有価証券報告書-第7期(2023/06/01-2024/05/31)
当連結会計年度における経営者の視点による当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において判断したものであります。
(1) 経営成績等の状況の概要
① 経営成績の状況
当連結会計年度におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症の影響から回復し、経済活動や個人消費は着実に上向いております。一方で、物価高騰の影響が長期化し、金融政策・為替動向等についても見通し難い状況にあり、景気の先行きについては楽観できない状況が継続しております。
葬儀業界におきましては、高齢者人口の増加に伴って潜在需要を示す死亡者人口が2040年まで年々増加すると推計されており、今後の葬儀件数増大が見込まれていますが、一方で核家族化の進展等により簡素な葬儀の需要が高まるなど葬儀単価は中長期的に低下傾向にあります。コロナを契機として葬儀の小規模化の流れは更に加速し、従来の一般葬から家族葬へのシフト、更には直葬や火葬式といったより簡素な葬儀の比率が増加しました。アフターコロナにおいて、短期的には葬儀規模の回復が見られるものの、中長期的には葬儀の小規模化の流れは継続するとの見通しです。
事業環境の構造的な変化が継続する中、当社グループは従前より「一日一組」の「家族葬」を提供することにより、社会の変化や生活者の変容する葬儀需要に着実に対応してまいりました。
当連結会計年度におきましては、継続的な積極出店方針のもと、20ホールの新規出店を行い、グループ直営ホール数は150店舗となりました。また、当社独自のオーダーメイド型葬儀である「オリジナルプラン葬儀件数」を業績向上につながる重要業績評価指標(KPI)と位置付け、当該数値を向上させる施策を通じて、葬儀件数の増加及び葬儀単価の向上に取り組んでまいりました。一方で、2022年から2023年初頭頃まで継続した全国的な超過死亡傾向が落ち着き、前期第4四半期頃よりその反動による死亡者数の伸び鈍化(あるいは前年割れ)が見られ、当社グループの葬儀件数伸び率にも一定の影響がありました。
その結果、葬儀件数は13,531件(前年同期比1,118件の増加)、仲介件数も含めた葬儀取扱件数は14,172件(前年同期比798件の増加)となりました。うちオリジナルプラン件数は4,126件(前年同期比1,025件の増加)、葬儀件数に占めるオリジナルプラン件数の比率は30.5%(前年同期は25.0%)となりました。また、葬儀単価は、オリジナルプラン比率の上昇等により、847千円(前年同期比51千円の上昇)となりました。
(売上収益)
当期の売上収益は前期比1,590百万円増加し、12,126百万円(前期比15.1%増)となりました。これは主に、前期出店21ホールの通期寄与、当期出店20ホールの寄与に加え、葬儀単価が上昇したことが要因であります。
(売上原価、売上総利益)
当期の売上原価は前期比1,116百万円増加し、7,684百万円(同17.0%増)となりました。これは主に、増収に伴い売上収益に比例する直接原価が増加したことや、積極的な出店投資・人員投資に伴い、減価償却費・労務費等が増加したことが要因であります。
以上の結果、売上総利益は前期比474百万円増加し、4,441百万円(同12.0%増)となりました。
(販売費及び一般管理費、その他の収益、その他の費用、営業利益)
当期の販売費及び一般管理費は前期比380百万円増加し、3,164百万円(同13.7%増)となりました。これは主に、業容拡大に伴う人件費・広告宣伝費等の増加に加え、本社移転をはじめとする一過性費用の計上が要因であります。
以上の結果、営業利益は前期比87百万円増加し、1,269百万円(同7.4%増)となりました。
(金融収益、金融費用、税引前当期利益)
当期の金融費用は前期比36百万円増加し、226百万円(同19.0%増)となりました。
以上の結果、税引前当期利益は前期比53百万円増加し、1,046百万円(同5.4%増)となりました。
(法人所得税費用、当期利益、親会社の所有者に帰属する当期利益)
当期の法人所得税費用は前期比9百万円増加し、301百万円(同3.2%増)となりました。
以上の結果、当期利益及び、親会社の所有者に帰属する当期利益は、いずれも前期比43百万円増加し、744百万円(同6.3%増)となりました。
② 財政状態の状況
当連結会計年度末における資産、負債及び資本の状況は次のとおりであります。
(資産)
流動資産は、前連結会計年度末に比べ26百万円減少し、1,800百万円となりました。これは主に、現金及び現金同等物が91百万円減少したためであります。非流動資産は、前連結会計年度末に比べ5,572百万円増加し、31,987百万円となりました。これは主に、新規出店により有形固定資産が1,311百万円、使用権資産が4,140百万円増加したためであります。その結果、資産は、前連結会計年度末に比べ5,545百万円増加し、33,788百万円となりました。
(負債)
流動負債は、前連結会計年度末に比べ1,541百万円減少し、3,990百万円となりました。これは主に、一年内返済長期借入金が1,782百万円減少した一方、リース負債が195百万円増加したためであります。非流動負債は、前連結会計年度末に比べ6,329百万円増加し、23,783百万円となりました。これは主に、長期借入金が2,318百万円、リース負債が3,914百万円増加したためであります。その結果、負債は、前連結会計年度末に比べ4,788百万円増加し、27,774百万円となりました。
一年内返済長期借入金が大幅に減少した一方、長期借入金が大幅に増加しておりますが、これは2024年5月末に一括返済期日を迎えた借入金2,000百万円を長期借入としてリファイナンス(借換)したことによるものです。
(資本)
資本は、前連結会計年度末に比べ757百万円増加し、6,013百万円となりました。これは主に、利益剰余金の増加によるものであります。
③ キャッシュ・フローの状況
当期末における現金及び現金同等物は、前期比91百万円減少し、1,363百万円となりました。当期における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動による収入は2,645百万円(前期比574百万円増)となりました。これは主に、税引前当期利益が1,046百万円(前期比53百万円増)であったことや減価償却費及び償却費1,872百万円(前期比318百万円増)を計上したことによるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動による支出は2,024百万円(前期比366百万円増)となりました。これは主に、新規ホール等の有形固定資産の取得による支出1,876百万円(前期比525百万円増)によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動による支出は712百万円(前期比391百万円増)となりました。これは主に、リース負債の返済による支出1,267百万円(前期比222百万円増)及び、長期借入金の返済による支出3,161百万円(前期比2,243百万円増)があった一方、長期借入金による収入3,714百万円(前期比2,072百万円増)があったことによるものであります。
④ 生産、受注及び販売の実績
a.生産実績
当社グループでは生産活動を行っていないため、該当事項はありません。
b.受注実績
当社グループでは受注生産を行っていないため、該当事項はありません。
c.販売実績
当連結会計年度における販売実績は、次のとおりであります。
(注) 1.売上収益は千円未満切り捨てにより表示しております。
2.総販売実績に対する割合が10%を超える相手先はありません。
3. 当社グループは、葬儀事業の単一セグメントであるため、収益計上区分別の売上収益(IFRS基準)を記載しております。
d.葬儀請負の状況
当社グループは、葬儀施行業の拠点を以下のとおり設けております。ネット集客業と合わせた各拠点別の取扱件数の内訳は、下記のとおりとなります。
(注)ネット集客業における仲介件数とは、当社グループのウェブサイトから葬儀の申込を受け、提携葬儀社及び代理店に仲介し、葬儀の施行が完了した件数であります。
(2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において判断したものであります。
①財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容
(経営成績)
当連結会計年度における経営成績は、前連結会計年度対比1,590百万円の増収、営業利益において87百万円、当期利益において43百万円の増益となりました。
増収の主な要因は、葬儀件数が前期比1,118件増加し、13,531件(前期比9.0%増)となったこと及び、葬儀単価が前期比51千円増加し、847千円(前期比6.5%増)となったことであります。既存店葬儀件数は前期比212件の減少となったものの、前期出店ホール(21ホール)の通期寄与1,043件、当期出店ホール(20ホール)の寄与535件等により全体件数は増加となりました。葬儀単価については、オリジナルプラン構成比率の上昇等により前期比増加となりました。
利益に関しては、積極的な新店投資、人員投資を進めたことにより、減価償却費やホール諸経費、労務費・人件費等が増加いたしました。また、本社移転費等の一過性費用の計上もあり、営業増益幅は87百万円にとどまることとなりました。
当社グループへの葬儀のご依頼は、ウェブサイトでの検索、近隣でのホールの存在、過去の当社顧客による再度の依頼など複数の理由に依りますが、このうち当社の自助努力で葬儀件数や葬儀単価を向上させられる手段として、「来館からのご依頼数」、「ウェブからの事後入電数」、「オリジナルプラン葬儀件数」の3つを重要業績評価指標(KPI)とし、これらの数値を向上させる施策を通じて、葬儀ご依頼件数の増加及び葬儀単価の維持・向上に取り組んでおります。
特に、オリジナルプランについては、お客様のお気持ちに耳を傾け、ご家族の故人に対する弔いの心情を理解し、お客様ごとに異なる想いを表現する「ご家族の意向を汲んだ、ご家族のためのご葬儀」を提供しており、高い付加価値を実現しております。市場全体の葬儀単価が低下傾向にあり、当社グループもその影響を受けているなかで、当社グループでは「生活者目線」に立ったご葬儀を行うことで葬儀の付加価値を高め、葬儀単価の維持・向上を図ってまいります。
オリジナルプランにて施行した葬儀件数の推移は以下のとおりであります。近年における積極的な人員投資が奏功し、同プランの件数が増加したことに加え、葬儀件数に占める同プランの比率も過去最高となる30.5%となりました。
(財政状態)
当連結会計年度における財政状態は、自己資本額(親会社の所有者に帰属する持分合計(新株予約権を除く))が主に当期利益の蓄積により前期比758百万円増の5,986百万円となり、自己資本比率(自己資本額÷負債及び資本合計)は17.7%となりました。自己資本比率は同業他社等と比較して十分に高い水準とは言えないものの、将来的なのれんの減損リスクや事業リスクを考慮しても適切な水準を維持しているものと考えております。
借入金は前期比536百万円増の5,812百万円となりました。主に新規出店を目的として新規借入1,714百万円を実施しましたが、営業キャッシュ・フローにより十分返済可能な水準であり、翌年度以降の新規出店における調達余力も十分にあるものと考えております。
②キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報
(キャッシュ・フロー)
キャッシュ・フローの状況の分析については、「(1)経営成績等の状況の概要」に記載のとおりであります。
(資本の財源)
当社グループの所要資金は、主に新規出店に伴う設備投資資金であります。
設備投資資金については、連結の営業活動によるキャッシュ・フローを源泉とし、多額の設備資金については長期借入金にて調達しております。「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」に記載の中期計画における出店ペースの範囲であれば、営業キャッシュ・フロー及び借入金により十分に調達可能であると考えております。また今後、多額の設備投資や既存葬儀社の買収を実施する際には、金融機関からの借入又は株式発行による調達を予定しております。
(資金の流動性)
当連結会計年度末における現金及び現金同等物の残高は1,363百万円と、月商の約1.3ヶ月分でありますが、当社グループの平均的な売上債権の回収サイトが約1~2週間である一方、仕入債務の支払サイトが約1ヶ月であるため、多額の手元資金を必要としておりません。また、資金の流動性を確保しておくため、取引金融機関と総額500百万円の当座貸越契約を締結しております。
③重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
当社グループの連結財務諸表等は、IFRSに基づき作成されております。IFRSに準拠した連結財務諸表の作成において、経営者は、会計方針の適用並びに資産、負債、収益及び費用の報告額に影響を及ぼす判断、見積り及び仮定の設定を行うことが義務付けられております。実際の業績は、これらの見積りとは異なる場合があります。
重要性がある会計方針及び見積りの詳細については、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 連結財務諸表注記3.重要性がある会計方針、4.重要な会計上の見積り及び判断」に記載しております。
(1) 経営成績等の状況の概要
① 経営成績の状況
当連結会計年度におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症の影響から回復し、経済活動や個人消費は着実に上向いております。一方で、物価高騰の影響が長期化し、金融政策・為替動向等についても見通し難い状況にあり、景気の先行きについては楽観できない状況が継続しております。
葬儀業界におきましては、高齢者人口の増加に伴って潜在需要を示す死亡者人口が2040年まで年々増加すると推計されており、今後の葬儀件数増大が見込まれていますが、一方で核家族化の進展等により簡素な葬儀の需要が高まるなど葬儀単価は中長期的に低下傾向にあります。コロナを契機として葬儀の小規模化の流れは更に加速し、従来の一般葬から家族葬へのシフト、更には直葬や火葬式といったより簡素な葬儀の比率が増加しました。アフターコロナにおいて、短期的には葬儀規模の回復が見られるものの、中長期的には葬儀の小規模化の流れは継続するとの見通しです。
事業環境の構造的な変化が継続する中、当社グループは従前より「一日一組」の「家族葬」を提供することにより、社会の変化や生活者の変容する葬儀需要に着実に対応してまいりました。
当連結会計年度におきましては、継続的な積極出店方針のもと、20ホールの新規出店を行い、グループ直営ホール数は150店舗となりました。また、当社独自のオーダーメイド型葬儀である「オリジナルプラン葬儀件数」を業績向上につながる重要業績評価指標(KPI)と位置付け、当該数値を向上させる施策を通じて、葬儀件数の増加及び葬儀単価の向上に取り組んでまいりました。一方で、2022年から2023年初頭頃まで継続した全国的な超過死亡傾向が落ち着き、前期第4四半期頃よりその反動による死亡者数の伸び鈍化(あるいは前年割れ)が見られ、当社グループの葬儀件数伸び率にも一定の影響がありました。
その結果、葬儀件数は13,531件(前年同期比1,118件の増加)、仲介件数も含めた葬儀取扱件数は14,172件(前年同期比798件の増加)となりました。うちオリジナルプラン件数は4,126件(前年同期比1,025件の増加)、葬儀件数に占めるオリジナルプラン件数の比率は30.5%(前年同期は25.0%)となりました。また、葬儀単価は、オリジナルプラン比率の上昇等により、847千円(前年同期比51千円の上昇)となりました。
(売上収益)
当期の売上収益は前期比1,590百万円増加し、12,126百万円(前期比15.1%増)となりました。これは主に、前期出店21ホールの通期寄与、当期出店20ホールの寄与に加え、葬儀単価が上昇したことが要因であります。
(売上原価、売上総利益)
当期の売上原価は前期比1,116百万円増加し、7,684百万円(同17.0%増)となりました。これは主に、増収に伴い売上収益に比例する直接原価が増加したことや、積極的な出店投資・人員投資に伴い、減価償却費・労務費等が増加したことが要因であります。
以上の結果、売上総利益は前期比474百万円増加し、4,441百万円(同12.0%増)となりました。
(販売費及び一般管理費、その他の収益、その他の費用、営業利益)
当期の販売費及び一般管理費は前期比380百万円増加し、3,164百万円(同13.7%増)となりました。これは主に、業容拡大に伴う人件費・広告宣伝費等の増加に加え、本社移転をはじめとする一過性費用の計上が要因であります。
以上の結果、営業利益は前期比87百万円増加し、1,269百万円(同7.4%増)となりました。
(金融収益、金融費用、税引前当期利益)
当期の金融費用は前期比36百万円増加し、226百万円(同19.0%増)となりました。
以上の結果、税引前当期利益は前期比53百万円増加し、1,046百万円(同5.4%増)となりました。
(法人所得税費用、当期利益、親会社の所有者に帰属する当期利益)
当期の法人所得税費用は前期比9百万円増加し、301百万円(同3.2%増)となりました。
以上の結果、当期利益及び、親会社の所有者に帰属する当期利益は、いずれも前期比43百万円増加し、744百万円(同6.3%増)となりました。
② 財政状態の状況
当連結会計年度末における資産、負債及び資本の状況は次のとおりであります。
(資産)
流動資産は、前連結会計年度末に比べ26百万円減少し、1,800百万円となりました。これは主に、現金及び現金同等物が91百万円減少したためであります。非流動資産は、前連結会計年度末に比べ5,572百万円増加し、31,987百万円となりました。これは主に、新規出店により有形固定資産が1,311百万円、使用権資産が4,140百万円増加したためであります。その結果、資産は、前連結会計年度末に比べ5,545百万円増加し、33,788百万円となりました。
(負債)
流動負債は、前連結会計年度末に比べ1,541百万円減少し、3,990百万円となりました。これは主に、一年内返済長期借入金が1,782百万円減少した一方、リース負債が195百万円増加したためであります。非流動負債は、前連結会計年度末に比べ6,329百万円増加し、23,783百万円となりました。これは主に、長期借入金が2,318百万円、リース負債が3,914百万円増加したためであります。その結果、負債は、前連結会計年度末に比べ4,788百万円増加し、27,774百万円となりました。
一年内返済長期借入金が大幅に減少した一方、長期借入金が大幅に増加しておりますが、これは2024年5月末に一括返済期日を迎えた借入金2,000百万円を長期借入としてリファイナンス(借換)したことによるものです。
(資本)
資本は、前連結会計年度末に比べ757百万円増加し、6,013百万円となりました。これは主に、利益剰余金の増加によるものであります。
③ キャッシュ・フローの状況
当期末における現金及び現金同等物は、前期比91百万円減少し、1,363百万円となりました。当期における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動による収入は2,645百万円(前期比574百万円増)となりました。これは主に、税引前当期利益が1,046百万円(前期比53百万円増)であったことや減価償却費及び償却費1,872百万円(前期比318百万円増)を計上したことによるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動による支出は2,024百万円(前期比366百万円増)となりました。これは主に、新規ホール等の有形固定資産の取得による支出1,876百万円(前期比525百万円増)によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動による支出は712百万円(前期比391百万円増)となりました。これは主に、リース負債の返済による支出1,267百万円(前期比222百万円増)及び、長期借入金の返済による支出3,161百万円(前期比2,243百万円増)があった一方、長期借入金による収入3,714百万円(前期比2,072百万円増)があったことによるものであります。
④ 生産、受注及び販売の実績
a.生産実績
当社グループでは生産活動を行っていないため、該当事項はありません。
b.受注実績
当社グループでは受注生産を行っていないため、該当事項はありません。
c.販売実績
当連結会計年度における販売実績は、次のとおりであります。
| 収益計上区分 | 売上収益(千円) | 前年同期比(%) |
| 葬儀売上 | 11,463,610 | 116.0 |
| 仲介手数料収入 | 592,667 | 102.3 |
| その他のサービス | 69,824 | 90.5 |
| 合 計 | 12,126,102 | 115.1 |
(注) 1.売上収益は千円未満切り捨てにより表示しております。
2.総販売実績に対する割合が10%を超える相手先はありません。
3. 当社グループは、葬儀事業の単一セグメントであるため、収益計上区分別の売上収益(IFRS基準)を記載しております。
d.葬儀請負の状況
当社グループは、葬儀施行業の拠点を以下のとおり設けております。ネット集客業と合わせた各拠点別の取扱件数の内訳は、下記のとおりとなります。
| (葬儀取扱の状況) | ||||||
| 区分 | 会社 | 拠点 | 展開都道府県 | 取扱件数 | ||
| 2023年5月期 | 2024年5月期 | 増減 | ||||
| 葬儀施行業 (葬儀件数) | ㈱家族葬のファミーユ | 北海道支社 | 北海道 | 1,617 | 1,865 | 248 |
| 千葉支社 | 千葉県 | 2,066 | 2,387 | 321 | ||
| 愛知支社 | 愛知県 | 1,509 | 1,901 | 392 | ||
| 熊本支社 | 熊本県 | 1,662 | 1,696 | 34 | ||
| 宮崎支社 | 宮崎県 | 2,174 | 2,171 | △3 | ||
| 都市総合支社 | 埼玉県 東京都 神奈川県 | 1,371 | 1,260 | △111 | ||
| ㈱花駒 | - | 京都府 大阪府 奈良県 | 1,195 | 1,302 | 107 | |
| ㈱備前屋 | - | 岡山県 | 819 | 949 | 130 | |
| 小計 | 12,413 | 13,531 | 1,118 | |||
| ネット集客業 (仲介件数) | ㈱家族葬のファミーユ | 都市総合支社 | 27道府県 | 961 | 641 | △320 |
| 合計 | 13,374 | 14,172 | 798 | |||
(注)ネット集客業における仲介件数とは、当社グループのウェブサイトから葬儀の申込を受け、提携葬儀社及び代理店に仲介し、葬儀の施行が完了した件数であります。
(2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において判断したものであります。
①財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容
(経営成績)
当連結会計年度における経営成績は、前連結会計年度対比1,590百万円の増収、営業利益において87百万円、当期利益において43百万円の増益となりました。
増収の主な要因は、葬儀件数が前期比1,118件増加し、13,531件(前期比9.0%増)となったこと及び、葬儀単価が前期比51千円増加し、847千円(前期比6.5%増)となったことであります。既存店葬儀件数は前期比212件の減少となったものの、前期出店ホール(21ホール)の通期寄与1,043件、当期出店ホール(20ホール)の寄与535件等により全体件数は増加となりました。葬儀単価については、オリジナルプラン構成比率の上昇等により前期比増加となりました。
利益に関しては、積極的な新店投資、人員投資を進めたことにより、減価償却費やホール諸経費、労務費・人件費等が増加いたしました。また、本社移転費等の一過性費用の計上もあり、営業増益幅は87百万円にとどまることとなりました。
当社グループへの葬儀のご依頼は、ウェブサイトでの検索、近隣でのホールの存在、過去の当社顧客による再度の依頼など複数の理由に依りますが、このうち当社の自助努力で葬儀件数や葬儀単価を向上させられる手段として、「来館からのご依頼数」、「ウェブからの事後入電数」、「オリジナルプラン葬儀件数」の3つを重要業績評価指標(KPI)とし、これらの数値を向上させる施策を通じて、葬儀ご依頼件数の増加及び葬儀単価の維持・向上に取り組んでおります。
特に、オリジナルプランについては、お客様のお気持ちに耳を傾け、ご家族の故人に対する弔いの心情を理解し、お客様ごとに異なる想いを表現する「ご家族の意向を汲んだ、ご家族のためのご葬儀」を提供しており、高い付加価値を実現しております。市場全体の葬儀単価が低下傾向にあり、当社グループもその影響を受けているなかで、当社グループでは「生活者目線」に立ったご葬儀を行うことで葬儀の付加価値を高め、葬儀単価の維持・向上を図ってまいります。
オリジナルプランにて施行した葬儀件数の推移は以下のとおりであります。近年における積極的な人員投資が奏功し、同プランの件数が増加したことに加え、葬儀件数に占める同プランの比率も過去最高となる30.5%となりました。
| 2021年5月期 | 2022年5月期 | 2023年5月期 | 2024年5月期 | |
| オリジナルプラン葬儀件数(件) | 2,009 | 2,361 | 3,101 | 4,126 |
| 葬儀件数に占めるオリジナル プラン葬儀件数の割合(%) | 22.1 | 22.0 | 25.0 | 30.5 |
(財政状態)
当連結会計年度における財政状態は、自己資本額(親会社の所有者に帰属する持分合計(新株予約権を除く))が主に当期利益の蓄積により前期比758百万円増の5,986百万円となり、自己資本比率(自己資本額÷負債及び資本合計)は17.7%となりました。自己資本比率は同業他社等と比較して十分に高い水準とは言えないものの、将来的なのれんの減損リスクや事業リスクを考慮しても適切な水準を維持しているものと考えております。
借入金は前期比536百万円増の5,812百万円となりました。主に新規出店を目的として新規借入1,714百万円を実施しましたが、営業キャッシュ・フローにより十分返済可能な水準であり、翌年度以降の新規出店における調達余力も十分にあるものと考えております。
②キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報
(キャッシュ・フロー)
キャッシュ・フローの状況の分析については、「(1)経営成績等の状況の概要」に記載のとおりであります。
(資本の財源)
当社グループの所要資金は、主に新規出店に伴う設備投資資金であります。
設備投資資金については、連結の営業活動によるキャッシュ・フローを源泉とし、多額の設備資金については長期借入金にて調達しております。「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」に記載の中期計画における出店ペースの範囲であれば、営業キャッシュ・フロー及び借入金により十分に調達可能であると考えております。また今後、多額の設備投資や既存葬儀社の買収を実施する際には、金融機関からの借入又は株式発行による調達を予定しております。
(資金の流動性)
当連結会計年度末における現金及び現金同等物の残高は1,363百万円と、月商の約1.3ヶ月分でありますが、当社グループの平均的な売上債権の回収サイトが約1~2週間である一方、仕入債務の支払サイトが約1ヶ月であるため、多額の手元資金を必要としておりません。また、資金の流動性を確保しておくため、取引金融機関と総額500百万円の当座貸越契約を締結しております。
③重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
当社グループの連結財務諸表等は、IFRSに基づき作成されております。IFRSに準拠した連結財務諸表の作成において、経営者は、会計方針の適用並びに資産、負債、収益及び費用の報告額に影響を及ぼす判断、見積り及び仮定の設定を行うことが義務付けられております。実際の業績は、これらの見積りとは異なる場合があります。
重要性がある会計方針及び見積りの詳細については、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 連結財務諸表注記3.重要性がある会計方針、4.重要な会計上の見積り及び判断」に記載しております。