四半期報告書-第80期第2四半期(平成27年7月1日-平成27年9月30日)

【提出】
2015/11/12 13:00
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【項目】
27項目

財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析

文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。
(1) 業績の状況
当第2四半期連結累計期間における我が国経済は、政府による経済政策等を背景に企業業績の改善や設備投資の増加がみられたものの、個人消費においては円安による物価上昇等により消費者マインドの低迷もあるほか、中国経済減速の影響もあり、回復の足取りは重い状況となりました。
このようななか当社グループにおいては、国内での販売は、一部の自動車産業向けは概ね予想通りに推移しましたが、家電産業向けにおいては大幅に想定を下回ることとなりました。また、東南アジア地区は域内全体で景気減速が広がり、各拠点で受注が伸び悩みました。
このような結果、当第2四半期連結累計期間の当社グループの売上高は20,807百万円(前期比0.3%減)、経常損失は39百万円(前期経常利益101百万円)、親会社株主に帰属する四半期純損失は62百万円(前期親会社株主に帰属する四半期純利益81百万円)となりました。
当社グループのセグメント業績は次のとおりであります。
日本
日本は円安が継続し、輸出関連企業を中心に企業収益の回復傾向がみられるものの、中国経済の減速や個人消費の回復の遅れ等を背景に厳しい状況となりました。
部門別の概況として樹脂コンパウンド部門は、自動車産業向けエンジニアリングプラスチックを中心に比較的堅調に推移しました。樹脂用着色剤部門は、国内需要が伸び悩むなか、一部の自動車産業向けやトイレタリー関連が比較的堅調に推移したものの、家電産業向け等においての回復が想定には至らなかったことから、全体としては低調な結果となっております。最後に加工カラー部門は、一部の自動車産業向けや建材産業向けは比較的堅調に推移しましたが、全体としては想定までには至りませんでした。この結果、当第2四半期連結累計期間の売上高は11,538百万円(前期比3.4%減)、営業損失は104百万円(前期営業損失41百万円)となりました。
東南アジア
東南アジアは、中国経済減速の影響等で域内全体に景気減速が広がり、各拠点で受注が伸び悩んだものの、当第2四半期連結累計期間の売上高は円安の影響もあって8,740百万円(前期比4.6%増)となりましたが、営業利益は77百万円(前期比41.8%減)となりました。
その他
その他は、中国経済減速の影響から日系自動車関連の受注が伸び悩み、当第2四半期連結累計期間の売上高が529百万円(前期比6.8%減)、営業損失は15百万円(前期営業利益2百万円)となりました。
(2) 財政状態の分析
当第2四半期連結会計期間の総資産は27,971百万円と前期末の27,285百万円に比べ686百万円の増加となりました。
資産のうち流動資産は14,313百万円と前期末の13,437百万円に比べ875百万円の増加となりました。この主な要因は現金及び預金が817百万円増加したことなどによるものです。
固定資産は13,658百万円と前期末の13,847百万円に比べ189百万円の減少となりました。この主な要因は有形固定資産が192百万円減少したことなどによるものです。
負債合計は15,557百万円と前期末の14,603百万円に比べ954百万円の増加となりました。負債のうち流動負債は11,332百万円と前期末の10,821百万円に比べ510百万円の増加となりました。この主な要因は支払手形及び買掛金が267百万円、短期借入金が348百万円それぞれ増加したことなどによるものです。固定負債は4,224百万円と前期末の3,781百万円に比べ443百万円の増加となりました。この主な要因は長期借入金が418百万円増加したことなどによるものです。また、純資産合計は12,413百万円と前期末の12,681百万円に比べ268百万円の減少となりました。この主な要因は利益剰余金が187百万円、為替換算調整勘定が131百万円それぞれ減少したことなどによるものです。
(3) キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結累計期間末における連結ベースの現金及び現金同等物(以下「資金」という)は、前連結会計年度末に比べ817百万円増加し、2,899百万円となりました。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間において営業活動による資金の収入は前年同四半期連結累計期間と比べ368百万円減少し、294百万円となりました。これは、税金等調整前四半期純利益の減少等によるものです。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間において投資活動による資金の支出は前年同四半期連結累計期間と比べ1,085百万円減少し、103百万円となりました。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間において財務活動による資金の収入は前年同四半期連結累計期間と比べ79百万円増加し、625百万円となりました。これは、主に金融機関からの借入の増加によるものです。
(4) 事業上及び財務上の対処すべき課題
当第2四半期連結累計期間において当社グループが事業上及び財務上の対処すべき課題について、重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
(5) 研究開発活動
当第2四半期連結累計期間における当社グループ全体の研究開発費は111百万円であります。