有価証券報告書-第73期(2023/04/01-2024/03/31)

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2024/06/28 9:19
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当連結会計年度における当社グループ(当社、連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という)の状況の概要並びに経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりである。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものである。
(1) 経営成績
当連結会計年度におけるわが国経済は、世界的なインフレ進行や物流の停滞などから生産に足踏みがみられる一方、個人消費やインバウンド需要、雇用環境が改善するなど緩やかな持ち直しの動きが続いており、四国地域においてもほぼ全国と同様の状況で推移した。
こうしたなか、当社グループの当連結会計年度の連結業績は、高水準の受注高を確保するとともに、資機材の安定調達やきめ細やかな工程管理などにより大型工事の進捗が好調であったことから、完成工事高が 2,964百万円増加し、売上高合計は 92,112百万円(前連結会計年度比 2,991百万円増加、3.4%増加)となった。
利益面は、増収による効果に加え、徹底した原価管理などにより売上総利益率が大幅に改善(連結売上総利益率 15.7%から17.5%)したため、営業利益・経常利益・親会社株主に帰属する当期純利益の全てが増益となった。
セグメントごとの経営成績は、次のとおりである。
(設備工事業)
建設業界においては、設備投資や公共投資に持ち直しの動きが続くなど受注環境は比較的良好であった半面、資機材の価格上昇や調達遅延などにより、受注判断や工事原価、工事進捗への影響に留意が必要な状況にあった。
こうしたなか、顧客との交渉の適正化に努めるとともに、営業・工事・原価管理の連携を強化し、資機材の先行手配やタイムリーな原価検討などを実施することにより、完成工事高は 86,913百万円(前連結会計年度比 2,941百万円増加、3.5%増加)、セグメント利益は 5,179百万円(同 1,381百万円増加、36.4%増加)となった。
(リース事業)
連結子会社 ㈱ヨンコービジネスが、工事用機械、車両、備品等のリース事業を行っている。
事業環境が厳しいなか、新規顧客の開拓に注力する一方、与信管理の徹底などコスト低減に努めた結果、売上高は 2,948百万円(同 27百万円減少、0.9%減少)、セグメント利益は 294百万円(同 16百万円減少、5.4%減少)となった。
(太陽光発電事業)
当社並びに連結子会社 ㈱ヨンコーソーラー、㈱仁尾太陽光発電及び㈱桑野太陽光発電が、太陽光発電事業を行っている。
出力制御の影響による設備利用率の低下などにより、売上高は 2,145百万円(同 141百万円減少、6.2%減少)、セグメント利益は 769百万円(同 87百万円減少、10.2%減少)となった。
(その他)
CADソフトウェアの販売、指定管理業務を中心に、その他の売上高は 1,415百万円(同 196百万円増加、16.1%増加)、セグメント利益は 205百万円(前連結会計年度はセグメント利益 6百万円)となった。

『中期経営指針2025』(2021年4月~2026年3月)の当連結会計年度の達成状況は次のとおりである。
当連結会計年度は、高水準の受注高を確保するとともに、売上高は連結決算を開始した1999年度以降で過去2番目の水準となった。利益についても、資機材の安定調達や徹底した原価管理などに努めた結果、営業利益・経常利益・親会社株主に帰属する当期純利益のすべてが過去最高となった。この結果、『中期経営指針2025』の数値目標のうち営業利益60億円については、当連結会計年度において達成することができた。また、連結ROE(自己資本利益率)については、その他の包括利益累計額の増加などによる純資産の積み増しがあったなかにおいても、前連結会計年度から 1.0ポイント上昇し 7.8%となり、目標である8%に近づいた。
このように、当社グループの収益力及び資本収益性は着実に向上しており、持続的な企業価値向上が図れているものと認識している。
(参考) 数値目標(連結)並びに達成状況
2025年度2023年度(実績)
売上高1,000億円921.1億円
営業利益60億円64.4億円
ROE(自己資本利益率)8.0%7.8%

生産、受注及び販売の実績は、次のとおりである。
a.受注実績
受注実績をセグメントごとに示すと、次のとおりである。
セグメントの名称前連結会計年度
(自 2022年4月1日
至 2023年3月31日)
(百万円)
当連結会計年度
(自 2023年4月1日
至 2024年3月31日)
(百万円)
増減率
(%)
設備工事業86,28792,7767.5
リース事業1,7791,753△1.5
太陽光発電事業1,9351,811△6.4
その他1,2181,41316.0
合計91,22097,7547.2

(注) 当社グループでは、主要事業である設備工事業以外では受注実績を定義することが困難であるため、請負形態による工事の施工を伴うものについては、セグメント間の取引も含めて設備工事業の受注実績とし、それ以外については、b.売上実績と同額を受注実績としている。
b.売上実績
売上実績をセグメントごとに示すと、次のとおりである。
セグメントの名称前連結会計年度
(自 2022年4月1日
至 2023年3月31日)
(百万円)
当連結会計年度
(自 2023年4月1日
至 2024年3月31日)
(百万円)
増減率
(%)
設備工事業83,83586,8003.5
リース事業1,7791,753△1.5
太陽光発電事業2,2872,145△6.2
その他1,2181,41316.0
合計89,12092,1123.4

(注) 1.当社グループでは、生産実績を定義することが困難であるため、「生産の実績」は記載していない。
2.セグメント間の取引については相殺消去している。
3.売上高総額に対する割合が百分の十以上の相手先の売上高及びその割合は次のとおりである。
相手先前連結会計年度
(自 2022年4月1日
至 2023年3月31日)
当連結会計年度
(自 2023年4月1日
至 2024年3月31日)
金額(百万円)割合(%)金額(百万円)割合(%)
四国電力送配電㈱36,93041.438,92442.3

なお、参考のため提出会社個別の事業の状況は次のとおりである。
設備工事業における受注工事高及び完成工事高の実績
第72期(自 2022年4月1日 至 2023年3月31日)及び第73期(自 2023年4月1日 至 2024年3月31日)
(a) 受注工事高、完成工事高、次期繰越工事高
期別区分前期繰越
工事高
(百万円)
当期受注
工事高
(百万円)

(百万円)
当期完成
工事高
(百万円)
次期繰越
工事高
(百万円)
第72期
(自 2022年4月1日
至 2023年3月31日)
配電工事4,42731,96336,39131,7354,656
送電・土木工事2,4505,2607,7115,1112,599
電気・計装工事28,39325,65854,05123,93730,114
空調・管工事8,9858,21317,1998,3268,873
情報通信工事2,3273,4245,7524,1521,599
46,58474,521121,10573,26347,842
第73期
(自 2023年4月1日
至 2024年3月31日)
配電工事4,65633,59038,24632,8465,400
送電・土木工事2,5996,3988,9976,0832,913
電気・計装工事30,11426,78556,89923,30933,589
空調・管工事8,8738,37817,2529,7637,488
情報通信工事1,5996,9698,5683,7794,789
47,84282,122129,96575,78254,182

(注) 前期以前に受注した工事で、契約の変更により請負金額の増減がある場合は、当期受注工事高にその増減額を含む。したがって、当期完成工事高にもかかる増減額が含まれる。
(b) 受注工事高の受注方法別比率
工事の受注方法は、特命、競争及び四国電力送配電㈱との配電工事請負契約によるものに大別される。
期別区分特命(%)競争(%)請負契約(%)計(%)
第72期
(自 2022年4月1日
至 2023年3月31日)
配電工事4.10.295.7100.0
送電・土木工事87.112.9-100.0
電気・計装工事25.075.0-100.0
空調・管工事30.469.6-100.0
情報通信工事64.935.1-100.0
第73期
(自 2023年4月1日
至 2024年3月31日)
配電工事3.70.196.2100.0
送電・土木工事64.935.1-100.0
電気・計装工事23.776.3-100.0
空調・管工事31.468.6-100.0
情報通信工事30.070.0-100.0

(注) 百分比は請負金額比である。
(c) 完成工事高
(単位:百万円)
期別区分四国電力㈱
及び四国電力
送配電㈱
官公庁一般民間
第72期
(自 2022年4月1日
至 2023年3月31日)
配電工事31,589314231,735
送電・土木工事5,0761335,111
電気・計装工事2733,55620,10823,937
空調・管工事3045837,4388,326
情報通信工事1891,9881,9754,152
37,4336,13229,69773,263
第73期
(自 2023年4月1日
至 2024年3月31日)
配電工事32,723212032,846
送電・土木工事5,89721836,083
電気・計装工事3394,65518,31523,309
空調・管工事2559478,5609,763
情報通信工事1521,7861,8403,779
39,3677,39329,02175,782

(注) 完成工事のうち主なものは、次のとおりである。
第72期
大成建設㈱松山赤十字病院新病院建設事業 病院棟外建築工事
テス・エンジニアリング㈱津山太陽光発電所建設に伴う電気(56.2M)設備工事
㈱合田工務店医療法人社団西山記念病院建築工事
国立大学法人岡山大学岡山大学(医・歯病)外来診療棟等改修電気設備工事
五洋建設㈱(仮称)高知県新食肉センター処理工場棟建設工事

第73期
シャープエネルギー
ソリューション㈱
シャープ鮫川村青生野太陽光発電所(自営送電線区間工事)
丸亀市丸亀競走場ナイター設備LED更新工事
五洋建設㈱西新宿五丁目北地区防災街区整備事業施設建築物新築工事
清水建設㈱(仮称)渋谷区千駄ヶ谷4丁目計画
㈱錢高組(仮称)高槻プロジェクト新築工事

(d) 次期繰越工事高(2024年3月31日現在)
(単位:百万円)
区分四国電力㈱及び
四国電力送配電㈱
官公庁一般民間
配電工事5,373-275,400
送電・土木工事2,894-192,913
電気・計装工事3188,23625,03533,589
空調・管工事-6286,8607,488
情報通信工事81,0723,7084,789
8,5949,93635,65154,182

(注) 次期繰越工事のうち主なものは、次のとおりである。
学校法人村崎学園徳島文理大学高松駅キャンパス新築工事(設備)2024年7月完成予定
大成建設㈱(仮称)港区三田一丁目計画2025年3月完成予定
国立大学法人大阪大学大阪大学(吹田)医学部附属病院統合診療棟等新営
その他電気設備工事
2025年1月完成予定
大成建設㈱(仮称)六本木七丁目計画2024年10月完成予定
戸田建設㈱グッドマン常総Ⅱ新築工事2025年2月完成予定

(2) 財政状態
<資産>資産合計は、103,205百万円(前連結会計年度末比 6,135百万円増加)となった。
流動資産の増加(同 4,551百万円増加)は、現金預金が 3,357百万円増加したことや、受取手形・完成工事未収入金等が 1,247百万円増加したことなどが主な要因である。
固定資産の増加(同 1,584百万円増加)は、償却の進捗などにより有形固定資産が 1,018百万円減少したものの、時価の上昇などにより投資有価証券が 2,923百万円増加したことなどが主な要因である。
<負債>負債合計は、41,408百万円(同 248百万円増加)となった。
流動負債の増加(同 1,923百万円増加)は、未払金が 864百万円増加したことや、未払法人税等が 659百万円増加したことなどが主な要因である。
固定負債の減少(同 1,675百万円減少)は、長期借入金が 1,668百万円減少したことなどが主な要因である。
<純資産>純資産合計は、61,796百万円(同 5,887百万円増加)となり、その変動は、配当金の支払い 1,654百万円を実施したものの、親会社株主に帰属する当期純利益を 4,571百万円計上したことや、その他有価証券評価差額金が 2,192百万円増加したことなどが主な要因である。
この結果、自己資本比率は、前連結会計年度末の 57.5%から 59.8%に改善し、財務の安定性は十分に確保している。
また、1株当たり純資産額は、前連結会計年度末の 3,547.30円から 3,921.60円となった。
(3) キャッシュ・フロー
当連結会計年度末の現金及び現金同等物(以下「資金」という)の残高は、営業活動による資金収入が投資活動及び財務活動による資金支出を上回ったため、前連結会計年度末に比べ 2,388百万円増加し、22,306百万円となった。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
税金等調整前当期純利益 6,989百万円の確保などにより、6,037百万円の資金収入(前連結会計年度は 3,809百万円の資金収入)となった。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
設備投資などにより、598百万円の資金支出(前連結会計年度は 148百万円の資金収入)となった。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
借入金の返済や配当金の支払いなどにより、3,106百万円の資金支出(前連結会計年度は 3,134百万円の資金支出)となった。
当社グループの資金需要については、主に設備工事業における土地、建物、工事用機械装置・車両運搬具等の設備投資資金、リース事業におけるリース用資産の取得資金等である。
資金調達については、連結子会社が銀行借入又は社債発行を行っている以外は、自己資金によりまかなっている。
資金の流動性については、営業債権の回収、営業債務の支払ともに概ね4ヶ月以内に滞りなく処理されており、営業活動に伴う資金を安定的に確保している。
(4) 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されている。この連結財務諸表の作成にあたっては、財政状態及び経営成績に影響を与える可能性のある見積りを必要とする場合がある。こうした見積りについては、過去の実績や様々な要因、仮定等を勘案し、合理的に判断しているが、見積り特有の不確実性により、実際の結果と異なる可能性がある。
詳細については、「第5 経理の状況 1.連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項 (重要な会計上の見積り)」に記載している。

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