四半期報告書-第109期第1四半期(令和2年4月1日-令和2年6月30日)
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものです。
(1)財政状態及び経営成績の状況
①財政状態
当第1四半期連結会計期間末の資産は、4,096億円となりました。現金及び現金同等物および営業債権及びその他の債権の減少などがあった一方、jCyte,Inc.(アメリカ)との細胞治療プログラムjCellのライセンス契約締結等に伴う無形資産および金融資産の増加などにより前連結会計年度末と比べ8億円増加しました。
資本は、3,058億円となりました。その他の資本の構成要素および利益剰余金の増加などにより前連結会計年度末と比べ33億円増加しました。
負債は、1,038億円となりました。繰延税金負債および営業債務及びその他の債務の増加などがあった一方、法人所得税等の支払による未払法人所得税等の減少などにより前連結会計年度末と比べ24億円減少しました。
以上の結果、親会社所有者帰属持分比率は、前連結会計年度末と比べ0.7ポイント増加し、74.8%となりました。
②経営成績
(ア)コアベース ※1
(単位:百万円)
[売上収益]
前年同期と比べ2.7%減少し、576億円となりました。
主力の医療用医薬品事業では、中国、アジア地域において新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響により前年同期と比べ減収となりました。日本、EMEA(ヨーロッパ、中東およびアフリカ)では継続的に売上伸長しており、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の環境下でも堅調に推移しています。
売上収益の内訳は次のとおりです。
<医療用医薬品>◇日本
前年同期と比べ4.4%増加し、351億円となりました。主力製品の売上推移は次のとおりです。なお、当第1四半期連結会計期間においては、「アイリーア硝子体内注射液※2」のプレフィルドシリンジ製剤である「アイリーア硝子体内注射用キット」を発売しました。
・緑内障・高眼圧症治療剤領域
・角結膜疾患治療剤領域
・抗アレルギー点眼剤領域
・網膜疾患治療剤領域
◇中国
円換算ベースで前年同期と比べ14.1%減少し(為替影響を除いた成長率は△8.4%)、58億円となりました。主力製品の売上推移は次のとおりです。
・角結膜疾患治療剤領域
・眼感染症治療剤領域
◇アジア(中国除く)
円換算ベースで前年同期と比べ11.5%減少し(為替影響を除いた成長率は△7.0%)、39億円となりました。主力製品の売上推移は次のとおりです。
・緑内障・高眼圧症治療剤領域
・角結膜疾患治療剤領域
◇EMEA
円換算ベースで前年同期と比べ0.3%増加し(為替影響を除いた成長率は+4.0%)、94億円となりました。主力製品の売上推移は次のとおりです。
・緑内障・高眼圧症治療剤領域
・角結膜疾患治療剤領域
<一般用医薬品>前年同期と比べ45.0%減少し、20億円となりました。
「サンテボーティエシリーズ」、新「サンテメディカルシリーズ」、「ソフトサンティアシリーズ」などの高価格帯品に引き続き注力しています。
<医療機器>前年同期と比べ0.8%減少し、8億円となりました。
眼内レンズの「レンティス コンフォート」と「エタニティ」シリーズの普及促進活動に注力しています。
<その他>その他の売上収益は4億円となりました。サプリメント製品の販売、株式会社クレール(連結子会社)での無塵・無菌服のクリーニング業によるものです。
[コア営業利益]
売上総利益は、前年同期と比べ6.3%減少し、328億円となりました。
販売費及び一般管理費は、前年同期と比べ3.1%減少し、156億円となりました。
研究開発費は、前年同期と比べ9.0%減少し、56億円となりました。
以上により、コアベースでの営業利益は、前年同期と比べ8.9%減少し、117億円となりました。
※1 SantenグループではIFRS適用を機に、IFRSによる業績(「IFRS(フル)ベース」)から一部の収益および費用を控除した「コアベース」での財務情報を経常的な業績を示す指標として開示しています。IFRS(フル)ベースによる業績からコアベースでの業績への調整において控除する以下の収益および費用とそれらに係る法人所得税費用を調整し、コアベースを算出しています。
・製品に係る無形資産償却費
・その他の収益
・その他の費用
・金融収益
・金融費用
・販売費及び一般管理費のうち企業買収に係る一過性費用
※2 製造販売元であるバイエル薬品株式会社とのコ・プロモーション製品です。
※3 アレジオンLX点眼液を含みます。
(イ)IFRS(フル)ベース
(単位:百万円)
[売上収益]
コアベースからの調整はありません。
[営業利益]
売上総利益、販売費及び一般管理費、研究開発費について、コアベースからの調整はありません。
製品に係る無形資産償却費は、前年同期と比べ1.2%減少し、24億円となりました。これは主に、Merck & Co., Inc.(アメリカ)から2014年に譲受けた眼科製品に関する無形資産、2015年より欧州で販売を開始した「Ikervis(アイケルビス)」に関する無形資産、ならびに2016年のInnFocus,Inc.(アメリカ)買収に伴い取得した「DE-128(PRESERFLO MicroShunt)」に関する無形資産(2019年4月より償却開始)の償却によるものです。
その他の収益は、2億円となりました。
その他の費用は、14億円となりました。これは主に、InnFocus,Inc.(アメリカ)買収に伴う条件付対価の公正価値の変動によるものです。
これらにより、IFRS(フル)ベースの営業利益は、前年同期と比べ13.3%減少し、80億円となりました。
[四半期利益]
金融収益は、5億円となりました。
金融費用は、2億円となりました。
法人所得税費用は、22億円となりました。グループ内の法人の利益構成比の変動等により、税負担率が、前年同期より減少しました。
これらにより、四半期利益は前年同期と比べ4.2%減少し、61億円となりました。
[親会社の所有者に帰属する四半期利益]
親会社の所有者に帰属する四半期利益は、前年同期と比べ3.3%減少し、62億円となりました。売上収益に対するその比率は、10.8%となりました。
③キャッシュ・フローの状況
当第1四半期連結累計期間の営業活動によるキャッシュ・フローは、74億円の収入(前年同期は、50億円の収入)となりました。これは法人所得税の支払いが61億円あったことなどの一方、四半期利益が61億円および営業債権及びその他の債権の減少が49億円あったことなどによるものです。
投資活動によるキャッシュ・フローは、106億円の支出(前年同期は、14億円の支出)となりました。これは主にjCyte,Inc.(アメリカ)との細胞治療プログラムjCellのライセンス契約締結等に伴う無形資産の取得による支出が70億円および投資の取得による支出が22億円あったことなどによるものです。
財務活動によるキャッシュ・フローは、60億円の支出(前年同期は、57億円の支出)となりました。これは配当金の支払いが55億円あったことなどによるものです。
以上の結果、現金及び現金同等物の当第1四半期連結会計期間末残高は、前連結会計年度末と比べ91億円減少し、823億円となりました。
(2)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
①長期経営ビジョン
Santenグループは、2020年までの長期的な経営ビジョン「Vision 2020」において「世界で存在感のあるスペシャリティ・カンパニー」の実現に向けて、研究開発活動や事業開発などへの成長投資を積極的に実施するとともに、高い市場成長が見込まれるアジア、EMEAでの事業展開を積極的に推進しています。
「Vision 2020」の実現に向けては、①真の顧客ニーズに対応する製品を迅速に創出、②国内事業の新たな事業展開への変革、③アジアへの積極展開とEMEA・米国への参入、④グローバルな製品供給・信頼性保証体制の確立、⑤創造と革新を担う人材と組織力強化を5つの道筋と定め、中期経営計画において具体的な活動プランを立案・実行しています。
創業130周年を迎えた当連結会計年度において、眼科領域におけるスペシャリティ・カンパニーとして、世界の人々の目の健康に関する社会的な課題の解決において無くてはならない存在であり続けるため、2030年とその先の世界を見据え、新たな長期ビジョンを策定しました。
Santenグループが目指す理想の世界「WORLD VISION」と、その実現を目指し、2030年とその先にSantenグループのありたい姿を示した「Santen's VISION」、そしてそのための「STRATEGY」および「GOAL」から構成される「Santen 2030」を掲げています。Santenグループは、「天機に参与する」という基本理念を固持しながら、新たな長期ビジョンのもと、Social Innovatorとして、人々の目の健康に関する社会的な課題の解決を通じ、「見る」を通じた人々の幸せの実現に貢献してまいります。

②中期経営計画「MTP2020」
2018年6月、「Vision2020」実現および2020年以降の持続的成長に向けた道筋構築を目指し、中期経営計画「MTP2020」を策定しました。
世界の眼科医療においては、高齢化の進展や新たな診断・治療技術の進化に伴い、緑内障、網膜疾患、ドライアイなどの疾患領域で患者さんの増加が想定されています。「顧客満足度」、「収益性」、「組織能力」の3つの向上を活動の軸に据え、グローバル事業戦略の推進による市場を上回る成長、製品パイプラインの拡充および新たな治療オプションの開発、事業基盤強化・効率化および人材組織力の強化を図ります。

グローバル事業戦略では、日本、EMEAでの経験・知見をアジアに展開することで既存地域における眼科治療貢献と事業成長の加速を図るとともに、2021年以降にライフサイエンス分野のイノベーションを牽引する米国市場での持続的な事業展開を構築するための準備を進めます。
製品パイプラインの拡充および新たな治療オプションの開発では、新しい治療法や技術を積極的に取り入れ、治療継続の支援や製品の識別性改良など顧客視点で新たな治療オプションを提供するとともに、予防・診断・治療・フォローアップを含む全体におけるソリューション提供へと進化させ、従来の方法を超える製品・サービスの提供に取り組みます。
③目標とする経営指標
中期経営計画「MTP2020」においては、利益の実現と成長への投資に積極的に取り組むことを前提に、以下3つの財務指標を達成目標として定めています。
市場を上回る売上高成長: 平均成長率(CAGR)6%以上
利益率の維持向上: コア営業利益率21%以上(期間平均)
資本効率の維持・向上: フルROE11%以上(期間平均)*
*特殊要因を除いたコアROEについても副次的経営指標と位置付けています。

(3)研究開発活動
<緑内障・高眼圧症領域>プロスタグランジンF₂α誘導体およびβ遮断剤の配合剤DE-111(STN10111、一般名:タフルプロスト/チモロールマレイン酸塩)は、中国で2019年1月に第Ⅲ相試験を開始しました。
EP2受容体作動薬DE-117(STN10117、一般名:オミデネパグ イソプロピル)は、米国で2018年9月に第Ⅲ相試験を開始しました。日本では2018年11月に発売しました。アジアでは、順次販売承認を申請しており、韓国で2019年12月に販売承認を取得しました。
FP/EP3受容体デュアル作動薬DE-126(STN10126、一般名:sepetaprost)は、米国および日本で、後期第Ⅱ相試験を完了しています。
緑内障用デバイスDE-128は、米国で2020年6月に市販前承認(PMA)の段階的申請を完了しました。欧州では、2019年1月に発売しました。韓国で2020年3月に販売承認を申請以降、アジアで順次申請しています。
プロスタグランジンF₂α誘導体の乳化点眼剤DE-130A(STN10130、一般名:ラタノプロスト)は、欧州およびアジアで2019年4月に第Ⅲ相試験を開始しました。
<網膜・ぶどう膜疾患領域>DE-109(STN10109、一般名:シロリムス)は、米国で2018年12月にぶどう膜炎を対象とする追加の第Ⅲ相試験を開始しました。
<その他疾患領域>DE-127(STN10127、一般名:アトロピン硫酸塩)は、アジアで2020年4月に近視を対象とする第Ⅱ相試験を終了しました。日本では、2019年8月に第Ⅱ/Ⅲ相試験を開始しました。
白内障手術後無水晶体眼に挿入する乱視用(トーリック)眼内レンズMD-16は、日本で2019年11月に製造販売承認を取得しました。
※開発コードの附番方法変更に伴い、既存開発コード(DE-XXX)および新開発コード(STNXXXXX)を併記しています。
なお、当第1四半期連結累計期間の研究開発費の総額は、56億円です。
(1)財政状態及び経営成績の状況
①財政状態
当第1四半期連結会計期間末の資産は、4,096億円となりました。現金及び現金同等物および営業債権及びその他の債権の減少などがあった一方、jCyte,Inc.(アメリカ)との細胞治療プログラムjCellのライセンス契約締結等に伴う無形資産および金融資産の増加などにより前連結会計年度末と比べ8億円増加しました。
資本は、3,058億円となりました。その他の資本の構成要素および利益剰余金の増加などにより前連結会計年度末と比べ33億円増加しました。
負債は、1,038億円となりました。繰延税金負債および営業債務及びその他の債務の増加などがあった一方、法人所得税等の支払による未払法人所得税等の減少などにより前連結会計年度末と比べ24億円減少しました。
以上の結果、親会社所有者帰属持分比率は、前連結会計年度末と比べ0.7ポイント増加し、74.8%となりました。
②経営成績
(ア)コアベース ※1
(単位:百万円)
| 前第1四半期 連結累計期間 | 当第1四半期 連結累計期間 | 対前年同期増減率 | |
| 売上収益 | 59,136 | 57,563 | △2.7% |
| コア営業利益 | 12,794 | 11,655 | △8.9% |
| コア四半期利益 | 9,671 | 8,807 | △8.9% |
| 親会社の所有者に帰属する コア四半期利益 | 9,680 | 8,872 | △8.3% |
[売上収益]
前年同期と比べ2.7%減少し、576億円となりました。
主力の医療用医薬品事業では、中国、アジア地域において新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響により前年同期と比べ減収となりました。日本、EMEA(ヨーロッパ、中東およびアフリカ)では継続的に売上伸長しており、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の環境下でも堅調に推移しています。
売上収益の内訳は次のとおりです。
| 上段:金額 | ||||||
| 下段:対前年同期増減率 | (単位:百万円) | |||||
| 日本 | 中国 | アジア | EMEA | 米州 | 合計 | |
| 医療用医薬品 | 35,078 | 5,790 | 3,862 | 9,384 | 222 | 54,336 |
| 4.4% | △14.1% | △11.5% | 0.3% | 6.9% | 0.2% | |
| 一般用医薬品 | 1,975 | - | 67 | - | - | 2,043 |
| △45.7% | - | △11.2% | - | - | △45.0% | |
| 医療機器 | 645 | - | - | 182 | - | 827 |
| △11.5% | - | - | 74.7% | △100.0% | △0.8% | |
| その他 | 317 | 16 | 24 | - | - | 357 |
| 0.5% | 28.1% | 64.4% | - | - | 4.2% | |
| 合計 | 38,016 | 5,806 | 3,953 | 9,566 | 222 | 57,563 |
| △0.7% | △14.0% | △11.2% | 1.2% | 6.6% | △2.7% | |
| (注)外部顧客に対する売上収益を表しています。 | ||||||
| 顧客の所在地をもとに国または地域に分類しています。なお、アジアには中国を含んでいません。 | ||||||
<医療用医薬品>◇日本
前年同期と比べ4.4%増加し、351億円となりました。主力製品の売上推移は次のとおりです。なお、当第1四半期連結会計期間においては、「アイリーア硝子体内注射液※2」のプレフィルドシリンジ製剤である「アイリーア硝子体内注射用キット」を発売しました。
・緑内障・高眼圧症治療剤領域
| 「タプロス点眼液」 | 24億円 | (対前年同期増減率 △ 1.0%) |
| 「タプコム配合点眼液」 | 7億円 | (対前年同期増減率 + 2.5%) |
| 「コソプト配合点眼液」 | 20億円 | (対前年同期増減率 + 3.3%) |
| 「エイベリス点眼液」 | 6億円 | (対前年同期増減率 +106.6%) |
・角結膜疾患治療剤領域
| 「ジクアス点眼液」 | 30億円 | (対前年同期増減率 △ 16.4%) |
・抗アレルギー点眼剤領域
| 「アレジオン点眼液※3」 | 30億円 | (対前年同期増減率 + 43.8%) |
・網膜疾患治療剤領域
| 「アイリーア硝子体内注射液※2」 | 168億円 | (対前年同期増減率 + 10.9%) |
◇中国
円換算ベースで前年同期と比べ14.1%減少し(為替影響を除いた成長率は△8.4%)、58億円となりました。主力製品の売上推移は次のとおりです。
・角結膜疾患治療剤領域
| 「ヒアレイン点眼液」 | 23億円 | (対前年同期増減率 △ 2.8%) |
・眼感染症治療剤領域
| 「クラビット点眼液」 | 22億円 | (対前年同期増減率 △ 27.1%) |
◇アジア(中国除く)
円換算ベースで前年同期と比べ11.5%減少し(為替影響を除いた成長率は△7.0%)、39億円となりました。主力製品の売上推移は次のとおりです。
・緑内障・高眼圧症治療剤領域
| 「タプロス点眼液」 | 5億円 | (対前年同期増減率 △ 8.1%) |
| 「タプコム配合点眼液」 | 1億円 | (対前年同期増減率 + 24.1%) |
| 「コソプト配合点眼液」 | 10億円 | (対前年同期増減率 + 0.2%) |
・角結膜疾患治療剤領域
| 「ジクアス点眼液」 | 5億円 | (対前年同期増減率 △ 41.4%) |
◇EMEA
円換算ベースで前年同期と比べ0.3%増加し(為替影響を除いた成長率は+4.0%)、94億円となりました。主力製品の売上推移は次のとおりです。
・緑内障・高眼圧症治療剤領域
| 「タプロス点眼液」 | 17億円 | (対前年同期増減率 + 2.8%) |
| 「タプコム配合点眼液」 | 7億円 | (対前年同期増減率 + 22.4%) |
| 「コソプト配合点眼液」 | 25億円 | (対前年同期増減率 + 6.0%) |
| 「トルソプト点眼液」 | 7億円 | (対前年同期増減率 △ 2.3%) |
・角結膜疾患治療剤領域
| 「Ikervis(アイケルビス)」 | 7億円 | (対前年同期増減率 △ 0.1%) |
<一般用医薬品>前年同期と比べ45.0%減少し、20億円となりました。
「サンテボーティエシリーズ」、新「サンテメディカルシリーズ」、「ソフトサンティアシリーズ」などの高価格帯品に引き続き注力しています。
<医療機器>前年同期と比べ0.8%減少し、8億円となりました。
眼内レンズの「レンティス コンフォート」と「エタニティ」シリーズの普及促進活動に注力しています。
<その他>その他の売上収益は4億円となりました。サプリメント製品の販売、株式会社クレール(連結子会社)での無塵・無菌服のクリーニング業によるものです。
[コア営業利益]
売上総利益は、前年同期と比べ6.3%減少し、328億円となりました。
販売費及び一般管理費は、前年同期と比べ3.1%減少し、156億円となりました。
研究開発費は、前年同期と比べ9.0%減少し、56億円となりました。
以上により、コアベースでの営業利益は、前年同期と比べ8.9%減少し、117億円となりました。
※1 SantenグループではIFRS適用を機に、IFRSによる業績(「IFRS(フル)ベース」)から一部の収益および費用を控除した「コアベース」での財務情報を経常的な業績を示す指標として開示しています。IFRS(フル)ベースによる業績からコアベースでの業績への調整において控除する以下の収益および費用とそれらに係る法人所得税費用を調整し、コアベースを算出しています。
・製品に係る無形資産償却費
・その他の収益
・その他の費用
・金融収益
・金融費用
・販売費及び一般管理費のうち企業買収に係る一過性費用
※2 製造販売元であるバイエル薬品株式会社とのコ・プロモーション製品です。
※3 アレジオンLX点眼液を含みます。
(イ)IFRS(フル)ベース
(単位:百万円)
| 前第1四半期 連結累計期間 | 当第1四半期 連結累計期間 | 対前年同期増減率 | |
| 売上収益 | 59,136 | 57,563 | △2.7% |
| 営業利益 | 9,246 | 8,016 | △13.3% |
| 四半期利益 | 6,390 | 6,124 | △4.2% |
| 親会社の所有者に帰属する 四半期利益 | 6,399 | 6,189 | △3.3% |
[売上収益]
コアベースからの調整はありません。
[営業利益]
売上総利益、販売費及び一般管理費、研究開発費について、コアベースからの調整はありません。
製品に係る無形資産償却費は、前年同期と比べ1.2%減少し、24億円となりました。これは主に、Merck & Co., Inc.(アメリカ)から2014年に譲受けた眼科製品に関する無形資産、2015年より欧州で販売を開始した「Ikervis(アイケルビス)」に関する無形資産、ならびに2016年のInnFocus,Inc.(アメリカ)買収に伴い取得した「DE-128(PRESERFLO MicroShunt)」に関する無形資産(2019年4月より償却開始)の償却によるものです。
その他の収益は、2億円となりました。
その他の費用は、14億円となりました。これは主に、InnFocus,Inc.(アメリカ)買収に伴う条件付対価の公正価値の変動によるものです。
これらにより、IFRS(フル)ベースの営業利益は、前年同期と比べ13.3%減少し、80億円となりました。
[四半期利益]
金融収益は、5億円となりました。
金融費用は、2億円となりました。
法人所得税費用は、22億円となりました。グループ内の法人の利益構成比の変動等により、税負担率が、前年同期より減少しました。
これらにより、四半期利益は前年同期と比べ4.2%減少し、61億円となりました。
[親会社の所有者に帰属する四半期利益]
親会社の所有者に帰属する四半期利益は、前年同期と比べ3.3%減少し、62億円となりました。売上収益に対するその比率は、10.8%となりました。
③キャッシュ・フローの状況
当第1四半期連結累計期間の営業活動によるキャッシュ・フローは、74億円の収入(前年同期は、50億円の収入)となりました。これは法人所得税の支払いが61億円あったことなどの一方、四半期利益が61億円および営業債権及びその他の債権の減少が49億円あったことなどによるものです。
投資活動によるキャッシュ・フローは、106億円の支出(前年同期は、14億円の支出)となりました。これは主にjCyte,Inc.(アメリカ)との細胞治療プログラムjCellのライセンス契約締結等に伴う無形資産の取得による支出が70億円および投資の取得による支出が22億円あったことなどによるものです。
財務活動によるキャッシュ・フローは、60億円の支出(前年同期は、57億円の支出)となりました。これは配当金の支払いが55億円あったことなどによるものです。
以上の結果、現金及び現金同等物の当第1四半期連結会計期間末残高は、前連結会計年度末と比べ91億円減少し、823億円となりました。
(2)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
①長期経営ビジョン
Santenグループは、2020年までの長期的な経営ビジョン「Vision 2020」において「世界で存在感のあるスペシャリティ・カンパニー」の実現に向けて、研究開発活動や事業開発などへの成長投資を積極的に実施するとともに、高い市場成長が見込まれるアジア、EMEAでの事業展開を積極的に推進しています。
「Vision 2020」の実現に向けては、①真の顧客ニーズに対応する製品を迅速に創出、②国内事業の新たな事業展開への変革、③アジアへの積極展開とEMEA・米国への参入、④グローバルな製品供給・信頼性保証体制の確立、⑤創造と革新を担う人材と組織力強化を5つの道筋と定め、中期経営計画において具体的な活動プランを立案・実行しています。
創業130周年を迎えた当連結会計年度において、眼科領域におけるスペシャリティ・カンパニーとして、世界の人々の目の健康に関する社会的な課題の解決において無くてはならない存在であり続けるため、2030年とその先の世界を見据え、新たな長期ビジョンを策定しました。
Santenグループが目指す理想の世界「WORLD VISION」と、その実現を目指し、2030年とその先にSantenグループのありたい姿を示した「Santen's VISION」、そしてそのための「STRATEGY」および「GOAL」から構成される「Santen 2030」を掲げています。Santenグループは、「天機に参与する」という基本理念を固持しながら、新たな長期ビジョンのもと、Social Innovatorとして、人々の目の健康に関する社会的な課題の解決を通じ、「見る」を通じた人々の幸せの実現に貢献してまいります。

| 基本理念 | : | 天機に参与する |
| 自然の神秘を解明して人々の健康の増進に貢献する | ||
| WORLD VISION | : | Santenが目指す理想の世界 |
| Happiness with Vision | ||
| 世界中の一人ひとりが、Best Vision Experienceを通じて、それぞれの最も幸福な人生を実現する世界 | ||
| (Santen 2030) | ||
| Santen's VISION | : | Become A Social Innovator |
| WORLD VISIONの実現を目指し、2030年とその先に向けてSantenのありたい姿。眼科領域での強みに加え、世界中の技術や組織・人材をつなぎ、社会に価値あるイノベーションをもたらすことで、「見る」を通じた人々の幸せを実現するSocial Innovatorとなることを目指す | ||
| GOAL | : | 眼の疾患や不具合に起因する世界中の人々の社会的・経済的な機会損失を削減することを目指す |
| STRATEGY | : | Social Innovatorとしての3つの戦略 |
| Ophthalmology | ||
| 眼科医療のイノベーションおよび眼科医療エコシステムの発展加速 | ||
| Wellness | ||
| より良い眼の状態に向けた重要性認識向上とアイケアの推進 | ||
| Inclusion | ||
| 視覚障がいの有無に関わらず交じり合い・いきいきと共生する社会の実現 |
②中期経営計画「MTP2020」
2018年6月、「Vision2020」実現および2020年以降の持続的成長に向けた道筋構築を目指し、中期経営計画「MTP2020」を策定しました。
世界の眼科医療においては、高齢化の進展や新たな診断・治療技術の進化に伴い、緑内障、網膜疾患、ドライアイなどの疾患領域で患者さんの増加が想定されています。「顧客満足度」、「収益性」、「組織能力」の3つの向上を活動の軸に据え、グローバル事業戦略の推進による市場を上回る成長、製品パイプラインの拡充および新たな治療オプションの開発、事業基盤強化・効率化および人材組織力の強化を図ります。

グローバル事業戦略では、日本、EMEAでの経験・知見をアジアに展開することで既存地域における眼科治療貢献と事業成長の加速を図るとともに、2021年以降にライフサイエンス分野のイノベーションを牽引する米国市場での持続的な事業展開を構築するための準備を進めます。
製品パイプラインの拡充および新たな治療オプションの開発では、新しい治療法や技術を積極的に取り入れ、治療継続の支援や製品の識別性改良など顧客視点で新たな治療オプションを提供するとともに、予防・診断・治療・フォローアップを含む全体におけるソリューション提供へと進化させ、従来の方法を超える製品・サービスの提供に取り組みます。
③目標とする経営指標
中期経営計画「MTP2020」においては、利益の実現と成長への投資に積極的に取り組むことを前提に、以下3つの財務指標を達成目標として定めています。
市場を上回る売上高成長: 平均成長率(CAGR)6%以上
利益率の維持向上: コア営業利益率21%以上(期間平均)
資本効率の維持・向上: フルROE11%以上(期間平均)*
*特殊要因を除いたコアROEについても副次的経営指標と位置付けています。

(3)研究開発活動
<緑内障・高眼圧症領域>プロスタグランジンF₂α誘導体およびβ遮断剤の配合剤DE-111(STN10111、一般名:タフルプロスト/チモロールマレイン酸塩)は、中国で2019年1月に第Ⅲ相試験を開始しました。
EP2受容体作動薬DE-117(STN10117、一般名:オミデネパグ イソプロピル)は、米国で2018年9月に第Ⅲ相試験を開始しました。日本では2018年11月に発売しました。アジアでは、順次販売承認を申請しており、韓国で2019年12月に販売承認を取得しました。
FP/EP3受容体デュアル作動薬DE-126(STN10126、一般名:sepetaprost)は、米国および日本で、後期第Ⅱ相試験を完了しています。
緑内障用デバイスDE-128は、米国で2020年6月に市販前承認(PMA)の段階的申請を完了しました。欧州では、2019年1月に発売しました。韓国で2020年3月に販売承認を申請以降、アジアで順次申請しています。
プロスタグランジンF₂α誘導体の乳化点眼剤DE-130A(STN10130、一般名:ラタノプロスト)は、欧州およびアジアで2019年4月に第Ⅲ相試験を開始しました。
<網膜・ぶどう膜疾患領域>DE-109(STN10109、一般名:シロリムス)は、米国で2018年12月にぶどう膜炎を対象とする追加の第Ⅲ相試験を開始しました。
<その他疾患領域>DE-127(STN10127、一般名:アトロピン硫酸塩)は、アジアで2020年4月に近視を対象とする第Ⅱ相試験を終了しました。日本では、2019年8月に第Ⅱ/Ⅲ相試験を開始しました。
白内障手術後無水晶体眼に挿入する乱視用(トーリック)眼内レンズMD-16は、日本で2019年11月に製造販売承認を取得しました。
※開発コードの附番方法変更に伴い、既存開発コード(DE-XXX)および新開発コード(STNXXXXX)を併記しています。
なお、当第1四半期連結累計期間の研究開発費の総額は、56億円です。