有価証券報告書-第21期(2024/04/01-2025/03/31)
(1)経営成績等の状況の概要
当連結会計年度における当社グループ(当社、連結子会社及び持分法適用会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。
① 財政状態及び経営成績の状況
当連結会計年度の経営成績は、売上高は3,071,643千円(前期比25.1%増)、営業損失は261,140千円(前期は営業損失380,497千円)、経常損失は277,599千円(前期は経常損失335,701千円)、親会社株主に帰属する当期純損失は320,046千円(前期は親会社株主に帰属する当期純損失199,141千円)となりました。
財政状態は、当連結会計年度末における資産の合計は、前連結会計年度末に比べ175,838千円減少し、1,772,506千円、負債の合計は、前連結会計年度末に比べ129,514千円増加し、596,615千円、純資産の合計は、前連結会計年度末に比べ305,353千円減少し、1,175,891千円となりました。
当社グループのセグメントの業績は次のとおりであります。
(プラットフォーム事業)
プラットフォーム事業では、法人向けに、各企業が保有する基幹業務システムを活かしつつ最適なクラウドソリューションを組み合わせて、新たなデジタルプラットフォーム(ELT、API、CI/CD、IOT、BI/BA)を構築し「プラットフォーム構築支援サービス」「運用サポートサービス」として提供しております。
クライアントのDX推進を支援する取り組みが受注に繋がり、同時にエンジニアの採用や育成によるケイパビリティ拡大に取り組んでおります。
当連結会計年度においては、社員採用目標については未達となりましたが、ビジネスパートナー各社との連携を強化し、クライアントのDX推進による案件を着実にこなし、売上を達成しましたが、利益について、若干の未達となりました。
以上の結果、プラットフォーム事業の売上高は1,040,148千円(前期比0.0%増)、セグメント利益は190,598千円(前期比2.6%減)となりました。
(セールスフォース事業)
セールスフォース事業では、Salesforce.com社が提供するソリューション(Sales、Service、App Cloudの他、B2BCommerce、業種別クラウドなど)を用いて、主に顧客接点強化を目的として情報を一元管理し業務効率化を図るなどのサービスを提供することで各企業が抱える課題の解決を支援しております。製品の標準機能と開発をバランス良く組み合わせつつ、要件定義から設計、開発、運用・保守、定着化支援まで一貫して支援しております。
当連結会計年度においては、昨年度から続いておりました大型案件について契約解除となった影響で、人的資源を集中的に投入したことでの外注費を含むコストが大きく膨らんだことで、売上高・セグメント利益において、非常に厳しい結果となりましたが、第4四半期においては、プロジェクトの運営が堅調に推移したことで、赤字幅が縮小するも大きく業績を引き下げることとなりました。
以上の結果、セールスフォース事業の売上高は432,409千円(前期比2.0%増)、セグメント損失は150,383千円(前期はセグメント利益29,038千円)となりました。
(メディア事業)
メディア事業は、企業の口コミ情報(企業の年収・評判・面接)、口コミ情報等を基にしたニュース記事(企業ニュース)、求人情報(転職・求人)等を取扱う働く人のための情報プラットフォーム「キャリコネ」を通じてワークプレイス・メディアサービスを運営し、また、人材紹介会社に対してソリューションを提供しております。
当連結会計年度においては、度重なるGoogleコアアップデートによる影響により、キャリコネ登録サイトへの流入数が、昨年対比で半減と大きく減少となりました。SEO対策や送客先の新規開拓や送客数の増加などで売上の回復を目指しましたが、目標達成までは至りませんでした。
以上の結果、メディア事業の売上高は313,935千円(前期比25.6%減)、セグメント利益は21,937千円(前期比83.5%減)となりました。
(リクルーティング事業)
リクルーティング事業は、主にハイクラス人材をターゲットとし、外資系企業、コンサルティングファーム、IT業界を中心として、求人企業及び求職者の直接依頼に基づく有料職業紹介サービスを行っております。
クライアントのDX推進に伴いDX人材の採用ニーズも増加しており、当社は求人企業と転職希望者の両面へのコンサルティング力の向上を図っております。
当連結会計年度においては、大手事業会社向け領域においては、新規取引開拓や売上獲得が堅調に進みました。主力領域である外資系企業、特に、外資系IT企業及びコンサルティング企業への求人紹介は、候補者確保に苦戦を強いられ、さらに、競争の激しさが増す中、コンサルタントの退職が続いたことで、年間で売上・セグメント利益とも計画値まで到達できませんでした。しかし、人件費を含むコスト削減が功を奏し、セグメント利益で前年実績を大きく超過することができました。
以上の結果、リクルーティング事業の売上高は294,219千円(前期比6.6%減)、セグメント利益は25,217千円(前期比930.5%増)となりました。
(シェアリング事業)
グループ会社である株式会社タイムチケットがシェアリング事業として、「TimeTicket(タイムチケット)」、「TimeTicket Pro(タイムチケットプロ)」、「TikTok Live代理店」を運営しております。また、経営課題の解決を行うコンサルティングサービス「CRiPTコンサルティング」を提供しております。
当連結会計年度においては、ユーザー数増加及びサービス利用の活性化、システム改修の推進と合わせて、TikTok Live代理店活動やCRiPTコンサルティング事業などを行うライブエンターテイメント事業の営業活動に注力いたしました。
以上の結果、シェアリング事業の売上高は1,050,124千円(前期比225.5%増)、セグメント利益は98,798千円(前期はセグメント損失267,834千円)となりました。
② キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度末における現金及び現金同等物は、営業活動により542,777千円使用し、投資活動により23,797千円獲得し、財務活動により191,431千円獲得し、前連結会計年度末に比べ331,769千円減少し当連結会計年度末には653,996千円となりました。
当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動によるキャッシュ・フローは、542,777千円の使用(前期は505,912千円の使用)となりました。これは主に、税金等調整前当期純損失が283,139千円、売上債権及び契約資産の増加が152,633千円、未払又は未収消費税等の減少が46,600千円、未払費用の減少が54,120千円あったことによるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動によるキャッシュ・フローは、23,797千円の獲得(前期は53,059千円の獲得)となりました。これは主に、投資有価証券の取得による支出が997,666千円あった一方、投資有価証券の売却による収入が1,021,669千円あったことによるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動によるキャッシュ・フローは、191,431千円の獲得(前期は488,704千円の獲得)となりました。これは主に、短期借入金の純増減額が205,000千円あったことによるものであります。
③ 生産、受注及び販売の実績
a.生産実績及び受注実績
メディア事業、リクルーティング事業及びシェアリング事業は、生産活動及び受注活動を行っておりませんので、該当事項はありません。
プラットフォーム事業及びセールスフォース事業は期中の受注高と販売実績とがほぼ対応するため、生産実績及び受注状況の記載を省略しております。
b.販売実績
当連結会計年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
(注)1.セグメント間取引については、相殺消去しております。
2.最近2連結会計年度の主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は次のとおりであります。
(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社が判断したものであります。
① 財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容
a.財政状態
当連結会計年度末における資産の合計は、前連結会計年度末に比べ175,838千円減少し、1,772,506千円となりました。これは主に、売掛金及び契約資産の増加が152,633千円あった一方、現金及び預金の減少が358,479千円あったことなどによるものであります。
当連結会計年度末における負債の合計は、前連結会計年度末に比べ129,514千円増加し、596,615千円となりました。これは主に、未払費用の減少が49,305千円、未払消費税等の減少が31,503千円あった一方、短期借入金の増加が205,000千円あったことなどによるものであります。
当連結会計年度末における純資産の合計は、前連結会計年度末に比べ305,353千円減少し、1,175,891千円となりました。これは主に、資本金の増加が444千円、資本剰余金の増加が444千円、非支配株主持分の増加が19,545千円あった一方、利益剰余金の減少が320,046千円あったことなどによるものであります。
b.経営成績
(売上高)
当連結会計年度の売上高は、3,071,643千円(前期比25.1%増)となりました。これは、プラットフォーム事業は体制整備が進み堅調に推移し、セールスフォース事業は体制整備が一定程度進み、メディア事業では営業体制が整備され、リクルーティング事業はクライアントの採用動向への対処が遅れ、また、キャリアコンサルタントの成果に時間を要しているためであります。また、シェアリング事業は、ライブエンターテイメントやコンサルティングなどの新規サービスが順調に推移しております。
(営業損失)
当連結会計年度の営業損失は、261,140千円(前期は営業損失380,497千円)となりました。これは、セールスフォース事業における契約解除となった大型案件の影響による外注費の増加、メディア事業におけるGoogleコアアップデートの影響によるキャリコネ新規会員登録数の大幅な落ち込みによるものであります。
(経常損失)
当連結会計年度の経常損失は、277,599千円(前期は経常損失335,701千円)となりました。これは、上記の営業損失の要因に加え、株式会社タイムチケットが行っている株式投資による投資有価証券売却損や解約違約金が発生したことなどによるものであります。
(親会社株主に帰属する当期純損失)
当連結会計年度の親会社株主に帰属する当期純損失は、320,046千円(前期は親会社株主に帰属する当期純損失199,141千円)となりました。これは、上記の経常損失の要因に加え、直近の業績動向を踏まえ、株式会社タイムチケットの保有する固定資産(工具器具備品など)の減損損失を特別損失に計上したことなどによるものであります。
c.経営成績に重要な影響を与える要因
当社グループの経営成績に重要な影響を与える要因については、「第2 事業の状況 3.事業等のリスク」に記載のとおりであります。
d.セグメントごとの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容
セグメントごとの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は、「第2 事業の状況 4.経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ①財政状態及び経営成績の状況」に記載のとおりであります。
② キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報
当連結会計年度のキャッシュ・フローは、「第2 事業の状況 4.経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。
当社グループの資本の財源及び資金の流動性については、当社グループの事業計画に必要な資金は主に自己資金でまかなうとともに、短期的な運転資金は必要に応じて銀行借入により調達しております。
③ 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
当社グループの連結財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成しております。この連結財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項 (重要な会計上の見積り)」に記載のとおりであります。
当連結会計年度における当社グループ(当社、連結子会社及び持分法適用会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。
① 財政状態及び経営成績の状況
当連結会計年度の経営成績は、売上高は3,071,643千円(前期比25.1%増)、営業損失は261,140千円(前期は営業損失380,497千円)、経常損失は277,599千円(前期は経常損失335,701千円)、親会社株主に帰属する当期純損失は320,046千円(前期は親会社株主に帰属する当期純損失199,141千円)となりました。
財政状態は、当連結会計年度末における資産の合計は、前連結会計年度末に比べ175,838千円減少し、1,772,506千円、負債の合計は、前連結会計年度末に比べ129,514千円増加し、596,615千円、純資産の合計は、前連結会計年度末に比べ305,353千円減少し、1,175,891千円となりました。
当社グループのセグメントの業績は次のとおりであります。
(プラットフォーム事業)
プラットフォーム事業では、法人向けに、各企業が保有する基幹業務システムを活かしつつ最適なクラウドソリューションを組み合わせて、新たなデジタルプラットフォーム(ELT、API、CI/CD、IOT、BI/BA)を構築し「プラットフォーム構築支援サービス」「運用サポートサービス」として提供しております。
クライアントのDX推進を支援する取り組みが受注に繋がり、同時にエンジニアの採用や育成によるケイパビリティ拡大に取り組んでおります。
当連結会計年度においては、社員採用目標については未達となりましたが、ビジネスパートナー各社との連携を強化し、クライアントのDX推進による案件を着実にこなし、売上を達成しましたが、利益について、若干の未達となりました。
以上の結果、プラットフォーム事業の売上高は1,040,148千円(前期比0.0%増)、セグメント利益は190,598千円(前期比2.6%減)となりました。
(セールスフォース事業)
セールスフォース事業では、Salesforce.com社が提供するソリューション(Sales、Service、App Cloudの他、B2BCommerce、業種別クラウドなど)を用いて、主に顧客接点強化を目的として情報を一元管理し業務効率化を図るなどのサービスを提供することで各企業が抱える課題の解決を支援しております。製品の標準機能と開発をバランス良く組み合わせつつ、要件定義から設計、開発、運用・保守、定着化支援まで一貫して支援しております。
当連結会計年度においては、昨年度から続いておりました大型案件について契約解除となった影響で、人的資源を集中的に投入したことでの外注費を含むコストが大きく膨らんだことで、売上高・セグメント利益において、非常に厳しい結果となりましたが、第4四半期においては、プロジェクトの運営が堅調に推移したことで、赤字幅が縮小するも大きく業績を引き下げることとなりました。
以上の結果、セールスフォース事業の売上高は432,409千円(前期比2.0%増)、セグメント損失は150,383千円(前期はセグメント利益29,038千円)となりました。
(メディア事業)
メディア事業は、企業の口コミ情報(企業の年収・評判・面接)、口コミ情報等を基にしたニュース記事(企業ニュース)、求人情報(転職・求人)等を取扱う働く人のための情報プラットフォーム「キャリコネ」を通じてワークプレイス・メディアサービスを運営し、また、人材紹介会社に対してソリューションを提供しております。
当連結会計年度においては、度重なるGoogleコアアップデートによる影響により、キャリコネ登録サイトへの流入数が、昨年対比で半減と大きく減少となりました。SEO対策や送客先の新規開拓や送客数の増加などで売上の回復を目指しましたが、目標達成までは至りませんでした。
以上の結果、メディア事業の売上高は313,935千円(前期比25.6%減)、セグメント利益は21,937千円(前期比83.5%減)となりました。
(リクルーティング事業)
リクルーティング事業は、主にハイクラス人材をターゲットとし、外資系企業、コンサルティングファーム、IT業界を中心として、求人企業及び求職者の直接依頼に基づく有料職業紹介サービスを行っております。
クライアントのDX推進に伴いDX人材の採用ニーズも増加しており、当社は求人企業と転職希望者の両面へのコンサルティング力の向上を図っております。
当連結会計年度においては、大手事業会社向け領域においては、新規取引開拓や売上獲得が堅調に進みました。主力領域である外資系企業、特に、外資系IT企業及びコンサルティング企業への求人紹介は、候補者確保に苦戦を強いられ、さらに、競争の激しさが増す中、コンサルタントの退職が続いたことで、年間で売上・セグメント利益とも計画値まで到達できませんでした。しかし、人件費を含むコスト削減が功を奏し、セグメント利益で前年実績を大きく超過することができました。
以上の結果、リクルーティング事業の売上高は294,219千円(前期比6.6%減)、セグメント利益は25,217千円(前期比930.5%増)となりました。
(シェアリング事業)
グループ会社である株式会社タイムチケットがシェアリング事業として、「TimeTicket(タイムチケット)」、「TimeTicket Pro(タイムチケットプロ)」、「TikTok Live代理店」を運営しております。また、経営課題の解決を行うコンサルティングサービス「CRiPTコンサルティング」を提供しております。
当連結会計年度においては、ユーザー数増加及びサービス利用の活性化、システム改修の推進と合わせて、TikTok Live代理店活動やCRiPTコンサルティング事業などを行うライブエンターテイメント事業の営業活動に注力いたしました。
以上の結果、シェアリング事業の売上高は1,050,124千円(前期比225.5%増)、セグメント利益は98,798千円(前期はセグメント損失267,834千円)となりました。
② キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度末における現金及び現金同等物は、営業活動により542,777千円使用し、投資活動により23,797千円獲得し、財務活動により191,431千円獲得し、前連結会計年度末に比べ331,769千円減少し当連結会計年度末には653,996千円となりました。
当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動によるキャッシュ・フローは、542,777千円の使用(前期は505,912千円の使用)となりました。これは主に、税金等調整前当期純損失が283,139千円、売上債権及び契約資産の増加が152,633千円、未払又は未収消費税等の減少が46,600千円、未払費用の減少が54,120千円あったことによるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動によるキャッシュ・フローは、23,797千円の獲得(前期は53,059千円の獲得)となりました。これは主に、投資有価証券の取得による支出が997,666千円あった一方、投資有価証券の売却による収入が1,021,669千円あったことによるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動によるキャッシュ・フローは、191,431千円の獲得(前期は488,704千円の獲得)となりました。これは主に、短期借入金の純増減額が205,000千円あったことによるものであります。
③ 生産、受注及び販売の実績
a.生産実績及び受注実績
メディア事業、リクルーティング事業及びシェアリング事業は、生産活動及び受注活動を行っておりませんので、該当事項はありません。
プラットフォーム事業及びセールスフォース事業は期中の受注高と販売実績とがほぼ対応するため、生産実績及び受注状況の記載を省略しております。
b.販売実績
当連結会計年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
セグメントの名称 | 当連結会計年度 (自 2024年4月1日 至 2025年3月31日) | |
金額(千円) | 前期比(%) | |
プラットフォーム事業 | 1,038,076 | 0.1 |
セールスフォース事業 | 432,409 | 2.0 |
メディア事業 | 306,483 | △23.9 |
リクルーティング事業 | 281,672 | △10.6 |
シェアリング事業 | 1,013,001 | 264.8 |
合計 | 3,071,643 | 25.1 |
(注)1.セグメント間取引については、相殺消去しております。
2.最近2連結会計年度の主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は次のとおりであります。
相手先 | 前連結会計年度 (自 2023年4月1日 至 2024年3月31日) | 当連結会計年度 (自 2024年4月1日 至 2025年3月31日) | ||
金額(千円) | 割合(%) | 金額(千円) | 割合(%) | |
TikTok Pte.Ltd. | ― | ― | 564,049 | 18.4 |
エヌ・ティ・ティ・コミュニケーションズ株式会社 | 432,073 | 17.6 | 562,801 | 18.3 |
(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社が判断したものであります。
① 財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容
a.財政状態
当連結会計年度末における資産の合計は、前連結会計年度末に比べ175,838千円減少し、1,772,506千円となりました。これは主に、売掛金及び契約資産の増加が152,633千円あった一方、現金及び預金の減少が358,479千円あったことなどによるものであります。
当連結会計年度末における負債の合計は、前連結会計年度末に比べ129,514千円増加し、596,615千円となりました。これは主に、未払費用の減少が49,305千円、未払消費税等の減少が31,503千円あった一方、短期借入金の増加が205,000千円あったことなどによるものであります。
当連結会計年度末における純資産の合計は、前連結会計年度末に比べ305,353千円減少し、1,175,891千円となりました。これは主に、資本金の増加が444千円、資本剰余金の増加が444千円、非支配株主持分の増加が19,545千円あった一方、利益剰余金の減少が320,046千円あったことなどによるものであります。
b.経営成績
(売上高)
当連結会計年度の売上高は、3,071,643千円(前期比25.1%増)となりました。これは、プラットフォーム事業は体制整備が進み堅調に推移し、セールスフォース事業は体制整備が一定程度進み、メディア事業では営業体制が整備され、リクルーティング事業はクライアントの採用動向への対処が遅れ、また、キャリアコンサルタントの成果に時間を要しているためであります。また、シェアリング事業は、ライブエンターテイメントやコンサルティングなどの新規サービスが順調に推移しております。
(営業損失)
当連結会計年度の営業損失は、261,140千円(前期は営業損失380,497千円)となりました。これは、セールスフォース事業における契約解除となった大型案件の影響による外注費の増加、メディア事業におけるGoogleコアアップデートの影響によるキャリコネ新規会員登録数の大幅な落ち込みによるものであります。
(経常損失)
当連結会計年度の経常損失は、277,599千円(前期は経常損失335,701千円)となりました。これは、上記の営業損失の要因に加え、株式会社タイムチケットが行っている株式投資による投資有価証券売却損や解約違約金が発生したことなどによるものであります。
(親会社株主に帰属する当期純損失)
当連結会計年度の親会社株主に帰属する当期純損失は、320,046千円(前期は親会社株主に帰属する当期純損失199,141千円)となりました。これは、上記の経常損失の要因に加え、直近の業績動向を踏まえ、株式会社タイムチケットの保有する固定資産(工具器具備品など)の減損損失を特別損失に計上したことなどによるものであります。
c.経営成績に重要な影響を与える要因
当社グループの経営成績に重要な影響を与える要因については、「第2 事業の状況 3.事業等のリスク」に記載のとおりであります。
d.セグメントごとの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容
セグメントごとの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は、「第2 事業の状況 4.経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ①財政状態及び経営成績の状況」に記載のとおりであります。
② キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報
当連結会計年度のキャッシュ・フローは、「第2 事業の状況 4.経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。
当社グループの資本の財源及び資金の流動性については、当社グループの事業計画に必要な資金は主に自己資金でまかなうとともに、短期的な運転資金は必要に応じて銀行借入により調達しております。
③ 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
当社グループの連結財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成しております。この連結財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項 (重要な会計上の見積り)」に記載のとおりであります。