四半期報告書-第39期第3四半期(平成26年9月1日-平成26年11月30日)

【提出】
2015/01/14 9:19
【資料】
PDFをみる
【項目】
24項目

財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析

(1)経営成績の分析
当第3四半期連結累計期間におけるわが国経済は、日銀による金融緩和などの各種政策による円安や株高により、景気回復への期待が高まっておりますが、新興国における経済成長の減速や、円安による原材料価格の上昇、消費税増税後の個人消費落ち込みなど、依然として厳しい状況が続いております。
食品業界においては、消費者の安全・安心への意識の高まりや低価格志向が続いており、フードディフェンスを含めた食の安全・安心への取り組み強化、円安による原材料価格高騰への対応などが求められておりますが、食の安全管理の徹底や食品原材料の安定確保以外にも、価格競争の激化、少子高齢化への対応など多くの課題があります。
このような状況のもと、当社グループは、全国の製造・販売拠点を活用した営業活動、CMなどの広告宣伝活動及び売場提案などの販売促進活動を積極的に実施し、既存得意先への拡販や新規取引先の開拓を行いました。製品開発面では、ホタテエキスのうま味がきいた「ご飯がススム ホタテでデカうまキムチ」、㈱くらこんの塩こんぶを使用した「ご飯がススム 塩こんぶ入りしば漬」及び㈱にんべんと共同開発したオリジナルの鰹だしを使用した浅漬シリーズなどを開発し、販売を行いました。また、主力商品の「ご飯がススムキムチ」及び「ご飯がススムキムチ辛口」を10月から妖怪ウォッチのキャラクターを配したパッケージに変更し販売いたしました。その他、食品メーカーと当社ブランドのコラボレーションについては、㈱湖池屋のスコーンなどで実施いたしました。
売上高につきましては、「ご飯がススムキムチ」などのキムチ製品や惣菜製品が好調に推移いたしました。利益面については、第2四半期においては長雨や日照不足による胡瓜などの原料野菜の仕入価格高騰がありましたが、第3四半期は原料野菜の仕入価格が安定しました。また、子会社である㈱ピックルスコーポレーション札幌においては許容量を超える生産により収益性が低下しましたが、その後業務見直し等を行い収益性が改善しております。なお、同社は6月に新工場が完成し移転いたしました。これにより、旧工場は固定資産の減損損失132百万円を特別損失に計上することとなりました。
以上の結果、当第3四半期連結累計期間における売上高は20,440百万円(前年同四半期比3.8%増)、営業利益は890百万円(同29.2%増)、経常利益は933百万円(同18.5%増)、四半期純利益は392百万円(同19.2%減)となりました。
(2)財政状態の分析
当第3四半期連結会計期間末の総資産は、前連結会計年度末に比べて1,482百万円増加し、15,886百万円となりました。これは主に現金及び預金、受取手形及び売掛金、有形固定資産の増加によるものであります。
負債については、前連結会計年度末に比べて1,375百万円増加し、8,439百万円となりました。これは主に支払手形及び買掛金、短期借入金、及び長期借入金の増加によるものであります。
純資産は前連結会計年度末に比べて106百万円増加し、7,446百万円となりました。
(3)事業上及び財務上の対処すべき課題
当第3四半期連結累計期間において、当連結会社の事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
(4)研究開発活動
当第3四半期連結累計期間の研究開発費は141百万円であります。
(5)主要な設備
前連結会計年度末に計画中であった設備計画のうち、当第3四半期連結累計期間に完了したものは、次のとおりであります。
会社名
事業所名
所在地事業の
種類
設備の
内容
投資金額
(千円)
資金調達方法完了年月完成後の増加能力
㈱ピックルスコーポレーション札幌
札幌新工場
北海道
札幌市
白石区
浅漬製造生産設備798,017自己資金及び借入金平成26.6(注)2

(注)1 金額には消費税等を含めておりません。
2 完成後の増加能力は50,000パック/日であります。
3 ㈱ピックルスコーポレーション札幌の札幌新工場の主要な設備は提出会社から貸借しております。