四半期報告書-第81期第2四半期(平成28年7月1日-平成28年9月30日)

【提出】
2016/11/11 13:01
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29項目

財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析

文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループ(当社及び当社の関係会社)が判断したものであります。
(1) 業績の状況
当第2四半期連結累計期間における我が国経済は、雇用・所得環境が改善するなか、個人消費の低迷の底打ち感もあり、緩やかな回復基調を維持するものの、中国経済の不透明感や、英国の欧州連合離脱等、海外経済の不確実性の高まりと、円高による企業収益の悪化懸念により先行き不透明な状況が続いております。
このようななか当社グループにおいては、国内での販売は、自動車産業向けおよび家電産業向けを中心に堅調に推移し、東南アジア地区は一部では受注が伸び悩んだものの、好調なインドネシアが牽引し全体としては想定を上回りました。
このような結果、当第2四半期連結累計期間の当社グループの売上高は東南アジアでの為替の影響もあり20,136百万円(前期比3.2%減)となりましたが、経常利益は販売構成の変化や経費削減効果もあり388百万円(前期経常損失39百万円)となり、親会社株主に帰属する四半期純利益は187百万円(前期親会社株主に帰属する四半期純損失62百万円)となりました。
当社グループのセグメント業績は次のとおりであります。
日本
国内部門別の概況として樹脂コンパウンド部門は、自動車産業向けエンジニアリングプラスチックを中心に底堅く推移致しました。
樹脂用着色剤部門は、一部の自動車産業向けやトイレタリー関連、および家電産業向けフイルム等にて比較的堅調に推移したことから、想定を上回る結果となりました。
最後に、加工カラー部門は、一部の自動車産業向けや建材産業向けが比較的堅調に推移し、また、液体分散体が想定以上に堅調であったことから、全体としては想定を上回る結果となりました。
この結果、当第2四半期連結累計期間の売上高は12,042百万円(前期比4.4%増)、営業利益は販売構成の変化や経費削減効果もあり209百万円(前期営業損失104百万円)となりました。
東南アジア
東南アジアは、タイ、中国向けの需要が伸び悩んだものの、インドネシアにおいては国内の自動車産業向けが車輌のモデルチェンジや新車投入があった影響で受注が増加しました。当第2四半期連結累計期間の売上高は樹脂価格の下落や為替の影響もあり7,774 百万円(前期比11.0%減)となりましたが、営業利益は163百万円(前期比110.1%増)となりました。
その他
その他は、中国での日系自動車関連の受注が伸び悩み、当第2四半期連結累計期間の売上高は319百万円(前期比39.7%減)、営業損失は22百万円(前期営業損失15百万円)となりました。
(2) 財政状態の分析
当第2四半期連結会計期間の総資産は25,974百万円と前期末の26,354百万円に比べ379百万円の減少となりました。
資産のうち流動資産は13,430百万円と前期末の13,264百万円に比べ165百万円の増加となりました。この主な要因は受取手形及び売掛金が267百万円増加し、製品が83百万円、原材料及び貯蔵品が83百万円それぞれ減少したことなどによるものです。固定資産は12,544百万円と前期末の13,089百万円に比べ545百万円の減少となりました。この主な要因は有形固定資産が368百万円、投資有価証券が153百万円それぞれ減少したことなどによるものです。
負債合計は14,485百万円と前期末の14,432百万円に比べ53百万円の増加となりました。負債のうち流動負債は11,223百万円と前期末の10,738百万円に比べ485百万円の増加となりました。この主な要因は支払手形及び買掛金が281百万円、短期借入金が62百万円、未払法人税等が88百万円それぞれ増加したことなどによるものです。固定負債は3,261百万円と前期末の3,693百万円に比べ432百万円の減少となりました。この主な要因は長期借入金が436百万円減少したことなどによるものです。
純資産合計は11,489百万円と前期末の11,922百万円に比べ432百万円の減少となりました。この主な要因は利益剰余金が109百万円、その他有価証券評価差額金が107百万円それぞれ増加し、為替換算調整勘定が581百万円、非支配株主持分が106百万円それぞれ減少したことなどによるものです。
(3) キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結累計期間末における連結ベースの現金及び現金同等物(以下「資金」という)は、前連結会計年度末に比べ20百万円減少し、 1,726百万円となりました。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間において営業活動による資金の収入は前年同四半期連結累計期間と比べ84百万円増加し、378百万円となりました。これは、税金等調整前四半期純利益の増加等によるものです。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間において投資活動による資金の支出は前年同四半期連結累計期間と比べ62百万円減少し、40百万円となりました。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間において財務活動による資金の減少は258百万円となりました。前年同四半期連結累計期間は625百万円の増加でした。
(4) 事業上及び財務上の対処すべき課題
当第2四半期連結累計期間において当社グループが事業上及び財務上の対処すべき課題について、重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
(5) 研究開発活動
当第2四半期連結累計期間における当社グループ全体の研究開発費は123百万円であります。