有価証券報告書-第17期(平成29年4月1日-平成30年3月31日)

【提出】
2018/06/21 12:00
【資料】
PDFをみる
【項目】
72項目
(1)経営成績等の状況の概要
当事業年度における当社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。
① 財政状態及び経営成績の状況
当事業年度におけるわが国経済は、海外経済の堅調な回復を背景として、輸出・生産における増加基調が続き、堅調に改善を維持する企業収益、それに伴う雇用情勢及び所得環境の着実な改善と個人消費の持ち直し等、内外需要を背景に景気は緩やかな回復基調を維持しました。
このような経営環境の下、当社はコールセンター向けに各種クラウドサービスを提供しておりますが、その中でも主力商品である@nyplace(IPネットワークを利用した電話交換機機能をクラウドで提供するインバウンド向けのサービス)を中心に売上高は順調に推移しております。また、COLLABOS CRM(コールセンター業務に特化したインバウンド向け顧客管理システムをクラウドで提供するサービス)については、一時的な契約ID数の減少はあるものの、COLLABOS CRM Outbound Edition(コールセンター業務に特化したアウトバウンド向け顧客管理システムをクラウドで提供するサービス)、COLLABOS PHONE(インターネット環境を利用したソフトフォンをベースとした電話交換機機能をクラウドで提供するサービス)等のユーザビリティの高いサービスについても、それぞれ順調に推移しました。
これらの結果、当事業年度の財政状態及び経営成績は以下のとおりとなりました。
a.財政状態
当事業年度末における総資産は、前事業年度末に比べて322,293千円増加し、2,042,363千円となりました。
当事業年度末における負債総額は、前事業年度末に比べて74,149千円増加し、500,330千円となりました。
当事業年度末における純資産は、前事業年度末に比べて248,144千円増加し、1,542,032千円となりました。
b.経営成績
当事業年度の経営成績は、売上高1,942,171千円(前事業年度比7.0%増)、営業利益306,726千円(同4.7%増)、経常利益305,373千円(同5.5%増)、当期純利益206,020千円(同5.8%増)となりました。
② キャッシュ・フローの状況
当事業年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前事業年度末と比べ207,539千円増加し、当事業年度末には1,250,000千円となりました。当事業年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりです。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当事業年度における営業活動の結果得られた資金は、348,447千円(前事業年度は330,421千円の収入)となりました。主な要因は、税引前当期純利益287,741千円の計上に加え、減価償却費の計上138,651千円、法人税等の支払額84,727千円の支出によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当事業年度における投資活動の結果支出した資金は、112,568千円(前事業年度は11,568千円の収入)となりました。主な要因は、基幹システム導入及び本社移転に伴う設備投資等による固定資産の取得による支出85,621千円、関係会社株式取得による支出19,211千円によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当事業年度における財務活動の結果支出した資金は、28,338千円(前事業年度は51,007千円の支出)となりました。主な要因は、リース債務の支払による支出67,316千円があった一方で、新株予約権の行使による株式の発行による収入38,978千円があったことによるものであります。
③ 生産、受注及び販売の実績
a.生産実績
当社の主たる業務はクラウドサービス事業のため、生産活動を行っておらず、生産設備を保有していないため、記載を省略しております。
b.受注実績
a.生産実績と同様に、当社の主たる業務であるクラウドサービス事業の事業特性に馴染まないため、記載を省略しております。
c.販売実績
当事業年度の販売実績について、当社は単一セグメントとしておりますが、サービス別に示すと、下表のとおりであります。
サービスの名称売上高(千円)前年同期比(%)
@nyplace1,523,322108.8
COLLABOS CRM199,41096.3
COLLABOS CRM Outbound Edition46,958102.3
COLLABOS PHONE131,268121.9
その他41,21176.3
合計1,942,171107.0

(注)1.総販売額実績に対する10%以上の相手先はありません。
2.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において判断したものであります。
① 重要な会計方針及び見積り
当社の財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成しております。この財務諸表の作成にあたり、資産・負債及び収益・費用の報告数値について影響を与える見積りは、過去の実績や状況に応じて、可能な限り合理的と考えられる根拠や要因等に基づき実施しております。しかしながら、これらの見積りについては不確実性を伴うため、実際の結果はこれらの見積りと異なる場合があります。
なお、当社の財務諸表作成において採用する重要な会計方針は、「第5経理の状況 1財務諸表等 (1)財務諸表 注記事項」に記載しております。
② 当事業年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容
a.経営成績等
1)財政状態
(資産)
当事業年度末における総資産は、前事業年度末に比べて322,293千円増加し、2,042,363千円となりました。主な要因は、売掛金の回収に伴う現金及び預金の増加及び@nyplace用設備への投資、本社移転に伴うオフィス用設備への投資等を含めたリース資産の増加、本社移転に伴う建物附属設備の増加、関係会社への出資によるものであります。
(負債)
当事業年度末における負債総額は、前事業年度末に比べて74,149千円増加し、500,330千円となりました。主な要因は、@nyplace用設備への投資、本社移転に伴うオフィス用設備への投資等によるリース債務の増加の一方、買掛金の支払い及び消費税の納付額等の減少があったことによるものであります。
(純資産)
当事業年度末における純資産は、前事業年度末に比べて248,144千円増加し、1,542,032千円となりました。主な要因は、利益剰余金の増加及び新株予約権の行使に伴う資本金及び資本剰余金の増加、新株予約権の発行によるものであります。
2)経営成績
当社が属するクラウドサービス市場につきましては、平成28年末のクラウドサービス利用企業の割合は前年末より2.3ポイント増加し、46.9%に及んでおります。(出典:総務省「情報通信白書 平成29年版」)また、クラウド型CRM市場の市場規模につきましては、平成28年度は1,291億円となり、前事業年度1,052億円から22.7%増加しており、これまで主流であったシステムを自社保有及び自社運用するオンプレミスと呼ばれる導入形態から、コストメリット及びスピードメリットの見込まれるクラウドサービスへ移行する企業が着実に増えてきております。具体的には、企業がシステムを自社保有することによって発生する周辺設備費用や、運用における技術者の人件費、保守サポート費用のコスト削減や管理の効率化、また、新たな機能や技術革新の普及・加速に対する迅速な対応、規模拡張やバージョンアップ等に対するリードタイムの短縮化等といったメリットが広く認知されてきていることが挙げられます。今後もクラウドサービスへの移行拡大により、同市場は平成29年度も成長率として前事業年度比24.9%増加となる1,612億円、平成28年度以降としては平均成長率24.2%と高水準での増加推移が見込まれ、平成33年度には3,867億円にまで拡大すると予想されております。(出典:株式会社ミック経済研究所「クラウド型CRM市場の現状と展望 2017年度版」)
これらの事業環境の下、当事業年度の売上高は1,942,171千円(前事業年度比7.0%増)となりました。また、各段階利益については、安定した経営基盤を確立するための本社機能の移転及び基幹システムの導入等によるコスト増加要因が発生したものの、営業利益は前事業年度を上回る306,726千円(同4.7%増)となり、経常利益は305,373千円(同5.5%増)、当期純利益は206,020千円(同5.8%増)となりました。当事業年度における売上高、売上原価、販売費及び一般管理費の状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(売上高)
・@nyplaceについては、期間平均利用席数は6,836席(同1,072席増)、売上高は1,523,322千円(同8.8%増)となりました。
・COLLABOS CRMについては、期間平均利用ID数は2,566ID(同110ID減)、売上高は199,410千円(同3.7%減)となりました。
・COLLABOS CRM Outbound Editionについては、期間平均利用ID数は717ID(同81ID増)、売上高は46,958千円(同2.3%増)となりました。
・COLLABOS PHONEについては、期間平均利用チャネル数は984チャネル(同339チャネル増)、売上高は131,268千円(同21.9%増)となりました。
・その他売上高については、41,211千円(同23.7%減)となりました。
(売上原価)
当事業年度の売上原価はの主な内訳は、各サービスそれぞれで回線料、ネットワーク機器等設備の保守費用、ホスティング費用、顧客毎のコールフロー設定等の作業費用、ソフトウェア及びハードウェアの償却費用等の増加によるものであります。製品・サービス別では、@nyplace関連で763,290千円(同5.0%増)、COLLABOS CRM(Outbound Edition含む)で118,935千円(同2.6%増)、COLLABOS PHONEで132,486千円(同9.9%増)となりました。
(販売費及び一般管理費)
当事業年度の販売費及び一般管理費は、598,619千円(前事業年度比14.5%増)となりました。主な内訳として、人件費においては人員補強に伴う増加により315,523千円(同13.3%増)となりました。また、本社機能の移転に伴う家賃の増加、基幹システム導入による運用保守費用の発生、採用にかかる業務委託費等の増加により、人件費以外の経費は283,095千円(同15.9%増)となりました。
3)キャッシュ・フローの状況
当事業年度のキャッシュ・フローの状況につきましては、「(1)経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。
b.経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容
当社は、設立以来、コールセンター向けクラウドサービスの提供を中心に事業を展開しており、業界のパイオニアとして多くのナレッジを基に、コールセンターのシステム構築から運用における業務課題解決に向けたサポートまで、企業の生産性向上や業務効率改善に貢献すべくサービスの提供に努めております。当社が属する市場環境におきましては、企業が自社でシステムを構築するオンプレミス型と呼ばれる利用形態から、資産を持たずコストメリットやスピードメリットに優れるクラウドサービス型への移行が拡大しており、今後の市場拡大が見込まれております。
一方、新規参入の多い事業であり、競合他社の成長や大手企業の参入、顧客ニーズによるコンタクトチャネルの多様化等が加速する状況にあります。
このような状況下、当社は、競合他社との差別化、競争優位性を高めることが必要不可欠と認識しており、当社の重要な資産でもある顧客アセットを活かし、ニーズを的確に捉え、ニーズに応える新たなサービスや機能の提供に向け、開発体制の強化と販売力の強化を推進し、売上及び利益の拡大を図ってまいります。
また、当社の更なる成長に向け、従来サービスの強化に加え、新たな事業創出を図るべく、コールセンターに蓄積される様々なデータを活用した新事業の開発を進め、コールセンター周辺事業領域への展開並びに事業の拡大に向け、継続して取り組んでまいります。
c.資本の財源及び資金の流動性
当社の運転資金需要のうち主なものは、情報通信機器の購入費用のほか、製造費、販売費及び一般管理費等の営業費用であります。投資を目的とした資金需要は、設備投資等によるものであります。
当社は、事業運営上必要な流動性と資金の源泉を安定的に確保することを基本方針としております。
運転資金や設備投資等の調達につきましては、自己資金、金融機関からの短期借入及びリースを基本としております。
なお、当事業年度末における借入金及びリース債務を含む有利子負債の残高は、302,683千円となっております。また、当事業年度末における現金及び現金同等物の残高は1,250,000千円となっております。
d.経営方針、経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等
当社は、事業活動の成果を示す売上高及びサービス別月次利用数を重要な経営指標としており、当事業年度における売上高は1,942,171千円(前事業年度比7.0%増)となりました。
サービス別売上高及び月次利用数の内訳は、「(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 ②当事業年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 a.経営成績等 2)経営成績」に記載のとおりであります。引き続き、これらの指標を拡大していくように取り組んでまいります。
e.セグメントごとの財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容
当社は、クラウドサービス事業を提供する単一セグメントであるため、記載を省略しております。

IRBANK 採用情報

フルスタックエンジニア

  • 10年以上蓄積したファイナンスデータとAIを掛け合わせて、投資の意思決定を加速させるポジションです。
  • UI からデータベースまで一貫して関われるポジションです。

プロダクトMLエンジニア

  • MLとLLMを掛け合わせ、分析から予測までをスピーディかつ正確な投資体験に落とし込むポジションです。

AI Agent エンジニア

  • 開示資料・決算・企業データを横断し、投資家の意思決定を支援するAI Agent機能を設計・実装するポジションです。
  • RAG・検索・ランキングを含む情報取得/推論パイプラインの設計から運用まで一気通貫で担います。

UI/UXデザイナー

  • IRBANK初の一人目デザイナーとして、複雑な金融情報を美しく直感的に届ける体験をつくるポジションです。

Webメディアディレクター

  • 月間500万PVを超える、大規模DBサイトを運営できます。
  • これから勢いよく伸びるであろうサービスの根幹部分を支えるポジションです。

クラウドインフラ & セキュリティエンジニア

  • Google Cloud 上でマイクロサービス基盤の信頼性・可用性・セキュリティを担うポジションです。
  • 大規模金融データを安全かつ高速に処理するインフラを設計・構築できます。

学生インターン

  • 月間500万PVを超える日本最大級のIRデータプラットフォームの運営に携わり、金融・データ・プロダクトの現場を学生のうちから体験できます。

マーケティングマネージャー

  • IRBANKのブランドと文化の構築。
  • 百万人の現IRBANKユーザーとまだIRBANKを知らない数千万人に対してマーケティングをしてみたい方。