有価証券報告書-第16期(2024/04/01-2025/03/31)

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2025/06/24 15:04
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151項目
(1) 経営成績等の状況の概要
当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。
① 財政状態及び経営成績の状況
当連結会計年度におけるわが国経済は、雇用・所得環境の改善やインバウンド需要の回復などにより経済活動の正常化が進みましたが、地政学リスクの高まりや世界的な物価高騰、急激な為替変動など、景気の先行きには依然として不透明感が漂っております。
当社グループの属する不動産業界におきましては、前連結会計年度においてコロナ特需の一服感から住宅市況に停滞感が見られたものの、足元では特に利便性・希少性の高い立地において需要の回復が見られ、事業用地価格や建材・住設機器等の高止まり、金利の先高観など懸念材料はあるものの、マーケットは徐々に持ち直しつつあります。
このような事業環境のもと、コア事業であるハウジング事業におきましては、引き続き良質な事業用地の取得に注力するとともに、自社設計・自社施工管理によるデザイン性・機能性に優れた戸建住宅の供給に努め、お客様に対する商品訴求力の更なる強化を目的に、SNSを積極的に活用するなど自社販売手法のブラッシュアップに努めてまいりました。
更に、新たな施策として2024年4月に「営業部」を新設し、これまで4つの拠点それぞれに配置していた営業部門を一つに集約いたしました。これにより、販売エリアを問わず「全社の物件を一つの営業部で販売する」体制を構築、人的リソースや指揮命令系統、価格決定プロセス、広告展開などを集約し、更なる業務の効率化や販売力の強化、ひいては用地仕入れにおける競争力の向上に取り組んでまいりました。
また、主に投資家向けの収益マンション・収益アパートの建設・販売及びマンション用地等の販売を手掛けるアセットソリューション事業におきましては、希少性の高い都心部における用地情報の収集に注力するとともに、ハウジング事業で培ったデザイン性の高い商品企画に注力してまいりました。
前連結会計年度に子会社化したハウスバード株式会社が展開する、空き家や空き別荘等を活用した宿泊施設の開業及び運営コンサルティングを行う宿泊事業におきましては、当社の持つ不動産情報網や地域金融機関との紐帯を活用し、新規顧客の開拓に注力してまいりました。
この結果、当連結会計年度の経営成績は、売上高30,743,637千円(前年同期比11.4%増)、売上総利益5,329,257千円(同33.5%増)、営業利益2,548,774千円(同58.2%増)、経常利益2,247,576千円(同74.0%増)、親会社株主に帰属する当期純利益1,580,177千円(同80.9%増)と、売上高・各段階利益ともに過去最高値を更新いたしました。
セグメント別の業績を示しますと、次のとおりであります。
(ハウジング事業)
ハウジング事業においては、自社ブランドである「アグレシオ・シリーズ」を中心に戸建住宅301棟、戸建用地31区画、その他(注文住宅等5棟の他、少額リフォーム工事等を含む)の引渡しなどにより、売上高27,051,534千円(前年同期比17.1%増)、経常利益2,800,012千円(同97.1%増)を計上いたしました。
なお、内容別の引渡件数・売上高は以下のとおりであります。
内容件数(棟・区画)売上高(千円)前年同期比(%)
戸建住宅30123,733,368+17.7
戸建用地313,179,731+11.7
その他5138,433+37.0
合計33727,051,534+17.1

(アセットソリューション事業)
アセットソリューション事業においては、投資家向け収益マンション6棟、収益アパート1棟、マンション用地等2区画、その他(リフォーム工事1件の他、不動産賃貸収入等を含む)の引渡しなどにより、売上高3,590,387千円(前年同期比19.3%減)、経常利益358,217千円(同46.2%減)を計上いたしました。
なお、内容別の引渡件数・売上高は以下のとおりであります。
内容件数(棟・区画)売上高(千円)前年同期比(%)
収益マンション62,933,696△13.0
収益アパート194,718-
マンション用地等2479,184△55.1
その他182,787+700.5
合計103,590,387△19.3

(宿泊事業)
宿泊事業においては、空き家や空き別荘等を活用した宿泊施設の開業及び運営コンサルティングなどにより、売上高は106,123千円(前年同期比119.8%増)となりましたが、コンサルティング契約の受注が想定を下回ったため、28,067千円の経常損失(前年同期は792千円の経常利益)となりました。
内容件数売上高(千円)前年同期比(%)
コンサルティング1068,070+86.6
その他-38,053+222.3
合計10106,123+119.8

(注)各セグメントの売上高の金額は、外部顧客への売上高に加え、セグメント間の内部売上高も含めた金額としています。
② キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)の残高は、前連結会計年度末に比べ923,569千円増加し、7,171,310千円となりました。当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度末における営業活動によるキャッシュ・フローは4,555,549千円の資金の減少(前年同期は588,499千円の資金の減少)となりました。これは主に、税金等調整前当期純利益2,247,576千円を計上したこと、仕入債務が503,022千円増加した一方、事業用地の仕入れの進捗に伴い棚卸資産が7,261,370千円増加したことによるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度末における投資活動によるキャッシュ・フローは37,902千円の資金の増加(前年同期は493,471千円の資金の減少)となりました。これは主に、有形固定資産の売却による収入が57,290千円あった一方、有形固定資産の取得による支出が12,091千円あったことによるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度末における財務活動によるキャッシュ・フローは5,441,216千円の資金の増加(前年同期は1,361,898千円の資金の増加)となりました。これは主に、長期借入れによる収入が14,409,200千円、短期借入金の純増額が1,258,850千円あった一方、長期借入金の返済による支出が9,754,518千円あったことによるものであります。
当社グループの運転資金需要のうち、主なものは戸建住宅の分譲用地の取得資金のほか、土地の造成や建築等の製造原価、販売費及び一般管理費等の営業費用であります。投資を目的とした資金需要は、設備投資等によるものであります。
当社グループは、事業運営上必要な資金の流動性と資金の源泉を安定的に確保することを基本としております。
短期運転資金は自己資金及び金融機関からの短期借入を基本としており、長期運転資金の調達につきましては、金融機関からの長期借入を基本としております。
なお、当連結会計年度末における借入金及びリース債務を含む有利子負債の残高は22,883,445千円となっております。また、当連結会計年度末における現金及び現金同等物の残高は7,171,310千円となっております。
③ 生産、受注及び販売の実績
(a) 生産実績
当連結会計年度(自 2024年4月1日 至 2025年3月31日)の生産実績は次のとおりであります。
セグメント区分件数(棟・区画)生産高(千円)前年同期比(%)
戸建住宅32625,452,345+26.2
戸建用地313,179,731+11.7
その他5138,433+37.0
ハウジング事業 計36228,770,510+24.5
収益マンション62,933,696△13.0
収益アパート194,718-
マンション用地等2479,184△55.1
その他182,787+700.5
アセットソリューション事業 計103,590,387△19.3
合計37232,360,897+17.4

(注)1.当連結会計年度中に完成した物件の販売価格を以て生産高としております。
2.当社グループのセグメントのうち「宿泊事業」は、生産実績を定義することが困難であるため上記生産実績を
記載しておりません。
(b) 受注実績
当連結会計年度(自 2024年4月1日 至 2025年3月31日)の受注実績は次のとおりであります。
セグメント区分期首受注高期中受注高期末受注高
件数
(棟・区画)
受注高(千円)件数
(棟・区画)
受注高(千円)件数
(棟・区画)
受注高(千円)
戸建住宅13898,97731925,200,748312,366,357
戸建用地176,500323,235,8692132,638
その他342,5383107,145111,250
ハウジング事業 計171,018,01635428,543,764342,510,246
収益マンション21,100,00063,741,32621,907,630
収益アパート--194,718--
マンション用地等--2479,184--
その他--283,86911,082
アセットソリューション事業 計21,100,000114,399,09931,908,712
コンサルティング1387,390417,421736,741
その他---38,053--
宿泊事業 計1387,390455,474736,741
合計322,205,40636932,998,338444,455,699


(c) 販売実績
当連結会計年度(自 2024年4月1日 至 2025年3月31日)の販売実績は次のとおりであります。
セグメント区分件数(棟・区画)販売高(千円)前年同期比(%)
戸建住宅30123,733,368+17.7
戸建用地313,179,731+11.7
その他5138,433+37.0
ハウジング事業 計33727,051,534+17.1
収益マンション62,933,696△13.0
収益アパート194,718-
マンション用地等2479,184△55.1
その他182,787+700.5
アセットソリューション事業 計103,590,387△19.3
コンサルティング1068,070+86.6
その他-38,053+222.3
宿泊事業 計10106,123+119.8
合計35730,748,045+11.4

(注)1.主たる販売先は不特定多数の一般消費者であり、相手先別販売実績の総販売実績に対する割合が100分の10以上の販売先はありません。
2.各セグメントの売上高の金額は、外部顧客への売上高に加え、セグメント間の内部売上高も含めた金額としています。
(2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。
① 当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容
当社グループの当連結会計年度の事業全体及びセグメントごとの経営成績につきましては、「(1) 経営成績等の状況の概要」に記載のとおりであり、経営者の視点によるこれらの経営成績等に関する知識及び分析・検討内容は以下のとおりであります。なお、当社グループのセグメントは、「第5.経理の状況 1.連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 注記事項 セグメント情報」に記載のとおり、「ハウジング事業」「アセットソリューション事業」「宿泊事業」の3つを報告セグメントとしており、セグメントごとの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は以下のとおりです。
(a) ハウジング事業
ハウジング事業は、当社グループの主力事業であり、成長戦略の骨子は都心に近い地域と人気住宅地を中心とするエリアの拡大であり、当連結会計年度は東京23区・埼玉県・神奈川県を中心に分譲棟数を拡大いたしました。当連結会計年度末現在、新宿支店、吉祥寺支店、自由が丘支店、東京支店の計4拠点にて戸建住宅を供給しておりますが、FacebookやInstagramといったSNSや、オウンドメディアでの有益な投稿やメルマガ会員への物件情報の優先配信などを積極的に行うことで広告宣伝費を圧縮を図り、また、これまで以上に拠点内・他拠点間の情報共有を図ってまいりました。
以上の結果、売上高は27,051,534千円(前年同期比3,944,776千円増)、引渡し件数は戸建分譲301棟(同6棟増)・土地分譲31区画(同4区画増)・注文住宅5件(同4件増)、セグメント利益は2,800,012千円(同1,379,097千円増)となりました。
なお、ハウジング事業における戸建住宅の平均単価は78,848千円であります。
(b) アセットソリューション事業
アセットソリューション事業は、主に都心部において希少エリアでの投資用収益マンション及び収益アパートの建設・販売を行う事業であります。当事業は2019年4月に都心部におけるハウジング事業以外の不動産ニーズへの対応を企図して新設し、文京後楽等のマンション用地の販売・引渡し、品川東五反田等のマンションの建設・販売を行い引渡しをしました。
以上の結果、売上高は3,590,387千円(前年同期比860,301千円減)、引渡し棟数は収益マンション6棟(同2棟増)・収益アパート1棟(同1棟増)・マンション用地2区画(同2区画減)、セグメント利益は358,217千円(同307,829千円減)となりました。
(c) 宿泊事業
宿泊事業は、主に空き家や空き別荘等を活用した宿泊施設の開業及び運営コンサルティングを行う事業であります。山梨県の山中湖を含む全国各地で4件のコンサルティング契約を受注し、宿泊施設の開業に向けてサポートを継続しております。
以上の結果、売上高は106,123千円(前年同期比57,846千円増)、セグメント損失は28,067千円(同28,860千円減)となりました。
なお、上記の各セグメントごとの売上高は、外部顧客への売上高に加え、セグメント間の内部売上高も含めた金額としています。
(財政状態)
資産、負債、純資産別の財政状態は以下のとおりです。
(資産)
当連結会計年度の資産合計は、前連結会計年度末と比較して8,251,586千円増加し、33,288,776千円となりました。これは、現金及び預金が923,569千円、販売用不動産が2,476,151千円、仕掛販売用不動産が4,781,747千円それぞれ増加したことが主な要因であります。
(負債)
当連結会計年度の負債合計は、前連結会計年度末と比較して7,016,630千円増加し、26,060,150千円となりました。これは、短期借入金が1,258,850千円、1年内返済予定の長期借入金が2,041,680千円、長期借入金が2,613,002千円それぞれ増加したことが主な要因であります。
(純資産)
当連結会計年度の純資産は、前連結会計年度末と比較して1,234,955千円増加し、7,228,625千円となりました。これは、親会社株主に帰属する当期純利益の計上により利益剰余金が1,580,177千円増加した一方、前連結会計年度末日を基準日とする剰余金の配当により利益剰余金が345,221千円減少したことが主な要因であります。
以上の結果、自己資本比率は21.7%となりました。
なお、今後の見通しにつきましては、「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」に記載のとおりであります。
また、当社グループの経営成績に重要な影響を与える要因につきましては、「第2 事業の状況 3 事業等のリスク」に記載のとおりであります。
② 重要な会計方針及び見積り
当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表を作成するにあたって、資産、負債、収益及び費用の報告金額に影響を及ぼす見積り及び仮定を用いておりますが、これらの見積り及び仮定に基づく数値は実際の結果と異なる可能性があります。
連結財務諸表の作成にあたって用いた会計上の見積り及び仮定のうち、重要なものは「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 注記事項 (重要な会計上の見積り)」に記載しております。

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