訂正四半期報告書-第79期第2四半期(平成26年7月1日-平成26年9月30日)

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2017/05/12 13:49
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財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析

文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。
(1) 業績の状況
当第2四半期連結累計期間における我が国経済は、消費税率引き上げに伴う影響により一時的な落ち込みは見られましたが、一部では持ち直しの動きもみられました。一方、我が国経済の先行きとしては、政府による経済政策を背景に回復基調にあるものの、駆け込み需要の反動の長期化や原材料価格の高止まり等の影響による景気の下振れも懸念され、不透明な状況が続いております。
このようななか当社グループの国内での販売は、自動車産業向けにおいては、駆け込み需要の反動による生産台数の減少も持ち直し、住宅産業向けにおいては復興需要等もあり概ね想定通りに推移しましたが、家電産業向けの一部においては想定を大幅に下回ることとなりました。また、東南アジア地区の販売は、インドネシアの底固い需要はあるものの、他地域においては想定を下回ったため、全体としては低調に推移しました。
このような結果、当第2四半期連結累計期間の当社グループの売上高は20,871百万円(前期比3.9%増)となりましたが、とりわけ樹脂用着色剤の販売の伸び悩みと販売商品構成の悪化に加え、エネルギ-価格の上昇もあって、経常利益は101百万円(前期比34.4%減)、四半期純利益は81百万円(前期比48.4%減)となりました。
当社グループのセグメント業績は次のとおりであります。
日本
日本は、消費税率引上げ後の影響を受けたものの、一部においては夏場以降脱却の動きが見られました。
部門別の概況として樹脂コンパウンド部門は、消費税率引き上げに伴う影響を一部で受けたものの、主に自動車産業向けエンジニアリングプラスチックの需要は、比較的堅調に推移しましたことから想定を若干上回る結果となりました。
樹脂用着色剤部門は、建材産業向けの需要に支えられてはおりますが、家電産業向けの一部においては回復傾向がみられるものの厳しい状況からの脱却には至らず、想定を大きく下回る結果となりました。
最後に加工カラー部門は、建材産業向け需要に支えられたものの全体では想定を若干下回る結果となりました。
この結果、当第2四半期連結累計期間の売上高は11,949百万円(前期比5.6%増)、営業損失は41百万円(前期営業損失26百万円)となりました。
東南アジア
東南アジアは、インドネシアにおいては国内需要が堅調であることもあり、OA関連向け、自動車関連向けが比較的順調に推移いたしましたが、全体としては、タイ、中国向け輸出の不冴え等で受注が伸び悩んだことから当第2四半期連結累計期間の売上高は8,353百万円(前期比1.3%減)、営業利益は133百万円(前期比18.6%減)となりました。
その他
その他は、中国での日系自動車関連の受注回復により当第2四半期連結累計期間の売上高が568百万円(前期比77.0%増)、営業利益は2百万円(前期営業損失3百万円)となりました。
(2) 財政状態の分析
当第2四半期連結会計期間の総資産は26,526百万円と前期末の25,513百万円に比べ1,012百万円の増加となりました。
資産のうち流動資産は13,368百万円と前期末の13,134百万円に比べ234百万円の増加となりました。この主な要因は製品、原材料及び貯蔵品が290百万円増加したことなどによるものです。
固定資産は13,158百万円と前期末の12,379百万円に比べ778百万円の増加となりました。この主な要因は有形固定資産が279百万円減少したものの、投資有価証券が1,099百万円増加したことなどによるものです。
負債合計は15,086百万円と前期末の14,099百万円に比べ987百万円の増加となりました。負債のうち流動負債は10,709百万円と前期末の10,642百万円に比べ66百万円の増加となりました。この主な要因は短期借入金が270百万円減少したものの、支払手形及び買掛金が313百万円増加したことなどによるものです。固定負債は4,377百万円と前期末の3,456百万円に比べ920百万円の増加となりました。この主な要因は長期借入金が911百万円増加したことなどによるものです。また、純資産合計は11,439百万円と前期末の11,414百万円に比べ25百万円の増加となりました。
(3) キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結累計期間末における連結ベースの現金及び現金同等物(以下「資金」という)は、前連結会計年度末に比べ10百万円減少し、2,066百万円となりました。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間において営業活動による資金の収入は662百万円となりました。これは、仕入債務の増加等によるものです。前年同四半期連結累計期間は資金の支出が102百万円でした。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間において投資活動による資金の支出は前年同四半期連結累計期間と比べ863百万円増加し、1,188百万円となりました。これは、関係会社株式の取得による支出等によるものです。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間において財務活動による資金の収入は前年同四半期連結累計期間と比べ248百万円増加し、546百万円となりました。これは、主に金融機関からの借入の増加によるものです。
(4) 事業上及び財務上の対処すべき課題
当第2四半期連結累計期間において当社グループが事業上及び財務上の対処すべき課題について、重要な変更および新たに生じた課題はありません。
(5) 研究開発活動
当第2四半期連結累計期間における当社グループ全体の研究開発費は94百万円であります。