四半期報告書-第75期第3四半期(令和3年10月1日-令和3年12月31日)
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
なお、「収益認識に関する会計基準」(企業会計基準第29号 2020年3月31日)等を第1四半期連結会計期間の期首から適用しており、当第3四半期連結累計期間の売上高は143億31百万円、売上原価は143億29百万円減少し、営業利益、経常利益及び税金等調整前四半期純利益はそれぞれ1百万円減少しております。詳細は、「第4 経理の状況 1 四半期連結財務諸表 注記事項(会計方針の変更)」に記載のとおりであります。
(1)財政状態及び経営成績の状況
① 経営成績に関する説明
当第3四半期連結累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルスのワクチン接種が進んだことなどから新規感染者数が大幅に減少し、景気に持ち直しの動きがみられましたが、感染力の強い新たな変異ウイルスの発生など、依然として先行きは不透明な状況が続いております。
飼料業界におきましては、主原料のとうもろこし価格が、中国の旺盛な需要やエタノール需要の回復などから期初に急上昇しました。米国産とうもろこしの生産量上方修正や良好な天気予測等で夏場にいったん値を下げたものの、エタノール生産量の増加や小麦・大豆価格の上昇などにより、秋口から上昇に転じております。このような状況を反映して、飼料メーカー各社は、上期に2度値上げした配合飼料価格を10月に値下げしましたが、値下げ後の穀物価格の上昇や円安基調で推移した為替相場により、上期と比較して第3四半期の原料ポジションは悪化しました。また、前期11月に発生して急速に拡大した鳥インフルエンザは収束したものの、飼料需要はすぐには戻らず、採卵鶏用飼料の流通量が減少するなど厳しい事業環境は続いております。
このような状況のなか、当社は成長市場でのシェア拡大や高度な提案を実施する畜種別販売戦略、お客様の利益に貢献する差別化飼料の販売を行い、業績の向上に努めてまいりました。また、伊藤忠商事株式会社及び伊藤忠飼料株式会社との間の資本提携解消及び業務提携変更を行い、8月に当社と伊藤忠飼料株式会社の共同出資によるみらい飼料株式会社が保有する4工場のうち、3工場を会社分割により分離しました。提携変更の理由は、スピード感に優れる自社一貫生産体制のメリットを最大限に活かしてお客様に貢献し、さらなる成長を目指すためであります。
その結果、当第3四半期連結累計期間の業績は、売上高1,448億90百万円(前年同四半期比7.7%増)、営業利益37億66百万円(前年同四半期比9.4%減)、経常利益41億7百万円(前年同四半期比7.7%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益29億75百万円(前年同四半期比3.8%増)となりました。
売上高は、連結子会社を前期9月に事業譲渡、当期8月に一部の事業を会社分割により分離したことや収益認識会計基準適用による減少要因があったものの、主力の飼料事業が前年同四半期を上回ったことなどにより、7.7%の増収となりました。営業利益は、売上総利益率の低下や販売費及び一般管理費の増加などにより9.4%の減益となりました。親会社株主に帰属する四半期純利益は、前期に特別損失に計上した事業譲渡損がなくなったことなどにより、3.8%の増益となりました。
セグメント別の業績は、次のとおりであります。
なお、第1四半期連結会計期間より、報告セグメントの区分を変更しており、以下の前年同期比較については、前年同期の数値を変更後のセグメント区分に組み替えた数値で比較しております。詳細は、「第4 経理の状況 1 四半期連結財務諸表 注記事項(セグメント情報等」に記載のとおりであります。
(飼料)
売上高は、8月に連結子会社のみらい飼料株式会社の3工場を分離したものの、平均販売価格が前年同四半期を大幅に上回ったため、前年同四半期比20.5%増の1,363億63百万円となりました。セグメント利益は、前年同四半期比10.8%減の38億75百万円となりましたが、減益の主な要因は以下の通りであります。
畜産飼料の販売量は、鳥インフルエンザの影響が残り採卵鶏用飼料が減少したものの、成長市場である北海道やブロイラー用飼料、養牛用飼料の拡販で吸収し、若干増加しました。販売量増加に加え、前年同期と比較して原料ポジションが改善したものの、販売費及び一般管理費の大幅な増加や前期に計上した補助金収入がなくなったことなどにより、畜産飼料は減益となりました。また、水産飼料は販売量減少に加え、原料高騰による利益率低下などにより減益となりました。
(その他)
売上高は、前年同四半期比60.2%減の85億27百万円となりました。減収の主な要因は、収益認識会計基準適用による減少、前期9月に連結子会社の株式会社スマックを事業譲渡したことであります。セグメント利益は前年同四半期比8.1%減の5億94百万円となりました。減益の主な要因は、特殊卵、畜産物、有機入り配合肥料の各事業は、販売量を伸ばし増益となった一方で、畜産用機器事業は前期に販売した大型案件の反動により販売台数が減少し、減益となったためであります。
② 財政状態に関する説明
(資産)
当第3四半期連結会計期間末における総資産は、前連結会計年度末に比べ28億62百万円増加の907億94百万円となりました。主な増減は、受取手形及び売掛金の増加118億55百万円、原材料及び貯蔵品の増加16億76百万円、現金及び預金の減少91億31百万円、有形固定資産の減少19億77百万円であります。
(負債)
当第3四半期連結会計期間末における負債は、前連結会計年度末に比べ14億38百万円増加の290億99百万円となりました。主な増減は、買掛金の増加50億51百万円、短期借入金(1年内返済予定の長期借入金含む)の減少10億70百万円、長期借入金の減少21億円であります。
(純資産)
当第3四半期連結会計期間末における純資産は、前連結会計年度末に比べ14億23百万円増加の616億95百万円となりました。主な増減は、利益剰余金の増加20億74百万円、非支配株主持分の減少4億42百万円であります。総資産の増加率が純資産の増加率を上回った結果、自己資本比率は前連結会計年度末に比べ0.1ポイント低下の67.7%となりました。
(2)研究開発活動
当第3四半期連結累計期間の研究開発費の総額は5億55百万円であります。
なお、当第3四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
なお、「収益認識に関する会計基準」(企業会計基準第29号 2020年3月31日)等を第1四半期連結会計期間の期首から適用しており、当第3四半期連結累計期間の売上高は143億31百万円、売上原価は143億29百万円減少し、営業利益、経常利益及び税金等調整前四半期純利益はそれぞれ1百万円減少しております。詳細は、「第4 経理の状況 1 四半期連結財務諸表 注記事項(会計方針の変更)」に記載のとおりであります。
(1)財政状態及び経営成績の状況
① 経営成績に関する説明
当第3四半期連結累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルスのワクチン接種が進んだことなどから新規感染者数が大幅に減少し、景気に持ち直しの動きがみられましたが、感染力の強い新たな変異ウイルスの発生など、依然として先行きは不透明な状況が続いております。
飼料業界におきましては、主原料のとうもろこし価格が、中国の旺盛な需要やエタノール需要の回復などから期初に急上昇しました。米国産とうもろこしの生産量上方修正や良好な天気予測等で夏場にいったん値を下げたものの、エタノール生産量の増加や小麦・大豆価格の上昇などにより、秋口から上昇に転じております。このような状況を反映して、飼料メーカー各社は、上期に2度値上げした配合飼料価格を10月に値下げしましたが、値下げ後の穀物価格の上昇や円安基調で推移した為替相場により、上期と比較して第3四半期の原料ポジションは悪化しました。また、前期11月に発生して急速に拡大した鳥インフルエンザは収束したものの、飼料需要はすぐには戻らず、採卵鶏用飼料の流通量が減少するなど厳しい事業環境は続いております。
このような状況のなか、当社は成長市場でのシェア拡大や高度な提案を実施する畜種別販売戦略、お客様の利益に貢献する差別化飼料の販売を行い、業績の向上に努めてまいりました。また、伊藤忠商事株式会社及び伊藤忠飼料株式会社との間の資本提携解消及び業務提携変更を行い、8月に当社と伊藤忠飼料株式会社の共同出資によるみらい飼料株式会社が保有する4工場のうち、3工場を会社分割により分離しました。提携変更の理由は、スピード感に優れる自社一貫生産体制のメリットを最大限に活かしてお客様に貢献し、さらなる成長を目指すためであります。
その結果、当第3四半期連結累計期間の業績は、売上高1,448億90百万円(前年同四半期比7.7%増)、営業利益37億66百万円(前年同四半期比9.4%減)、経常利益41億7百万円(前年同四半期比7.7%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益29億75百万円(前年同四半期比3.8%増)となりました。
売上高は、連結子会社を前期9月に事業譲渡、当期8月に一部の事業を会社分割により分離したことや収益認識会計基準適用による減少要因があったものの、主力の飼料事業が前年同四半期を上回ったことなどにより、7.7%の増収となりました。営業利益は、売上総利益率の低下や販売費及び一般管理費の増加などにより9.4%の減益となりました。親会社株主に帰属する四半期純利益は、前期に特別損失に計上した事業譲渡損がなくなったことなどにより、3.8%の増益となりました。
セグメント別の業績は、次のとおりであります。
なお、第1四半期連結会計期間より、報告セグメントの区分を変更しており、以下の前年同期比較については、前年同期の数値を変更後のセグメント区分に組み替えた数値で比較しております。詳細は、「第4 経理の状況 1 四半期連結財務諸表 注記事項(セグメント情報等」に記載のとおりであります。
(飼料)
売上高は、8月に連結子会社のみらい飼料株式会社の3工場を分離したものの、平均販売価格が前年同四半期を大幅に上回ったため、前年同四半期比20.5%増の1,363億63百万円となりました。セグメント利益は、前年同四半期比10.8%減の38億75百万円となりましたが、減益の主な要因は以下の通りであります。
畜産飼料の販売量は、鳥インフルエンザの影響が残り採卵鶏用飼料が減少したものの、成長市場である北海道やブロイラー用飼料、養牛用飼料の拡販で吸収し、若干増加しました。販売量増加に加え、前年同期と比較して原料ポジションが改善したものの、販売費及び一般管理費の大幅な増加や前期に計上した補助金収入がなくなったことなどにより、畜産飼料は減益となりました。また、水産飼料は販売量減少に加え、原料高騰による利益率低下などにより減益となりました。
(その他)
売上高は、前年同四半期比60.2%減の85億27百万円となりました。減収の主な要因は、収益認識会計基準適用による減少、前期9月に連結子会社の株式会社スマックを事業譲渡したことであります。セグメント利益は前年同四半期比8.1%減の5億94百万円となりました。減益の主な要因は、特殊卵、畜産物、有機入り配合肥料の各事業は、販売量を伸ばし増益となった一方で、畜産用機器事業は前期に販売した大型案件の反動により販売台数が減少し、減益となったためであります。
② 財政状態に関する説明
(資産)
当第3四半期連結会計期間末における総資産は、前連結会計年度末に比べ28億62百万円増加の907億94百万円となりました。主な増減は、受取手形及び売掛金の増加118億55百万円、原材料及び貯蔵品の増加16億76百万円、現金及び預金の減少91億31百万円、有形固定資産の減少19億77百万円であります。
(負債)
当第3四半期連結会計期間末における負債は、前連結会計年度末に比べ14億38百万円増加の290億99百万円となりました。主な増減は、買掛金の増加50億51百万円、短期借入金(1年内返済予定の長期借入金含む)の減少10億70百万円、長期借入金の減少21億円であります。
(純資産)
当第3四半期連結会計期間末における純資産は、前連結会計年度末に比べ14億23百万円増加の616億95百万円となりました。主な増減は、利益剰余金の増加20億74百万円、非支配株主持分の減少4億42百万円であります。総資産の増加率が純資産の増加率を上回った結果、自己資本比率は前連結会計年度末に比べ0.1ポイント低下の67.7%となりました。
(2)研究開発活動
当第3四半期連結累計期間の研究開発費の総額は5億55百万円であります。
なお、当第3四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。