有価証券報告書-第57期(平成25年4月1日-平成26年3月31日)

【提出】
2014/06/24 13:12
【資料】
PDFをみる
【項目】
90項目

財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析

(1)財政状態の分析
(流動資産)
当事業年度末の流動資産におきましては、前事業年度末に比べ639百万円増加し、18,050百万円となりました。
これは現金及び預金が232百万円減少するなどの減少要因があったものの、売掛金が219百万円、たな卸資産が原料価格の高騰や円安などにより711百万円増加したこと等によるものであります。
(固定資産)
当事業年度末の固定資産におきましては、前事業年度末に比べ174百万円減少し、6,394百万円となりました。
これは投資その他の資産が時価の変動などにより55百万円増加、ごま油関連設備など327百万円設備投資を行ったこと等により増加したものの、547百万円の減価償却を行ったこと、9百万円除却及び売却を行ったこと等により全体で減少したものであります。
以上の結果、当事業年度末の総資産は、前事業年度末に比べ465百万円増加し、24,445百万円となりました。
(流動負債)
当事業年度末の流動負債におきましては、前事業年度末に比べ36百万円減少し、3,788百万円となりました。
これは買掛金が原料価格の高騰や円安などにより、528百万円増加するなどの増加要因があったものの、未払金が285百万円減少、未払法人税等が206百万円減少、その他流動負債が50百万円減少したこと等によるものであります。
(固定負債)
当事業年度末の固定負債におきましては、前事業年度末に比べ9百万円減少し、811百万円となりました。
これは主に退職給付引当金が9百万円減少したこと等によるものであります。
以上の結果、当事業年度末の負債合計は、前事業年度末に比べ45百万円減少し、4,599百万円となりました。
(純資産)
純資産におきましては、前事業年度末に比べ511百万円増加し、19,845百万円となりました。
これは当期純利益が1,151百万円あり、剰余金の配当を704百万円行ったため、利益剰余金が446百万円増加したこと等によるものであります。
(2)経営成績の分析
(売上高)
ごま油事業におきましては、昨年原料価格の高騰や円安によるコストアップに対して製品値上げを打ち出しました。その結果、販売数量(脱脂ごま含む)は前期比1.6%減少、売上高は前期比0.0%増加し、17,655百万円となりました。
食品ごま事業におきましては、ごま油同様原料価格の高騰や円安によるコストアップに対して加工メーカー等との取引拡大等を図りました。その結果、販売数量は前期比7.0%増加、売上高は前期比11.6%増加し、4,231百万円となりました。
以上の結果、全体の売上高は、前事業年度に比べ2.1%増加し、21,890百万円となりました。
(売上原価)
売上原価におきましては、既存設備の償却が進んだことなどによる製造経費の減少要因はあったものの、原料価格の高騰や円安によるコストアップにより材料費が増加したこと等から、売上原価は前期比19.1%増加し、14,408百万円となりました。
(売上総利益)
売上総利益におきましては、前事業年度に比べ1,858百万円減少し7,481百万円となり、売上高総利益率は前事業年度に比べ9.4ポイント減少し、34.2%となりました。
(販売費及び一般管理費)
販売費及び一般管理費におきましては、前期に実施していたテレビコマーシャルや現金プレゼントキャンペーンの抑制をはじめ、徹底したコスト削減を図ったことにより、前事業年度に比べ1,246百万円減少し、5,817百万円となりました。
(営業利益)
売上総利益から販売費及び一般管理費を控除した営業利益におきましては、前事業年度に比べ612百万円減少し1,664百万円となり、売上高営業利益率は3.0ポイント減少し、7.6%となりました。
(営業外収益・費用)
営業外損益におきましては、主な営業外収益項目である為替差益から同じく営業外費用項目である為替差損を差し引いた純額が、前事業年度に比べ8百万円増加し226百万円となり、営業外収益から営業外費用を差し引いた純額は、前事業年度に比べ45百万円増加し、306百万円の利益となりました。
(経常利益)
営業利益に営業外収益・費用を加減算した経常利益は1,971百万円となり、売上高経常利益率は前事業年度に比べ2.8ポイント減少し、9.0%となりました。
(特別利益・損失)
特別損益におきましては、固定資産売却益が前事業年度に比べ7百万円減少したこと、固定資産除売却損が前事業年度に比べ1百万円増加したこと、前事業年度は土地の減損損失を61百万円計上していたこと等から、特別損失から特別利益を差し引いた純額は、前事業年度に比べ55百万円減少し、17百万円の損失となりました。
(税引前当期純利益)
経常利益から特別利益・損失を加減算した税引前当期純利益は、前事業年度に比べ511百万円減少し、1,954百万円となりました。
(当期純利益)
法人税、住民税及び事業税と法人税等調整額の合計が802百万円となった結果、当期純利益は前事業年度に比べ394百万円減少し1,151百万円となり、売上高当期純利益率は前事業年度に比べ2.0ポイント減少し、5.3%となりました。
なお、1株当たりの当期純利益は122円52銭、自己資本当期純利益率は5.9%、総資産経常利益率は8.1%となりました。
(3)キャッシュ・フローの状況
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動によるキャッシュ・フローにおきましては、たな卸資産が715百万円増加、未払金が326百万円減少、売上債権が217百万円増加、法人税等の支払が941百万円あるなどの減少要因があったものの、税引前当期純利益が1,954百万円あり、仕入債務が528百万円増加、減価償却を548百万円行うなどの増加要因により、775百万円資金が増加したものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動によるキャッシュ・フローにおきましては、ごま油関連設備工事の支払を始めとした有形固定資産の取得による支出が283百万円あったこと等により、302百万円資金が減少したものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動によるキャッシュ・フローにおきましては、配当金の支払い等により704百万円資金が減少したものであります。
以上の結果、当事業年度末における資金の残高は、前事業年度末に比べ232百万円減少し、7,912百万円となりました。