有価証券報告書-第99期(2023/04/01-2024/03/31)

【提出】
2024/06/26 16:00
【資料】
PDFをみる
【項目】
193項目
(重要な後発事象)
(H.C.Starck Holdingの株式取得に関する契約締結)
当社は、タングステン事業を営むH.C.Starck Holding(Germany)GmbH(以下、「H.C.Starck」という。)の全株式を取得(以下、「本取得」という。)することについて、Masan High Tech Materials Corporation(以下、「MHT」という。)との間で合意し、MHTのグループ会社であるMasan Tungsten Limited Companyとの間で本取得に関する最終契約書を締結することを2024年5月29日開催の取締役会において決議し、同日付で最終契約を締結いたしました。
1.企業結合の概要
(1) 被取得企業の名称及びその事業の内容
被取得企業の名称 H.C.Starck Holding(Germany)GmbH
事業の内容 タングステン粉、タングステンカーバイド粉、タングステンケミカルの製造、販売及びリサイクル
(2) 企業結合を行う主な理由
H.C.Starckは、100年以上の歴史を有する世界有数のタングステン製品メーカーです。主にタングステン粉、タングステンカーバイド粉及びその合金を素材とする高品質粉末を欧州、北米、中国で製造・販売し、日本においても販売網を有する等、各地域で存在感を示していることに加えて、世界最大級のタングステンリサイクル能力を保有しております。
当社グループは、2023年度から2030年度までを対象とする中期経営戦略2030において、「グローバルで顧客が認めるタングステン製品のリーディングカンパニー」となることを事業戦略のひとつとし、タングステンを主原料とする超硬工具においては、グローバルでの使用済み超硬工具の回収やリサイクル能力の確保に向けた取り組みを進めております。
本取得により、当社グループは、日本、欧州、北米、中国の4大市場においてタングステン事業の拠点を有することになり、日本新金属株式会社(当社連結子会社)とH.C.Starckの連携強化による研究開発力の強化、クロスセルの推進、リサイクル技術・能力の活用等を通じたシナジー創出と企業価値向上を目指すとともに、タングステンリサイクルのグローバルな事業展開につなげることができると判断し、本取得を決定しました。
また、MHTグループとはタングステンの中間原料であるAPTの長期調達契約を締結し、今後もパートナーシップを継続していくこととしております。
(3) 企業結合日
本取得は、実行に必要な法令等に基づく許認可の取得等を終えた後、遅滞なく実行することとしており、2025年3月末までに完了することを予定しております。
(4) 企業結合の法的形式
現金及び預金を対価とする株式取得
(5) 結合後企業の名称
変更ありません。
(6) 取得する議決権比率
100.0%
2.被取得企業の取得原価及び対価の種類ごとの内訳
取得の対価 現金及び預金 21,000百万円(概算)
取得原価 21,000百万円(概算)

3.主要な取得関連費用の内訳及び金額
現時点では確定しておりません。
4.発生するのれんの金額、発生原因、償却及び償却期間
現時点では確定しておりません。
5.企業結合日に受け入れる資産及び引き受ける負債の額並びにその主な内訳
現時点では確定しておりません。
6.今後の見通し
本取得による2025年3月期の当社連結業績に与える影響は算定中であります。