四半期報告書-第14期第1四半期(平成27年4月1日-平成27年6月30日)

【提出】
2015/08/07 16:29
【資料】
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【項目】
24項目

財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析

文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループ(当社及び連結子会社)が判断したものであります。
(1) 業績の状況
当第1四半期連結会計期間(以下、「当四半期」という。)の中小型ディスプレイ市場では、スマートフォンメーカー各社のハイエンドモデル用途に、Full-HD(1080×1920画素)超の高精細ディスプレイの出荷が拡大し、市場を牽引しました。一方、一部のスマートフォン用ディスプレイの市場価格に下落が見られ、ハイエンド製品に比べスペックの劣るミドルクラス以下のディスプレイにおいては価格の下落が顕著でした。
当社グループにおいては、前年同四半期において低調であった欧米地域の顧客向けのスマートフォン用ディスプレイ販売が好調に推移したことに加え、中国顧客向けの販売が前年同四半期に比べ拡大したこともあり、当四半期の売上高は前年同四半期を大きく上回りました。なお、受注生産の高付加価値ハイエンドスマートフォン用ディスプレイを主として販売する当社では、市場価格低下の影響は、当四半期においては軽微でした。
以下はアプリケーション分野別の状況です。
(モバイル分野)
当分野には、スマートフォン、タブレット、携帯電話端末用のディスプレイが含まれます。当四半期のモバイル分野の売上高は、売上高の85.3%を占める209,913百万円(前年同四半期比132.4%増)となりました。
当四半期は、欧米地域の大口顧客向けの販売が、当該顧客の好調な製品販売を背景に前四半期会計期間と同様の高めの水準で推移しました。また、スマートフォンメーカーの集中する中国・アジア地域向けでは、WQHD(1440×2560画素)を含む精細度の高いスマートフォン用ディスプレイの売上高が増加しました。
(車載・C&I・その他分野)
当分野には車載用、デジタルカメラやゲーム機等の民生機器用、医療用モニター等の産業用のディスプレイの他、特許収入等が含まれます。当四半期の車載・C&I・その他分野の売上高は、売上高の14.7%を占める36,215百万円(前年同四半期比3.9%増)となりました。
当四半期は、欧州顧客向けを中心に車載用ディスプレイの販売が安定的に推移したほか、民生機器用ディスプレイの販売も堅調でした。
当社グループの当四半期の実績は、欧米地域の大口顧客および中国向けの出荷が前年同四半期比で大幅に増加し、売上高は246,129百万円(前年同四半期期比96.6%増)となりました。営業利益は、売上高の大幅な増加による売上総利益の改善により2,244百万円(前年同四半期は営業損失12,696百万円)となりました。経常損益については、営業外で為替差損が生じたことなどにより経常損失110百万円(前年同四半期は経常損失16,916百万円)となり、親会社株主に帰属する四半期純損失は461百万円(前年同四半期は親会社株主に帰属する四半期純損失16,834百万円)となりました。
(2)事業上及び財務上の対処すべき課題
当第1四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題に重要な変更はありません。
(3)研究開発活動
当第1四半期連結累計期間の研究開発費の総額は6,128百万円であります。
なお、当第1四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。