有価証券報告書-第32期(令和2年3月21日-令和3年3月20日)

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2021/06/17 15:01
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(1)経営成績等の状況の概要
当連結会計年度における当社グループ(当社及び連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。
①財政状態及び経営成績の状況
a.財政状態
当連結会計年度末の総資産は、前連結会計年度末と比較して154百万円減少の5,096百万円となりました。
流動資産は、前連結会計年度末と比較して24百万円減少の2,723百万円となりました。主な変動要因は、売掛金の減少69百万円、商品及び製品の減少12百万円、仕掛品の減少16百万円、前渡金等による流動資産のその他の増加76百万円によるものであります。
固定資産は、前連結会計年度末と比較して130百万円減少の2,372百万円となりました。主な変動要因は、減損処理などによる投資有価証券の減少83百万円によるものであります。
流動負債は、前連結会計年度末と比較して111百万円減少の547百万円となりました。主な変動要因は買掛金の減少28百万円、1年内返済予定の長期借入金の減少17百万円、賞与引当金の減少13百万円によるものであります。
固定負債は、前連結会計年度末と比較して11百万円減少の456百万円となりました。主な変動要因は、資産除去債務の減少6百万円によるものであります。
純資産は、前連結会計年度末と比較して31百万円減少の4,092百万円となりました。主な変動要因は、親会社株主に帰属する当期純利益による増加142百万円、配当金の支払による減少191百万円によるものであります。
この結果、自己資本比率は前連結会計年度末の78.5%から80.3%となりました。1株当たり純資産額は、前連結会計年度末517.83円から512.18円となりました。
b.経営成績
当連結会計年度におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症の影響により、個人消費及び企業収益の悪化など厳しい状況で推移しました。緊急事態宣言解除後は、段階的に経済活動を再開しましたが、新型コロナウイルス感染症の再拡大が懸念されており、引き続き国内外の動向に留意が必要な状況です。
美容業界におきましても、上記の影響により消費活動や生活スタイルが変化したこともあり、スキンケア商品の需要が戻らず、サロン※注1経営において厳しい環境が続いており、当社商品を販売するアジュバンサロン※注2においても同様の影響がありました。
このような状況のもと、当社グループは、2021年3月期の営業テーマを「顧客の創造・関係性の強化」とし、営業方針を「年間販促計画の策定と実行」「カウンセリングの知識・技術の習得」「アフターフォローの習慣化」「顧客分析の徹底」として掲げ、引き続きサロンの安定した経営サポートを目指しております。
新型コロナウイルス感染症の感染予防及び感染拡大防止に関しましては、当社が定めた「新型コロナウイルス感染症に関する指針」を遵守し、感染拡大の防止に十分注意しながら営業活動に取り組んでおります。
研究開発活動におきましては2020年11月に国立研究開発法人理化学研究所との共同研究チームが、化粧品で利用されている特定の機能性ペプチドに毛髪成長促進効果を有することを学会にて発表いたしました。
売上高につきましては、スキンケア商品の需要の減少もありましたが新しいヘアケアブランドの投入効果もあり、当連結会計年度の売上高は4,885百万円(前期比4.5%増)となりました。詳細は区分別売上高の概要をご参照ください。なお、アジュバンサロン登録軒数につきましては、当連結会計年度末で8,396軒(前期末比601軒増)となりました。
利益面におきましては、新商品の投入効果による売上の増加及び人件費、旅費交通費等の減少、サロン様向けの全国イベント開催の延期による販促費の減少により、営業利益292百万円(前期は営業損失184百万円)、経常利益325百万円(前期は経常損失157百万円)となりました。特別損失として投資有価証券評価損100百万円を計上しましたが、親会社株主に帰属する当期純利益は142百万円(前期は親会社株主に帰属する当期純損失227百万円)となりました。
区分別売上高は、売上割戻金を含めて次のとおりであります。
区分前連結会計年度当連結会計年度増減額増減率
金額(百万円)構成比(%)金額(百万円)構成比(%)金額(百万円)(%)
スキンケア1,79738.51,56732.1△229△12.8
ヘアケア2,32749.82,72555.839717.1
その他88418.992318.9394.5
売上割戻金△335△7.2△331△6.84-
合計4,674100.04,885100.02114.5

(注)1.ADJUVANT HONG KONG COMPANY LIMITED(連結子会社)及びエクシードシステム株式会社の売上高は、「その他」に含んでおります。なお、当社は、2021年3月1日付で当社の連結子会社であるエクシードシステム株式会社の株式の一部を譲渡し、本株式譲渡の後、当社が保有するエクシードシステム株式会社の株式は議決権を持たない種類株式となりましたので、同社を連結子会社から除外しております。
2.売上割戻金は、商品ごとではなく売上高の合計を基準として割戻率を設定しているため、区分ごとに配賦せず合計額で表示しております。
国内海外別売上高は、次のとおりであります。
区分前連結会計年度当連結会計年度増減額増減率
金額(百万円)構成比(%)金額(百万円)構成比(%)金額(百万円)(%)
国内売上高4,43895.04,68695.92475.6
海外売上高2355.01994.1△36△15.4
合計4,674100.04,885100.02114.5

当社グループは、単一セグメントであるためセグメント別の記載はしておりませんが、区分別売上高の概要は以下のとおりであります。
(スキンケア)
スキンケア商品の売上高は、マスク着用の日常化、外出自粛によりスキンケア商品の需要が減少しており、全体的に前期を下回る結果となりました。
以上の結果、当連結会計年度の売上高は1,567百万円(前期比12.8%減)となりました。
(ヘアケア)
ヘアケア商品の売上高は、新商品である「KASUI(カスイ)」※注3の投入効果もあり、前期を上回る結果となりました。
以上の結果、当連結会計年度の売上高は2,725百万円(前期比17.1%増)となりました。
(その他)
エクシードシステム株式会社の売上高は、国内のサロンアンサーシステム※注4の導入件数が、当連結会計年度末において1,613件と堅調に推移した結果、増加いたしました。
ADJUVANT HONG KONG COMPANY LIMITED(連結子会社)の海外売上高は、新型コロナウイルス感染症の影響に伴い減少しております。
なお、エクシードシステム株式会社におきましては保有していた株式を一部譲渡いたしました結果、連結子会社から除外しております。
以上の結果、当連結会計年度の売上高は923百万円(前期比4.5%増)となりました。
※注1「サロン」
理美容室・エステティックサロン・ネイルサロン・アイラッシュサロン・美容クリニック等を指します。
※注2「アジュバンサロン」
初回に100千円以上の仕入を行い、当社グループが指導する商品の案内方法等を定めたアジュバンサロン契約を締結したサロンを指します。
※注3「KASUI(カスイ)」
国立研究開発法人理化学研究所との共同研究により機能性成分を見出し、その後当社にて処方した新ヘアケアブランドであります。
※注4「サロンアンサーシステム」
エクシードシステム株式会社が販売する、クラウド型経営サポート(サロンの顧客管理、経営分析)システムを指します。
②キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という)は営業活動で獲得した資金を主に連結の範囲の変更を伴う子会社株式の売却による支出、配当金の支払等で使用した結果、前連結会計年度末に比べて2百万円減少し、当連結会計年度末残高は1,469百万円となりました。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果得られた資金は403百万円(前期比370百万円増)となりました。これは主に税金等調整前当期純利益の計上181百万円、減価償却費の計上110百万円、投資有価証券評価損の計上100百万円によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は235百万円(前期は181百万円の収入)となりました。これは主に有形固定資産の取得による支出44百万円、無形固定資産の取得による支出40百万円、エクシードシステム株式会社の株式譲渡による連結の範囲の変更を伴う子会社株式の売却による支出151百万円によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果使用した資金は169百万円(前期比50百万円減)となりました。これは主に長期借入金の返済による支出17百万円、配当金の支払額191百万円によるものであります。
③生産、受注及び販売の実績
当社グループは、アジュバン化粧品の商品企画、研究開発、販売及びこれに附帯するサービス業務を営む単一セグメントであるため、セグメント別の記載を省略しております。
当社グループは、「生産及び受注」の販売形態をとっておりませんので、該当する事項はありません。
a.仕入実績
当連結会計年度における仕入実績を区分別に示すと次のとおりであります。
区 分当連結会計年度
(自 2020年3月21日
至 2021年3月20日)
前年同期比(%)
スキンケア (千円)375,01242.3
ヘアケア (千円)1,045,211162.3
その他 (千円)606,775126.2
合 計 (千円)2,026,999100.7

(注)1.金額は仕入価格によっております。
2.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
b.販売実績
当連結会計年度における販売実績を区分別に示すと次のとおりであります。
区 分当連結会計年度
(自 2020年3月21日
至 2021年3月20日)
前年同期比(%)
スキンケア (千円)1,567,85687.2
ヘアケア (千円)2,725,473117.1
その他 (千円)923,754104.5
売上割戻金 (千円)△331,401-
合 計 (千円)4,885,682104.5

(注)1.金額は販売価格によっております。
2.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
3.売上割戻金は、商品ごとではなく売上高の合計を基準として割戻率を設定しているため、区分ごとに配賦せず合計額で表示しております。
(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。
①重要な会計方針及び見積り及び当該見積りに用いた仮定
当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に準拠して作成しております。その作成には、経営者による会計方針の選択・適用、資産・負債及び収益・費用の報告金額及び開示に影響を与える見積りを必要としております。経営者は、これらの見積りについて過去の実績等を勘案し、合理的に判断しておりますが、実際の結果は、見積り特有の不確実性があるため、これらの見積りと異なる場合があります。
当社グループの連結財務諸表で採用する重要な会計方針は、「第5 経理の状況 1.連結財務諸表等(1)連結財務諸表 注記事項」の「連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項」に記載しておりますが、特に次の重要な会計方針が連結財務諸表作成における重要な見積りの判断に大きな影響を及ぼすと考えております。
なお、新型コロナウイルス感染症の感染拡大に伴う会計上の見積りについては、「第5 経理の状況 1.連結財務諸表等(1)連結財務諸表 注記事項」の「追加情報」に記載しております。
a.貸倒引当金の計上基準
当社グループは、売上債権等の貸倒損失に備えるため、一般債権については貸倒実績率等により、貸倒懸念債権等特定の債権については個別に回収可能性を検討し、回収不能見込額を貸倒引当金として計上しております。
b.投資有価証券及び投資
当社グループは、仕入に係る取引会社の非上場会社株式等を保有しております。投資先の純資産価額の当社持分と、当社グループの帳簿価額とを比較することにより減損の判断を行っております。減損の判断にあたっては、下落幅及び当該投資先会社の財政状態及び将来の業績見通し等を考慮しております。
c.繰延税金資産の回収可能性の評価
当社グループは、繰延税金資産の回収可能性を評価するに際して、将来の課税所得を合理的に見積っております。
d.固定資産の減損
当社グループは、原則として、事業用資産については事業所を基準としてグルーピングを行っており、減損の兆候の有無の判定を行なっております。減損の兆候があった場合、将来キャッシュ・フロー等を見積り、減損の要否を判定いたします。判定の結果、減損が必要と判断された資産については、帳簿価額を回収可能価額まで減損処理いたします。
②財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容
a.経営成績等
1)財政状態
当連結会計年度における財政状態につきましては、「(1)経営成績等の状況の概要 ①財政状態及び経営成績の状況 a.財政状態」に記載のとおりであります。
2)経営成績の分析
当社グループは、営業方針を「年間販促計画の策定と実行」「カウンセリングの知識・技術の習得」「アフターフォローの習慣化」「顧客分析の徹底」として掲げ、高品質で安心・安全な化粧品の提供、アジュバンサロンの経営支援に取り組んでまいりました。
以上の結果、経営成績は次のとおりであります。
(売上高、売上総利益)
売上高は、前連結会計年度と比較して211百万円増収の4,885百万円(前期比4.5%増)となりました。区分別における売上高(売上割戻金を含む)は、スキンケアが229百万円減収の1,567百万円、ヘアケアが397百万円増収の2,725百万円、その他が39百万円増収の923百万円となりました。
この結果、売上総利益は前連結会計年度と比較して187百万円増益の2,997百万円(前期比6.7%増)となりました。
(販売費及び一般管理費、営業利益)
販売費及び一般管理費は、前連結会計年度と比較して290百万円減少の2,704百万円(前期比9.7%減)となりました。これは、人件費、旅費交通費等の減少、サロン様向けの全国イベント開催の延期による販売促進費の減少が主な要因であります。
この結果、営業利益は292百万円(前期は営業損失184百万円)となりました。
(営業外損益、経常利益)
営業外損益は、前連結会計年度の26百万円の収益(純額)から、32百万円の収益(純額)に増加しました。主な変動要因は、前連結会計年度の貸倒引当金繰入額の計上によるものであります。
この結果、経常利益は325百万円(前期は経常損失157百万円)となりました。
(特別損益、税金等調整前当期純利益)
特別損益は、前連結会計年度の4百万円の損失(純額)から、144百万円の損失(純額)となりました。主な変動要因は、当連結会計年度の投資有価証券評価損及び減損損失の計上によるものであります。
この結果、税金等調整前当期純利益は181百万円(前期は税金等調整前当期純損失162百万円)となりました。
(親会社株主に帰属する当期純利益)
親会社株主に帰属する当期純利益142百万円(前期は親会社株主に帰属する当期純損失227百万円)となりました。
b.経営成績に重要な影響を与える要因
経営成績に重要な影響を与える要因につきましては、「2 事業等のリスク」に記載のとおりです。
c.資本の財源及び資金の流動性
当連結会計年度のキャッシュ・フローの分析につきましては、「(1)経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。
当社グループの資金需要は、主に運転資金需要と設備投資需要の2つがあります。
運転資金需要のうち主なものは、当社グループの商品仕入れのほか、販売費及び一般管理費の営業費用によるものであります。また、設備投資につきましては、主に、研究設備の取得に伴う固定資産購入によるものであります。
当社グループは、今後の研究開発や設備投資、営業体制の強化等に備え、必要となる資金を柔軟かつ機動的に対応できるように留意しております。したがって、一時的な余資は主に流動性、安全性の高い金融商品で運用し、投機やトレーディングを目的とした運用は行わない方針であります。
一方で、資金の調達については、各部署からの報告に基づき財務部が適時に資金繰計画を作成・更新するとともに、手許流動性の維持等により投資等の規模、目的、時期等を踏まえ、資本市場や金融機関からの調達を検討することとしております。
なお、当連結会計年度末における借入金の残高はありません。現金及び現金同等物の残高は、1,469百万円となっております。
d.経営方針、経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等
(目標とする経営指標の達成状況について)
「1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等 (2)目標とする経営指標」に記載のとおり、当社は、2023年3月期を最終年度とする中期経営計画を取り下げることといたしました。新たな中期経営計画及び目標とする経営指標につきましては、策定次第改めて公表いたします。
当連結会計年度の連結売上高及び連結営業利益率の当初計画は、それぞれ6,245百万円、5.7%を達成する計画でしたが、「a.経営成績等 2)経営成績の分析」に記載のとおり、連結売上高4,885百万円(当初計画比21.8%減)、連結営業利益率6.0%(当初計画比0.3ポイント増)となりました。
2022年3月期の計画につきましては、2021年4月6日公表の「会社分割による持株会社体制への移行準備開始決定及び準備会社設立に関するお知らせ」のとおり、2021年6月17日に開催予定の第32期定時株主総会の承認及び必要な関係当局の許認可等が得られることを前提として、2021年9月21日を目途に持株会社体制へ移行することが決定しております。大きく変化した市場環境及び事業環境に対応すべく、まずは組織の再編に取り組み、意思決定の迅速化を実現する経営管理体制を再構築し、新たな中期経営計画再策定のための1年としてまいります。
売上高につきましては、当連結会計年度にエクシードシステム株式会社を連結子会社から除外した影響により減少する見込みとなっておりますが、引き続き、各種プロモーションを積極的に行いスキンケア、ヘアケアの伸長に努めてまいります。
販売管理費につきましては、2023年度発売予定の新商品のプロモーション費用、新規採用に伴う人件費、研究開発費等の費用が増加する計画となっております。
以上の結果、連結売上高4,517百万円(当期比7.5%減)、連結営業利益128百万円(当期比56.0%減)、連結経常利益138百万円(当期比57.6%減)、親会社株主に帰属する当期純利益50百万円(当期比64.8%減)を計画しております。

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