半期報告書-第21期(2024/04/01-2025/03/31)
文中の将来に関する事項は、当中間連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)経営成績に関する説明
当社グループを取り巻く環境は、将来にわたる競争力の強化を目的として、クラウドやビッグデータの活用とIoT・AIなどの新技術を活用した事業のデジタル化関連のシステム投資は堅調に推移しており、2030年度のデジタルトランスフォーメーション(DX)国内市場(投資金額)は約8.0兆円となることが予測され(富士キメラ総研)、一方で、企業がDXを進める上での課題として「人材不足」が41.7%、「知識不足」が30.7%となっております(総務省)。企業の採用ニーズは回復傾向にあり、また、働き方改革の進展やオンラインを通じた副業を含むシェアリングビジネスへの需要は引き続き拡大傾向となっております。
このような環境の中、当社は「“人”と“技術”を新しい時代のために」を経営理念とし、「人々や企業から最も信頼される存在を目指して」をビジョンとして、人々の幸せや企業の成長をあらゆる技術の追求により最大限実現し、新しい時代において、最も信頼される存在を目指しております。
当中間連結会計期間において、当社は、引き続き、プラットフォーム事業及びセールスフォース事業では、クライアントの積極的なシステム投資やDX化を支援すると同時に、エンジニアの採用や育成によるケイパビリティ拡大に取り組み、メディア事業では、送客数の増加や送客先の新規開拓、人材紹介会社などに対する支援の拡大に取り組み、リクルーティング事業では、キャリアコンサルタントの採用や求人企業・転職希望者の両面に対するコンサルティングサービスの強化に取り組みました。
シェアリング事業を行う株式会社タイムチケットは、個人が個人に対してスキルを販売するマッチングプラットフォームを展開するスキルシェア事業、経営課題の解決を支援するコンサルティング事業、TikTok代理店活動などを行うライブエンターテイメント事業を行っており、これらの事業の成長に努めております。また、2022年7月に調達した資金の一部を基にした中期的な株式投資を行う投資活動を行っております。なお、法人と個人間で個人の時間を販売できるサービスを展開する法人向けスキルシェア事業はコンサルティング事業に集約させております。
以上の結果、当中間連結会計期間の業績は、売上高は1,347,260千円(前年同期比14.0%増)、営業損失は404,769千円(前年同期は営業損失143,832千円)、経常損失は399,794千円(前年同期は経常損失87,915千円)、親会社株主に帰属する中間純損失は337,268千円(前年同期は親会社株主に帰属する中間純利益14,107千円)となりました。
当社グループのセグメントの業績は次のとおりであります。
① プラットフォーム事業
プラットフォーム事業では、法人向けに、各企業が保有する基幹業務システムを活かしつつ最適なクラウドソリューションを組み合わせて、新たなデジタルプラットフォーム(ELT、API、CI/CD、IOT、BI/BA)を構築し「プラットフォーム構築支援サービス」「運用サポートサービス」として提供しております。
クライアントのDX推進を支援する取り組みが受注に繋がり、同時にエンジニアの採用や育成によるケイパビリティ拡大に取り組んでおります。
当中間連結会計期間においては、ケイパビリティの確保が堅調に進展し、クライアントのDX推進による案件増加をこなし、順調に推移しました。
以上の結果、プラットフォーム事業の売上高は555,321千円(前年同期比2.1%増)、セグメント利益は99,537千円(前年同期比39.4%減)となりました。
② セールスフォース事業
セールスフォース事業では、Salesforce, Inc.が提供するソリューション(Sales、Service、App Cloudの他、B2BCommerce、業種別クラウドなど)を用いて、主に顧客接点強化を目的として情報を一元管理し業務効率化を図るなどのサービスを提供することで各企業が抱える課題の解決を支援しております。製品の標準機能と開発をバランス良く組み合わせつつ、要件定義から設計、開発、運用・保守、定着化支援まで一貫して支援しております。
このような取り組みを通じ、パートナー契約および販売代理店契約による提案機会を受注に繋げ、また、エンジニアの採用や育成によるケイパビリティ拡大やデリバリー体制の再構築に取り組んでおります。
当中間連結会計期間においては、採用が進みケイパビリティの確保に目処が立ち始めていますが、前期より課題となっていたプロジェクトの収支管理、デリバリー体制は一部は改善されたものの、第1四半期には赤字の案件が発生し、これに対し受注損失引当金を計上し、第2四半期には採算が悪化していた大型案件の途中解約に向けた協議を開始し、これに対し貸倒引当金を計上しております。
以上の結果、セールスフォース事業の売上高は193,670千円(前年同期比1.8%増)、セグメント損失は211,945千円(前年同期はセグメント利益19,682千円)となりました。
③ メディア事業
メディア事業は、企業の口コミ情報(企業の年収・評判・面接)、口コミ情報等を基にしたニュース記事(企業ニュース)、求人情報(転職・求人)等を取扱う働く人のための情報プラットフォーム「キャリコネ」を通じてワークプレイス・メディアサービスを運営し、また、人材紹介会社に対してソリューションを提供しております。
当中間連結会計期間においては、継続的に、送客数の増加や送客先の新規開拓、人材紹介会社などに対する支援の拡大に取り組む一方、Googleのコアアップデートへの対応に時間を要しております。
以上の結果、メディア事業の売上高は162,539千円(前年同期比23.4%減)、セグメント利益は17,975千円 (前年同期比75.7%減)となりました。
④ リクルーティング事業
リクルーティング事業は、主にハイクラス人材をターゲットとし、外資系企業、コンサルティングファーム、IT業界を中心として、求人企業及び求職者の直接依頼に基づく有料職業紹介サービスを行っております。
クライアントのDX推進に伴いDX人材の採用ニーズも増加しており、当社は求人企業と転職希望者の両面へのコンサルティング力の向上を図っております。
当中間連結会計期間においては、キャリアコンサルタントは増加したものの案件成約に至らないケースが多く、課題が残りました。
以上の結果、リクルーティング事業の売上高は153,810千円(前年同期比19.6%減)、セグメント損失は1,471千円(前年同期はセグメント利益33,578千円)となりました。
⑤ シェアリング事業
グループ会社である株式会社タイムチケットがシェアリング事業として、「TimeTicket(タイムチケット)」、「TikTok Live代理店」を運営し、経営課題の解決を行うコンサルティングサービス「CRiPTコンサルティング」を提供しております。
当中間連結会計期間においては、「TimeTicket」のユーザー数増加及びサービス利用の活性化のためのシステム改修を行い、併せて、「TikTok Live代理店」におけるTikTokライバーの獲得や「CRiPTコンサルティング」におけるコンサルタントの獲得および案件受注に注力いたしました。
以上の結果、シェアリング事業の売上高は313,039千円(前年同期比247.4%増)、セグメント損失は80,277千円(前年同期はセグメント損失186,156千円)となりました。
(2)財政状態に関する説明
当中間連結会計期間末における資産の合計は、前連結会計年度末に比べ445,271千円減少し、1,503,073千円となりました。これは主に、現金及び預金の減少が469,058千円、投資有価証券の減少が75,285千円あった一方、その他流動資産の増加が78,376千円あったことによるものであります。
当中間連結会計期間末における負債の合計は、前連結会計年度末に比べ28,790千円減少し、438,310千円となりました。これは主に、未払費用の減少が44,480千円、未払消費税等の減少が29,724千円、未払金の減少が22,281千円あった一方、前受金の増加が40,007千円、受注損失引当金の増加が31,058千円あったことによるものであります。
当中間連結会計期間末における純資産の合計は、前連結会計年度末に比べ416,481千円減少し、1,064,763千円となりました。これは主に、利益剰余金の減少が337,268千円、非支配株主持分の減少が75,258千円あったことによるものであります。
(3)キャッシュ・フローの状況
当中間連結会計期間末における現金及び現金同等物は、581,893千円となりました。
当中間連結会計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動によるキャッシュ・フローは、478,346千円の使用(前年同期は108,355千円の使用)となりました。これは主に、税金等調整前中間純損失が399,794千円、未払費用の減少が44,526千円あった一方、貸倒引当金の増加が54,346千円あったことによるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動によるキャッシュ・フローは、63,675千円の獲得(前年同期は11,541千円の使用)となりました。これは主に、投資有価証券の売却による収入が488,606千円あった一方、投資有価証券の取得による支出が424,930千円あったことによるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動によるキャッシュ・フローは、12,711千円の獲得(前年同期は465,047千円の獲得)となりました。これは主に、短期借入金の純増額が20,000千円あった一方、長期借入金の返済による支出が7,784千円あったことによるものであります。
(4)経営方針・経営戦略等
当中間連結会計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当中間連結会計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(6)研究開発活動
該当事項はありません。
(1)経営成績に関する説明
当社グループを取り巻く環境は、将来にわたる競争力の強化を目的として、クラウドやビッグデータの活用とIoT・AIなどの新技術を活用した事業のデジタル化関連のシステム投資は堅調に推移しており、2030年度のデジタルトランスフォーメーション(DX)国内市場(投資金額)は約8.0兆円となることが予測され(富士キメラ総研)、一方で、企業がDXを進める上での課題として「人材不足」が41.7%、「知識不足」が30.7%となっております(総務省)。企業の採用ニーズは回復傾向にあり、また、働き方改革の進展やオンラインを通じた副業を含むシェアリングビジネスへの需要は引き続き拡大傾向となっております。
このような環境の中、当社は「“人”と“技術”を新しい時代のために」を経営理念とし、「人々や企業から最も信頼される存在を目指して」をビジョンとして、人々の幸せや企業の成長をあらゆる技術の追求により最大限実現し、新しい時代において、最も信頼される存在を目指しております。
当中間連結会計期間において、当社は、引き続き、プラットフォーム事業及びセールスフォース事業では、クライアントの積極的なシステム投資やDX化を支援すると同時に、エンジニアの採用や育成によるケイパビリティ拡大に取り組み、メディア事業では、送客数の増加や送客先の新規開拓、人材紹介会社などに対する支援の拡大に取り組み、リクルーティング事業では、キャリアコンサルタントの採用や求人企業・転職希望者の両面に対するコンサルティングサービスの強化に取り組みました。
シェアリング事業を行う株式会社タイムチケットは、個人が個人に対してスキルを販売するマッチングプラットフォームを展開するスキルシェア事業、経営課題の解決を支援するコンサルティング事業、TikTok代理店活動などを行うライブエンターテイメント事業を行っており、これらの事業の成長に努めております。また、2022年7月に調達した資金の一部を基にした中期的な株式投資を行う投資活動を行っております。なお、法人と個人間で個人の時間を販売できるサービスを展開する法人向けスキルシェア事業はコンサルティング事業に集約させております。
以上の結果、当中間連結会計期間の業績は、売上高は1,347,260千円(前年同期比14.0%増)、営業損失は404,769千円(前年同期は営業損失143,832千円)、経常損失は399,794千円(前年同期は経常損失87,915千円)、親会社株主に帰属する中間純損失は337,268千円(前年同期は親会社株主に帰属する中間純利益14,107千円)となりました。
当社グループのセグメントの業績は次のとおりであります。
① プラットフォーム事業
プラットフォーム事業では、法人向けに、各企業が保有する基幹業務システムを活かしつつ最適なクラウドソリューションを組み合わせて、新たなデジタルプラットフォーム(ELT、API、CI/CD、IOT、BI/BA)を構築し「プラットフォーム構築支援サービス」「運用サポートサービス」として提供しております。
クライアントのDX推進を支援する取り組みが受注に繋がり、同時にエンジニアの採用や育成によるケイパビリティ拡大に取り組んでおります。
当中間連結会計期間においては、ケイパビリティの確保が堅調に進展し、クライアントのDX推進による案件増加をこなし、順調に推移しました。
以上の結果、プラットフォーム事業の売上高は555,321千円(前年同期比2.1%増)、セグメント利益は99,537千円(前年同期比39.4%減)となりました。
② セールスフォース事業
セールスフォース事業では、Salesforce, Inc.が提供するソリューション(Sales、Service、App Cloudの他、B2BCommerce、業種別クラウドなど)を用いて、主に顧客接点強化を目的として情報を一元管理し業務効率化を図るなどのサービスを提供することで各企業が抱える課題の解決を支援しております。製品の標準機能と開発をバランス良く組み合わせつつ、要件定義から設計、開発、運用・保守、定着化支援まで一貫して支援しております。
このような取り組みを通じ、パートナー契約および販売代理店契約による提案機会を受注に繋げ、また、エンジニアの採用や育成によるケイパビリティ拡大やデリバリー体制の再構築に取り組んでおります。
当中間連結会計期間においては、採用が進みケイパビリティの確保に目処が立ち始めていますが、前期より課題となっていたプロジェクトの収支管理、デリバリー体制は一部は改善されたものの、第1四半期には赤字の案件が発生し、これに対し受注損失引当金を計上し、第2四半期には採算が悪化していた大型案件の途中解約に向けた協議を開始し、これに対し貸倒引当金を計上しております。
以上の結果、セールスフォース事業の売上高は193,670千円(前年同期比1.8%増)、セグメント損失は211,945千円(前年同期はセグメント利益19,682千円)となりました。
③ メディア事業
メディア事業は、企業の口コミ情報(企業の年収・評判・面接)、口コミ情報等を基にしたニュース記事(企業ニュース)、求人情報(転職・求人)等を取扱う働く人のための情報プラットフォーム「キャリコネ」を通じてワークプレイス・メディアサービスを運営し、また、人材紹介会社に対してソリューションを提供しております。
当中間連結会計期間においては、継続的に、送客数の増加や送客先の新規開拓、人材紹介会社などに対する支援の拡大に取り組む一方、Googleのコアアップデートへの対応に時間を要しております。
以上の結果、メディア事業の売上高は162,539千円(前年同期比23.4%減)、セグメント利益は17,975千円 (前年同期比75.7%減)となりました。
④ リクルーティング事業
リクルーティング事業は、主にハイクラス人材をターゲットとし、外資系企業、コンサルティングファーム、IT業界を中心として、求人企業及び求職者の直接依頼に基づく有料職業紹介サービスを行っております。
クライアントのDX推進に伴いDX人材の採用ニーズも増加しており、当社は求人企業と転職希望者の両面へのコンサルティング力の向上を図っております。
当中間連結会計期間においては、キャリアコンサルタントは増加したものの案件成約に至らないケースが多く、課題が残りました。
以上の結果、リクルーティング事業の売上高は153,810千円(前年同期比19.6%減)、セグメント損失は1,471千円(前年同期はセグメント利益33,578千円)となりました。
⑤ シェアリング事業
グループ会社である株式会社タイムチケットがシェアリング事業として、「TimeTicket(タイムチケット)」、「TikTok Live代理店」を運営し、経営課題の解決を行うコンサルティングサービス「CRiPTコンサルティング」を提供しております。
当中間連結会計期間においては、「TimeTicket」のユーザー数増加及びサービス利用の活性化のためのシステム改修を行い、併せて、「TikTok Live代理店」におけるTikTokライバーの獲得や「CRiPTコンサルティング」におけるコンサルタントの獲得および案件受注に注力いたしました。
以上の結果、シェアリング事業の売上高は313,039千円(前年同期比247.4%増)、セグメント損失は80,277千円(前年同期はセグメント損失186,156千円)となりました。
(2)財政状態に関する説明
当中間連結会計期間末における資産の合計は、前連結会計年度末に比べ445,271千円減少し、1,503,073千円となりました。これは主に、現金及び預金の減少が469,058千円、投資有価証券の減少が75,285千円あった一方、その他流動資産の増加が78,376千円あったことによるものであります。
当中間連結会計期間末における負債の合計は、前連結会計年度末に比べ28,790千円減少し、438,310千円となりました。これは主に、未払費用の減少が44,480千円、未払消費税等の減少が29,724千円、未払金の減少が22,281千円あった一方、前受金の増加が40,007千円、受注損失引当金の増加が31,058千円あったことによるものであります。
当中間連結会計期間末における純資産の合計は、前連結会計年度末に比べ416,481千円減少し、1,064,763千円となりました。これは主に、利益剰余金の減少が337,268千円、非支配株主持分の減少が75,258千円あったことによるものであります。
(3)キャッシュ・フローの状況
当中間連結会計期間末における現金及び現金同等物は、581,893千円となりました。
当中間連結会計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動によるキャッシュ・フローは、478,346千円の使用(前年同期は108,355千円の使用)となりました。これは主に、税金等調整前中間純損失が399,794千円、未払費用の減少が44,526千円あった一方、貸倒引当金の増加が54,346千円あったことによるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動によるキャッシュ・フローは、63,675千円の獲得(前年同期は11,541千円の使用)となりました。これは主に、投資有価証券の売却による収入が488,606千円あった一方、投資有価証券の取得による支出が424,930千円あったことによるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動によるキャッシュ・フローは、12,711千円の獲得(前年同期は465,047千円の獲得)となりました。これは主に、短期借入金の純増額が20,000千円あった一方、長期借入金の返済による支出が7,784千円あったことによるものであります。
(4)経営方針・経営戦略等
当中間連結会計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当中間連結会計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(6)研究開発活動
該当事項はありません。