四半期報告書-第97期第2四半期(令和2年7月1日-令和2年9月30日)
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日において当社グループ(当社及び連結子会社)が判断したものであります。
(1)財政状態及び経営成績の状況
①経営成績
当第2四半期連結累計期間におきまして、当社グループは、各社間の連携を推進し、引き続き既存事業の基盤強化と成長領域の事業拡大に取り組んでまいりました。しかしながら、新型コロナウイルス感染再拡大により、欧州の一部地域で外出規制再強化の動きがみられるなど、世界経済の先行き不透明感は依然として強く、当社グループにおきましても各社の販売状況への悪影響は継続しております。
このような状況下、フードサイエンス事業の増益、中国関連会社(持分法適用)における販売量の増加による増益などの好要因もあった一方、受取ロイヤリティーの減少、不動産事業における長田工場跡地の再開発に係る工事の実施、サトウキビ不足によるタイ国関連会社(持分法適用)収益の回復遅れなどにより、グループ全体としましては、前年同期比で減収減益となりました。
(砂糖事業)
海外粗糖相場につきましては、一時は約13年ぶりの安値となる9セント台まで急落した後、新型コロナウイルスの今後の見通しと砂糖需給を巡る思惑が交錯しながらも、後半は緩やかな上昇基調で推移いたしました。9月には世界的な金融緩和による投機資金の流入もあり、13セント前半で当第2四半期末を迎えました。
販売面では、新型コロナウイルスの影響が引き続き大きく、夏季イベントの中止や帰省自粛などにより、外食向けや飲料品などの業務用製品の国内出荷が減少しました。経済活動との両立のための政府の各種施策などにより、9月下旬には業務用・家庭用ともに出荷は上向いてまいりましたが、本格的に回復するまでには至っておりません。生産面において販売量の下方修正に合わせた調整を行い、安定操業に努めたものの、減収減益となりました。
連結子会社では、生和糖業㈱は、サトウキビ生産増や歩留まりの向上による原価率の大幅改善などにより増収増益となりました。一方、北海道糖業㈱は販売量の減少などにより、また、SIS' 88 Pte Ltdはシンガポール国内での外出規制による家庭用需要の増加がありましたが、収益回復までには至らず、それぞれ減収減益となりました。
以上の結果、砂糖事業全体で、売上高42,695百万円(前年同期比7.1%減)、営業利益1,249百万円(前年同期比46.1%減)となりました。
期中の砂糖市況
国内市中相場(日本経済新聞掲載、東京上白大袋1kg当たり)
期を通じて187円~188円で推移
海外粗糖相場(ニューヨーク砂糖当限、1ポンド当たり)
始値 10.39セント 高値 13.28セント 安値 9.05セント 終値 13.07セント
(フードサイエンス事業)
フードサイエンス事業につきましては、パラチノースの海外向け販売量が堅調に推移し、さとうきび抽出物の除菌用途への需要が国内外ともに伸長したことから、前年同期並の売上高を計上し、増益となりました。
連結子会社では、㈱タイショーテクノスは、乳酸菌の販売量増加や前期に実施した生産集約に伴う原価率の改善などにより増収増益となりました。ニュートリー㈱は、新型コロナウイルスの影響に伴い営業活動を自粛せざるを得ず減収となりましたが、販売管理費の改善もあり増益となりました。
以上の結果、フードサイエンス事業全体で、売上高9,631百万円(前年同期比2.7%減)、営業利益459百万円(前年同期比60.4%増)となりました。
(不動産事業)
不動産事業につきましては、前年同期並の売上高を計上しましたが、施設の老朽化に伴う修繕工事の実施などにより減益となり、売上高986百万円(前年同期比0.5%増)、営業利益441百万円(前年同期比6.4%減)となりました。
以上の結果、当第2四半期連結累計期間の売上高は53,314百万円(前年同期比6.2%減)、営業利益は2,151百万円(前年同期比30.1%減)となりました。
営業外損益においては、フィンゴリモド「FTY720」の開発権及び販売権の許諾に基づく受取ロイヤリティーを284百万円計上いたしました。なお、当社の共同特許権者である田辺三菱製薬㈱とNovartis Pharma AG(以下「ノバルティス社」という。)との間で仲裁手続きが進行中であることを受け、ノバルティス社が契約の有効性に関し疑義を提起している部分につきましては、引き続き収益としては認識しておりません。また、前年同期より改善したものの、持分法による投資損失の計上などもあり、経常利益は1,727百万円(前年同期比43.5%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は440百万円(前年同期比73.8%減)となりました。
②財政状態
当第2四半期連結会計期間末の総資産は、前連結会計年度末比5,601百万円減少し136,103百万円となりました。連結貸借対照表の主要項目ごとの主な増減要因等は次の通りであります。
ⅰ)流動資産
流動資産は、前連結会計年度末比5,086百万円減少し52,069百万円となりました。これは主として、現金及び預金の増加2,134百万円、原材料及び貯蔵品の増加465百万円、その他流動資産の増加1,243百万円等があった一方で、商品及び製品の減少9,339百万円等があったことによるものであります。
ⅱ)固定資産
固定資産は、前連結会計年度末比514百万円減少し84,034百万円となりました。これは主として、繰延税金資産の増加630百万円、関係会社出資金の増加416百万円等があった一方で、機械装置及び運搬具の減少882百万円、投資有価証券の減少890百万円等があったことによるものであります。
ⅲ)負債
負債は、前連結会計年度末比5,474百万円減少し43,834百万円となりました。これは主として、その他固定負債の増加2,637百万円等があった一方で、支払手形及び買掛金の減少1,350百万円、借入金の減少6,132百万円等があったことによるものであります。
ⅳ)純資産
純資産は、前連結会計年度末比127百万円減少し92,268百万円となりました。これは主として、親会社株主に帰属する四半期純利益440百万円、剰余金の配当642百万円等があったことによるものであります。
(2)キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結累計期間における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)の残高は17,548百万円となり、前連結会計年度末と比較して2,134百万円の増加となりました。
当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次の通りであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動による資金の増加は10,745百万円(前第2四半期連結累計期間は資金の増加12,723百万円)となりました。
これは主として、税金等調整前四半期純利益1,438百万円、減価償却費2,745百万円、たな卸資産の減少8,924百万円等により資金が増加した一方で、法人税等の支払2,063百万円等により資金が減少したことによるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動による資金の減少は1,525百万円(前第2四半期連結累計期間は資金の減少2,568百万円)となりました。
これは主として、有形固定資産の取得による支出1,433百万円等により資金が減少したことによるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動による資金の減少は7,077百万円(前第2四半期連結累計期間は資金の減少4,241百万円)となりました。
これは主として、借入金の純減少6,130百万円、配当金の支払642百万円等により資金が減少したことによるものであります。
(3)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(4)研究開発活動
当第2四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は461百万円であります。
なお、当第2四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
(5)経営成績に重要な影響を与える要因
当社グループは、主力の砂糖事業において、原料となる粗糖が相場商品であること、また製品価格も競争や市場環境等により変動する場合があり、当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。このような事業環境下、当社では適切な原料糖調達と適正販売価格帯の維持に努めてまいりました。
(6)資本の財源及び資金の流動性についての分析
当社グループの運転資金需要のうち主なものは、原料糖の購入費用のほか、製造費、販売費及び一般管理費等の営業費用であります。投資を目的とした資金需要は、設備投資等によるものであります。
短期運転資金は自己資金及び金融機関からの短期借入を基本としており、設備投資や長期運転資金の調達につきましては、社債及び金融機関からの長期借入を基本としております。
なお、当第2四半期連結累計期間末における借入金及びリース債務を含む有利子負債の残高は14,155百万円となっております。
(1)財政状態及び経営成績の状況
①経営成績
当第2四半期連結累計期間におきまして、当社グループは、各社間の連携を推進し、引き続き既存事業の基盤強化と成長領域の事業拡大に取り組んでまいりました。しかしながら、新型コロナウイルス感染再拡大により、欧州の一部地域で外出規制再強化の動きがみられるなど、世界経済の先行き不透明感は依然として強く、当社グループにおきましても各社の販売状況への悪影響は継続しております。
このような状況下、フードサイエンス事業の増益、中国関連会社(持分法適用)における販売量の増加による増益などの好要因もあった一方、受取ロイヤリティーの減少、不動産事業における長田工場跡地の再開発に係る工事の実施、サトウキビ不足によるタイ国関連会社(持分法適用)収益の回復遅れなどにより、グループ全体としましては、前年同期比で減収減益となりました。
(砂糖事業)
海外粗糖相場につきましては、一時は約13年ぶりの安値となる9セント台まで急落した後、新型コロナウイルスの今後の見通しと砂糖需給を巡る思惑が交錯しながらも、後半は緩やかな上昇基調で推移いたしました。9月には世界的な金融緩和による投機資金の流入もあり、13セント前半で当第2四半期末を迎えました。
販売面では、新型コロナウイルスの影響が引き続き大きく、夏季イベントの中止や帰省自粛などにより、外食向けや飲料品などの業務用製品の国内出荷が減少しました。経済活動との両立のための政府の各種施策などにより、9月下旬には業務用・家庭用ともに出荷は上向いてまいりましたが、本格的に回復するまでには至っておりません。生産面において販売量の下方修正に合わせた調整を行い、安定操業に努めたものの、減収減益となりました。
連結子会社では、生和糖業㈱は、サトウキビ生産増や歩留まりの向上による原価率の大幅改善などにより増収増益となりました。一方、北海道糖業㈱は販売量の減少などにより、また、SIS' 88 Pte Ltdはシンガポール国内での外出規制による家庭用需要の増加がありましたが、収益回復までには至らず、それぞれ減収減益となりました。
以上の結果、砂糖事業全体で、売上高42,695百万円(前年同期比7.1%減)、営業利益1,249百万円(前年同期比46.1%減)となりました。
期中の砂糖市況
国内市中相場(日本経済新聞掲載、東京上白大袋1kg当たり)
期を通じて187円~188円で推移
海外粗糖相場(ニューヨーク砂糖当限、1ポンド当たり)
始値 10.39セント 高値 13.28セント 安値 9.05セント 終値 13.07セント
(フードサイエンス事業)
フードサイエンス事業につきましては、パラチノースの海外向け販売量が堅調に推移し、さとうきび抽出物の除菌用途への需要が国内外ともに伸長したことから、前年同期並の売上高を計上し、増益となりました。
連結子会社では、㈱タイショーテクノスは、乳酸菌の販売量増加や前期に実施した生産集約に伴う原価率の改善などにより増収増益となりました。ニュートリー㈱は、新型コロナウイルスの影響に伴い営業活動を自粛せざるを得ず減収となりましたが、販売管理費の改善もあり増益となりました。
以上の結果、フードサイエンス事業全体で、売上高9,631百万円(前年同期比2.7%減)、営業利益459百万円(前年同期比60.4%増)となりました。
(不動産事業)
不動産事業につきましては、前年同期並の売上高を計上しましたが、施設の老朽化に伴う修繕工事の実施などにより減益となり、売上高986百万円(前年同期比0.5%増)、営業利益441百万円(前年同期比6.4%減)となりました。
以上の結果、当第2四半期連結累計期間の売上高は53,314百万円(前年同期比6.2%減)、営業利益は2,151百万円(前年同期比30.1%減)となりました。
営業外損益においては、フィンゴリモド「FTY720」の開発権及び販売権の許諾に基づく受取ロイヤリティーを284百万円計上いたしました。なお、当社の共同特許権者である田辺三菱製薬㈱とNovartis Pharma AG(以下「ノバルティス社」という。)との間で仲裁手続きが進行中であることを受け、ノバルティス社が契約の有効性に関し疑義を提起している部分につきましては、引き続き収益としては認識しておりません。また、前年同期より改善したものの、持分法による投資損失の計上などもあり、経常利益は1,727百万円(前年同期比43.5%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は440百万円(前年同期比73.8%減)となりました。
②財政状態
当第2四半期連結会計期間末の総資産は、前連結会計年度末比5,601百万円減少し136,103百万円となりました。連結貸借対照表の主要項目ごとの主な増減要因等は次の通りであります。
ⅰ)流動資産
流動資産は、前連結会計年度末比5,086百万円減少し52,069百万円となりました。これは主として、現金及び預金の増加2,134百万円、原材料及び貯蔵品の増加465百万円、その他流動資産の増加1,243百万円等があった一方で、商品及び製品の減少9,339百万円等があったことによるものであります。
ⅱ)固定資産
固定資産は、前連結会計年度末比514百万円減少し84,034百万円となりました。これは主として、繰延税金資産の増加630百万円、関係会社出資金の増加416百万円等があった一方で、機械装置及び運搬具の減少882百万円、投資有価証券の減少890百万円等があったことによるものであります。
ⅲ)負債
負債は、前連結会計年度末比5,474百万円減少し43,834百万円となりました。これは主として、その他固定負債の増加2,637百万円等があった一方で、支払手形及び買掛金の減少1,350百万円、借入金の減少6,132百万円等があったことによるものであります。
ⅳ)純資産
純資産は、前連結会計年度末比127百万円減少し92,268百万円となりました。これは主として、親会社株主に帰属する四半期純利益440百万円、剰余金の配当642百万円等があったことによるものであります。
(2)キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結累計期間における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)の残高は17,548百万円となり、前連結会計年度末と比較して2,134百万円の増加となりました。
当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次の通りであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動による資金の増加は10,745百万円(前第2四半期連結累計期間は資金の増加12,723百万円)となりました。
これは主として、税金等調整前四半期純利益1,438百万円、減価償却費2,745百万円、たな卸資産の減少8,924百万円等により資金が増加した一方で、法人税等の支払2,063百万円等により資金が減少したことによるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動による資金の減少は1,525百万円(前第2四半期連結累計期間は資金の減少2,568百万円)となりました。
これは主として、有形固定資産の取得による支出1,433百万円等により資金が減少したことによるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動による資金の減少は7,077百万円(前第2四半期連結累計期間は資金の減少4,241百万円)となりました。
これは主として、借入金の純減少6,130百万円、配当金の支払642百万円等により資金が減少したことによるものであります。
(3)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(4)研究開発活動
当第2四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は461百万円であります。
なお、当第2四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
(5)経営成績に重要な影響を与える要因
当社グループは、主力の砂糖事業において、原料となる粗糖が相場商品であること、また製品価格も競争や市場環境等により変動する場合があり、当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。このような事業環境下、当社では適切な原料糖調達と適正販売価格帯の維持に努めてまいりました。
(6)資本の財源及び資金の流動性についての分析
当社グループの運転資金需要のうち主なものは、原料糖の購入費用のほか、製造費、販売費及び一般管理費等の営業費用であります。投資を目的とした資金需要は、設備投資等によるものであります。
短期運転資金は自己資金及び金融機関からの短期借入を基本としており、設備投資や長期運転資金の調達につきましては、社債及び金融機関からの長期借入を基本としております。
なお、当第2四半期連結累計期間末における借入金及びリース債務を含む有利子負債の残高は14,155百万円となっております。