四半期報告書-第59期第2四半期(令和3年7月1日-令和3年9月30日)
(1)財政状態及び経営成績の状況
①経営成績
当第2四半期連結累計期間におけるわが国経済は、輸出や企業の設備投資が緩やかに増加する一方で、新型コロナウイルスの変異株流行の影響により、雇用環境が悪化し、個人消費も低迷するなど、景気は足踏みの状態が継続しました。また、米国や中国をはじめとする海外経済の減速や東南アジアの新型コロナウイルス感染拡大に伴う半導体や部品の供給網の混乱などが景気の先行きに不安を残しております。
建設業界においては、防災、減災などの国土強靭化関連工事を中心とした公共工事は堅調に推移しているものの、鉄鋼などの資材価格上昇が収益を圧迫しているといった状況です。
このような状況の中、当第2四半期連結累計期間における当社グループの売上高は、7,871百万円(前年同四半期比37.0%減)となりました。
損益面では、減収により、営業損失469百万円(前年同四半期は営業利益293百万円)、経常損失437百万円(前年同四半期は経常利益346百万円)となりました。
また、法人税等を控除した親会社株主に帰属する四半期純損失は、305百万円(前年同四半期は親会社株主に帰属する四半期純利益241百万円)となりました。
セグメントの業績は、次のとおりであります。
a.エンジニアリング事業
当第2四半期連結累計期間は、前期繰越の大型工事案件が少なく、また、当期も、特に国内における受注が低迷したことなどから、売上高は5,883百万円(前年同四半期比42.6%減)となりました。
この減収に伴い、経常利益は、51百万円(前年同四半期比90.6%減)となりました。
b.パイプ・素材事業
前年同四半期より、軍事施設関連の大型工事案件が減少したことなどから、売上高は2,071百万円(前年同四半期比12.9%減)となりました。
この減収に伴い、経常損益は、経常損失69百万円(前年同四半期は経常利益145百万円)という結果になりました。
②財政状態
当第2四半期連結会計期間末における資産は、前連結会計年度末と比較して、受取手形・完成工事未収入金等が減少したことなどにより、691百万円減の18,255百万円となりました。
負債については、未払法人税等が減少したことなどにより、106百万円減の4,837百万円となり、また、純資産は584百万円減の13,417百万円となりました。
この結果、自己資本比率は73.5%となりました。
(2)キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結累計期間における現金及び現金同等物(以下「資金」という)は、営業活動によるキャッシュ・フローが140百万円の資金流出となり、投資活動によるキャッシュ・フローは197百万円の資金流出、財務活動によるキャッシュ・フローは421百万円の資金流出となりました。
これらに現金及び現金同等物に係る換算差額46百万円を加算した結果、資金は713百万円の減少となり、当第2四半期連結累計期間末の残高は、6,230百万円となりました。
当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動による資金の主な増減は、税金等調整前四半期純損失433百万円、未成工事支出金の増加による資金の減少1,027百万円、法人税等の支払額242百万円などの資金の減少に対して、未成工事受入金の増加による資金の増加1,547百万円などが相殺された結果、最終的には140百万円の資金流出(前年同四半期 資金流入2,157百万円)となりました。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動による資金流出は197百万円(前年同四半期 資金流出275百万円)となりました。
この流出の主なものは、定期預金の預入による支出123百万円であります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動による資金流出は421百万円(前年同四半期 資金流出421百万円)となりました。
この流出は、配当金の支払421百万円であります。
(3)事業上及び財務上の対処すべき課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
(4)研究開発活動
当第2四半期連結累計期間における当社グループの研究開発活動の総額は、11百万円となりました。
なお、当第2四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。