有価証券報告書-第12期(2024/04/01-2025/03/31)
(1)経営成績等の状況の概要
当社グループ(当社、連結子会社及び持分法適用会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。
a.財政状態の状況
当連結会計年度末の資産合計は、前連結会計年度末と比べて31,844百万円減少し、532,482百万円となりました。この主な要因は、過去の買収により発生した無形資産の償却が進んだこと等により無形資産が10,739百万円減少したこと、借入金の返済等により現金及び現金同等物が7,451百万円減少したこと等によるものであります。
負債合計は、前連結会計年度末と比べて33,852百万円減少し、391,310百万円となりました。この主な要因は、返済が進んだこと等により借入金が29,785百万円減少したこと等によるものであります。
資本合計は、前連結会計年度末と比べて2,008百万円増加し、141,171百万円となりました。この主な要因は、在外営業活動体の換算差額等によりその他の資本の構成要素が4,081百万円減少した一方、主に当期利益を10,485百万円、支払配当を△4,917百万円計上した結果、利益剰余金が5,764百万円増加したこと等によるものであります。また、親会社所有者帰属持分比率は前連結会計年度末の24.7%から1.9ポイント増加して26.6%となりました。
b.経営成績の状況
当社は、2025年3月期よりセグメントの内訳を変更いたしました。
従来、糖尿病マネジメントに含まれていた診断薬事業及びヘルスケアソリューションのLSIM事業に含まれていた診断薬事業を、診断・ライフサイエンスに移管し、診断薬事業として区分しました。また、従来ヘルスケアソリューションのLSIM事業に含まれていた創薬支援事業を、同じヘルスケアソリューションの中でCRO事業として区分しました。
以下の文章は変更後の区分にて記載いたします。
2025年3月期(以下、「当期」)における当社グループの売上収益は361,593百万円(前年同期比2.2%増)となりました。糖尿病マネジメントは為替の好影響を受けるも、前年同期比で減収となりました。ヘルスケアソリューションは2023年10月に実施したM&Aの効果や電子処方箋管理ソフトウェアの需要増等により増収となりました。また、診断・ライフサイエンスは市況停滞の影響を受けつつも、為替の好影響もあり前年同期と同等の売上となりました。
営業利益は22,580百万円(前年同期比1,341.9% 増)となりました。糖尿病マネジメントは一時費用の減少及び持続血糖測定器(CGM)事業の利益改善等があったものの、血糖値測定システム(BGM)事業の減収影響等により減益となりました。ヘルスケアソリューションはヘルスケアITソリューション事業における増収影響や、上述のM&Aにより取得した事業の収益改善、LSIM事業において前第3四半期連結会計期間の12,737百万円の減損損失影響がなくなったことやコスト削減効果等により増益となりました。また、診断・ライフサイエンスは病理事業の増収影響及びコスト削減効果に加え、診断薬事業での前第3四半期連結会計期間の1,246百万円の減損損失影響がなくなったこと及び一時費用の減少等により増益となりました。
調整後EBITDAは50,095百万円(前年同期比0.8%増)となりました。主な当該調整項目としては、一時的な事業構造改革関連収益・費用(当期851百万円加算、前年同期7,195百万円加算)、一時的なその他の収益・費用(当期1,227百万円減算、前年同期1,716百万円減算)がありました。
税引前利益は18,823百万円(前年同期は13,249百万円の損失)となりました。これは主に、営業利益の増加に加え、為替差損益の改善及び支払利息の減少によるものです。
親会社の所有者に帰属する当期利益は10,485百万円(前年同期は12,893百万円の損失)となりました。
なお、従来記載しておりましたキャッシュベースでの親会社の所有者に帰属する当期利益及び算出表は、2024年11月13日公表の中期経営計画において同指標を配当性向の基準としていた従来の配当方針を変更したことを踏まえ、当期より記載を省略いたします。
(注)EBITDA、調整後EBITDAは国際会計基準(IFRS会計基準)に基づく開示ではありませんが、当社はこの開示が投資家の皆様に有益な情報を提供すると考えています。
(EBITDA及び調整後EBITDAの算出表)
(注)EBITDA及び調整後EBITDAを以下の算式により算出しております。
EBITDA=営業利益+減価償却費+減損損失(有価証券等を除く)
調整後EBITDA=EBITDA+一時的な収益・費用
c.キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度末における現金及び現金同等物は前連結会計年度末に比べ7,451百万円減少し、39,592百万円となりました。
当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動からの現金純額は41,941百万円であり、前年同期比637百万円の収入の増加となりました。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動によって使用された現金純額は8,473百万円であり、主として有形固定資産及び無形資産の取得による支出11,610百万円から構成されております。前年同期から12,598百万円の支出の減少となりましたが、当該減少の主な要因は、前連結会計年度において連結の範囲の変更を伴う子会社株式の取得による支出が11,500百万円生じていたことによるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動によって使用された現金純額は前連結会計年度と同水準の39,068百万円であり、主として長期借入金の返済による支出27,003百万円、リース負債の返済による支出6,814百万円及び親会社の所有者への配当金の支払額4,916百万円から構成されております。
d.生産、受注及び販売の実績
(a)生産実績
(注)1.金額は販売価格によっており、セグメント間の取引については相殺消去しております。
2.百万円未満を切り捨てて記載しております。
(b)受注実績
当社グループの製品は見込生産を主体としているため、受注状況の記載を省略しております。
(c)販売実績
(注)1.セグメント間の取引については相殺消去しております。
2.金額は、外部顧客に対する売上収益を示しております。
3.百万円未満を切り捨てて記載しております。
(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容
経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末時点において判断したものであります。
a.重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
当社グループの連結財務諸表は、「連結財務諸表の用語、様式及び作成方法に関する規則」第312条の規定によりIFRS会計基準に準拠して作成しております。この連結財務諸表の作成に当たって、必要と思われる見積りは、合理的な基準に基づいて実施しております。
連結財務諸表の作成に当たっては、過去の実績や取引状況を勘案し、合理的と判断される前提に基づき見積り及び予測を行っておりますが、前提条件やその後の環境等に変化がある場合等、不確実性が存在するため、実際の結果がこれらの見積りや予測と異なる場合があります。
なお、連結財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、「第5 経理の状況 1.連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 連結財務諸表に関する注記事項 3.重要性がある会計方針」及び「第5 経理の状況 1.連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 連結財務諸表に関する注記事項 4.重要な会計上の見積り及び判断」に記載しております。
b.経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容
(a)経営成績の状況
当期における当社グループの業績は、売上収益が361,593百万円(前年同期比2.2%増)、営業利益が22,580百万円(前年同期比1,341.9%増)、減価償却費や一時的収益・費用を除いた調整後EBITDAは50,095百万円(前年同期比0.8%増)となりました。
セグメント別の業績は、次のとおりであります。
(糖尿病マネジメント)
当期の糖尿病マネジメントの売上収益は、98,692百万円(前年同期比2.9%減)となりました。BGM事業は、為替の好影響を受けた一方、欧米等の先進国市場における市場縮小、低価格チャネルへの移行及び米国における販売協業終了の影響が継続し減収となりました。欧州市場においては当社の市場シェアは拡大しているものの、市場の縮小影響を補うには至りませんでした。CGM事業は米国において1年間継続使用が可能なEversense 365を当第3四半期連結会計期間に上市したこと等により増収となりました。
当期の糖尿病マネジメントの営業利益は、13,888百万円(前年同期比13.2%減)となりました。BGM事業の減収影響や、販売チャネル構成及び先進国・新興国の販売割合の変化による利益率の低下、為替による販管費の増加等による減益を、第3四半期までは前年同期に計上した事業構造改革関連費用の減少やCGM事業の利益改善等がカバーしていましたが、通期では補うことができませんでした。
調整後EBITDAは20,444百万円(前年同期比21.2%減)となりました。主な当該調整項目として、一時的な事業構造改革関連収益・費用(当期597百万円加算、前年同期4,712百万円加算)の計上がありました。
(EBITDA及び調整後EBITDAの算出表)
(注)1,従来糖尿病マネジメントに含まれていた診断薬事業を、2025年3月期より診断・ライフサイエンスに移管しました。それに伴い、2024年3月期の数値も組み替えて記載しております。
2.EBITDA及び調整後EBITDAを以下の算式により算出しております。
EBITDA = 営業利益 + 減価償却費 + 減損損失(有価証券等を除く)
調整後EBITDA = EBITDA + 一時的な収益・費用
(ヘルスケアソリューション)
当期のヘルスケアソリューションの売上収益は、128,311百万円(前年同期比6.7%増)となりました。内訳として、LSIM事業が65,576百万円(前年同期比0.6%増)、ヘルスケアITソリューション事業が52,072百万円(前年同期比17.7%増)、CRO事業が10,662百万円(前年同期比1.8%減)となりました。
LSIM事業は、特殊検査やコロナ関連検査等が減少した一方、一般検査の増加や成長施策として取り組んでいる遺伝子分野の検査売上の増加等により前年同期と同等の売上となりました。
ヘルスケアITソリューション事業は、前年同期に義務化の影響による一時需要があったオンライン資格確認システムの需要減による減収を電子処方箋管理ソフトウェアの需要増に伴う増収が補うとともに、2023年10月に取得手続きを完了した富士フイルムヘルスケアシステムズ株式会社の電子カルテ・レセプト関連事業の売上貢献により増収となりました。
CRO事業は、非臨床事業における大型案件獲得が寄与したものの、治験事業の減収により前年同期比微減となりました。
当期のヘルスケアソリューションの営業利益は、9,272百万円(前年同期は9,446百万円の損失)となりました。これは主に、LSIM事業が前第3四半期連結会計期間に計上した12,737百万円の減損損失影響が当期ではなくなったことやコスト削減等により大幅な増益となったこと、ヘルスケアITソリューション事業においてオンライン資格確認システムの需要減の影響や人件費の増加等は継続したものの、電子処方箋管理ソフトウェアの需要獲得による増収影響や上述の前年度に取得した事業の収益改善効果、一時費用の減少等が要因です。
調整後EBITDAは、19,251百万円(前年同期比32.2%増)となりました。主な当該調整項目として、一時的なM&A関連収益・費用(当期74百万円加算、前年同期296百万円加算)の計上がありました。
(EBITDA及び調整後EBITDAの算出表)
(注)1.従来ヘルスケアソリューションのLSIM事業に含まれていた診断薬事業を、2025年3月期より診断・ライフサイエンスに移管しました。それに伴い、2024年3月期の数値も組み替えて記載しております。また、LSIM事業に含まれていた創薬支援事業をCRO事業として区分しました。
2.EBITDA及び調整後EBITDAを以下の算式により算出しております。
EBITDA = 営業利益 + 減価償却費 + 減損損失(有価証券等を除く)
調整後EBITDA = EBITDA + 一時的な収益・費用
(診断・ライフサイエンス)
当期の診断・ライフサイエンスの売上収益は、130,920百万円(前年同期比1.0%増)となりました。内訳として、病理事業が58,310百万円(前年同期比8.3%増)、バイオメディカ事業が52,747百万円(前年同期比4.4%減)、診断薬事業が19,862百万円(前年同期比3.6%減)となりました。
病理事業は、欧米における消耗品販売が好調であったこと、米州での値上げ影響、欧州の販売子会社の貢献に加え、為替の好影響があり、市況低迷による機器販売の減少や中国の需要減少等を補い増収となりました。
バイオメディカ事業は、為替の好影響やアジアの一部地域において消耗品需要等の回復が見られたものの、主に日本や米州、中国での需要減少の影響を受け減収となりました。研究・医療支援機器分野では、特に日本での製薬企業の大規模案件数が減少したことが減収の大きな要因となりました。また、米州地域は当第4四半期連結会計期間の米国の政策による情勢不安の影響が拡大したこと等により減収となりました。調剤支援機器・その他売上は、米国市場における販売先の旧機種切替キャンペーンの奏功により上半期は増収となりましたが、旧機種の切替が一巡したことで通期では減収となりました。
診断薬事業は、移動式免疫発光測定装置パスファースト関連売上が堅調に推移したことに加え、一時的な収益の計上があったものの、電動式医薬品注入器の販売減少等の影響により減収となりました。
当期の診断・ライフサイエンスの営業利益は、7,248百万円(前年同期比28.4%増)となりました。
バイオメディカ事業は研究・医療支援機器分野の減収及びそれに伴う生産調整の影響等により減益となった一方、病理事業が増収影響に加えて輸送費低減等のコスト削減施策、過去に実施した組織のスリム化の効果等を背景とした利益率の改善により増益となったこと、診断薬事業が前第3四半期連結会計期間に計上した1,246百万円の減損損失影響がなくなったことや事業構造改革関連費用が減少したこと及び一時収益により増益となったことが要因です。
調整後EBITDAは、18,106百万円(前年同期比1.9%増)となりました。主な当該調整項目には、一時的な事業構造改革関連収益・費用(当期138百万円加算、前年同期664百万円加算)、一時的なその他の収益・費用(当期631百万円減算、前年同期44百万円減算)がありました。
(EBITDA及び調整後EBITDAの算出表)
(注)1.従来、糖尿病マネジメントに含まれていた診断薬事業及びヘルスケアソリューションのLSIM事業に含まれていた診断薬事業を、2025年3月期より診断・ライフサイエンスに移管し、診断薬事業として区分しました。それに伴い、2024年3月期の数値も組み替えて記載しております。
2.EBITDA及び調整後EBITDAを以下の算式により算出しております。
EBITDA = 営業利益 + 減価償却費 + 減損損失(有価証券等を除く)
調整後EBITDA = EBITDA + 一時的な収益・費用
(b)財政状態の状況
「第2 事業の状況 4.経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 a.財政状態の状況」にて記載しておりますのでご参照ください。
(c)資本の財源及び資金の流動性についての分析
(イ)キャッシュ・フロー
「第2 事業の状況 4.経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 c.キャッシュ・フローの状況」にて記載しておりますのでご参照ください。
(ロ)資金需要
当社グループの運転資金需要のうち主なものは、当社グループ製品製造のための材料及び部品の購入のほか、製造費、販売費及び一般管理費等の営業費用によるものです。販売費及び一般管理費の主なものは人件費及び広告宣伝費等です。
(ハ)資金調達と財務マネジメント
当社グループは、運転資金や設備投資のために、最適な資金確保と流動性の保持及び健全な財政状態を維持することを財務方針としております。
運転資金は手許資金でまかなうことを原則としております。基本的には当社が一元して資金を調達・運用し、運転資金が必要な各子会社に対しては当社グループ内から貸付を行うことで効率化を図っております。
また、設備投資等の長期資金需要に関しては、投資回収期間とリスクを勘案した上で調達方法を決定しております。なお、当連結会計年度は、設備投資及び研究開発活動等の資金について、主に営業活動の結果得られた資金から充当しております。
資金の流動性については、現金及び現金同等物に加え、銀行とコミットメント・ライン契約を締結しており、成長を維持するために必要とされる流動性を確保していると考えております。2025年3月末時点の借入残高は約2,553億円であり、取引金融機関とは良好な関係を維持しております。
(d)経営成績に重要な影響を与える要因について
当社グループの売上は、販売を行っている国又は地域の経済状況、医療制度、競合他社の状況、顧客動向や嗜好の変化等による影響を受け、また当社グループの製品の販売価格は、世界的に浸透している医療費抑制政策の影響を受ける可能性があります。また、当社グループは、外貨建てで取引されている製品・サービスが売上収益の過半数を占めていること等から、為替相場の変動により経営成績が影響を受ける可能性があります。費用面では、原材料価格等による影響を受けます。
当社グループの経営成績に影響を与える他の要因につきましては、「第2 事業の状況 3 事業等のリスク」をご参照ください。
(e)経営戦略の現状と見通し
当社グループの属するヘルスケア業界では、先進国における高齢化社会、世界的な生活習慣病の増加、各国における医療費削減等の経営環境に直面しております。
このような環境の下、当社グループでは、グローバル規模での中長期成長を支える社内体制の構築・強化、人材の確保と育成の強化、事業及び収益基盤の拡大等に取り組むことで売上拡大や利益の確保に努めていく所存です。
当社グループの経営戦略の現状と見通しにつきましては、「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」にて詳細にご説明しておりますのでご参照ください。
(f)経営者の問題意識と今後の方針
経営者の問題意識と今後の方針につきましては、「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」にて詳細にご説明しておりますのでご参照ください。
当社グループ(当社、連結子会社及び持分法適用会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。
a.財政状態の状況
当連結会計年度末の資産合計は、前連結会計年度末と比べて31,844百万円減少し、532,482百万円となりました。この主な要因は、過去の買収により発生した無形資産の償却が進んだこと等により無形資産が10,739百万円減少したこと、借入金の返済等により現金及び現金同等物が7,451百万円減少したこと等によるものであります。
負債合計は、前連結会計年度末と比べて33,852百万円減少し、391,310百万円となりました。この主な要因は、返済が進んだこと等により借入金が29,785百万円減少したこと等によるものであります。
資本合計は、前連結会計年度末と比べて2,008百万円増加し、141,171百万円となりました。この主な要因は、在外営業活動体の換算差額等によりその他の資本の構成要素が4,081百万円減少した一方、主に当期利益を10,485百万円、支払配当を△4,917百万円計上した結果、利益剰余金が5,764百万円増加したこと等によるものであります。また、親会社所有者帰属持分比率は前連結会計年度末の24.7%から1.9ポイント増加して26.6%となりました。
b.経営成績の状況
当社は、2025年3月期よりセグメントの内訳を変更いたしました。
従来、糖尿病マネジメントに含まれていた診断薬事業及びヘルスケアソリューションのLSIM事業に含まれていた診断薬事業を、診断・ライフサイエンスに移管し、診断薬事業として区分しました。また、従来ヘルスケアソリューションのLSIM事業に含まれていた創薬支援事業を、同じヘルスケアソリューションの中でCRO事業として区分しました。
以下の文章は変更後の区分にて記載いたします。
2025年3月期(以下、「当期」)における当社グループの売上収益は361,593百万円(前年同期比2.2%増)となりました。糖尿病マネジメントは為替の好影響を受けるも、前年同期比で減収となりました。ヘルスケアソリューションは2023年10月に実施したM&Aの効果や電子処方箋管理ソフトウェアの需要増等により増収となりました。また、診断・ライフサイエンスは市況停滞の影響を受けつつも、為替の好影響もあり前年同期と同等の売上となりました。
営業利益は22,580百万円(前年同期比1,341.9% 増)となりました。糖尿病マネジメントは一時費用の減少及び持続血糖測定器(CGM)事業の利益改善等があったものの、血糖値測定システム(BGM)事業の減収影響等により減益となりました。ヘルスケアソリューションはヘルスケアITソリューション事業における増収影響や、上述のM&Aにより取得した事業の収益改善、LSIM事業において前第3四半期連結会計期間の12,737百万円の減損損失影響がなくなったことやコスト削減効果等により増益となりました。また、診断・ライフサイエンスは病理事業の増収影響及びコスト削減効果に加え、診断薬事業での前第3四半期連結会計期間の1,246百万円の減損損失影響がなくなったこと及び一時費用の減少等により増益となりました。
調整後EBITDAは50,095百万円(前年同期比0.8%増)となりました。主な当該調整項目としては、一時的な事業構造改革関連収益・費用(当期851百万円加算、前年同期7,195百万円加算)、一時的なその他の収益・費用(当期1,227百万円減算、前年同期1,716百万円減算)がありました。
税引前利益は18,823百万円(前年同期は13,249百万円の損失)となりました。これは主に、営業利益の増加に加え、為替差損益の改善及び支払利息の減少によるものです。
親会社の所有者に帰属する当期利益は10,485百万円(前年同期は12,893百万円の損失)となりました。
なお、従来記載しておりましたキャッシュベースでの親会社の所有者に帰属する当期利益及び算出表は、2024年11月13日公表の中期経営計画において同指標を配当性向の基準としていた従来の配当方針を変更したことを踏まえ、当期より記載を省略いたします。
| (単位:百万円) | ||||
| 2024年3月期 | 2025年3月期 | 増減 | ||
| 売上収益 | 353,900 | 361,593 | 2.2% | |
| 営業利益 | 1,566 | 22,580 | - | |
| EBITDA | 46,158 | 50,397 | 9.2% | |
| 調整後EBITDA | 49,713 | 50,095 | 0.8% | |
| 税引前利益(△は損失) | △13,249 | 18,823 | - | |
| 当期利益 (△は損失) | △12,857 | 10,364 | - | |
| 親会社の所有者に帰属する当期利益(△は損失) | △12,893 | 10,485 | - | |
| 米ドル平均レート (円) | 144.49 円 | 152.48 円 | 7.99 円 | |
| ユーロ平均レート (円) | 156.78 円 | 163.67 円 | 6.89 円 | |
(注)EBITDA、調整後EBITDAは国際会計基準(IFRS会計基準)に基づく開示ではありませんが、当社はこの開示が投資家の皆様に有益な情報を提供すると考えています。
(EBITDA及び調整後EBITDAの算出表)
| (単位:百万円) | ||||
| 2024年3月期 | 2025年3月期 | 増減 | ||
| 営業利益 | 1,566 | 22,580 | - | |
| + 減価償却費 | 27,933 | 27,871 | △0.2% | |
| + 減損損失(有価証券等を除く) | 16,657 | △54 | - | |
| EBITDA | 46,158 | 50,397 | 9.2% | |
| (調整額) | ||||
| + 一時的なM&A関連収益・費用 | 629 | 74 | △88.2% | |
| + 一時的な事業構造改革関連収益・費用 | 7,195 | 851 | △88.2% | |
| + 一時的な資産の処分等収益・費用 | △2,553 | - | - | |
| + 一時的なその他の収益・費用 | △1,716 | △1,227 | - | |
| 調整後EBITDA | 49,713 | 50,095 | 0.8% | |
(注)EBITDA及び調整後EBITDAを以下の算式により算出しております。
EBITDA=営業利益+減価償却費+減損損失(有価証券等を除く)
調整後EBITDA=EBITDA+一時的な収益・費用
c.キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度末における現金及び現金同等物は前連結会計年度末に比べ7,451百万円減少し、39,592百万円となりました。
当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動からの現金純額は41,941百万円であり、前年同期比637百万円の収入の増加となりました。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動によって使用された現金純額は8,473百万円であり、主として有形固定資産及び無形資産の取得による支出11,610百万円から構成されております。前年同期から12,598百万円の支出の減少となりましたが、当該減少の主な要因は、前連結会計年度において連結の範囲の変更を伴う子会社株式の取得による支出が11,500百万円生じていたことによるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動によって使用された現金純額は前連結会計年度と同水準の39,068百万円であり、主として長期借入金の返済による支出27,003百万円、リース負債の返済による支出6,814百万円及び親会社の所有者への配当金の支払額4,916百万円から構成されております。
d.生産、受注及び販売の実績
(a)生産実績
| セグメントの名称 | 前連結会計年度 (自2023年4月1日 至2024年3月31日) | 当連結会計年度 (自2024年4月1日 至2025年3月31日) | 前年 同期比 (%) | |
| 糖尿病マネジメント | (百万円) | 96,480 | 94,130 | 97.6 |
| ヘルスケアソリューション | (百万円) | 119,226 | 127,961 | 107.3 |
| 診断・ライフサイエンス | (百万円) | 132,252 | 133,579 | 101.0 |
| 計 | (百万円) | 347,959 | 355,671 | 102.2 |
| その他及び調整・消去 | (百万円) | - | - | - |
| 連結 | (百万円) | 347,959 | 355,671 | 102.2 |
(注)1.金額は販売価格によっており、セグメント間の取引については相殺消去しております。
2.百万円未満を切り捨てて記載しております。
(b)受注実績
当社グループの製品は見込生産を主体としているため、受注状況の記載を省略しております。
(c)販売実績
| セグメントの名称 | 前連結会計年度 (自2023年4月1日 至2024年3月31日) | 当連結会計年度 (自2024年4月1日 至2025年3月31日) | 前年 同期比 (%) | |
| 糖尿病マネジメント | (百万円) | 101,597 | 98,692 | 97.1 |
| ヘルスケアソリューション | (百万円) | 120,282 | 128,311 | 106.7 |
| 診断・ライフサイエンス | (百万円) | 129,653 | 130,920 | 101.0 |
| 計 | (百万円) | 351,533 | 357,924 | 101.8 |
| その他及び調整・消去 | (百万円) | 2,366 | 3,669 | 155.1 |
| 連結 | (百万円) | 353,900 | 361,593 | 102.2 |
(注)1.セグメント間の取引については相殺消去しております。
2.金額は、外部顧客に対する売上収益を示しております。
3.百万円未満を切り捨てて記載しております。
(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容
経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末時点において判断したものであります。
a.重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
当社グループの連結財務諸表は、「連結財務諸表の用語、様式及び作成方法に関する規則」第312条の規定によりIFRS会計基準に準拠して作成しております。この連結財務諸表の作成に当たって、必要と思われる見積りは、合理的な基準に基づいて実施しております。
連結財務諸表の作成に当たっては、過去の実績や取引状況を勘案し、合理的と判断される前提に基づき見積り及び予測を行っておりますが、前提条件やその後の環境等に変化がある場合等、不確実性が存在するため、実際の結果がこれらの見積りや予測と異なる場合があります。
なお、連結財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、「第5 経理の状況 1.連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 連結財務諸表に関する注記事項 3.重要性がある会計方針」及び「第5 経理の状況 1.連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 連結財務諸表に関する注記事項 4.重要な会計上の見積り及び判断」に記載しております。
b.経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容
(a)経営成績の状況
当期における当社グループの業績は、売上収益が361,593百万円(前年同期比2.2%増)、営業利益が22,580百万円(前年同期比1,341.9%増)、減価償却費や一時的収益・費用を除いた調整後EBITDAは50,095百万円(前年同期比0.8%増)となりました。
セグメント別の業績は、次のとおりであります。
| セグメントの名称 | 売上収益 | 営業利益又は損失 | ||||
| 前連結会計年度 (百万円) | 当連結会計年度 (百万円) | 増減 (%) | 前連結会計年度 (百万円) | 当連結会計年度 (百万円) | 増減 (%) | |
| 糖尿病マネジメント | 101,597 | 98,692 | △2.9 | 16,007 | 13,888 | △13.2 |
| ヘルスケアソリューション | 120,282 | 128,311 | 6.7 | △9,446 | 9,272 | - |
| 診断・ライフサイエンス | 129,653 | 130,920 | 1.0 | 5,645 | 7,248 | 28.4 |
| 計 | 351,533 | 357,924 | 1.8 | 12,206 | 30,409 | 149.1 |
| その他及び調整・消去 | 2,366 | 3,669 | 55.1 | △10,639 | △7,828 | - |
| 連結 | 353,900 | 361,593 | 2.2 | 1,566 | 22,580 | 1,341.9 |
| セグメントの名称 | EBITDA | 調整後EBITDA | ||||
| 前連結会計年度 (百万円) | 当連結会計年度 (百万円) | 増減 (%) | 前連結会計年度 (百万円) | 当連結会計年度 (百万円) | 増減 (%) | |
| 糖尿病マネジメント | 23,004 | 19,855 | △13.7 | 25,944 | 20,444 | △21.2 |
| ヘルスケアソリューション | 13,575 | 19,176 | 41.3 | 14,566 | 19,251 | 32.2 |
| 診断・ライフサイエンス | 19,356 | 18,599 | △3.9 | 17,767 | 18,106 | 1.9 |
| 計 | 55,935 | 57,630 | 3.0 | 58,277 | 57,801 | △0.8 |
| その他及び調整・消去 | △9,777 | △7,233 | - | △8,564 | △7,706 | - |
| 連結 | 46,158 | 50,397 | 9.2 | 49,713 | 50,095 | 0.8 |
(糖尿病マネジメント)
当期の糖尿病マネジメントの売上収益は、98,692百万円(前年同期比2.9%減)となりました。BGM事業は、為替の好影響を受けた一方、欧米等の先進国市場における市場縮小、低価格チャネルへの移行及び米国における販売協業終了の影響が継続し減収となりました。欧州市場においては当社の市場シェアは拡大しているものの、市場の縮小影響を補うには至りませんでした。CGM事業は米国において1年間継続使用が可能なEversense 365を当第3四半期連結会計期間に上市したこと等により増収となりました。
当期の糖尿病マネジメントの営業利益は、13,888百万円(前年同期比13.2%減)となりました。BGM事業の減収影響や、販売チャネル構成及び先進国・新興国の販売割合の変化による利益率の低下、為替による販管費の増加等による減益を、第3四半期までは前年同期に計上した事業構造改革関連費用の減少やCGM事業の利益改善等がカバーしていましたが、通期では補うことができませんでした。
調整後EBITDAは20,444百万円(前年同期比21.2%減)となりました。主な当該調整項目として、一時的な事業構造改革関連収益・費用(当期597百万円加算、前年同期4,712百万円加算)の計上がありました。
(EBITDA及び調整後EBITDAの算出表)
| (単位:百万円) | |||
| 2024年3月期 | 2025年3月期 | 増減 | |
| 営業利益 | 16,007 | 13,888 | △13.2% |
| + 減価償却費 | 6,812 | 6,027 | △11.5% |
| + 減損損失(有価証券等を除く) | 183 | △60 | - |
| EBITDA | 23,004 | 19,855 | △13.7% |
| (調整額) | |||
| + 一時的なM&A関連収益・費用 | - | - | - |
| + 一時的な事業構造改革関連収益・費用 | 4,712 | 597 | △87.3% |
| + 一時的な資産の処分等収益・費用 | △9 | - | - |
| + 一時的なその他の収益・費用 | △1,763 | △8 | - |
| 調整後EBITDA | 25,944 | 20,444 | △21.2% |
(注)1,従来糖尿病マネジメントに含まれていた診断薬事業を、2025年3月期より診断・ライフサイエンスに移管しました。それに伴い、2024年3月期の数値も組み替えて記載しております。
2.EBITDA及び調整後EBITDAを以下の算式により算出しております。
EBITDA = 営業利益 + 減価償却費 + 減損損失(有価証券等を除く)
調整後EBITDA = EBITDA + 一時的な収益・費用
(ヘルスケアソリューション)
当期のヘルスケアソリューションの売上収益は、128,311百万円(前年同期比6.7%増)となりました。内訳として、LSIM事業が65,576百万円(前年同期比0.6%増)、ヘルスケアITソリューション事業が52,072百万円(前年同期比17.7%増)、CRO事業が10,662百万円(前年同期比1.8%減)となりました。
LSIM事業は、特殊検査やコロナ関連検査等が減少した一方、一般検査の増加や成長施策として取り組んでいる遺伝子分野の検査売上の増加等により前年同期と同等の売上となりました。
ヘルスケアITソリューション事業は、前年同期に義務化の影響による一時需要があったオンライン資格確認システムの需要減による減収を電子処方箋管理ソフトウェアの需要増に伴う増収が補うとともに、2023年10月に取得手続きを完了した富士フイルムヘルスケアシステムズ株式会社の電子カルテ・レセプト関連事業の売上貢献により増収となりました。
CRO事業は、非臨床事業における大型案件獲得が寄与したものの、治験事業の減収により前年同期比微減となりました。
当期のヘルスケアソリューションの営業利益は、9,272百万円(前年同期は9,446百万円の損失)となりました。これは主に、LSIM事業が前第3四半期連結会計期間に計上した12,737百万円の減損損失影響が当期ではなくなったことやコスト削減等により大幅な増益となったこと、ヘルスケアITソリューション事業においてオンライン資格確認システムの需要減の影響や人件費の増加等は継続したものの、電子処方箋管理ソフトウェアの需要獲得による増収影響や上述の前年度に取得した事業の収益改善効果、一時費用の減少等が要因です。
調整後EBITDAは、19,251百万円(前年同期比32.2%増)となりました。主な当該調整項目として、一時的なM&A関連収益・費用(当期74百万円加算、前年同期296百万円加算)の計上がありました。
(EBITDA及び調整後EBITDAの算出表)
| (単位:百万円) | |||
| 2024年3月期 | 2025年3月期 | 増減 | |
| 営業利益(△は損失) | △9,446 | 9,272 | - |
| + 減価償却費 | 9,965 | 9,904 | △0.6% |
| + 減損損失(有価証券等を除く) | 13,056 | - | - |
| EBITDA | 13,575 | 19,176 | 41.3% |
| (調整額) | |||
| + 一時的なM&A関連収益・費用 | 296 | 74 | △75.0% |
| + 一時的な事業構造改革関連収益・費用 | 695 | - | - |
| + 一時的な資産の処分等収益・費用 | - | - | - |
| + 一時的なその他の収益・費用 | - | - | - |
| 調整後EBITDA | 14,566 | 19,251 | 32.2% |
(注)1.従来ヘルスケアソリューションのLSIM事業に含まれていた診断薬事業を、2025年3月期より診断・ライフサイエンスに移管しました。それに伴い、2024年3月期の数値も組み替えて記載しております。また、LSIM事業に含まれていた創薬支援事業をCRO事業として区分しました。
2.EBITDA及び調整後EBITDAを以下の算式により算出しております。
EBITDA = 営業利益 + 減価償却費 + 減損損失(有価証券等を除く)
調整後EBITDA = EBITDA + 一時的な収益・費用
(診断・ライフサイエンス)
当期の診断・ライフサイエンスの売上収益は、130,920百万円(前年同期比1.0%増)となりました。内訳として、病理事業が58,310百万円(前年同期比8.3%増)、バイオメディカ事業が52,747百万円(前年同期比4.4%減)、診断薬事業が19,862百万円(前年同期比3.6%減)となりました。
病理事業は、欧米における消耗品販売が好調であったこと、米州での値上げ影響、欧州の販売子会社の貢献に加え、為替の好影響があり、市況低迷による機器販売の減少や中国の需要減少等を補い増収となりました。
バイオメディカ事業は、為替の好影響やアジアの一部地域において消耗品需要等の回復が見られたものの、主に日本や米州、中国での需要減少の影響を受け減収となりました。研究・医療支援機器分野では、特に日本での製薬企業の大規模案件数が減少したことが減収の大きな要因となりました。また、米州地域は当第4四半期連結会計期間の米国の政策による情勢不安の影響が拡大したこと等により減収となりました。調剤支援機器・その他売上は、米国市場における販売先の旧機種切替キャンペーンの奏功により上半期は増収となりましたが、旧機種の切替が一巡したことで通期では減収となりました。
診断薬事業は、移動式免疫発光測定装置パスファースト関連売上が堅調に推移したことに加え、一時的な収益の計上があったものの、電動式医薬品注入器の販売減少等の影響により減収となりました。
当期の診断・ライフサイエンスの営業利益は、7,248百万円(前年同期比28.4%増)となりました。
バイオメディカ事業は研究・医療支援機器分野の減収及びそれに伴う生産調整の影響等により減益となった一方、病理事業が増収影響に加えて輸送費低減等のコスト削減施策、過去に実施した組織のスリム化の効果等を背景とした利益率の改善により増益となったこと、診断薬事業が前第3四半期連結会計期間に計上した1,246百万円の減損損失影響がなくなったことや事業構造改革関連費用が減少したこと及び一時収益により増益となったことが要因です。
調整後EBITDAは、18,106百万円(前年同期比1.9%増)となりました。主な当該調整項目には、一時的な事業構造改革関連収益・費用(当期138百万円加算、前年同期664百万円加算)、一時的なその他の収益・費用(当期631百万円減算、前年同期44百万円減算)がありました。
(EBITDA及び調整後EBITDAの算出表)
| (単位:百万円) | |||
| 2024年3月期 | 2025年3月期 | 増減 | |
| 営業利益 | 5,645 | 7,248 | 28.4% |
| + 減価償却費 | 10,293 | 11,312 | 9.9% |
| + 減損損失(有価証券等を除く) | 3,417 | 38 | △98.9% |
| EBITDA | 19,356 | 18,599 | △3.9% |
| (調整額) | |||
| + 一時的なM&A関連収益・費用 | 333 | - | - |
| + 一時的な事業構造改革関連収益・費用 | 664 | 138 | △79.2% |
| + 一時的な資産の処分等収益・費用 | △2,543 | - | - |
| + 一時的なその他の収益・費用 | △44 | △631 | - |
| 調整後EBITDA | 17,767 | 18,106 | 1.9% |
(注)1.従来、糖尿病マネジメントに含まれていた診断薬事業及びヘルスケアソリューションのLSIM事業に含まれていた診断薬事業を、2025年3月期より診断・ライフサイエンスに移管し、診断薬事業として区分しました。それに伴い、2024年3月期の数値も組み替えて記載しております。
2.EBITDA及び調整後EBITDAを以下の算式により算出しております。
EBITDA = 営業利益 + 減価償却費 + 減損損失(有価証券等を除く)
調整後EBITDA = EBITDA + 一時的な収益・費用
(b)財政状態の状況
「第2 事業の状況 4.経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 a.財政状態の状況」にて記載しておりますのでご参照ください。
(c)資本の財源及び資金の流動性についての分析
(イ)キャッシュ・フロー
「第2 事業の状況 4.経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 c.キャッシュ・フローの状況」にて記載しておりますのでご参照ください。
(ロ)資金需要
当社グループの運転資金需要のうち主なものは、当社グループ製品製造のための材料及び部品の購入のほか、製造費、販売費及び一般管理費等の営業費用によるものです。販売費及び一般管理費の主なものは人件費及び広告宣伝費等です。
(ハ)資金調達と財務マネジメント
当社グループは、運転資金や設備投資のために、最適な資金確保と流動性の保持及び健全な財政状態を維持することを財務方針としております。
運転資金は手許資金でまかなうことを原則としております。基本的には当社が一元して資金を調達・運用し、運転資金が必要な各子会社に対しては当社グループ内から貸付を行うことで効率化を図っております。
また、設備投資等の長期資金需要に関しては、投資回収期間とリスクを勘案した上で調達方法を決定しております。なお、当連結会計年度は、設備投資及び研究開発活動等の資金について、主に営業活動の結果得られた資金から充当しております。
資金の流動性については、現金及び現金同等物に加え、銀行とコミットメント・ライン契約を締結しており、成長を維持するために必要とされる流動性を確保していると考えております。2025年3月末時点の借入残高は約2,553億円であり、取引金融機関とは良好な関係を維持しております。
(d)経営成績に重要な影響を与える要因について
当社グループの売上は、販売を行っている国又は地域の経済状況、医療制度、競合他社の状況、顧客動向や嗜好の変化等による影響を受け、また当社グループの製品の販売価格は、世界的に浸透している医療費抑制政策の影響を受ける可能性があります。また、当社グループは、外貨建てで取引されている製品・サービスが売上収益の過半数を占めていること等から、為替相場の変動により経営成績が影響を受ける可能性があります。費用面では、原材料価格等による影響を受けます。
当社グループの経営成績に影響を与える他の要因につきましては、「第2 事業の状況 3 事業等のリスク」をご参照ください。
(e)経営戦略の現状と見通し
当社グループの属するヘルスケア業界では、先進国における高齢化社会、世界的な生活習慣病の増加、各国における医療費削減等の経営環境に直面しております。
このような環境の下、当社グループでは、グローバル規模での中長期成長を支える社内体制の構築・強化、人材の確保と育成の強化、事業及び収益基盤の拡大等に取り組むことで売上拡大や利益の確保に努めていく所存です。
当社グループの経営戦略の現状と見通しにつきましては、「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」にて詳細にご説明しておりますのでご参照ください。
(f)経営者の問題意識と今後の方針
経営者の問題意識と今後の方針につきましては、「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」にて詳細にご説明しておりますのでご参照ください。