有価証券届出書(新規公開時)
9.のれん及び無形資産
(1)増減表
のれん及び無形資産の取得原価、償却累計額及び減損損失累計額の増減、並びに帳簿価額は、次のとおりです。
(注)1.所有権に対する制限がある無形資産及び負債の担保として抵当権が設定された無形資産はありません。
2.無形資産の取得に関するコミットメントについては、「注記35.コミットメント及び偶発事象」をご参照ください。
3.無形資産の償却費は、連結損益計算書の「売上原価」又は「販売費及び一般管理費」に含めております。
4.当社グループは、のれんについては前連結会計年度に654,507千円、当連結会計年度に1,292,504千円、PPA資産については当連結会計年度に359,562千円の減損損失をそれぞれ計上しており、連結損益計算書の「その他の費用」に計上しております。減損損失の主な内容については、「注記11.非金融資産の減損」をご参照ください。
(2)重要な無形資産
無形資産のうち主なものは、2019年度におけるFUZZ PRODUCTIONS, LLC(現在のMonstarlab LLC)の買収により認識した開発資産、顧客関連資産及び商標権、及びKoala Labs, Inc.の開発資産(自己創設無形資産)です。
当連結会計年度におけるFUZZ PRODUCTIONS, LLCの買収により認識した開発資産の帳簿価額は244,609千円(移行日(2020年1月1日):388,639千円、前連結会計年度(2020年12月31日):293,626千円)、顧客関連資産の帳簿価額は84,966千円(移行日(2020年1月1日):94,422千円、前連結会計年度(2020年12月31日):82,828千円)、商標権の帳簿価額は53,579千円(移行日(2020年1月1日):90,092千円、前連結会計年度(2020年12月31日):66,661千円)、です。当連結会計年度におけるKoala Labs, Inc.の開発資産の帳簿価額は389,439千円(移行日(2020年1月1日):118,795千円、前連結会計年度(2020年12月31日):220,785千円)です。
開発資産の平均残存償却年数は4年、顧客関連資産の平均残存償却期間は12年、商標権の平均残存償却期間は8年です。
(3)費用認識した研究開発支出
資産計上基準を満たさない研究費及び開発費は、発生時に費用として認識しております。当社グループの前連結会計年度及び当連結会計年度における期中に費用として認識された研究開発支出は4,096千円及び1,801千円であり、連結損益計算書の「販売費及び一般管理費」に含まれております。
(4)のれんの減損テスト
のれんが配分されている資金生成単位グループについては毎期、さらに減損の兆候がある場合には都度、減損テストを行っております。資金生成単位グループに配分されたのれんの帳簿価額が重要なものは、次のとおりです。
のれんが配分された資金生成単位の回収可能価額は使用価値により算定しており、使用価値は、経営者により承認された事業計画を基礎とした将来キャッシュ・フローの見積額を、現在価値に割り引いて算定しております。事業計画は外部情報に基づき、過去の経験を反映したものであり、原則として5年を限度としております。事業計画後のキャッシュ・フローは、資金生成単位グループが属する市場の長期平均成長率の範囲内で見積った成長率をもとに算定しております。割引率は、各資金生成単位の加重平均資本コスト等を基礎に算定しており、移行日はACO:10.9%、USA(旧Fuzz):10.8%、EMEAグループ(旧Nodesグループ)は9.6%を、前連結会計年度はACO:12.5%、USA(旧Fuzz):9.8%、EMEAグループ(旧Nodesグループ)は9.4%を、当連結会計年度はACO:7.14%、BX:5.91%、USA(旧Fuzz):10.0%、EMEAグループ(旧Nodesグループ)は10.45%を用いております。
使用価値は当該資金生成単位の帳簿価額を十分に上回っており、各資金生成単位に配分されたのれんの使用価値について、減損テストに用いた主要な仮定に合理的な範囲で変動があった場合にも、使用価値が帳簿価額を下回る可能性は低いと判断しています。
(1)増減表
のれん及び無形資産の取得原価、償却累計額及び減損損失累計額の増減、並びに帳簿価額は、次のとおりです。
(単位:千円) |
取得原価 | のれん | 無形資産 | |||||||||||||
ソフト ウエア | ソフト ウエア 仮勘定 | 開発資産 | 顧客関連 資産 | 商標権 | その他 | 合計 | |||||||||
移行日 (2020年1月1日)残高 | 2,262,166 | 19,613 | 11,815 | 591,863 | 546,174 | 218,388 | 5,480 | 1,393,336 | |||||||
内部開発 | - | 5,392 | - | 144,972 | - | - | - | 150,364 | |||||||
取得 | - | 712 | 42,345 | - | - | - | 1,890 | 44,948 | |||||||
振替 | - | 6,188 | △6,188 | - | - | - | - | - | |||||||
処分 | - | - | - | - | - | - | - | - | |||||||
為替換算差額 | △42,623 | 153 | △74 | △30,214 | 6,601 | △578 | - | △24,113 | |||||||
前連結会計年度 (2020年12月31日)残高 | 2,219,543 | 32,060 | 47,898 | 706,620 | 552,775 | 217,810 | 7,370 | 1,564,535 | |||||||
内部開発 | - | 6,163 | 44,415 | 198,882 | - | - | - | 249,461 | |||||||
取得 | - | 8,096 | 7,419 | - | - | - | 2,554 | 18,070 | |||||||
企業結合による取得 | 636,663 | - | - | - | 19,000 | - | - | 19,000 | |||||||
振替 | - | 30,364 | △31,465 | - | - | - | - | △1,100 | |||||||
処分 | - | - | - | - | - | - | △5,378 | △5,378 | |||||||
為替換算差額 | 168,237 | 1,301 | - | 66,552 | 17,270 | 9,260 | 51 | 94,436 | |||||||
当連結会計年度 (2021年12月31日)残高 | 3,024,444 | 77,986 | 68,268 | 972,056 | 589,046 | 227,070 | 4,597 | 1,939,025 |
(単位:千円) |
償却累計額及び減損損失累計額 | のれん | 無形資産 | |||||||||||||
ソフト ウエア | ソフト ウエア 仮勘定 | 開発資産 | 顧客関連 資産 | 商標権 | その他 | 合計 | |||||||||
移行日 (2020年1月1日)残高 | - | 3,938 | - | 82,266 | 93,340 | 28,809 | 1,070 | 209,426 | |||||||
償却費 | - | 4,733 | - | 110,716 | 51,524 | 24,677 | 4,256 | 195,907 | |||||||
減損損失 | 654,507 | 6 | - | - | - | - | - | 6 | |||||||
処分 | - | - | - | - | - | - | - | - | |||||||
為替換算差額 | △20,342 | △25 | - | △1,023 | - | - | - | △1,049 | |||||||
前連結会計年度 (2020年12月31日)残高 | 634,164 | 8,652 | - | 191,959 | 144,865 | 53,487 | 5,327 | 404,291 | |||||||
償却費 | - | 15,049 | - | 139,332 | 57,058 | 25,597 | 3,563 | 240,601 | |||||||
減損損失 | 1,292,504 | - | - | - | 265,156 | 94,406 | - | 359,562 | |||||||
処分 | - | - | - | - | - | - | △5,378 | △5,378 | |||||||
為替換算差額 | 70,585 | 224 | - | 6,466 | - | - | 51 | 6,742 | |||||||
当連結会計年度 (2021年12月31日)残高 | 1,997,254 | 23,926 | - | 337,758 | 467,079 | 173,491 | 3,563 | 1,005,819 |
(単位:千円) |
帳簿価額 | のれん | 無形資産 | |||||||||||||
ソフト ウエア | ソフト ウエア 仮勘定 | 開発資産 | 顧客関連 資産 | 商標権 | その他 | 合計 | |||||||||
移行日 (2020年1月1日)残高 | 2,262,166 | 15,675 | 11,815 | 509,596 | 452,833 | 189,579 | 4,409 | 1,183,910 | |||||||
前連結会計年度 (2020年12月31日)残高 | 1,585,378 | 23,407 | 47,898 | 514,661 | 407,910 | 164,322 | 2,043 | 1,160,244 | |||||||
当連結会計年度 (2021年12月31日)残高 | 1,027,189 | 54,059 | 68,268 | 634,298 | 121,966 | 53,579 | 1,034 | 933,205 |
(注)1.所有権に対する制限がある無形資産及び負債の担保として抵当権が設定された無形資産はありません。
2.無形資産の取得に関するコミットメントについては、「注記35.コミットメント及び偶発事象」をご参照ください。
3.無形資産の償却費は、連結損益計算書の「売上原価」又は「販売費及び一般管理費」に含めております。
4.当社グループは、のれんについては前連結会計年度に654,507千円、当連結会計年度に1,292,504千円、PPA資産については当連結会計年度に359,562千円の減損損失をそれぞれ計上しており、連結損益計算書の「その他の費用」に計上しております。減損損失の主な内容については、「注記11.非金融資産の減損」をご参照ください。
(2)重要な無形資産
無形資産のうち主なものは、2019年度におけるFUZZ PRODUCTIONS, LLC(現在のMonstarlab LLC)の買収により認識した開発資産、顧客関連資産及び商標権、及びKoala Labs, Inc.の開発資産(自己創設無形資産)です。
当連結会計年度におけるFUZZ PRODUCTIONS, LLCの買収により認識した開発資産の帳簿価額は244,609千円(移行日(2020年1月1日):388,639千円、前連結会計年度(2020年12月31日):293,626千円)、顧客関連資産の帳簿価額は84,966千円(移行日(2020年1月1日):94,422千円、前連結会計年度(2020年12月31日):82,828千円)、商標権の帳簿価額は53,579千円(移行日(2020年1月1日):90,092千円、前連結会計年度(2020年12月31日):66,661千円)、です。当連結会計年度におけるKoala Labs, Inc.の開発資産の帳簿価額は389,439千円(移行日(2020年1月1日):118,795千円、前連結会計年度(2020年12月31日):220,785千円)です。
開発資産の平均残存償却年数は4年、顧客関連資産の平均残存償却期間は12年、商標権の平均残存償却期間は8年です。
(3)費用認識した研究開発支出
資産計上基準を満たさない研究費及び開発費は、発生時に費用として認識しております。当社グループの前連結会計年度及び当連結会計年度における期中に費用として認識された研究開発支出は4,096千円及び1,801千円であり、連結損益計算書の「販売費及び一般管理費」に含まれております。
(4)のれんの減損テスト
のれんが配分されている資金生成単位グループについては毎期、さらに減損の兆候がある場合には都度、減損テストを行っております。資金生成単位グループに配分されたのれんの帳簿価額が重要なものは、次のとおりです。
(単位:千円) |
報告セグメント | 資金生成単位又は資金生成単位グループ | 移行日 (2020年1月1日) | 前連結会計年度 (2020年12月31日) | 当連結会計年度 (2021年12月31日) |
デジタルコンサルティング事業 | ACO | 83,480 | 83,480 | 83,480 |
デジタルコンサルティング事業 | USA(旧Fuzz) | 1,364,677 | 655,029 | 727,936 |
デジタルコンサルティング事業 | EMEAグループ(旧Nodesグループ) | 813,132 | 845,988 | ― |
デジタルコンサルティング事業 | BX | ― | ― | 214,867 |
のれんが配分された資金生成単位の回収可能価額は使用価値により算定しており、使用価値は、経営者により承認された事業計画を基礎とした将来キャッシュ・フローの見積額を、現在価値に割り引いて算定しております。事業計画は外部情報に基づき、過去の経験を反映したものであり、原則として5年を限度としております。事業計画後のキャッシュ・フローは、資金生成単位グループが属する市場の長期平均成長率の範囲内で見積った成長率をもとに算定しております。割引率は、各資金生成単位の加重平均資本コスト等を基礎に算定しており、移行日はACO:10.9%、USA(旧Fuzz):10.8%、EMEAグループ(旧Nodesグループ)は9.6%を、前連結会計年度はACO:12.5%、USA(旧Fuzz):9.8%、EMEAグループ(旧Nodesグループ)は9.4%を、当連結会計年度はACO:7.14%、BX:5.91%、USA(旧Fuzz):10.0%、EMEAグループ(旧Nodesグループ)は10.45%を用いております。
使用価値は当該資金生成単位の帳簿価額を十分に上回っており、各資金生成単位に配分されたのれんの使用価値について、減損テストに用いた主要な仮定に合理的な範囲で変動があった場合にも、使用価値が帳簿価額を下回る可能性は低いと判断しています。