有価証券報告書-第71期(平成30年3月1日-平成31年2月28日)
(1) 経営成績等の状況の概要
当連結会計年度における当社グループ(当社、連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。
①財政状態及び経営成績の状況
当連結会計年度におけるわが国経済環境は、好調に推移する輸出関連企業の収益改善傾向がけん引し、設備投資の増加や堅調な雇用環境が続き、景気は緩やかながらも回復基調を維持いたしました。一方で、米国や欧州連合諸国の政治・経済動向、アジア経済の不確実性や地政学リスクが国内景気に与える影響も懸念され、景気の先行きは不透明な状況のまま推移いたしました。
当社グループが属するアパレル業界におきましては、都市部を中心としたインバウンド需要を背景に一部の高額商品や化粧品など生活関連商品の販売が好調に推移したものの、7月から9月にかけての猛暑や集中豪雨、台風、地震などの自然災害、また10月以降の暖冬などの影響により季節商品の販売が振るわず、衣料消費全般では通年で盛り上がりを欠き、総じて厳しい状況が続きました。
このような状況のもと、当社グループは中期経営計画「NL2020」に掲げた目標達成に向けて、商品企画・製造・販売にわたり市場競争力を高める各施策実行や不採算取引の中止などにより収益性改善に取り組むとともに、直営小売事業においては、既存店舗の損益向上策とともに積極的な新規出店を進めてまいりました。
この結果、当連結会計年度の財政状態及び経営成績は以下のとおりとなりました。
a.財政状態
当連結会計年度末の資産合計は、前連結会計年度末に比べ24億8百万円減少し、66億85百万円となりました。
当連結会計年度末の負債合計は、前連結会計年度末に比べ13億91百万円減少し、22億73百万円となりました。
当連結会計年度末の純資産合計は、前連結会計年度末に比べ10億17百万円減少し、44億11百万円となりました。
b.経営成績
消費者の節約志向や買い控え傾向は依然根強く、個人消費に力強さを欠く状況の中、当連結会計年度の経営成績は、売上高は93億76百万円(前年同期比5.2%減)となり、損益面におきましても、売上高の減少に伴い、営業損失は3億86百万円(前年同期は1億12百万円の利益)、経常損失は3億79百万円(前年同期は1億35百万円の利益)となりました。また、特別利益として大阪府大阪市の土地及び建物の売却益を計上、特別損失として事業所設備等の共用資産の減損損失を計上、また、今後の経営環境を勘案し繰延税金資産の回収可能性を検討した結果、その全額を取り崩し法人税等調整額に計上したことから、親会社株主に帰属する当期純損失は9億50百万円(前年同期は1億32百万円の利益)となりました。
セグメント別の経営成績の概要は次のとおりであります。
<卸売事業>卸売事業におきましては、専門店・百貨店販路別の商品品揃え強化、店頭重視の販売促進など売上確保策に加えて、お得意先・売場単位の採算性を重視してコスト抑制に努めたものの、当社の主たるターゲット層を中心に消費者の買い控え傾向に加えて、相次ぐ自然災害の発生や暖冬傾向などから、卸売事業の売上高は62億26百万円(前年同期比10.4%減)にとどまり、営業損失は2億72百万円(前年同期は1億14百万円の利益)となりました。
<小売事業>当社が運営するカナダ直輸入レザー服飾品の「m0851」、当社100%子会社である株式会社ベルラピカが運営するミセス向け婦人服・婦人雑貨を取り扱う「BELL MILAN(ベルミラン)」、セレクトショップ「LAGLAIA(ラグライア)」や、服飾雑貨のセレクトショップ「Scrap Book(スクラップブック)」を含めて、ブランド毎の顧客ターゲット層に向けた店頭及びモバイル販促の実行により知名度アップ、新規顧客開拓に注力し、直営ビジネスの拡大を図ってまいりました。
その結果、小売事業の売上高は31億35百万円(前年同期比6.9%増)となりましたが、卸売事業と同様にプロパー販売時期の売上伸び悩みや新規店舗のイニシャルコスト負担などの影響から、営業損失は77百万円(前年同期は34百万円の利益)となりました。
なお、当連結会計年度中に、直営店8店を新規出店、不採算店舗の閉鎖は2店で、当社グループの同年度末の店舗数は合計で58店舗となりました。
②キャッシュ・フローの状況
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度における営業活動によるキャッシュ・フローは、減損損失9億40百万円、減価償却費1億20百万円の非資金費用の発生がありましたが、税金等調整前当期純損失9億23百万円、固定資産売却益4億18百万円などにより5億16百万円の支出(前年同期は76百万円の収入)となりました。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度における投資活動によるキャッシュ・フローは、有形固定資産の取得による支出3億15百万円、投資有価証券の取得による支出1億43百万円などがありましたが、有形固定資産(大阪府大阪市の土地及び建物)の売却による収入29億70百万円などにより、24億46百万円の収入(前年同期は17百万円の支出)となりました。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度における財務活動によるキャッシュ・フローは、長期借入れの実行8億円がありましたが、長期借入金の返済15億13百万円、短期借入金の減少5億80百万円などにより、13億35百万円の支出(前年同期は54百万円の支出)となりました。
この結果、現金及び現金同等物の当連結会計年度末残高は、前連結会計年度末に比べて5億94百万円増加して、14億46百万円となりました。
③生産、受注及び販売の実績
a.生産実績
当連結会計年度における生産実績を取扱製品別に示すと、次のとおりであります。
(注)1 金額は製造原価であります。
2 上記金額には消費税等は含まれておりません。
3 生産実績については、「卸売事業」と「小売事業」の2つのセグメント別の把握が困難であるため、取扱製品別で開示しております。
b.受注実績
当社グループは原則として受注生産は行っておりません。
c.販売実績
当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
(注)1 「その他」の区分は、ラピーヌ夢ファーム株式会社にかかるものであります。
2 主な相手先別の販売実績及び総販売実績に対する割合は次のとおりであります。
3 上記金額には消費税等は含まれておりません。
(2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。
①重要な会計方針及び見積り
当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に準拠して財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況を適正に表示しております。
当社グループが連結財務諸表の作成に際して採用している重要な会計方針は、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 注記事項 連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項」に記載しております。
②当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容
a.経営成績等
1) 財政状態
(資産合計)
当連結会計年度末における資産合計は、前連結会計年度末に比べ24億8百万円減少し、66億85百万円(前連結会計年度末は90億93百万円)となりました。
流動資産は、前連結会計年度末に比べ6億33百万円増加の45億90百万円(前連結会計年度末は39億57百万円)となりました。これは主に、大阪府大阪市の土地及び建物の売却により、現金及び預金が5億94百万円増加したことによるものであります。
固定資産は、前連結会計年度末に比べ30億41百万円減少の20億94百万円(前連結会計年度末は51億36百万円)となりました。これは主に、大阪府大阪市の土地及び建物の売却により土地が22億39百万円、建物及び構築物が3億6百万円減少、また、事業所設備等の共用資産の減損損失計上により建物及び構築物が7億58百万円減少したことによるものであります。
(負債合計)
当連結会計年度末の負債合計は、前連結会計年度末に比べ13億91百万円減少し、22億73百万円(前連結会計年度末は36億65百万円)となりました。
流動負債は、前連結会計年度末に比べ8億21百万円減少し、16億45百万円(前連結会計年度末は24億66百万円)となり、固定負債は、前連結会計年度末に比べ5億69百万円減少し、6億28百万円(前連結会計年度末は11億98百万円)となりました。これらは主に、大阪府大阪市の土地及び建物の売却資金を原資とした借入金返済により、長期・短期借入金が合わせて12億93百万円減少したことによるものです。
(純資産合計)
当連結会計年度末の純資産合計は、前連結会計年末に比べ10億17百万円減少し、44億11百万円(前連結会計年度末は54億28百万円)となりました。これは主に、親会社株主に帰属する当期純損失9億50百万円の計上により、利益剰余金が8億45百万円のマイナスとなったためです。
2) 経営成績
(売上高、売上総利益)
当連結会計年度の売上高は、当社の主たるターゲット層を中心に婦人衣料品に対する個人消費が力強さを欠く中、卸売事業における不採算取引の整理に伴う販売高の減少に加えて、7月から9月にかけての猛暑や豪雨、度重なる台風の襲来等の自然災害の影響や、冬場の暖冬傾向などから店頭売上高が伸び悩み、前連結会計年度に比べて5億18百万円減少して93億76百万円(前連結会計年度は98億94百万円)となりました。
売上総利益は、売上高の減少により、売上高総利益率が前連結会計年度に比べ1.3ポイント悪化し、3億65百万円減少して42億19百万円(前連結会計年度は45億85百万円)となりました。
(営業損益)
営業損益は、売上総利益の減少に加え、経費全般の節減に取り組みましたもののグループ直営店舗の新規出店によるイニシャルコスト負担の増加等により販売費及び一般管理費が前連結会計年度に比べ1億33百万円増加したことから、3億86百万円の損失(前連結会計年度は1億12百万円の利益)となりました。
(経常損益)
経常損益は、シンジケーション方式タームローンに係るアレンジメントフィー等の支払いにより、営業外費用が前連結会計年度に比べ12百万円増加したものの、営業外収益が営業外費用を上回り、3億79百万円の損失(前連結会計年度は1億35百万円の利益)となりました。
(税金等調整前当期純損益)
税金等調整前当期純損益は、大阪府大阪市の土地及び建物の売却益4億24百万円を特別利益に計上したものの、直近の経営環境における事業の収益性を鑑み、本社を含む共用資産等(建物及び構築物、機械装置及び運搬具等)につきまして「固定資産の減損に係る会計基準」に基づき、9億40百万円を減損損失として特別損失に計上したこと等から、9億23百万円の損失(前連結会計年度は1億46百万円の利益)となりました。
(親会社株主に帰属する当期純損益)
親会社株主に帰属する当期純損益は、上記の税金等調整前当期純損失に対し、法人税、住民税及び事業税17百万円、法人税等調整額9百万円を計上したことにより、9億50百万円の損失(前連結会計年度は1億32百万円の利益)となりました。
3) キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度のキャッシュ・フローの状況につきましては、「第2 事業の状況 3 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1) 経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。
b.経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容
当社グループは、「第2 事業の状況 2 事業等のリスク」に記載とおり、消費動向の変化、気象状況や災害等のリスク項目をはじめとする、様々なリスクが当社グループの経営成績に重要な影響を与える可能性があると認識しております。当社グループでは、消費動向に留意しつつ、魅力的な製品の提供に努め、外部や事業環境の変化にすばやく対応するための情報収集、人材育成や組織体制の整備、内部統制強化等により、経営成績に影響を与える可能性のあるリスクの回避及び発生を抑え、適切な対応に努めてまいります。
c.資本の財源及び資金の流動性についての分析
当社グループの事業活動における必要資金は、当社グループ製品の製造に係る原材料費等の費用や販売費及び一般管理費等の運転資金、直営店舗及び百貨店売場等の開設及びリニューアルに係る投資資金が主なものであります。
運転資金及び投資資金の調達につきましては、短期運転資金は自己資金及び金融機関からの短期借入を基本としており、設備投資や長期運転資金の調達につきましては、金融機関からの長期借入を基本としております。なお、運転資金の安定的かつ効率的な調達を行なうため、取引銀行とシンジケーション方式による総額8億円のコミットメントライン契約を締結しております。これらにより、資金の流動性は十分に確保されているものと判断しております。
また、当連結会計年度末における現金及び現金同等物の残高は14億46百万円、有利子負債の残高は7億12百万円となっております。
d.経営成績、経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等
当社グループは、事業活動の成果を示す売上高、営業利益、経常利益を重視し、キャッシュ・フローについても重点管理をしております。これらに関しましては、「第2 事業の状況 3 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 ②当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容」に記載のとおりです。
なお、中期経営計画「NL2020」において、2020年2月期の達成目標を売上高112億円、営業利益率3%としておりましたが、当連結会計年度の経営成績が売上高93億76百万円となり、営業損失3億86百万円と悪化したため、2019年4月12日付で売上高目標を98億円に修正いたしました。この目標達成はもちろんのこと、更に当該数値の改善ができるよう取り組み、企業価値の向上に努めてまいります。
e.セグメントごとの財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容
セグメントごとの経営成績につきましては「第2 事業の状況 3 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1) 経営成績等の状況の概要 ①財政状態及び経営成績の状況 b.経営成績」に記載のとおりであります。
セグメントごとの財政状態につきましては、卸売事業のセグメント資産は前連結会計年度末に比べ48百万円減少の25億14百万円(前連結会計年度末は25億62百万円)となりました。
小売事業のセグメント資産は前連結会計年度末に比べ66百万円増加の7億92百万円(前連結会計年度末は7億26百万円)となりました。
③継続企業の前提に関する重要事象等について
当社グループは、「第2 事業の状況 2 事業等のリスク」に記載のとおり、継続企業の前提に関する重要な疑義を生じさせるような事象又は状況が存在していると認識しております。
しかしながら、当該事象又は状況を解消するため、役員報酬をはじめとする人件費やサンプル洋服製造費用等のコスト削減に取り組むとともに、卸売事業の収益回復、小売事業、EC事業拡大により、安定的収益力、経営基盤の強化に努めてまいります。また、事業資金についても確保できていることから、継続企業の前提に関する重要な不確実性は認められないものと判断しております。
当連結会計年度における当社グループ(当社、連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。
①財政状態及び経営成績の状況
当連結会計年度におけるわが国経済環境は、好調に推移する輸出関連企業の収益改善傾向がけん引し、設備投資の増加や堅調な雇用環境が続き、景気は緩やかながらも回復基調を維持いたしました。一方で、米国や欧州連合諸国の政治・経済動向、アジア経済の不確実性や地政学リスクが国内景気に与える影響も懸念され、景気の先行きは不透明な状況のまま推移いたしました。
当社グループが属するアパレル業界におきましては、都市部を中心としたインバウンド需要を背景に一部の高額商品や化粧品など生活関連商品の販売が好調に推移したものの、7月から9月にかけての猛暑や集中豪雨、台風、地震などの自然災害、また10月以降の暖冬などの影響により季節商品の販売が振るわず、衣料消費全般では通年で盛り上がりを欠き、総じて厳しい状況が続きました。
このような状況のもと、当社グループは中期経営計画「NL2020」に掲げた目標達成に向けて、商品企画・製造・販売にわたり市場競争力を高める各施策実行や不採算取引の中止などにより収益性改善に取り組むとともに、直営小売事業においては、既存店舗の損益向上策とともに積極的な新規出店を進めてまいりました。
この結果、当連結会計年度の財政状態及び経営成績は以下のとおりとなりました。
a.財政状態
当連結会計年度末の資産合計は、前連結会計年度末に比べ24億8百万円減少し、66億85百万円となりました。
当連結会計年度末の負債合計は、前連結会計年度末に比べ13億91百万円減少し、22億73百万円となりました。
当連結会計年度末の純資産合計は、前連結会計年度末に比べ10億17百万円減少し、44億11百万円となりました。
b.経営成績
消費者の節約志向や買い控え傾向は依然根強く、個人消費に力強さを欠く状況の中、当連結会計年度の経営成績は、売上高は93億76百万円(前年同期比5.2%減)となり、損益面におきましても、売上高の減少に伴い、営業損失は3億86百万円(前年同期は1億12百万円の利益)、経常損失は3億79百万円(前年同期は1億35百万円の利益)となりました。また、特別利益として大阪府大阪市の土地及び建物の売却益を計上、特別損失として事業所設備等の共用資産の減損損失を計上、また、今後の経営環境を勘案し繰延税金資産の回収可能性を検討した結果、その全額を取り崩し法人税等調整額に計上したことから、親会社株主に帰属する当期純損失は9億50百万円(前年同期は1億32百万円の利益)となりました。
セグメント別の経営成績の概要は次のとおりであります。
<卸売事業>卸売事業におきましては、専門店・百貨店販路別の商品品揃え強化、店頭重視の販売促進など売上確保策に加えて、お得意先・売場単位の採算性を重視してコスト抑制に努めたものの、当社の主たるターゲット層を中心に消費者の買い控え傾向に加えて、相次ぐ自然災害の発生や暖冬傾向などから、卸売事業の売上高は62億26百万円(前年同期比10.4%減)にとどまり、営業損失は2億72百万円(前年同期は1億14百万円の利益)となりました。
<小売事業>当社が運営するカナダ直輸入レザー服飾品の「m0851」、当社100%子会社である株式会社ベルラピカが運営するミセス向け婦人服・婦人雑貨を取り扱う「BELL MILAN(ベルミラン)」、セレクトショップ「LAGLAIA(ラグライア)」や、服飾雑貨のセレクトショップ「Scrap Book(スクラップブック)」を含めて、ブランド毎の顧客ターゲット層に向けた店頭及びモバイル販促の実行により知名度アップ、新規顧客開拓に注力し、直営ビジネスの拡大を図ってまいりました。
その結果、小売事業の売上高は31億35百万円(前年同期比6.9%増)となりましたが、卸売事業と同様にプロパー販売時期の売上伸び悩みや新規店舗のイニシャルコスト負担などの影響から、営業損失は77百万円(前年同期は34百万円の利益)となりました。
なお、当連結会計年度中に、直営店8店を新規出店、不採算店舗の閉鎖は2店で、当社グループの同年度末の店舗数は合計で58店舗となりました。
②キャッシュ・フローの状況
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度における営業活動によるキャッシュ・フローは、減損損失9億40百万円、減価償却費1億20百万円の非資金費用の発生がありましたが、税金等調整前当期純損失9億23百万円、固定資産売却益4億18百万円などにより5億16百万円の支出(前年同期は76百万円の収入)となりました。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度における投資活動によるキャッシュ・フローは、有形固定資産の取得による支出3億15百万円、投資有価証券の取得による支出1億43百万円などがありましたが、有形固定資産(大阪府大阪市の土地及び建物)の売却による収入29億70百万円などにより、24億46百万円の収入(前年同期は17百万円の支出)となりました。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度における財務活動によるキャッシュ・フローは、長期借入れの実行8億円がありましたが、長期借入金の返済15億13百万円、短期借入金の減少5億80百万円などにより、13億35百万円の支出(前年同期は54百万円の支出)となりました。
この結果、現金及び現金同等物の当連結会計年度末残高は、前連結会計年度末に比べて5億94百万円増加して、14億46百万円となりました。
③生産、受注及び販売の実績
a.生産実績
当連結会計年度における生産実績を取扱製品別に示すと、次のとおりであります。
| 区分 | 生産高(千円) | 前年同期比(%) |
| ジャケット | 588,905 | 83.6 |
| ブラウス | 1,544,734 | 93.4 |
| スカート、パンツ | 531,104 | 105.2 |
| ドレス | 405,544 | 103.2 |
| スーツ | 357,861 | 73.2 |
| コート | 262,557 | 91.1 |
| その他 | 212,954 | 98.1 |
| 合計 | 3,903,662 | 91.9 |
(注)1 金額は製造原価であります。
2 上記金額には消費税等は含まれておりません。
3 生産実績については、「卸売事業」と「小売事業」の2つのセグメント別の把握が困難であるため、取扱製品別で開示しております。
b.受注実績
当社グループは原則として受注生産は行っておりません。
c.販売実績
当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
| セグメントの名称 | 販売高(千円) | 前年同期比(%) |
| 卸売事業 | 6,226,952 | 89.6 |
| 小売事業 | 3,135,746 | 106.9 |
| 報告セグメント計 | 9,362,699 | 94.8 |
| その他 | 13,505 | 89.5 |
| 合計 | 9,376,205 | 94.8 |
(注)1 「その他」の区分は、ラピーヌ夢ファーム株式会社にかかるものであります。
2 主な相手先別の販売実績及び総販売実績に対する割合は次のとおりであります。
| 相手先 | 前連結会計年度 | 当連結会計年度 | ||
| 販売高(千円) | 割合(%) | 販売高(千円) | 割合(%) | |
| ㈱髙島屋 | 1,081,102 | 10.9 | 986,282 | 10.5 |
3 上記金額には消費税等は含まれておりません。
(2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。
①重要な会計方針及び見積り
当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に準拠して財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況を適正に表示しております。
当社グループが連結財務諸表の作成に際して採用している重要な会計方針は、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 注記事項 連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項」に記載しております。
②当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容
a.経営成績等
1) 財政状態
(資産合計)
当連結会計年度末における資産合計は、前連結会計年度末に比べ24億8百万円減少し、66億85百万円(前連結会計年度末は90億93百万円)となりました。
流動資産は、前連結会計年度末に比べ6億33百万円増加の45億90百万円(前連結会計年度末は39億57百万円)となりました。これは主に、大阪府大阪市の土地及び建物の売却により、現金及び預金が5億94百万円増加したことによるものであります。
固定資産は、前連結会計年度末に比べ30億41百万円減少の20億94百万円(前連結会計年度末は51億36百万円)となりました。これは主に、大阪府大阪市の土地及び建物の売却により土地が22億39百万円、建物及び構築物が3億6百万円減少、また、事業所設備等の共用資産の減損損失計上により建物及び構築物が7億58百万円減少したことによるものであります。
(負債合計)
当連結会計年度末の負債合計は、前連結会計年度末に比べ13億91百万円減少し、22億73百万円(前連結会計年度末は36億65百万円)となりました。
流動負債は、前連結会計年度末に比べ8億21百万円減少し、16億45百万円(前連結会計年度末は24億66百万円)となり、固定負債は、前連結会計年度末に比べ5億69百万円減少し、6億28百万円(前連結会計年度末は11億98百万円)となりました。これらは主に、大阪府大阪市の土地及び建物の売却資金を原資とした借入金返済により、長期・短期借入金が合わせて12億93百万円減少したことによるものです。
(純資産合計)
当連結会計年度末の純資産合計は、前連結会計年末に比べ10億17百万円減少し、44億11百万円(前連結会計年度末は54億28百万円)となりました。これは主に、親会社株主に帰属する当期純損失9億50百万円の計上により、利益剰余金が8億45百万円のマイナスとなったためです。
2) 経営成績
(売上高、売上総利益)
当連結会計年度の売上高は、当社の主たるターゲット層を中心に婦人衣料品に対する個人消費が力強さを欠く中、卸売事業における不採算取引の整理に伴う販売高の減少に加えて、7月から9月にかけての猛暑や豪雨、度重なる台風の襲来等の自然災害の影響や、冬場の暖冬傾向などから店頭売上高が伸び悩み、前連結会計年度に比べて5億18百万円減少して93億76百万円(前連結会計年度は98億94百万円)となりました。
売上総利益は、売上高の減少により、売上高総利益率が前連結会計年度に比べ1.3ポイント悪化し、3億65百万円減少して42億19百万円(前連結会計年度は45億85百万円)となりました。
(営業損益)
営業損益は、売上総利益の減少に加え、経費全般の節減に取り組みましたもののグループ直営店舗の新規出店によるイニシャルコスト負担の増加等により販売費及び一般管理費が前連結会計年度に比べ1億33百万円増加したことから、3億86百万円の損失(前連結会計年度は1億12百万円の利益)となりました。
(経常損益)
経常損益は、シンジケーション方式タームローンに係るアレンジメントフィー等の支払いにより、営業外費用が前連結会計年度に比べ12百万円増加したものの、営業外収益が営業外費用を上回り、3億79百万円の損失(前連結会計年度は1億35百万円の利益)となりました。
(税金等調整前当期純損益)
税金等調整前当期純損益は、大阪府大阪市の土地及び建物の売却益4億24百万円を特別利益に計上したものの、直近の経営環境における事業の収益性を鑑み、本社を含む共用資産等(建物及び構築物、機械装置及び運搬具等)につきまして「固定資産の減損に係る会計基準」に基づき、9億40百万円を減損損失として特別損失に計上したこと等から、9億23百万円の損失(前連結会計年度は1億46百万円の利益)となりました。
(親会社株主に帰属する当期純損益)
親会社株主に帰属する当期純損益は、上記の税金等調整前当期純損失に対し、法人税、住民税及び事業税17百万円、法人税等調整額9百万円を計上したことにより、9億50百万円の損失(前連結会計年度は1億32百万円の利益)となりました。
3) キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度のキャッシュ・フローの状況につきましては、「第2 事業の状況 3 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1) 経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。
b.経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容
当社グループは、「第2 事業の状況 2 事業等のリスク」に記載とおり、消費動向の変化、気象状況や災害等のリスク項目をはじめとする、様々なリスクが当社グループの経営成績に重要な影響を与える可能性があると認識しております。当社グループでは、消費動向に留意しつつ、魅力的な製品の提供に努め、外部や事業環境の変化にすばやく対応するための情報収集、人材育成や組織体制の整備、内部統制強化等により、経営成績に影響を与える可能性のあるリスクの回避及び発生を抑え、適切な対応に努めてまいります。
c.資本の財源及び資金の流動性についての分析
当社グループの事業活動における必要資金は、当社グループ製品の製造に係る原材料費等の費用や販売費及び一般管理費等の運転資金、直営店舗及び百貨店売場等の開設及びリニューアルに係る投資資金が主なものであります。
運転資金及び投資資金の調達につきましては、短期運転資金は自己資金及び金融機関からの短期借入を基本としており、設備投資や長期運転資金の調達につきましては、金融機関からの長期借入を基本としております。なお、運転資金の安定的かつ効率的な調達を行なうため、取引銀行とシンジケーション方式による総額8億円のコミットメントライン契約を締結しております。これらにより、資金の流動性は十分に確保されているものと判断しております。
また、当連結会計年度末における現金及び現金同等物の残高は14億46百万円、有利子負債の残高は7億12百万円となっております。
d.経営成績、経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等
当社グループは、事業活動の成果を示す売上高、営業利益、経常利益を重視し、キャッシュ・フローについても重点管理をしております。これらに関しましては、「第2 事業の状況 3 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 ②当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容」に記載のとおりです。
なお、中期経営計画「NL2020」において、2020年2月期の達成目標を売上高112億円、営業利益率3%としておりましたが、当連結会計年度の経営成績が売上高93億76百万円となり、営業損失3億86百万円と悪化したため、2019年4月12日付で売上高目標を98億円に修正いたしました。この目標達成はもちろんのこと、更に当該数値の改善ができるよう取り組み、企業価値の向上に努めてまいります。
e.セグメントごとの財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容
セグメントごとの経営成績につきましては「第2 事業の状況 3 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1) 経営成績等の状況の概要 ①財政状態及び経営成績の状況 b.経営成績」に記載のとおりであります。
セグメントごとの財政状態につきましては、卸売事業のセグメント資産は前連結会計年度末に比べ48百万円減少の25億14百万円(前連結会計年度末は25億62百万円)となりました。
小売事業のセグメント資産は前連結会計年度末に比べ66百万円増加の7億92百万円(前連結会計年度末は7億26百万円)となりました。
③継続企業の前提に関する重要事象等について
当社グループは、「第2 事業の状況 2 事業等のリスク」に記載のとおり、継続企業の前提に関する重要な疑義を生じさせるような事象又は状況が存在していると認識しております。
しかしながら、当該事象又は状況を解消するため、役員報酬をはじめとする人件費やサンプル洋服製造費用等のコスト削減に取り組むとともに、卸売事業の収益回復、小売事業、EC事業拡大により、安定的収益力、経営基盤の強化に努めてまいります。また、事業資金についても確保できていることから、継続企業の前提に関する重要な不確実性は認められないものと判断しております。