双方を展開しております。
当第3四半期連結累計期間におきましては、「@cosme」のブランディング広告やバナー広告、BtoB課金などのBtoBサービスが成長しました。特にトップクライアントからの受注が好調に推移しております。また、BtoCサービスも堅調に推移いたしました。
以上の結果、当第3四半期連結累計期間の業績は以下のとおりとなりました。
売上高 5,089百万円(前年同期比 17.9%増)
セグメント利益 1,908百万円(前年同期比 27.3%増)
② Beauty Service事業
当セグメントには、国内における化粧品ECサイトの運営、化粧品専門店「@cosme store」の運営等が属しております。
ECにおきましては、ポイントやクーポンを活用したキャンペーンの実施などにより、売上が好調に推移いたしました。国内の店舗におきましては、当第3四半期連結会計期間において、新たに3店舗オープンしたことにより、期初から12店舗増(M&Aにより取得した4店舗を含む)の23店舗となりました。その他、2月には上野マルイ店の増床を行い、フロア面積106坪(増床前:73坪)と、「@cosme store」の中で最も大型の店舗へと生まれ変わりました。
また、日本の美の魅力を世界へ発信する「@cosme NIPPON PROJECT」を始動し、そのプロジェクトの一環として、日本ならではの天然由来成分や素材を使用した美容関連の商品の企画・販売を行っております。平成29年3月1日には、第1弾の商品「海藻と花と果実の美容液マスク with 琉球美肌」の発売を開始しました。当商品は、当社のECサイトや国内店舗にて販売を行っており、今後は台湾でオープンを予定している当社グループの店舗や、中国での越境ECでの販売の他、その他各国へ卸売なども実施していく予定です。
一方、各事業の成長により売上は大きく増加しておりますが、新規出店に伴うコスト増や新規事業への取り組みにより、費用も増加しております。
以上の結果、当第3四半期連結累計期間の業績は以下のとおりとなりました。
売上高 6,190百万円(前年同期比 44.2%増)
セグメント利益 171百万円(前年同期比 54.3%減)
③ Global事業
当セグメントには、日本国外で展開するサービスが属しております。
中国における越境ECにつきましては、出店しているECサイト1社において物流方法が変更されたことにより、その対応のため11月中旬より一時販売を休止しておりましたが、2月上旬より再開いたしました。その他、為替の影響もあり減収となりました。なお、現地通貨ベースでは当第3四半期連結累計期間において、前期比3.2%※の増収となっております。
以上の結果、当第3四半期連結累計期間の業績は以下のとおりとなりました。
なお、当第3四半期連結累計期間の期中平均為替レートは1香港ドル13.98円(前期比1.45円の円高)です。
売上高 1,808百万円(前年同期比 7.5%減)
セグメント利益 106百万円(前年同期比 56.3%減)
※売上の大半を占める中国でのEC・卸売事業のみの比較
④ その他事業
当セグメントには、美容部員等を派遣する人材派遣事業と、創業間もない企業も含め幅広い成長ステージの企業に投資する投資育成事業が属しております。
当第3四半期連結累計期間におきましては、人材派遣事業が着実に成長し、増収となりました。また、投資育成事業における一部の営業投資有価証券において引当金を計上しておりましたが、第2四半期連結会計期間に31百万円の戻り入れを行っております。
以上の結果、当第3四半期連結累計期間の業績は以下のとおりとなりました。
売上高 178百万円(前年同期比 316.0%増)
セグメント利益 34百万円(前年同期 セグメント損失 43百万円)
(2) 財政状態の分析
① 資産の部
当第3四半期連結会計期間末における資産の額は、前連結会計年度末に比べ4,714百万円増加し、14,377百万円となりました。
当第3四半期連結会計期間末における流動資産の額は、前連結会計年度末に比べ4,171百万円増加し、10,973百万円となりました。これは主に、現金及び預金が1,956百万円、受取手形及び売掛金が643百万円、商品が514百万円、営業投資有価証券が732百万円、短期貸付金が403百万円増加したこと等によるものであります。
当第3四半期連結会計期間末における固定資産の額は、前連結会計年度末に比べ543百万円増加し、3,405百万円となりました。これは主に、投資その他の資産が159百万円減少したものの、有形固定資産が318百万円、無形固定資産が384百万円増加したこと等によるものであります。
② 負債の部
当第3四半期連結会計期間末における負債の額は、前連結会計年度末に比べ3,568百万円増加し、7,542百万円となりました。
当第3四半期連結会計期間末における流動負債の額は、前連結会計年度末に比べ1,942百万円増加し、4,495百万円となりました。これは主に、買掛金が673百万円、短期借入金が550百万円、1年内返済予定の長期借入金が609百万円増加したこと等によるものであります。
当第3四半期連結会計期間末における固定負債の額は、前連結会計年度末に比べ1,626百万円増加し、3,046百万円となりました。これは主に、長期借入金が1,618百万円増加したこと等によるものであります。
③ 純資産の部
当第3四半期連結会計期間末における純資産の額は、前連結会計年度末に比べ1,146百万円増加し、6,836百万円となりました。これは主に、利益剰余金が828百万円、その他有価証券評価差額金が225百万円増加したこと等によるものであります。
(3) 事業上及び財務上の対処すべき課題
当第3四半期連結累計期間において、事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
(4) 研究開発活動
該当事項はありません。