有価証券報告書-第159期(平成28年4月1日-平成29年3月31日)

【提出】
2017/06/28 14:06
【資料】
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【項目】
126項目

財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析

(1)財政状態の分析
当連結会計年度末の総資産は、前年度末比62億円(1.4%)増の4,508億円となりました。これは主として現金及び預金が増加したことによります。
当連結会計年度末の負債は、前年度末比46億円(1.6%)減の2,799億円となりました。これは主として長期借入金が減少したことによります。
当連結会計年度末の純資産は、利益剰余金や退職給付に係る調整累計額が増加したことなどから、前年度末比108億円(6.8%)増の1,709億円となりました。
また、財政状態に関する各種指標(連結ベース)は以下のとおりであります。
回次第155期第156期第157期第158期第159期
決算年月平成25年3月平成26年3月平成27年3月平成28年3月平成29年3月
自己資本比率(%)30.831.233.935.337.2
時価ベースの自己資本比率(%)31.831.530.933.738.0
キャッシュ・フロー対
有利子負債比率
(年)5.37.18.85.16.3
インタレスト・カバレッジ・レシオ(倍)16.013.311.319.419.3
有利子負債自己資本比率
(D/Eレシオ)
(倍)1.161.201.121.051.01

自己資本比率:非支配株主持分を含まない期末純資産/期末総資産
時価ベースの自己資本比率:株式時価総額[期末株価終値×自己株式控除後の期末発行済株式数]/期末総資産
キャッシュ・フロー対有利子負債比率:期末有利子負債/営業キャッシュ・フロー
インタレスト・カバレッジ・レシオ:営業キャッシュ・フロー/利息の支払額
有利子負債自己資本比率:期末有利子負債/非支配株主持分を含まない期末純資産
なお、キャッシュ・フローの状況は、「第2 事業の状況 1 業績等の概要」に記載のとおりであります。
(2)経営成績の分析
①売上高
当連結会計年度の売上高は、前連結会計年度比183億円(5.3%)減の3,295億円となりました。この売上高の減少は、主として、原燃料費低下に伴う売価の値下げによるものであります。
セグメント別の売上高の状況は、「第2 事業の状況 1 業績等の概要」に記載のとおりであります。
②売上総利益
当連結会計年度の売上総利益は、前連結会計年度比1億円(0.2%)減の795億円となりました。この売上総利益の減少は、アクリル繊維の販売量が減少したことなどによるものであります。
③販売費及び一般管理費
当連結会計年度の販売費及び一般管理費は、前連結会計年度比4億円(0.6%)減の562億円となりました。この販売費及び一般管理費の減少は、運送・保管費などが減少したことによるものであります。
④営業利益
上述のとおり、売上総利益は減少したものの、販売費及び一般管理費も減少した結果、当連結会計年度の営業利益は、前連結会計年度比2億円(0.9%)増の233億円となりました。
セグメント別の営業利益の状況は、「第2 事業の状況 1 業績等の概要」に記載のとおりであります。
⑤営業外収益(費用)
当連結会計年度の営業外収益(費用)は、為替差損が増加したものの、持分法による投資利益の改善や支払利息が減少したことなどにより、前連結会計年度の27億円の費用(純額)から0億円改善し、27億円の費用(純額)となりました。
⑥特別利益・損失
当連結会計年度の特別利益は5億円、特別損失は72億円となりました。
特別利益は、固定資産売却益3億円および投資有価証券売却益2億円であります。
特別損失の主なものは、保有固定資産を除却したことなどによる固定資産処分損23億円、連結子会社の事業規模縮小などに伴う減損損失20億円、ブラジルにおける繊維事業の休止などに伴う構造改善関係費11億円および在外子会社清算に伴う為替換算調整勘定取崩損11億円であります。
⑦親会社株主に帰属する当期純利益
当連結会計年度の親会社株主に帰属する当期純利益は、前連結会計年度比7億円(6.9%)減の94億円となりました。また、1株当たり当期純利益は、前連結会計年度の11.43円から、当連結会計年度は10.64円となりました。