四半期報告書-第110期第3四半期(平成30年7月1日-平成30年9月30日)

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2018/11/09 14:40
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(1)業績の概況
当第3四半期連結累計期間のわが国経済は、好調な雇用環境を背景に個人消費は底堅く推移し、企業収益は改善が続き生産は増加するなど、景気は緩やかな回復基調が続いた。対米ドル円レートは上期に一時円高に振れたものの年央以降、米国金利の上昇を受け円安で推移した。
海外経済は、米国では景気の回復が続き、欧州も緩やかに回復した。中国では景気の持ち直しの動きが見られ、ASEAN諸国でも緩やかな景気改善の動きが見られた。一方、米国の通商政策を巡る米中貿易摩擦の激化と中国の景気減速懸念、英国のEU離脱問題、トルコ等一部新興国での通貨下落等、世界経済の先行きに不透明感が高まった。
石油化学業界においては、エチレン及び誘導品の国内生産は、中国など東アジアの旺盛な需要を背景に高稼働が続いた。電子部品・材料業界は、PC出荷は低調に推移したものの、半導体・ディスプレイの生産は国内外で増加した。
このような情勢下、当社グループは最終年となった連結中期経営計画「Project 2020+」の目標完遂に注力し、当社グループの持続的成長に向けて「個性派事業」の拡大・強化を図ると共に、事業構造の変革を進め収益基盤の強靭化を推進し、企業価値の向上を図っていく。また、来期より始動させる次期連結中期経営計画の策定に注力している。
当第3四半期連結累計期間の連結営業成績については、売上高は、エレクトロニクスセグメントはモバイル用メディアの出荷が減少し減収となったものの、無機セグメントは前年下期に実施した黒鉛電極事業の統合効果の顕現と国際市況の上昇により大幅に増収となり、石油化学セグメントはエチレン生産設備の大型定期修理に伴う減産はあったものの原料ナフサ価格の上昇に伴う市況上昇により増収となった。また、化学品、アルミニウム、その他、の3セグメントも主に数量増により増収となったため、総じて増収となる7,249億38百万円(前年同四半期連結累計期間比28.6%増)となった。
営業利益は、大型定期修理の影響があった石油化学セグメントに加え、エレクトロニクス、アルミニウムの2セグメントが減益となったが、無機セグメントは黒鉛電極事業の統合効果と市況の上昇等により大幅に増益となり、化学品、その他、の2セグメントも増益となり、総じて大幅増益となる1,344億95百万円(同140.4%増)となった。これを受け、経常利益は1,341億85百万円(同216.6%増)となった。
親会社株主に帰属する四半期純利益は、前年同四半期連結累計期間に比べ特別損失が減少し、法人税等の増加はあるものの、大幅増益となる992億72百万円(同323.6%増)となった。
(2)セグメントの状況
(石油化学)
当セグメントでは、当第3四半期連結累計期間のエチレン、プロピレンの生産は、4年に1度実施するエチレン生産設備の定期修理(3月初旬~4月下旬)の影響により前年同四半期連結累計期間に比べ減少した。
オレフィン事業はこれによる販売量の減少はあったが、原料ナフサ市況の上昇に伴い販売価格が上昇し前年同四半期連結累計期間並みとなった。有機化学品事業は、酢酸エチル、酢酸ビニル等の市況が改善し増収となり、総じて増収となった。
この結果、当セグメントの売上高は1,916億22百万円(前年同四半期連結累計期間比4.6%増)となったが、営業利益は主に大型定期修理の影響により154億80百万円(同35.8%減)となった。
(化学品)
当セグメントでは、当第3四半期連結累計期間の液化アンモニアの生産は前年同四半期連結累計期間に比べ増加し、電子材料用高純度ガスの生産も増加した。
基礎化学品事業は、液化アンモニアとクロロプレンゴムは小幅に増収となり、アクリロニトリルと苛性ソーダは市況が上昇し増収となった。情報電子化学品事業は、半導体・ディスプレイ業界の増産に伴い電子材料用高純度ガスの出荷が増加し増収となった。産業ガス事業は炭酸ガス・ドライアイスの数量増により、また機能性化学品事業は原料価格上昇を受けた販売価格の上昇により、それぞれ増収となった。
この結果、当セグメントの売上高は1,150億73百万円(前年同四半期連結累計期間比6.0%増)となり、営業利益は126億8百万円(同11.5%増)となった。
(エレクトロニクス)
当セグメントでは、当第3四半期連結累計期間のハードディスクメディアの生産は、データセンター向け需要は堅調に推移したものの、モバイル用メディアは当上期が世代交代に伴う端境期となったため、前年同四半期連結累計期間に比べ減少した。
ハードディスク事業はこれによる販売数量減により減収となった。レアアース磁石合金と化合物半導体は数量増により増収となった。リチウムイオン電池材料事業は、中国向け出荷が増加し増収となった。
この結果、当セグメントの売上高は814億39百万円(前年同四半期連結累計期間比14.5%減)となり、営業利益は100億96百万円(同45.2%減)となった。
(無機)
当セグメントでは、当第3四半期連結累計期間の黒鉛電極の生産は、顧客である電炉鋼業界の増産を受け前年同四半期連結累計期間に比べ増加した。
黒鉛電極事業は、中国の環境政策の厳格化に伴う電炉鋼生産の拡大、旺盛な米国市場を始めとする世界的な電炉鋼生産の増加等により需給が逼迫したため国際市況が大きく上昇し、併せて前年下期の昭和電工カーボン・ホールディングGmbHの連結子会社化もあり大幅増収となった。セラミックス事業は研削材、電子材料向けファインセラミックスの出荷は増加したが、インドネシア・ケミカル・アルミナ社からの撤退による汎用アルミナの数量減により減収となった。
この結果、当セグメントの売上高は1,921億51百万円(前年同四半期連結累計期間比351.3%増)となり、営業利益は978億85百万円(同954億86百万円増益)となった。
(アルミニウム)
当セグメントでは、当第3四半期連結累計期間のアルミ電解コンデンサー用高純度箔の生産は前年同四半期連結累計期間に比べ増加した。
アルミ圧延品事業は産業機器・車載向けにアルミ電解コンデンサー用高純度箔の出荷が増加し増収となった。アルミ機能部材事業は地金価格上昇に伴う市況上昇により増収となった。アルミ缶事業は国内向けの数量減により小幅減収となった。
この結果、当セグメントの売上高は810億60百万円(前年同四半期連結累計期間比4.9%増)となったが、営業利益は地金価格上昇等の影響を受け40億39百万円(同16.7%減)となった。
(その他)
当セグメントでは、主に昭光通商㈱の増収と、パワー半導体用炭化ケイ素(SiC)エピタキシャルウェハーの数量増により売上高は1,055億87百万円(前年同四半期連結累計期間比7.7%増)となり、営業利益は20億95百万円(同386.6%増)となった。
(3)連結財政状態に関する定性的情報
当第3四半期連結会計期間末の総資産は、営業債権、棚卸資産等の増加により前連結会計年度末比1,219億82百万円増加し1兆1,489億81百万円となった。負債合計は、有利子負債(借入金、コマーシャル・ペーパー及び社債)は減少したものの、営業債務、未払法人税等の増加により、前連結会計年度末比90億26百万円増加の6,670億31百万円となった。当第3四半期連結会計期間末の純資産は、親会社株主に帰属する四半期純利益の計上、自己株式の海外処分による資本剰余金の増加等により、前連結会計年度末比1,129億55百万円増加の4,819億49百万円となった。
(4)事業上及び財務上の対処すべき課題
(当社グループの対処すべき課題)
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はない。
(5)研究開発活動
当第3四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、149億59百万円である。なお、当第3四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はない。

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