有価証券報告書-第76期(2023/03/01-2024/02/29)

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2024/05/30 14:10
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(1) 経営成績等の状況の概要
当連結会計年度における当社グループ(当社、連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。
①財政状態及び経営成績の状況
当連結会計年度におけるわが国経済環境は、新型コロナウイルス感染症の落ち着きに伴い、社会経済活動の回復が進み、景気は緩やかながらも持ち直し傾向がみられました。反面、物価上昇やエネルギー・資源価格の高止まり、円安基調の長期化など、先行きは依然として不透明な状況が続いております。
当アパレル業界におきましては、行動制限の緩和から人流が回復、外出機会が増えるとともにインバウンド需要が増加するなど市場環境の改善が見られたものの、当社の主力顧客であるミセス層を中心に節約志向は根強く、加えて暖冬の影響から冬物衣料の店頭販売が伸び悩むなど、引き続き厳しい市場環境にあります。
このような状況のもと、当社グループは継続して、百貨店に出店するアパレル店舗のあるべき姿を求めて業務改革に取り組み、消費者にお買い求めやすい価格帯商品の展開、新規顧客の開拓を中心とした改革に加え、専門店卸販路の回復、拡大にも注力するとともに、原材料価格の上昇下、製造・仕入のコントロール、製造原価低減の工夫、固定経費及び変動経費の削減を継続し、適正利益の確保に努め、収益改善に取り組んでまいりました。
この結果、当連結会計年度の財政状態及び経営成績は以下のとおりとなりました。
a.財政状態
当連結会計年度末の資産合計は、前連結会計年度末に比べて5億88百万円減少し、34億36百万円となりました。
当連結会計年度末の負債合計は、前連結会計年度末に比べて3億51百万円減少し、25億17百万円となりました。
当連結会計年度末の純資産合計は、前連結会計年度末に比べて2億36百万円減少し、9億18百万円となりました。
b.経営成績
当連結会計年度の売上高は23億42百万円(前年同期は33億円)となり、損益面におきましては、販売費及び一般管理費の抑制に努めましたものの、営業損益は3億42百万円の損失(前年同期は6億49百万円の損失)、経常損益は、各種助成金を含み3億14百万円の損失(前年同期は2億68百万円の利益)となりました。また、親会社株主に帰属する当期純損益は3億21百万円の損失(前年同期は1億58百万円の利益)となりました。
セグメント別の経営成績の概要は次のとおりであります。
<卸売事業>百貨店販売事業においては、若年層における顧客離れや既存顧客の高齢化の進行と、衣料に対する需要が減退する市場環境に対応するために、消費者がお買い求めやすい商品価格に設定して、若い世代の客層を取り込み、売上を回復することに取り組んでまいりました。
そのために、当社の商品企画や発注の体制を改め、自社の企画力や技術力およびマーケティング力を向上させるための社員教育を積極的に実行しております。
従来の品質を保ちながら、仕入原価率を抑制するために、少量多品種であっても生産方針の見直しを行い、市場に適した価格での供給に取り組むことにより、売上回復および粗利益率の改善を進め、今後の事業の収益性を高めてまいります。
専門店販売事業においては、取引条件や不採算取引の見直しを徹底して遂行し、デリバリー、収益面の改善に努めております。
また、従来の商慣習であった展示会ベースから受注リードタイムを短くし、リアルシーズン化を図ることで受注精度向上、店頭消化促進に繋がり、コロナ後の新たなアパレル卸として新規・新販路開拓に取り組んでおります。
その結果、当事業の売上高は11億5百万円(前年同期は18億87百万円)となり、営業損益は3億22百万円の損失(前年同期は5億72百万円の損失)となりました。
<小売事業>卸売事業と同様に、小売店頭の売上が厳しい中、立地別、店舗別の効率改善に取り組み、店舗のスクラップアンドビルドを行いました。また、お客様本位の魅力ある品揃えの強化、販売促進策の打ち出しに努め、新規お客様の獲得に努め、損益改善に注力してまいりました。本部の強力な指導のもと、経費の効率的運用を行い、売上原価を大きく改善させました。
その結果、当事業の売上高は12億25百万円(前年同期は14億1百万円)となり、営業損益は19百万円の利益(前年同期は45百万円の損失)となりました。
直営店数につきましては、当連結会計年度中に新規出店はなく、不採算店2店を退店し、同期間末の運営店舗数は当社グループ合計で32店となりました。
<福祉事業>当社グループの社会福祉への取組みとして、障害者総合支援法に基づく「障害者福祉サービス事業」と農地法に基づく農業委員会の認可を受けた「野菜の生産及び販売事業」を両立させる事業を行う会社として2012年にラピーヌ夢ファーム株式会社を設立し事業を行っております。事業規模としては、連結売上高に占める割合は小さいものの、水耕栽培に加えて土耕栽培にも注力し、採算性改善に努めております。
その結果、当事業の売上高は11百万円(前年同期は11百万円)となり、営業損益は39百万円の損失(前年同期は32百万円の損失)となりました。
なお、福祉事業に関しましては、就労支援事業運営費収入28百万円、特定求職者雇用開発助成金他7百万円の営業外収益などがあり、当期純損失は5百万円となりました。
②キャッシュ・フローの状況
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度における営業活動によるキャッシュ・フローは、税金等調整前当期純損失が3億12百万円となり、棚卸資産の増加82百万円、仕入債務の減少56百万円などにより、6億60百万円の支出(前年同期は3億61百万円の収入)となりました。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度における投資活動によるキャッシュ・フローは、差入保証金の純減少額30百万円などにより、19百万円の収入(前年同期は9百万円の収入)となりました。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度における財務活動によるキャッシュ・フローは、短期借入金の返済1億66百万円などにより、1億67百万円の支出(前年同期は1億57百万円の収入)となりました。
この結果、現金及び現金同等物の当連結会計年度末残高は、前連結会計年度末に比べて8億9百万円減少して、12億79百万円となりました。
③生産、受注及び販売の実績
a.生産実績
当連結会計年度における生産実績を取扱製品別に示すと、次のとおりであります。
区分生産高(千円)前年同期比(%)
ジャケット63,08648.4
ブラウス159,49242.9
スカート、パンツ44,61164.6
ドレス57,00154.3
スーツ26,75168.4
コート52,31249.1
その他9,96985.5
合計413,22649.6

(注)1 金額は製造原価であります。
2 生産実績については、「卸売事業」、「小売事業」及び「福祉事業」の3つのセグメント別の把握が困難であるため、取扱製品別で開示しております。
b.受注実績
当社グループは原則として受注生産は行っておりません。
c.販売実績
当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
セグメントの名称販売高(千円)前年同期比(%)
卸売事業1,105,40258.6
小売事業1,225,22187.4
福祉事業11,38395.9
合計2,342,00771.0

(2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。
①当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容
a.財政状態及び経営成績の分析
1) 財政状態
(資産合計)
当連結会計年度末における資産合計は、前連結会計年度末に比べて5億88百万円減少し、34億36百万円(前連結会計年度末は40億24百万円)となりました。
流動資産は、前連結会計年度末に比べ6億99百万円減少の18億10百万円(前連結会計年度末は25億9百万円)となりました。これは主に、商品及び製品の増加90百万円などがあったものの、現金及び預金の減少8億9百万円などがあったことによるものです。
固定資産は、前連結会計年度末に比べ1億11百万円増加の16億26百万円(前連結会計年度末は15億14百万円)となりました。これは主に、投資有価証券の増加1億13百万円などがあったことによるものです。
(負債合計)
当連結会計年度末の負債合計は、前連結会計年度末に比べて3億51百万円減少し、25億17百万円(前連結会計年度末は28億68百万円)となりました。
流動負債は、前連結会計年度末に比べ3億63百万円減少し、14億65百万円(前連結会計年度末は18億28百万円)となりました。これは主に、短期借入金の減少1億66百万円や未払金の減少87百万円などがあったことによるものです。
固定負債は、前連結会計年度末に比べ12百万円増加し、10億52百万円(前連結会計年度末は10億39百万円)となりました。これは主に、繰延税金負債の増加22百万円などがあったことによるものです。
(純資産合計)
当連結会計年度末の純資産合計は、前連結会計年度末に比べて2億36百万円減少し、9億18百万円(前連結会計年度末は11億55百万円)となりました。これは主に、親会社株主に帰属する当期純損失3億21百万円の計上などによるものです。
2) 経営成績
(売上高、売上総利益)
当連結会計年度におけるわが国経済環境は、新型コロナウイルス感染症の落ち着きに伴い、社会経済活動の回復が進み、景気は緩やかながらも持ち直し傾向がみられました。反面、物価上昇やエネルギー・資源価格の高止まり、円安基調の長期化など、先行きは依然として不透明な状況が続いております。
当アパレル業界におきましては、行動制限の緩和から人流が回復、外出機会が増えるとともにインバウンド需要が増加するなど市場環境の改善が見られたものの、当社の主力顧客であるミセス層を中心に節約志向は根強く、加えて暖冬の影響から冬物衣料の店頭販売が伸び悩むなど、引き続き厳しい市場環境にあります。
このような状況のもと、当社グループは継続して、百貨店に出店するアパレル店舗のあるべき姿を求めて業務改革に取り組み、消費者にお買い求めやすい価格帯商品の展開、新規顧客の開拓を中心とした改革に加え、専門店卸販路の回復、拡大にも注力するとともに、原材料価格の上昇下、製造・仕入のコントロール、製造原価低減の工夫、固定経費及び変動経費の削減を継続し、適正利益の確保に努め、収益改善に取り組んでまいりました。
この結果、当連結会計年度の経営成績は以下のとおりとなりました。
卸売販路、小売販路ともに売上減少の影響が大きく、当連結会計年度の売上高は前連結会計年度に比べて9億57百万円減少して23億42百万円(前連結会計年度は33億円)となりました。
売上総利益は、売上高の減少に加え、前連結会計年度に多額の棚卸資産評価損を売上原価に計上したことと、製造原価の低減により、売上高総利益率が前連結会計年度に比べ8.5ポイント改善しましたが、3億81百万円減少して16億20百万円(前連結会計年度は20億2百万円)となりました。
(営業損益)
営業損益は、販売費及び一般管理費を前連結会計年度に比べ6億88百万円抑制に努めましたが、3億42百万円の損失(前連結会計年度は6億49百万円の損失)となりました。
(経常損益)
経常損益は、各種助成金の制度を含み営業外収益が営業外費用を上回り、3億14百万円の損失(前連結会計年度は2億68百万円の利益)となりました。
(税金等調整前当期純損益)
税金等調整前当期純損益は3億12百万円の損失(前連結会計年度は1億68百万円の利益)となりました。
(親会社株主に帰属する当期純損益)
親会社株主に帰属する当期純損益は、上記の税金等調整前当期純利益に対し、法人税、住民税及び事業税9百万円等を計上したことにより、3億21百万円の損失(前連結会計年度は1億58百万円の利益)となりました。
3) キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度のキャッシュ・フローの状況につきましては、「第一部 企業情報 第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1) 経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。
b.当社グループの経営成績に重要な影響を与える要因について
当社グループは、「第一部 企業情報 第2 事業の状況 3 事業等のリスク」に記載とおり、消費動向の変化、気象状況や災害等のリスク項目をはじめとする、様々なリスクが当社グループの経営成績に重要な影響を与える可能性があると認識しております。当社グループでは、消費動向に留意しつつ、魅力的な製品の提供に努め、外部や事業環境の変化にすばやく対応するための情報収集、人材育成や組織体制の整備、内部統制強化等により、経営成績に影響を与える可能性のあるリスクの回避及び発生を抑え、適切な対応に努めてまいります。
c.セグメントごとの財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容
セグメントごとの経営成績につきましては「第一部 企業情報 第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1) 経営成績等の状況の概要 ①財政状態及び経営成績の状況 b.経営成績」に記載のとおりであります。
セグメントごとの財政状態につきましては、卸売事業のセグメント資産は前連結会計年度末に比べ32百万円増加の2億65百万円(前連結会計年度末は2億33百万円)となりました。
小売事業のセグメント資産は前連結会計年度末に比べ28百万円増加の3億14百万円(前連結会計年度末は2億86百万円)となりました。
福祉事業のセグメント資産は前連結会計年度末に比べ418千円増加の764千円(前連結会計年度末は346千円)となりました。
d.経営成績、経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等
当社グループは、事業活動の成果を示す売上高、営業利益、経常利益を重視し、キャッシュ・フローについても重点管理をしております。これらに関しましては、「第一部 企業情報 第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 ①当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容」に記載のとおりです。
2024年3月1日から2025年2月28日までの連結売上高は23億58百万円、営業損失2億24百万円、経常利益6百万円を数値目標として掲げております。更に当該数値の改善ができるよう取り組み、企業価値の向上に努めてまいります。
②キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に関する事項
a.キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度のキャッシュ・フローの状況につきましては、「第一部 企業情報 第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1) 経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。
なお、キャッシュ・フロー指標のトレンドは、以下のとおりであります。
2020年2月期2021年2月期2022年2月期2023年2月期2024年2月期
自己資本比率(%)56.118.421.528.626.7
時価ベースの自己資本比率(%)34.726.720.219.318.6
キャッシュ・フロー対有利子負債比率(年)--4.65.0-
インタレスト・カバレッジ・レシオ(倍)--24.421.8-

(注)1 各指標の算出方法は、以下のとおりです。
(1) 自己資本比率:自己資本/総資産
(2) 時価ベースの自己資本比率:株式時価総額/総資産
(3) キャッシュ・フロー対有利子負債比率:有利子負債/キャッシュ・フロー
(4) インタレスト・カバレッジ・レシオ:キャッシュ・フロー/利払い
2 各指標は、いずれも連結ベースの財務数値により計算しております。
3 株式時価総額は自己株式を除く発行済株式数をベースに計算しております。
4 キャッシュ・フローは、連結キャッシュ・フロー計算書の営業キャッシュ・フローを利用しております。
5 有利子負債は連結貸借対照表に計上されている負債のうち利子を支払っている全ての負債を対象としております。
6 利払いについては、連結キャッシュ・フロー計算書の利息の支払額を使用しております。
7 2022年2月期及び2023年2月期以外のキャッシュ・フロー対有利子負債比率及びインタレスト・カバレッジ・レシオは、営業キャッシュ・フローがマイナスであるため記載しておりません。
b.資本の財源及び資金の流動性に係る情報
当社グループの事業活動における必要資金は、当社グループ製品の製造に係る原材料費等の費用や販売費及び一般管理費等の運転資金、直営店舗及び百貨店売場等の開設及びリニューアルに係る投資資金が主なものであります。
運転資金及び投資資金の調達につきましては、短期運転資金は自己資金及び金融機関からの短期借入を基本としており、設備投資や長期運転資金の調達につきましては、金融機関からの長期借入を基本としております。これらにより、資金の流動性は十分に確保されているものと判断しております。
また、当連結会計年度末における現金及び現金同等物の残高は12億79百万円、有利子負債の残高は16億35百万円となっております。
③重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
連結財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、「第一部 企業情報 第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 注記事項 重要な会計上の見積り」に記載のとおりであります。

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