有価証券届出書(新規公開時)

【提出】
2022/05/23 15:00
【資料】
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【項目】
128項目

研究開発活動

第16期事業年度(自 2020年4月1日 至 2021年3月31日)
当社では、順天堂大学医学部神経学講座と共同し、2019年10月に共同研究講座「ICT制御に基づく在宅医療開発講座」を開設しております。この共同研究講座では、2019年10月より当社のパーキンソン病専門の有料老人ホームにおいて検証実施を始めた、ICT(情報通信技術)によるマルチセンサーやウェアラブル端末によるモニタリングによって、患者のバイタル、活動量、消費カロリーといったビッグデータを蓄積することで、病気の進行状況が数値化され、高い診療効果を得ることや、24時間変動を把握することで正確な薬剤調整に繋がることが期待できます。このようにデータ収集・解析を行い、パーキンソン病患者の日常生活動作(ADL)上の障害を検出し、住宅のハード面及びソフト面における介入を行うことにより、パーキンソン病患者の生活の質(QOL)を改善するホームアダプテーションの研究・開発を行っております。また、当社従業員に対するパーキンソン病に関連する基本や最新情報についてのオンラインセミナーが開催され、パーキンソン病の理解や知識レベルの向上を図っております。また、2020年10月よりVR(仮想現実)技術を用いて姿勢制御及び二重課題型の認知機能を定量的に測定できる医療機器の導入及び効果検証を実施しており、ゲーム感覚で取り組むことによって楽しく継続できたり、歩行速度や身体バランスの改善が期待できます。さらに、2021年に順天堂大学がリリースした遠隔地を映し出す3次元オンライン診療システムの実証実験を当社では2021年6月より共同実施しており、全身観察でより精度の高い診察が可能となったり、通院や待ち時間における身体的苦痛の解消が期待できます。
これにより、当事業年度の研究開発費の総額は21百万円であります。当社は、介護事業の単一セグメントであるため、セグメント別の記載は省略しております。
第17期第3四半期累計期間(自 2021年4月1日 至 2021年12月31日)
当第3四半期累計期間において、医療法人北祐会 北海道脳神経内科病院と共同し2021年5月1日に「パーキンソン病患者における各共同研究講座」を開設しております。この共同研究講座では在宅ケア分野で起こる様々な課題を明確にし、介護施設におけるパーキンソン病患者へのリハビリ機器、訓練アプリなど様々なアプローチから効果検証を行い、得られた効果をもとに「PDハウス」の新たなサービス構築を行うことを目的としております。また、パーキンソン病患者へ提供するサービスに関する合同検討会やオンラインセミナー実施によって連携を図っております。
これにより、当第3四半期累計期間の研究開発費の総額は21百万円であります。当社は、介護事業の単一セグメントであるため、セグメント別の記載は省略しております。