四半期報告書-第95期第1四半期(平成30年4月1日-平成30年6月30日)
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日において当社グループ(当社及び連結子会社)が判断したものであります。
なお、「『税効果会計に係る会計基準』の一部改正」(企業会計基準第28号 2018年2月16日)等を当第1四半期連結会計期間の期首から適用しており、財政状態の状況については、当該会計基準等を遡って適用した後の数値で前連結会計年度との比較・分析を行っております。
(1)財政状態及び経営成績の状況
①経営成績
当第1四半期連結累計期間におけるわが国経済は、雇用・所得環境の改善を背景に、回復基調が持続し、個人消費につきましても緩やかな持ち直しが見られましたが、米国通商政策の展開をはじめとして先行き不透明な状況が続いています。
このような状況の中、当社グループは既存事業の収益力強化を図りつつ、成長分野へ経営資源の再配分を進めることにより、堅固な事業基盤を確保すべく、各施策の実行に鋭意取り組みました。
(砂糖事業)
海外粗糖相場は、期初は12セント半ばでスタートしたのち、世界的な需給緩和観測の拡大を受けて急落し、4月末には10セント後半まで下落しました。その後、原油価格の上昇、ブラジルのエタノール生産比率の上昇から徐々に値を上げ、再び12セント後半に達しました。世界的な砂糖在庫水準が依然として高止まりする中、上値の重い展開が続き、11セント後半で当第1四半期末を迎えました。
前年同期比では、軟調な粗糖相場を背景とした国内販売価格の下方圧力や運賃及び燃料費の上昇、また、子会社における天候の影響による一過性の販売量減少等といった織込済みの要因が現出し減益となりましたが、製品出荷が比較的好調であったこともあり、全般的には概ね期初の見込み通りの推移となりました。
以上の結果、砂糖事業全体で、売上高21,201百万円(前年同期比0.5%減)、営業利益625百万円(前年同期比60.4%減)となりました。
期中の砂糖市況
国内市中相場(日本経済新聞掲載、東京上白大袋1kg当たり)
期を通じて189円~190円で推移
海外粗糖相場(ニューヨーク砂糖当限、1ポンド当たり)
始値 12.40セント 高値 12.97セント 安値 10.69セント 終値 11.86セント
(フードサイエンス事業)
パラチノース、パラチニットの販売は好調に推移しましたが、販売費及び一般管理費が増加したことにより、営業利益は前年同期を下回りました。
連結子会社では、㈱タイショーテクノスにおいて販売が順調であったものの、ニュートリー㈱は、前期に譲り受けた事業の売上が低調に推移しました。
以上の結果、フードサイエンス事業全体で、売上高5,029百万円(前年同期比2.4%増)、営業利益283百万円(前年同期比8.7%減)となりました。
(不動産事業)
契約更新を迎えた物件の賃料収入減等により売上高は前年同期を下回りましたが、既存賃貸物件に係る修繕工事の減少等により営業利益は前年同期を上回り、売上高462百万円(前年同期比3.6%減)、営業利益224百万円(前年同期比2.4%増)となりました。
以上の結果、当第1四半期連結累計期間の売上高は26,693百万円(前年同期比0.1%減)、営業利益は1,134百万円(前年同期比46.3%減)となりました。
営業外損益においては、受取ロイヤリティー1,808百万円を計上しましたが、粗糖相場の軟調推移によるタイ事業の不振や天候の影響による国内関連会社の生産量減で持分法による投資利益41百万円にとどまり、経常利益3,012百万円(前年同期比32.3%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益1,929百万円(前年同期比33.9%減)となりました。
②財政状態
当第1四半期連結会計期間末の総資産は、前連結会計年度末比6,490百万円減少し125,362百万円となりました。連結貸借対照表の主要項目ごとの主な増減要因等は次の通りであります。
ⅰ)流動資産
流動資産は、前連結会計年度末比6,100百万円減少し53,929百万円となりました。これは主として、現金及び預金の減少1,842百万円、商品及び製品の減少3,747百万円等があったことによるものであります。
ⅱ)固定資産
固定資産は、前連結会計年度末比389百万円減少し71,432百万円となりました。これは主として、建設仮勘定の増加545百万円等があった一方で、機械装置及び運搬具の減少458百万円、建物及び構築物の減少172百万円等があったことによるものであります。
ⅲ)負債
負債は、前連結会計年度末比6,908百万円減少し35,073百万円となりました。これは主として、支払手形及び買掛金の減少1,105百万円、借入金の減少1,814百万円、未払法人税等の減少2,079百万円等があったことによるものであります。
ⅳ)純資産
純資産は、前連結会計年度末比417百万円増加し90,288百万円となりました。これは主として、親会社株主に帰属する四半期純利益1,929百万円、剰余金の配当1,602百万円等があったことによるものであります。
(2)事業上及び財務上の対処すべき課題
当第1四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
(3)研究開発活動
当第1四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は294百万円であります。
なお、当第1四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
(4)経営成績に重要な影響を与える要因
当社グループは、主力の砂糖事業において、原料となる粗糖が相場商品であること、また製品価格も競争や市場環境等により変動する場合があり、当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。このような事業環境下、当社では適切な原料糖調達と適正販売価格帯の維持に努めてまいりました。
(5)資本の財源及び資金の流動性についての分析
当社グループの運転資金需要のうち主なものは、原料糖の購入費用のほか、製造費、販売費及び一般管理費等の営業費用であります。投資を目的とした資金需要は、設備投資等によるものであります。
短期運転資金は自己資金及び金融機関からの短期借入を基本としており、設備投資や長期運転資金の調達につきましては、社債及び金融機関からの長期借入を基本としております。
なお、当第1四半期連結会計期間末における借入金及びリース債務を含む有利子負債の残高は15,097百万円となっております。
なお、「『税効果会計に係る会計基準』の一部改正」(企業会計基準第28号 2018年2月16日)等を当第1四半期連結会計期間の期首から適用しており、財政状態の状況については、当該会計基準等を遡って適用した後の数値で前連結会計年度との比較・分析を行っております。
(1)財政状態及び経営成績の状況
①経営成績
当第1四半期連結累計期間におけるわが国経済は、雇用・所得環境の改善を背景に、回復基調が持続し、個人消費につきましても緩やかな持ち直しが見られましたが、米国通商政策の展開をはじめとして先行き不透明な状況が続いています。
このような状況の中、当社グループは既存事業の収益力強化を図りつつ、成長分野へ経営資源の再配分を進めることにより、堅固な事業基盤を確保すべく、各施策の実行に鋭意取り組みました。
(砂糖事業)
海外粗糖相場は、期初は12セント半ばでスタートしたのち、世界的な需給緩和観測の拡大を受けて急落し、4月末には10セント後半まで下落しました。その後、原油価格の上昇、ブラジルのエタノール生産比率の上昇から徐々に値を上げ、再び12セント後半に達しました。世界的な砂糖在庫水準が依然として高止まりする中、上値の重い展開が続き、11セント後半で当第1四半期末を迎えました。
前年同期比では、軟調な粗糖相場を背景とした国内販売価格の下方圧力や運賃及び燃料費の上昇、また、子会社における天候の影響による一過性の販売量減少等といった織込済みの要因が現出し減益となりましたが、製品出荷が比較的好調であったこともあり、全般的には概ね期初の見込み通りの推移となりました。
以上の結果、砂糖事業全体で、売上高21,201百万円(前年同期比0.5%減)、営業利益625百万円(前年同期比60.4%減)となりました。
期中の砂糖市況
国内市中相場(日本経済新聞掲載、東京上白大袋1kg当たり)
期を通じて189円~190円で推移
海外粗糖相場(ニューヨーク砂糖当限、1ポンド当たり)
始値 12.40セント 高値 12.97セント 安値 10.69セント 終値 11.86セント
(フードサイエンス事業)
パラチノース、パラチニットの販売は好調に推移しましたが、販売費及び一般管理費が増加したことにより、営業利益は前年同期を下回りました。
連結子会社では、㈱タイショーテクノスにおいて販売が順調であったものの、ニュートリー㈱は、前期に譲り受けた事業の売上が低調に推移しました。
以上の結果、フードサイエンス事業全体で、売上高5,029百万円(前年同期比2.4%増)、営業利益283百万円(前年同期比8.7%減)となりました。
(不動産事業)
契約更新を迎えた物件の賃料収入減等により売上高は前年同期を下回りましたが、既存賃貸物件に係る修繕工事の減少等により営業利益は前年同期を上回り、売上高462百万円(前年同期比3.6%減)、営業利益224百万円(前年同期比2.4%増)となりました。
以上の結果、当第1四半期連結累計期間の売上高は26,693百万円(前年同期比0.1%減)、営業利益は1,134百万円(前年同期比46.3%減)となりました。
営業外損益においては、受取ロイヤリティー1,808百万円を計上しましたが、粗糖相場の軟調推移によるタイ事業の不振や天候の影響による国内関連会社の生産量減で持分法による投資利益41百万円にとどまり、経常利益3,012百万円(前年同期比32.3%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益1,929百万円(前年同期比33.9%減)となりました。
②財政状態
当第1四半期連結会計期間末の総資産は、前連結会計年度末比6,490百万円減少し125,362百万円となりました。連結貸借対照表の主要項目ごとの主な増減要因等は次の通りであります。
ⅰ)流動資産
流動資産は、前連結会計年度末比6,100百万円減少し53,929百万円となりました。これは主として、現金及び預金の減少1,842百万円、商品及び製品の減少3,747百万円等があったことによるものであります。
ⅱ)固定資産
固定資産は、前連結会計年度末比389百万円減少し71,432百万円となりました。これは主として、建設仮勘定の増加545百万円等があった一方で、機械装置及び運搬具の減少458百万円、建物及び構築物の減少172百万円等があったことによるものであります。
ⅲ)負債
負債は、前連結会計年度末比6,908百万円減少し35,073百万円となりました。これは主として、支払手形及び買掛金の減少1,105百万円、借入金の減少1,814百万円、未払法人税等の減少2,079百万円等があったことによるものであります。
ⅳ)純資産
純資産は、前連結会計年度末比417百万円増加し90,288百万円となりました。これは主として、親会社株主に帰属する四半期純利益1,929百万円、剰余金の配当1,602百万円等があったことによるものであります。
(2)事業上及び財務上の対処すべき課題
当第1四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
(3)研究開発活動
当第1四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は294百万円であります。
なお、当第1四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
(4)経営成績に重要な影響を与える要因
当社グループは、主力の砂糖事業において、原料となる粗糖が相場商品であること、また製品価格も競争や市場環境等により変動する場合があり、当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。このような事業環境下、当社では適切な原料糖調達と適正販売価格帯の維持に努めてまいりました。
(5)資本の財源及び資金の流動性についての分析
当社グループの運転資金需要のうち主なものは、原料糖の購入費用のほか、製造費、販売費及び一般管理費等の営業費用であります。投資を目的とした資金需要は、設備投資等によるものであります。
短期運転資金は自己資金及び金融機関からの短期借入を基本としており、設備投資や長期運転資金の調達につきましては、社債及び金融機関からの長期借入を基本としております。
なお、当第1四半期連結会計期間末における借入金及びリース債務を含む有利子負債の残高は15,097百万円となっております。