四半期報告書-第8期第3四半期(平成29年7月1日-平成29年9月30日)

【提出】
2017/11/10 16:19
【資料】
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【項目】
25項目

財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析

文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループ(当社及び連結子会社)が判断したものであります。
(1)業績の状況
当第3四半期連結累計期間(平成29年1月1日~平成29年9月30日)におけるわが国経済は、企業収益の底堅い推移により、雇用・所得環境が改善するなど、引き続き緩やかな回復基調で推移しました。しかしながら世界経済においては、米国トランプ政権の政策運営や北朝鮮による地政学リスクの影響などが懸念され、先行き不透明な状況が続いております。
国内の農業においては、肥料や農薬などの農業資材や流通加工分野の業界再編を促す「農業競争力強化支援法」が施行され、わが社を取り巻く環境も大きく変化することが予想されます。
このような情勢のもと、当社グループは、国内外において、各製品の販売拡大のため積極的な営業活動を行ってまいりました。
これらの結果、当第3四半期連結累計期間の売上高は115億7百万円(前年同四半期比13億81百万円増加、同13.6%増)、営業利益は23億79百万円(前年同四半期比5億19百万円増加、同27.9%増)、経常利益は23億68百万円(前年同四半期比7億10百万円増加、同42.8%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は16億5百万円(前年同四半期比5億49百万円増加、同52.0%増)となりました。
当社グループはアグリテクノ事業の単一セグメントでありますが、各分野別の業績につきましては以下のとおりであります。
農薬分野では、国内市場においては殺虫剤「オンコル」や殺ダニ剤「ダニサラバ」などの一部製品において出荷減少などもありましたが、水稲用除草剤の新製品が好調に推移したため、売上高は前年を上回りました。また海外市場においては、海外向け殺ダニ剤「ダニサラバ」(シフルメトフェン剤)の販売はわずかに前年を下回りましたが、水稲用除草剤の原体販売、殺虫剤「オンコル」が伸長し売上高は前年を上回りました。これらにより、農薬分野全体の売上高は86億39百万円(前年同四半期比6億44百万円増加、同8.1%増)となりました。
肥料・バイオスティミュラント分野では、国内市場においては「ハウス肥料」や「養液土耕用肥料」を中心に出荷が増加し、また海外向け植物成長調整剤「アトニック」が大きく出荷数量を伸ばしたことなどから、肥料・バイオスティミュラント分野全体の売上高は28億67百万円(前年同四半期比7億37百万円増加、同34.6%増)となりました。
(2)財政状態の分析
当第3四半期連結会計期間末の総資産は、前連結会計年度末に比べ4億56百万円増加し、120億3百万円となりました。これは現金及び預金の減少1億87百万円、受取手形及び売掛金の増加4億94百万円が主な原因です。
負債につきましては、前連結会計年度末に比べ10億28百万円減少し、57億33百万円となりました。これは、支払手形及び買掛金の減少7億19百万円、短期借入金の減少9億93百万円が主な原因です。
純資産につきましては、前連結会計年度末に比べ14億84百万円増加し、62億70百万円となりました。これは、親会社株主に帰属する四半期純利益による利益剰余金の増加が主な原因です。
(3)事業上及び財務上の対処すべき課題
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
(4)研究開発活動
当第3四半期連結累計期間における当社グループの研究開発費の総額は7億13百万円であります。
なお、当第3四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動状況に重要な変更はありません。