四半期報告書-第42期第3四半期(平成29年9月1日-平成29年11月30日)

【提出】
2018/01/12 11:34
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【項目】
27項目

財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析

(1)経営成績の分析
当第3四半期連結累計期間におけるわが国経済は、企業業績の改善がみられ、雇用環境も堅調に推移するなど、全体として緩やかな回復基調が続いております。しかしながら、世界情勢の不確実性や、東アジアでの地政学的リスクの高まり等により先行きは不透明な状況であり、さらに個人消費も節約志向から伸び悩む状況で推移いたしました。
食品業界におきましては、少子高齢化の影響等から市場規模の大きな成長は見込めないなか、消費者の安全・安心への関心が高い状況であり、さらに低価格志向が続いております。そのため、フードディフェンス等による安全・安心への取り組みや、原料価格の高騰、企業間競争への対応等が求められております。
このような状況のもと、当社グループは、全国の製造・販売拠点を活用した営業活動、広告宣伝活動及び売り場提案等の販売促進活動を積極的に実施し、既存得意先への拡販や新規取引先の開拓を行いました。販売促進活動の一環として、「もっと!ご飯がススム 日本の美味しい本格食材プレゼントキャンペーン」と題し、ご飯がススムシリーズを対象にキャンペーンを実施しております。
製品開発面では、当社独自の乳酸菌を使用した「香りほのか ゆず大根」や、液切りの手間のかからない製品として「おかず松前白菜」・「おかずピリ辛大根」等の新商品の開発や、「ご飯がススム 松前キムチ」等の既存商品のリニューアル等も行い、販売しております。
売上高は、キムチ製品などが好調に推移したことにより増収となりました。利益については、第1四半期は原料高騰の影響がありましたが、第2四半期以降は、原料が比較的安定した価格で調達できたことから、営業利益、経常利益ともに増益となりました。
以上の結果、当第3四半期連結累計期間における売上高は28,136百万円(前年同期比2.7%増)、営業利益は1,096百万円(前年同期比65.0%増)、経常利益は1,174百万円(前年同期比61.5%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は776百万円(前年同期比59.9%増)となりました。
(2)財政状態の分析
当第3四半期連結会計期間末の総資産は、前連結会計年度末に比べて1,962百万円増加し、20,486百万円となりました。これは主に現金及び預金が1,392百万円、受取手形及び売掛金が232百万円及び建設仮勘定が346百万円それぞれ増加したことによるものであります。
負債については、前連結会計年度末に比べて239百万円増加し、9,455百万円となりました。これは主に支払手形及び買掛金が314百万円、流動負債のその他が592百万円それぞれ増加したことと、短期借入金が100百万円、1年内返済予定の長期借入金が365百万円及び長期借入金が101百万円それぞれ減少したことによるものであります。
純資産は前連結会計年度末に比べて1,723百万円増加し、11,031百万円となりました。これは主に資本剰余金が652百万円、利益剰余金が647百万円それぞれ増加したことと、自己株式が411百万円減少したことによるものであります。
(3)事業上及び財務上の対処すべき課題
当第3四半期連結累計期間において、当連結会社の事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
(4)研究開発活動
当第3四半期連結累計期間の研究開発費は224百万円であります。
(5)主要な設備
前連結会計年度末において計画中であった主要な設備の新設、休止、大規模改修、除却、売却等について、当第3四半期連結累計期間に著しい変更があったものは、次のとおりであります。
事業所名所在地設備の内容投資予定金額(百万円)資金調達方法着手及び完了予定完成後の増加能力
総額既支払額着手完了
佐賀工場佐賀県
三養基郡
みやき町
生産設備
(建屋、生産機械)
1,400125自己資金及び自己株式処分資金平成29年
3月
平成30年
3月
日産5万パック
千葉工場千葉県
八街市
生産設備
(増床)
370204自己資金及び自己株式処分資金平成28年
12月
平成30年
3月
日産2万パック増加
宮城ファクトリー宮城県
加美郡
加美町
生産設備
(増床、排水処理施設)
41014自己資金及び自己株式処分資金平成29年
3月
平成30年
9月
日産2万パック増加
中京工場愛知県
瀬戸市
生産設備
(増床)
410-自己資金及び自己株式処分資金平成29年
3月
平成31年
3月
日産2万パック増加
福島工場福島県
本宮市
生産設備
(増床)
500自己資金及び自己株式処分資金平成29年
3月
平成30年
4月
保管スペース拡大
湘南ファクトリー神奈川県
平塚市
生産設備
(排水処理施設)
35-自己資金及び自己株式処分資金平成29年
4月
平成30年
4月
50t/日処理能力増加

(注)1 上記金額には、消費税等は含まれておりません。
2 関西地区の新工場建設計画は会社取得による方法により、平成30年2月期に向け引き続き進行中でありま
す。
3 大宮ファクトリーにおける生産設備(設備改修)に関する設備投資(投資金額15百万円)については、平成
29年5月に完了しております。
4 前連結会計年度末から以下のとおり変更しております。
佐賀工場 投資予定金額 総額 1,400百万円 既支払額 125百万円
完了予定 平成30年3月
千葉工場 投資予定金額 総額 370百万円 既支払額 204百万円
宮城ファクトリー 投資予定金額 総額 410百万円 既支払額 14百万円 完了予定 平成30年9月
中京工場 投資予定金額 総額 410百万円 完了予定 平成31年3月
福島工場 投資予定金額 既支払額 0百万円
5 九州工場は佐賀工場に名称を変更しております。