有価証券報告書-第86期(平成30年4月1日-平成31年3月31日)
(1) 経営成績等の状況の概要
当連結会計年度における当社グループ(当社及び連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。
① 財政状態及び経営成績の状況
当連結会計年度におけるわが国経済は、緩やかな回復基調がみられたものの、年度末にかけて米中通商問題による世界経済の減速が懸念されるなど、不透明な状況で推移いたしました。
このような状況のなかで、当社グループは市場が求める安全・安心な製品やサービスを供給することを基本とし、安定的な収益確保に向けた販売体制の強化や生産体制の効率化に取り組んでまいりました。その結果、当連結会計年度の売上高は846億71百万円(前連結会計年度比6.2%増加)、営業利益は50億99百万円(前連結会計年度比5.8%増加)、経常利益は57億78百万円(前連結会計年度比7.2%増加)、親会社株主に帰属する当期純利益は34億91百万円(前連結会計年度比7.7%増加)となりました。
当社グループのセグメント別の状況は次のとおりであります。
なお、当連結会計年度から、報告セグメントの一部を変更しています。以下の前連結会計年度比については、前連結会計年度の数値を変更後のセグメント区分に組み替えた数値で比較しています。
ガス事業
ガス事業を取り巻く環境は、一部に減速感がみられたものの鉄鋼、自動車、電機、化学、半導体などが堅調に推移いたしました。
このような事業環境のなか、当事業ではシリンダーガスビジネスの収益力強化のため、積極的な投資を行ない、生産体制の合理化や物流面における効率化などを進め、地域に密着した営業に努めてまいりました。
『溶解アセチレン』は、建設、土木など現場工事向け及び造船向けの需要が減少したものの、真空浸炭炉向けの需要が増加し、また、価格改定の効果もあり、売上高は前連結会計年度並みとなりました。『その他工業ガス等』は、窒素、アルゴン、炭酸ガスがそれぞれ半導体、溶接、食品向けに新規需要先の獲得及び既存需要先の回復により増加しました。また、LPガス等の石油系ガスは輸入価格の上昇に伴なう販売価格の上昇と需要先の獲得による販売数量の増加により、売上高は前連結会計年度を上回りました。『溶接溶断関連機器』は、溶接ロボット、工作機械等の需要増や設備工事の受注があり、売上高は前連結会計年度を上回りました。『容器』は、半導体向け特殊容器などが増加し、売上高は前連結会計年度を上回りました。
以上の結果、当事業の売上高は639億円(前連結会計年度比5.1%増加)、営業収入は2億80百万円(前連結会計年度比5.7%増加)、営業利益は50億1百万円(前連結会計年度比2.9%増加)となりました。
化成品事業
化成品事業を取り巻く環境は、ナフサ価格の上昇による原料価格の高騰、運送に係る費用の上昇等、厳しい状況が続きました。
このような事業環境のなか、当事業では新しい技術の開発に注力し、環境にやさしい製品やユーザーニーズに合った付加価値の高い製品の開発を行ない、国内はもとより欧米、中国、東南アジア地域において、新規需要先の開拓に努めてまいりました。
『接着剤』は、ぺガールが粘着用が需要低迷により減少したものの、紙用、塗料用、木工用、ベトナムでの木工用の需要が増加し、シアノンが海外向け汎用品の需要伸長により、また、ペガロックが国内、海外とも新規需要先の獲得により増加し、売上高は前連結会計年度を上回りました。
『塗料』は、天候不順等による改修工事の遅れなどがあったものの、建築用塗料が新製品の上市により増加し、また、エアゾール製品が需要を伸ばしたことにより、売上高は前連結会計年度を上回りました。
以上の結果、当事業の売上高は175億77百万円(前連結会計年度比2.4%増加)、営業収入は0百万円(前連結会計年度比変わらず)、営業利益は11億11百万円(前連結会計年度比10.0%減少)となりました。
その他事業
『その他事業』は、LSIカードが、国内、海外の需要回復により、電子ペーパーとRFタグを融合した「ディスプレイタグ」が新規需要先の獲得により増加、また、当連結会計年度から食品添加物を扱う子会社を連結対象になったことにより、売上高は31億93百万円(前連結会計年度比78.9%増加)、営業利益は1億19百万円(前連結会計年度は34百万円の営業損失)となりました。
(各事業別の売上高、営業収入および営業利益)
(単位:百万円)
(注) 各事業別営業利益合計62億32百万円と連結損益計算書「営業利益」50億99百万円の差額11億33百万円は、各事業に帰属しない一般管理費であります。
② キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、法人税等の支払額が16億19百万円、有形固定資産の取得による支出が28億13百万円、配当金の支払いが9億37百万円、売掛債権の増加が9億60百万円あったものの、税金等調整前当期純利益が57億4百万円(前連結会計年度比15.9%増加)、減価償却費が18億70百万円、仕入債務の増加が11億29百万円あったため、16億99百万円の増加(前連結会計年度比43.2%減少)となり、現金及び現金同等物の期末残高は、209億25百万円(前連結会計年度比9.1%増加)となりました。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度における営業活動の結果、得られた資金は59億92百万円(前連結会計年度比8.3%減少)と前連結会計年度と比べて5億46百万円減少しました。これは主に税金等調整前当期純利益が7億86百万円増加したものの、売上債権の増加が前連結会計年度と比べて5億20百万円増加し、減損損失が6億16百万円減少したことによるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度における投資活動の結果、使用した資金は32億64百万円(前連結会計年度比21.4%増加)と前連結会計年度と比べて5億77百万円増加しました。これは主に有形固定資産の売却による収入が前連結会計年度と比べ3億18百万円減少、定期預金の預入による支出が前連結会計年度と比べ1億99百万円増加したしたことによるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度における財務活動の結果、使用した資金は10億25百万円(前連結会計年度比20.1%増加)と前連結会計年度と比べて1億72百万円増加しました。これは主に前連結会計年度と比べ、配当金の支払いが前連結会計年度と比べて1億64百万円増加したことによるものであります。
③生産、受注及び販売の実績
(a) 生産実績
当連結会計年度における生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
(注) 1 セグメント間取引については、相殺消去しています。
2 金額は、製造原価であります。
3 その他事業については、生産活動は行なっていません。
4 上記金額には、消費税等は含まれていません。
(b) 受注の状況
受注生産は行なっていません。
(c) 販売実績
当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
(注) 1 セグメント間取引については、相殺消去しています。
2 上記金額には、消費税等は含まれていません。
(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社グループ(当社及び連結子会社)の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。
なお、文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末日現在において、当社グループが判断したものであります。
① 重要な会計方針及び見積り
当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。連結財務諸表の作成にあたり連結会計年度末時点での状況を基礎に、連結貸借対照表及び連結損益計算書に影響を与える項目・事象についてついて見積りを行なう必要がある場合があります。
当社グループでは、連結財務諸表作成に影響を与える重要な項目・事象について見積りは過去の経験や状況に応じ合理的と判断される入手可能な情報により検証し、意思決定を行なっております。これらの見積りは不確実性を伴なうため、実際の結果と異なる場合があります。
なお、連結財務諸表の作成のための重要な会計基準等は「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 注記事項(連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)に記載のとおりであります。
② 当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容
当社グループでは、中期経営計画「チェンジ&チャレンジ’20」(2016年4月~2021年3月)を策定し、当連結会計年度は3年目として、コア事業の持続的成長を維持する収益基盤の構築をはかるため、新規事業の拡大への積極的な投資、グループ機能や体制の強化などに取り組んでおります。
(a)財政状態の分析
(資産)
当連結会計年度末における資産合計は、前連結会計年度末と比べ37億62百万円増加して880億92百万円となりました。
流動資産は、前連結会計年度末と比べ32億47百万円増加して510億21百万円となりました。これは主に現金及び預金が19億46百万円、受取手形及び売掛金が5億11百万円、電子記録債権が4億74百万円、棚卸資産が3億3百万円増加したことによるものであります。
固定資産は、前連結会計年度末と比べ5億15百万円増加して370億71百万円となりました。これは主に、投資有価証券が前連結会計年度末と比べ10億31百万円減少したものの、有形固定資産が13億38百万円増加したことによるものであります。
(負債)
当連結会計年度末における負債合計は、前連結会計年度末と比べ17億56百万円増加して310億61百万円となりました。
流動負債は、前連結会計年度末と比べ8億62百万円増加して256億19百万円となりました。これは主に、1年内返済長期借入金が10億12百万円減少したものの、支払手形及び買掛金が6億51百万円、電子記録債務が4億91百万円、設備支払手形及び設備電子記録債務が5億25百万円増加したことによるものであります。
固定負債は、前連結会計年度末と比べ8億93百万円増加して54億41百万円となりました。これは主に、長期借入金が10億円増加したことによるものであります。
(純資産)
当連結会計年度末における純資産合計は、前連結会計年度末と比べ、20億6百万円増加して570億31百万円となりました。これは主に、その他有価証券評価差額金が6億44百万円減少したものの、利益剰余金が25億52百万円増加したことによものであります。
(b)経営成績の分析
(売上高)
当連結会計年度の売上高は、前連結会計年度と比べ49億78百万円増加して846億71百万円(前連結会計年度比6.2%増加)となりました。
売上高が増加した主な要因は、主力製品である「溶解アセチレン」は、主要需要先である建設、土木等の工事向けや造船向けが減少したものの真空浸炭炉向けの需要増加と価格改定効果もあり、売上高は前連結会計年度並みとなりました。「その他工業ガス等」は、窒素、アルゴン、炭酸ガスは新規需要先の獲得により増加し、LPガス等の石油系ガスが輸入価格の上昇に伴なう販売価格の上昇により増加し、売上高は前連結会計年度を上回りました。「接着剤」はペガールが紙用、塗料用、粘着用に需要が増加、シアノンは海外向けに汎用品の需要伸長により、ペガロックは国内、海外とも新規需要先の獲得により増加し、売上高は前連結会計年度を上回りました。「塗料」は、建築用塗料が天候不順等で改修工事の遅れもあったものの、新製品の上市やエアゾール製品の販売が増加し、売上高は前連結会計年度を上回りました。
(売上総利益)
当連結会計年度の売上総利益は、前連結会計年度と比べ4億69百万円増加して226億18百万円(前連結会計年度比2.1%増加)となり、売上総利益に営業収入を加えた営業総利益は、前連結会計年度と比べ4億85百万円増加して228億98百万円(前連結会計年度比2.1%増加)となりました。
(販売費及び一般管理費)
当連結会計年度の販売費及び一般管理費は、運賃、減価償却費等の増加により前連結会計年度と比べ2億3百万円増加して177億99百万円(前連結会計年度比1.1%増加)となりました。
(営業利益)
当連結会計年度の営業利益は、販売費及び一般管理費の増加があったものの売上総利益の増加により前連結会計年度と比べ2億81百万円増加し、50億99百万円(前連結会計年度比5.8%増加)となりました。
(経常利益)
当連結会計年度の経常利益は、3億91百万円増加して57億78百万円(前連結会計年度比7.2%増加)となりました。
(特別損益)
当連結会計年度において特別利益として投資有価証券の売却益59百万円等を計上し、特別損失として投資有価証券の評価損1億10百万円等を計上しています。
(親会社株主に帰属する当期純利益)
税金等調整前当期純利益は、前連結会計年度と比べ7億86百万円増加して57億4百万円(前連結会計年度比15.9%増加)となり、税効果会計適用後の法人税等負担額は、前連結会計年度と比べ5億25百万円増加して21億58百万円(前連結会計年度比32.1%増加)、非支配株主に帰属する当期純利益は、前連結会計年度と比べ10百万円増加して54百万円(前連結会計年度比24.5%増加)となりました。その結果、当連結会計年度における親会社株主に帰属する当期純利益は、前連結会計年度と比べ2億50百万円増加して34億91百万円(前連結会計年度比7.7%増加)となりました。
なお、セグメント別の売上高及び営業利益の分析については、「第2 [事業の状況] 3 [経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況分析]① 財政状態及び経営成績の状況」に記載のとおりであります。
(c)キャッシュ・フロー
当連結会計年度末におけるキャッシュ・フローの状況の分析につきましては、「第2 [事業の状況] 3 [経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析]② キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。
当社グループの経営成績等に重要な影響を与える要因につきましては、「第2 事業の状況 2 事業等のリスク」に記載のとおりであります。
(d)資金需要と資金調達
当社グループの運転資金需要は、製品製造のための原材料の購入、労務費など製造費用、商品の仕入、販売費及び一般管理費等であります。
また、従来から製造設備及び販売設備の新設、更新等の設備投資を行なっております。当連結会計年度において28億13百万円の設備投資を実施しております。
当社グループの運転資金及び設備投資資金の調達は、自己資金及び銀行借入による調達を主としております。
銀行借入につきましては、主に長期借入金を利用することで安定的な資金を確保するとともに、日常の資金需要の変動については短期借入金により対応しております。
当社グループは、持続的成長と企業価値の向上をはかるために、事業の拡大に必要な資金需要に対応した資金調達をはかり、健全な財務バランスの実現を検討してまいります。
キャッシュ・フロー関連指標の推移
自己資本比率 :自己資本/総資産
時価ベースの自己資本比率 :株式時価総額/総資産
キャッシュ・フロー対有利子負債比率 :有利子負債/キャッシュ・フロー
インタレスト・ガバレッジ・レシオ :キャッシュ・フロー/利息支払額
(注)1.いずれの指標も連結ベースの財務数値により計算しています。
2.株式時価総額は、期末株価終値×期末発行済株式総数(自己株式控除後)により計算しています。
3.キャッシュ・フローは営業キャッシュ・フローを使用しています。有利子負債は連結貸借対照表に計上されている借入金を対象と
しています。
当連結会計年度における当社グループ(当社及び連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。
① 財政状態及び経営成績の状況
当連結会計年度におけるわが国経済は、緩やかな回復基調がみられたものの、年度末にかけて米中通商問題による世界経済の減速が懸念されるなど、不透明な状況で推移いたしました。
このような状況のなかで、当社グループは市場が求める安全・安心な製品やサービスを供給することを基本とし、安定的な収益確保に向けた販売体制の強化や生産体制の効率化に取り組んでまいりました。その結果、当連結会計年度の売上高は846億71百万円(前連結会計年度比6.2%増加)、営業利益は50億99百万円(前連結会計年度比5.8%増加)、経常利益は57億78百万円(前連結会計年度比7.2%増加)、親会社株主に帰属する当期純利益は34億91百万円(前連結会計年度比7.7%増加)となりました。
当社グループのセグメント別の状況は次のとおりであります。
なお、当連結会計年度から、報告セグメントの一部を変更しています。以下の前連結会計年度比については、前連結会計年度の数値を変更後のセグメント区分に組み替えた数値で比較しています。
ガス事業
ガス事業を取り巻く環境は、一部に減速感がみられたものの鉄鋼、自動車、電機、化学、半導体などが堅調に推移いたしました。
このような事業環境のなか、当事業ではシリンダーガスビジネスの収益力強化のため、積極的な投資を行ない、生産体制の合理化や物流面における効率化などを進め、地域に密着した営業に努めてまいりました。
『溶解アセチレン』は、建設、土木など現場工事向け及び造船向けの需要が減少したものの、真空浸炭炉向けの需要が増加し、また、価格改定の効果もあり、売上高は前連結会計年度並みとなりました。『その他工業ガス等』は、窒素、アルゴン、炭酸ガスがそれぞれ半導体、溶接、食品向けに新規需要先の獲得及び既存需要先の回復により増加しました。また、LPガス等の石油系ガスは輸入価格の上昇に伴なう販売価格の上昇と需要先の獲得による販売数量の増加により、売上高は前連結会計年度を上回りました。『溶接溶断関連機器』は、溶接ロボット、工作機械等の需要増や設備工事の受注があり、売上高は前連結会計年度を上回りました。『容器』は、半導体向け特殊容器などが増加し、売上高は前連結会計年度を上回りました。
以上の結果、当事業の売上高は639億円(前連結会計年度比5.1%増加)、営業収入は2億80百万円(前連結会計年度比5.7%増加)、営業利益は50億1百万円(前連結会計年度比2.9%増加)となりました。
化成品事業
化成品事業を取り巻く環境は、ナフサ価格の上昇による原料価格の高騰、運送に係る費用の上昇等、厳しい状況が続きました。
このような事業環境のなか、当事業では新しい技術の開発に注力し、環境にやさしい製品やユーザーニーズに合った付加価値の高い製品の開発を行ない、国内はもとより欧米、中国、東南アジア地域において、新規需要先の開拓に努めてまいりました。
『接着剤』は、ぺガールが粘着用が需要低迷により減少したものの、紙用、塗料用、木工用、ベトナムでの木工用の需要が増加し、シアノンが海外向け汎用品の需要伸長により、また、ペガロックが国内、海外とも新規需要先の獲得により増加し、売上高は前連結会計年度を上回りました。
『塗料』は、天候不順等による改修工事の遅れなどがあったものの、建築用塗料が新製品の上市により増加し、また、エアゾール製品が需要を伸ばしたことにより、売上高は前連結会計年度を上回りました。
以上の結果、当事業の売上高は175億77百万円(前連結会計年度比2.4%増加)、営業収入は0百万円(前連結会計年度比変わらず)、営業利益は11億11百万円(前連結会計年度比10.0%減少)となりました。
その他事業
『その他事業』は、LSIカードが、国内、海外の需要回復により、電子ペーパーとRFタグを融合した「ディスプレイタグ」が新規需要先の獲得により増加、また、当連結会計年度から食品添加物を扱う子会社を連結対象になったことにより、売上高は31億93百万円(前連結会計年度比78.9%増加)、営業利益は1億19百万円(前連結会計年度は34百万円の営業損失)となりました。
(各事業別の売上高、営業収入および営業利益)
(単位:百万円)
| 事 業 区 分 | 売 上 高 | 営 業 収 入 | 営 業 利 益 | |||
| 金 額 | 前年同期比(%) | 金 額 | 前年同期比(%) | 金 額 | 前年同期比(%) | |
| ガス事業 | 63,900 | 105.1 | 280 | 105.7 | 5,001 | 102.9 |
| 化成品事業 | 17,577 | 102.4 | 0 | 100.0 | 1,111 | 90.0 |
| その他事業 | 3,193 | 178.9 | ― | ― | 119 | ― |
| 合計 | 84,671 | 106.2 | 280 | 105.7 | 6,232 | 102.8 |
(注) 各事業別営業利益合計62億32百万円と連結損益計算書「営業利益」50億99百万円の差額11億33百万円は、各事業に帰属しない一般管理費であります。
② キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、法人税等の支払額が16億19百万円、有形固定資産の取得による支出が28億13百万円、配当金の支払いが9億37百万円、売掛債権の増加が9億60百万円あったものの、税金等調整前当期純利益が57億4百万円(前連結会計年度比15.9%増加)、減価償却費が18億70百万円、仕入債務の増加が11億29百万円あったため、16億99百万円の増加(前連結会計年度比43.2%減少)となり、現金及び現金同等物の期末残高は、209億25百万円(前連結会計年度比9.1%増加)となりました。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度における営業活動の結果、得られた資金は59億92百万円(前連結会計年度比8.3%減少)と前連結会計年度と比べて5億46百万円減少しました。これは主に税金等調整前当期純利益が7億86百万円増加したものの、売上債権の増加が前連結会計年度と比べて5億20百万円増加し、減損損失が6億16百万円減少したことによるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度における投資活動の結果、使用した資金は32億64百万円(前連結会計年度比21.4%増加)と前連結会計年度と比べて5億77百万円増加しました。これは主に有形固定資産の売却による収入が前連結会計年度と比べ3億18百万円減少、定期預金の預入による支出が前連結会計年度と比べ1億99百万円増加したしたことによるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度における財務活動の結果、使用した資金は10億25百万円(前連結会計年度比20.1%増加)と前連結会計年度と比べて1億72百万円増加しました。これは主に前連結会計年度と比べ、配当金の支払いが前連結会計年度と比べて1億64百万円増加したことによるものであります。
③生産、受注及び販売の実績
(a) 生産実績
当連結会計年度における生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
| セグメントの名称 | 生産高(千円) | 前年同期比(%) |
| ガス事業 | 8,607,832 | 101.8 |
| 化成品事業 | 10,106,415 | 104.5 |
| その他事業 | ― | ― |
| 計 | 18,714,247 | 103.2 |
(注) 1 セグメント間取引については、相殺消去しています。
2 金額は、製造原価であります。
3 その他事業については、生産活動は行なっていません。
4 上記金額には、消費税等は含まれていません。
(b) 受注の状況
受注生産は行なっていません。
(c) 販売実績
当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
| セグメントの名称 | 販売高(千円) | 前年同期比(%) |
| ガス事業 | 63,900,551 | 105.1 |
| 化成品事業 | 17,577,528 | 102.4 |
| その他事業 | 3,193,448 | 178.9 |
| 計 | 84,671,527 | 106.2 |
(注) 1 セグメント間取引については、相殺消去しています。
2 上記金額には、消費税等は含まれていません。
(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社グループ(当社及び連結子会社)の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。
なお、文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末日現在において、当社グループが判断したものであります。
① 重要な会計方針及び見積り
当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。連結財務諸表の作成にあたり連結会計年度末時点での状況を基礎に、連結貸借対照表及び連結損益計算書に影響を与える項目・事象についてついて見積りを行なう必要がある場合があります。
当社グループでは、連結財務諸表作成に影響を与える重要な項目・事象について見積りは過去の経験や状況に応じ合理的と判断される入手可能な情報により検証し、意思決定を行なっております。これらの見積りは不確実性を伴なうため、実際の結果と異なる場合があります。
なお、連結財務諸表の作成のための重要な会計基準等は「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 注記事項(連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)に記載のとおりであります。
② 当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容
当社グループでは、中期経営計画「チェンジ&チャレンジ’20」(2016年4月~2021年3月)を策定し、当連結会計年度は3年目として、コア事業の持続的成長を維持する収益基盤の構築をはかるため、新規事業の拡大への積極的な投資、グループ機能や体制の強化などに取り組んでおります。
(a)財政状態の分析
(資産)
当連結会計年度末における資産合計は、前連結会計年度末と比べ37億62百万円増加して880億92百万円となりました。
流動資産は、前連結会計年度末と比べ32億47百万円増加して510億21百万円となりました。これは主に現金及び預金が19億46百万円、受取手形及び売掛金が5億11百万円、電子記録債権が4億74百万円、棚卸資産が3億3百万円増加したことによるものであります。
固定資産は、前連結会計年度末と比べ5億15百万円増加して370億71百万円となりました。これは主に、投資有価証券が前連結会計年度末と比べ10億31百万円減少したものの、有形固定資産が13億38百万円増加したことによるものであります。
(負債)
当連結会計年度末における負債合計は、前連結会計年度末と比べ17億56百万円増加して310億61百万円となりました。
流動負債は、前連結会計年度末と比べ8億62百万円増加して256億19百万円となりました。これは主に、1年内返済長期借入金が10億12百万円減少したものの、支払手形及び買掛金が6億51百万円、電子記録債務が4億91百万円、設備支払手形及び設備電子記録債務が5億25百万円増加したことによるものであります。
固定負債は、前連結会計年度末と比べ8億93百万円増加して54億41百万円となりました。これは主に、長期借入金が10億円増加したことによるものであります。
(純資産)
当連結会計年度末における純資産合計は、前連結会計年度末と比べ、20億6百万円増加して570億31百万円となりました。これは主に、その他有価証券評価差額金が6億44百万円減少したものの、利益剰余金が25億52百万円増加したことによものであります。
(b)経営成績の分析
(売上高)
当連結会計年度の売上高は、前連結会計年度と比べ49億78百万円増加して846億71百万円(前連結会計年度比6.2%増加)となりました。
売上高が増加した主な要因は、主力製品である「溶解アセチレン」は、主要需要先である建設、土木等の工事向けや造船向けが減少したものの真空浸炭炉向けの需要増加と価格改定効果もあり、売上高は前連結会計年度並みとなりました。「その他工業ガス等」は、窒素、アルゴン、炭酸ガスは新規需要先の獲得により増加し、LPガス等の石油系ガスが輸入価格の上昇に伴なう販売価格の上昇により増加し、売上高は前連結会計年度を上回りました。「接着剤」はペガールが紙用、塗料用、粘着用に需要が増加、シアノンは海外向けに汎用品の需要伸長により、ペガロックは国内、海外とも新規需要先の獲得により増加し、売上高は前連結会計年度を上回りました。「塗料」は、建築用塗料が天候不順等で改修工事の遅れもあったものの、新製品の上市やエアゾール製品の販売が増加し、売上高は前連結会計年度を上回りました。
(売上総利益)
当連結会計年度の売上総利益は、前連結会計年度と比べ4億69百万円増加して226億18百万円(前連結会計年度比2.1%増加)となり、売上総利益に営業収入を加えた営業総利益は、前連結会計年度と比べ4億85百万円増加して228億98百万円(前連結会計年度比2.1%増加)となりました。
(販売費及び一般管理費)
当連結会計年度の販売費及び一般管理費は、運賃、減価償却費等の増加により前連結会計年度と比べ2億3百万円増加して177億99百万円(前連結会計年度比1.1%増加)となりました。
(営業利益)
当連結会計年度の営業利益は、販売費及び一般管理費の増加があったものの売上総利益の増加により前連結会計年度と比べ2億81百万円増加し、50億99百万円(前連結会計年度比5.8%増加)となりました。
(経常利益)
当連結会計年度の経常利益は、3億91百万円増加して57億78百万円(前連結会計年度比7.2%増加)となりました。
(特別損益)
当連結会計年度において特別利益として投資有価証券の売却益59百万円等を計上し、特別損失として投資有価証券の評価損1億10百万円等を計上しています。
(親会社株主に帰属する当期純利益)
税金等調整前当期純利益は、前連結会計年度と比べ7億86百万円増加して57億4百万円(前連結会計年度比15.9%増加)となり、税効果会計適用後の法人税等負担額は、前連結会計年度と比べ5億25百万円増加して21億58百万円(前連結会計年度比32.1%増加)、非支配株主に帰属する当期純利益は、前連結会計年度と比べ10百万円増加して54百万円(前連結会計年度比24.5%増加)となりました。その結果、当連結会計年度における親会社株主に帰属する当期純利益は、前連結会計年度と比べ2億50百万円増加して34億91百万円(前連結会計年度比7.7%増加)となりました。
なお、セグメント別の売上高及び営業利益の分析については、「第2 [事業の状況] 3 [経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況分析]① 財政状態及び経営成績の状況」に記載のとおりであります。
(c)キャッシュ・フロー
当連結会計年度末におけるキャッシュ・フローの状況の分析につきましては、「第2 [事業の状況] 3 [経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析]② キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。
当社グループの経営成績等に重要な影響を与える要因につきましては、「第2 事業の状況 2 事業等のリスク」に記載のとおりであります。
(d)資金需要と資金調達
当社グループの運転資金需要は、製品製造のための原材料の購入、労務費など製造費用、商品の仕入、販売費及び一般管理費等であります。
また、従来から製造設備及び販売設備の新設、更新等の設備投資を行なっております。当連結会計年度において28億13百万円の設備投資を実施しております。
当社グループの運転資金及び設備投資資金の調達は、自己資金及び銀行借入による調達を主としております。
銀行借入につきましては、主に長期借入金を利用することで安定的な資金を確保するとともに、日常の資金需要の変動については短期借入金により対応しております。
当社グループは、持続的成長と企業価値の向上をはかるために、事業の拡大に必要な資金需要に対応した資金調達をはかり、健全な財務バランスの実現を検討してまいります。
キャッシュ・フロー関連指標の推移
| 平成27年3月期 | 平成28年3月期 | 平成29年3月期 | 平成30年3月期 | 平成31年3月期 | |
| 自己資本比率 | 60.4 | 61.8 | 63.3 | 64.1 | 63.6 |
| 時価ベースの自己資本比率 | 43.8 | 46.5 | 49.4 | 57.9 | 53.5 |
| キャッシュ・フロー対有利子 負債比率 | 1.0 | 1.2 | 0.8 | 0.6 | 0.7 |
| インタレスト・カバレッジ・ レシオ | 84.8 | 77.0 | 142.8 | 184.0 | 184.0 |
自己資本比率 :自己資本/総資産
時価ベースの自己資本比率 :株式時価総額/総資産
キャッシュ・フロー対有利子負債比率 :有利子負債/キャッシュ・フロー
インタレスト・ガバレッジ・レシオ :キャッシュ・フロー/利息支払額
(注)1.いずれの指標も連結ベースの財務数値により計算しています。
2.株式時価総額は、期末株価終値×期末発行済株式総数(自己株式控除後)により計算しています。
3.キャッシュ・フローは営業キャッシュ・フローを使用しています。有利子負債は連結貸借対照表に計上されている借入金を対象と
しています。