有価証券報告書-第109期(令和2年4月1日-令和3年3月31日)

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2021/06/25 16:42
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125項目
(1)経営成績等の状況の概要
当連結会計年度におけるSantenグループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の概要は次のとおりです。
①財政状態及び経営成績の状況
世界の眼科薬市場は、ここ数年堅調な伸びを示しており、特に最大市場である米国では継続的に力強い市場拡大基調を示しています。
また、日本、アジア地域、欧州諸国、は直近の傾向は前年同水準ですが、日本は米国に次ぎ世界第二位の市場規模を維持しています。
このような市場環境の下、当連結会計年度の業績は、次のとおりとなりました。
(ア)財政状態
当連結会計年度末の資産合計は、前連結会計年度末に比べ64億円減少し、4,024億円となりました。
当連結会計年度末の資本合計は、前連結会計年度末に比べ45億円増加し、3,071億円となりました。
当連結会計年度末の負債合計は、前連結会計年度末に比べ109億円減少し、953億円となりました。
(イ)経営成績
当連結会計年度の経営成績は、IFRS(フル)ベースでは、売上収益2,496億円(前年同期比3.3%増)、営業利益129億円(同61.5%減)、親会社の所有者に帰属する当期利益68億円(同71.1%減)となりました。
コアベースでは、売上収益2,496億円(前年同期比3.3%増)、コア営業利益501億円(同0.2%増)、親会社の所有者に帰属するコア当期利益376億円(同4.6%増)となりました。
②キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度における現金及び現金同等物は、営業活動の結果得た資金が388億円あったことなどの一方、Eyevance Pharmaceuticals Holdings Inc.(米国)の買収に伴う子会社株式の取得による支出、配当金の支払い、有形固定資産及び無形資産の取得による支出などにより、前連結会計年度末と比べ285億円減少し、629億円となりました。
③生産、受注及び販売の実績
Santenグループは単一セグメントであり、当連結会計年度における実績は次のとおりです。
(ア)生産実績及び商品仕入実績
金額(百万円)対前年度増減率(%)
生産実績167,532△6.9
商品仕入実績59,44810.3

(注)1 生産実績の金額は販売価格によっており、消費税等は含まれていません。
2 商品仕入実績の金額は仕入価格によっており、消費税等は含まれていません。
(イ)受注実績
Santenグループは販売計画、在庫状況を基礎として生産計画を立案し、これによって生産を行っていますので受注生産は行っていません。
(ウ)販売実績
金額(百万円)対前年度増減率(%)
販売実績249,6053.3

(注)1 最近2連結会計年度における、主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は次のとおりです。
前連結会計年度当連結会計年度
金額(百万円)割合(%)金額(百万円)割合(%)
株式会社スズケン46,98419.549,13719.7
株式会社メディセオ33,26313.835,72714.3

2 上記金額には、消費税等は含まれていません。
(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点によるSantenグループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりです。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものです。
①当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容
(ア)経営成績等
ⅰ 財政状態
(単位:百万円)
前連結会計年度当連結会計年度増減額
資産408,768402,353△6,415
資本302,560307,0504,490
負債106,20895,303△10,905
親会社所有者帰属持分比率74.1%76.4%2.3ポイント

当連結会計年度末の資産は、4,024億円となりました。Eyevance Pharmaceuticals Holdings Inc.(米国)の買収等に伴う無形資産の増加、営業債権及びその他の債権の増加などの一方、緑内障用デバイスSTN2000100(DE -128、PRESERFLO MicroShunt)の米国における承認時期の遅延を背景とした、同製品を開発するInnFocus, Inc.(米国)に係る無形資産(のれん及び開発製造販売権)の減損に伴う無形資産の減少、現金及び現金同等物の減少などにより前連結会計年度末と比べ64億円減少しました。
資本は、3,071億円となりました。利益剰余金の減少などがあった一方、その他資本の構成要素の増加などにより前連結会計年度末と比べ45億円増加しました。
負債は、953億円となりました。営業債務及びその他の債務の増加などがあった一方、InnFocus, Inc.(米国)買収に伴う条件付対価の公正価値の変動及び支払による金融負債の減少などにより前連結会計年度末と比べ109億円減少しました。
以上の結果、親会社所有者帰属持分比率は、前連結会計年度末と比べ2.3ポイント増加し、76.4%となりました。
ⅱ 経営成績
イ.IFRS(フル)ベース
(単位:百万円)
前連結会計年度当連結会計年度対前年度増減率
売上収益241,555249,6053.3%
営業利益33,53512,917△61.5%
当期利益21,7146,645△69.4%
親会社の所有者に帰属する
当期利益
23,6186,830△71.1%

[売上収益]
前連結会計年度と比べ3.3%増加し、2,496億円となりました。
主力の医療用医薬品事業は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の環境下でも堅調に推移し、前連結会計年度と比べ4.5%増加し、2,347億円となりました。地域別には、日本、中国、アジアで継続的に売上伸長しています。
売上収益の内訳は次のとおりです。
上段:金額
下段:対前年度増減率、( )は為替影響を除いた対前年度増減率(単位:百万円)
日本中国アジアEMEA米州合計
医療用医薬品155,80723,27516,80836,7862,011234,687
4.7%4.6%4.3%0.4%173.7%4.5%
(-%)(4.8%)(5.2%)(△2.0%)(181.5%)(4.2%)
一般用医薬品9,058-352--9,410
△22.7%-12.7%--△21.8%
医療機器2,9261-1,110-4,037
△8.0%--230.8%△100.0%14.8%
その他1,3437256--1,471
4.8%3.7%△21.1%--3.4%
合計169,13323,34917,21637,8962,011249,605
2.5%4.6%4.4%2.5%173.5%3.3%
(注)外部顧客に対する売上収益を表しています。
顧客の所在地をもとに国又は地域に分類しています。なお、アジアには中国を含んでいません。
EMEAは、欧州、中東及びアフリカです。

<医療用医薬品>◇日本
前連結会計年度と比べ4.7%増加し、1,558億円となりました。「アレジオン点眼液」については高濃度で効果の持続性が長い「アレジオンLX点眼液」を2019年11月に上市したこと、同年9月に田辺三菱製薬株式会社と締結した共同販売促進契約に基づく活動の効果により前連結会計年度と比べ31.4%増加しました。また、当連結会計年度において、「アイリーア硝子体内注射液※1」のプレフィルドシリンジ製剤である「アイリーア硝子体内注射用キット」を発売しました。なお、主力製品の売上は次のとおりです。
・緑内障・高眼圧症治療剤領域
「タプロス点眼液」87億円(対前年度増減率 △ 4.5%)
「タプコム配合点眼液」26億円(対前年度増減率 + 3.3%)
「コソプト配合点眼液」69億円(対前年度増減率 △10.1%)
「エイベリス点眼液」25億円(対前年度増減率 +54.4%)

・角結膜疾患治療剤領域
「ジクアス点眼液」123億円(対前年度増減率 △13.8%)

*2020年の薬価改定で市場拡大再算定を受け前年同期と比べ減少しましたが、数量ベースでは増加しています。
・抗アレルギー点眼剤領域
「アレジオン点眼液※2」327億円(対前年度増減率 +31.4%)

・網膜疾患治療剤領域
「アイリーア硝子体内注射液※1」645億円(対前年度増減率 + 7.2%)

◇中国
円換算ベースで前連結会計年度と比べ4.6%増加し(為替影響を除いた成長率は+4.8%)、233億円となりました。なお、クラビット点眼液は、当連結会計年度より集中購買による影響を受けつつも、私立病院や薬局など他のチャネルでの拡販に注力しています。なお、主力製品の売上は次のとおりです。
・角結膜疾患治療剤領域
「ヒアレイン点眼液」93億円(対前年度増減率 +17.9%)

・眼感染症治療剤領域
「クラビット点眼液」79億円(対前年度増減率 △16.6%)

◇アジア(中国除く)
円換算ベースで前連結会計年度と比べ4.3%増加し(為替影響を除いた成長率は+5.2%)、168億円となりました。主力製品の売上は次のとおりです。
・緑内障・高眼圧症治療剤領域
「タプロス点眼液」19億円(対前年度増減率 + 0.8%)
「タプコム配合点眼液」5億円(対前年度増減率 +42.6%)
「コソプト配合点眼液」45億円(対前年度増減率 +10.1%)

◇EMEA
円換算ベースで前連結会計年度と比べ0.4%増加し(為替影響を除いた成長率は△2.0%)、368億円となりました。主力製品の売上は次のとおりです。
・緑内障・高眼圧症治療剤領域
「タプロス点眼液」67億円(対前年度増減率 + 3.2%)
「タプコム配合点眼液」29億円(対前年度増減率 +15.4%)
「コソプト配合点眼液」95億円(対前年度増減率 + 2.2%)
「トルソプト点眼液」28億円(対前年度増減率 + 4.9%)

・角結膜疾患治療剤領域
「Ikervis(アイケルビス)」36億円(対前年度増減率 +16.9%)

◇米州
円換算ベースで20億円となりました。なお、米州の売上収益に含まれる、第2四半期連結会計期間に買収したEyevance Pharmaceuticals Holdings Inc.(米国)の売上収益は10億円です。
<一般用医薬品>前連結会計年度と比べ21.8%減少し、94億円となりました。
インバウンド需要の減退などにより減収となりましたが、「サンテボーティエシリーズ」、新「サンテメディカルシリーズ」、「ソフトサンティアシリーズ」などの高価格帯品に引き続き注力しています。なお、当連結会計年度においては、ヒアレイン点眼液0.1%のスイッチOTC医薬品「ヒアレインS」を発売しました。
<医療機器>前連結会計年度と比べ14.8%増加し、40億円となりました。
眼内レンズの「レンティス コンフォート」と「エタニティ」シリーズの普及促進活動に注力しています。
<その他>その他の売上収益は15億円となりました。サプリメント製品の販売、株式会社クレール(連結子会社)での無塵・無菌服のクリーニング業によるものです。
[営業利益]
売上総利益は、前連結会計年度と比べ3.2%増加し、1,514億円となりました。
IFRS(フル)ベースの販売費及び一般管理費は、前連結会計年度と比べ8.4%増加し、796億円となりました。後述のコアベースの販売費及び一般管理費に加え、Eyevance Pharmaceuticals Holdings Inc.(米国)の買収及び統合業務、並びに、持株会社体制への移行・決算期の変更に係る一過性の費用等が24億円発生しました。
研究開発費は、前連結会計年度と比べ3.3%増加し、241億円となりました。
製品に係る無形資産償却費は、前連結会計年度と比べ0.2%増加し、99億円となりました。これは主に、Merck & Co., Inc.(米国)から2014年に譲り受けた眼科製品に関する無形資産、2015年より欧州で販売を開始した「Ikervis(アイケルビス)」に関する無形資産、並びに2016年のInnFocus,Inc.(米国)買収に伴い取得したSTN2000100(DE-128、PRESERFLO MicroShunt)に関する無形資産(2019年4月より償却開始)の償却によるものです。
その他の収益は、160億円となりました。これは主に、STN2000100(DE-128、PRESERFLO MicroShunt)を開発するInnFocus,Inc.(米国)買収時に負債計上した条件付対価の公正価値(時間的価値以外)について、米国における承認時期の遅延を前提に見直しを行った結果、帳簿価額が変動したことによるもの(戻入益)です。
その他の費用は、409億円となりました。これは主に、InnFocus,Inc.(米国)に係る無形資産(のれん及び開発製造販売権)について、米国における承認時期の遅延を前提に資産価値の見直しを行った結果、帳簿価額を回収可能価額まで減損したことによるものです。
これらにより、IFRS(フル)ベースの営業利益は、前連結会計年度と比べ61.5%減少し、129億円となりました。
[当期利益]
金融収益は、13億円となりました。これは主に、保有する投資有価証券に係る受取配当金によるものです。
金融費用は、15億円となりました。これは主に、InnFocus, Inc.(米国)買収に伴う条件付対価の公正価値変動額のうち時間的価値の変動によるものです。
持分法による投資損失は、4億円となりました。これはVerily Life Sciences LLC(米国)との合弁会社であるTwenty Twenty Therapeutics LLC(米国)の損益のうち、当社の持分に帰属する金額を計上したものです。
法人所得税費用は、前連結会計年度より46億円減少し、58億円となりました。これは主に、試験研究費の税額控除適用額の増加に伴う当期税金費用の減少、開発製造販売権の減損損失計上に伴う繰延税金負債の取り崩し、及び上述のIFRS(フル)ベースの営業利益の減少に伴う税引前当期利益の減少によるものです。
これらにより、当期利益は、前連結会計年度と比べ69.4%減少し、66億円となりました。
[親会社の所有者に帰属する当期利益]
親会社の所有者に帰属する当期利益は、前連結会計年度と比べ71.1%減少し、68億円となりました。売上収益に対するその比率は、2.7%となりました。
※1 製造販売元であるバイエル薬品株式会社とのコ・プロモーション製品です。
※2 アレジオンLX点眼液を含みます。
ロ.コアベース ※3
(単位:百万円)
前連結会計年度当連結会計年度対前年度増減率
売上収益241,555249,6053.3%
コア営業利益50,02350,1010.2%
コア当期利益35,89437,5494.6%
親会社の所有者に帰属する
コア当期利益
35,92837,5894.6%

[売上収益]
IFRS(フル)ベースからの調整はありません。
[コア営業利益]
売上総利益について、IFRS(フル)ベースからの調整はありません。
販売費及び一般管理費は、前連結会計年度と比べ5.2%増加し、772億円となりました。なお、IFRS(フル)ベースからの調整内容については、前述の[営業利益]に記載のとおりです。
研究開発費は、IFRS(フル)ベースからの調整はありません。
以上により、コアベースでの営業利益は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響で経営環境が不安定な状況下であっても、前連結会計年度と比べ0.2%増加し、501億円となりました。
※3 Santenグループでは第103期(2015年3月期)のIFRS適用を機に、IFRSによる業績(「IFRS(フル)ベース」)から一部の収益及び費用を控除した「コアベース」での財務情報を経常的な業績を示す指標として開示しています。IFRS(フル)ベースによる業績からコアベースでの業績への調整において控除する以下の収益及び費用とそれらに係る法人所得税費用を調整し、コアベースを算出しています。
・製品に係る無形資産償却費
・その他の収益
・その他の費用
・金融収益
・金融費用
・持分法による投資損益
・販売費及び一般管理費のうち企業買収などに係る一過性費用
また、Santenグループの経営成績に重要な影響を与える要因については、「第2 事業の状況 2 事業等のリスク」に記載のとおりです。
(イ)キャッシュ・フローの状況及び資本の財源及び資金の流動性についての分析
ⅰ 財務戦略
財務戦略は眼科領域で競争優位を構築することで収益性を高め、キャッシュ創出力、ひいては株主価値の最大化を追求することを基本としています。
2021年度を起点とする中期経営計画「MTP2025」においても、成長性、効率性、健全性、将来の成長のための内部留保、株主還元を最適化することで、ROE(親会社所有者帰属持分当期利益率)の向上に取組むことは変わりありません。
特に、成長のための投資については、パイプラインの強化、グローバル展開の加速、新規医療技術、グローバルな事業基盤拡充に向けた生産拠点、次世代ERPを含めたデジタルや情報システムへの投資などに、積極的かつ効果的に資源投入を図ります。案件如何では負債の活用を検討しますが、その場合においても信用格付A+(R&I)を維持できることを意識して、財務基盤の安定性は確保してまいります。当連結会計年度は、製品安定供給のための生産能力確保を目的として、滋賀プロダクトサプライセンター敷地内における医療用点眼薬製造のための第3棟を増設することを2020年9月に決定しました。
株主還元については、経営の最重要事項と位置付けており、配当は配当性向40%以上を目途に利益成長とともに段階的増配を行います。また、一定期間留保した余資は、自己株式の取得により機動的に還元していきます。当連結会計年度は、業績及び財務状況などを総合的に勘案した結果、2020年度の中間配当及び期末配当はそれぞれ1株につき14円としました。
ⅱ キャッシュ・フロー
(単位:百万円)
前連結会計年度当連結会計年度増減額
営業活動による
キャッシュ・フロー
39,94738,808△1,140
投資活動による
キャッシュ・フロー
△5,175△53,355△48,180
財務活動による
キャッシュ・フロー
△12,729△16,685△3,956
現金及び現金同等物の
期末残高
91,43062,888△28,542

当連結会計年度末における現金及び現金同等物は、前連結会計年度末と比べ285億円減少し、629億円となりました。
当連結会計年度の営業活動によるキャッシュ・フローは、388億円の収入(前連結会計年度は、399億円の収入)となりました。主に当期利益が66億円、InnFocus,Inc.(米国)に係る無形資産の減損等に伴う減損損失407億円、InnFocus,Inc.(米国)買収に伴う条件付対価の公正価値の変動及び支払等による長期未払金の減少173億円、減価償却費及び償却費168億円、法人所得税の支払128億円、営業債権及びその他の債権の増加75億円によるものです。
投資活動によるキャッシュ・フローは、534億円の支出(前連結会計年度は、52億円の支出)となりました。主にEyevance Pharmaceuticals Holdings Inc.(米国)の買収に伴う子会社株式の取得による支出238億円、jCyte,Inc.(米国)とのライセンス契約に伴う無形資産の取得による支出55億円及びAerie Pharmaceuticals, Ireland Ltd.(アイルランド)とのライセンス契約に伴う無形資産の取得による支出52億円などの無形資産の取得による支出197億円によるものです。
財務活動によるキャッシュ・フローは、167億円の支出(前連結会計年度は、127億円の支出)となりました。主に配当金の支払い112億円によるものです。
当連結会計年度の設備投資額は、113億円となりました。拡大を続ける需要に対し、安定供給のための生産能力確保を目的として、滋賀プロダクトサプライセンター敷地内に医療用点眼薬製造棟の増設、並びに中国の現地法人「参天製薬(中国)有限公司」の新工場にかかる投資を開始しました。今後、見込まれる市場成長に対し、早期にキャパシティを構築することで、グローバルでの競争優位を確立し、さらなる事業の成長に繋げていきます。また、事業のグローバル展開を支え、業務標準化と抜本的な生産性効率向上を目的として、次世代ERPへの投資等を継続しています。
資金調達については、事業開発活動における投資機会の最大化のための効率的な資金調達を目的として、2020年3月に新たに株式会社三菱UFJ銀行とコミットメント期間を4年、貸付期間を最大10年とする総額300億円の実行可能期間付タームローン契約を締結しています。なお、タームローン契約における当連結会計年度の借入実行額はありません。
(ウ)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的指標
Santenグループは、中期経営計画「MTP2020」においては、利益の実現と成長への投資に積極的に取り組むことを前提に、売上高成長率、コア営業利益率、フルROEの3つの財務指標に達成目標を定めて取り組んできました。具体的目標値及び実績値は下表のとおりです。
実績値目標値
2019年3月期2020年3月期2021年3月期3事業年度の平均値
売上高成長率4.0%3.2%3.3%3.5%6%以上(CAGR)
コア営業利益率20.6%20.7%20.1%20.5%21%以上(期間平均)
フルROE11.1%8.0%2.2%7.1%11%以上(期間平均)

同中期経営計画の対象期間である2019年3月期から2021年3月期までの3事業年度に係る売上高成長率、コア営業利益率平均値、フルROEの平均値のいずれも目標値を下回りました。
同中期経営計画の最終年度である当連結会計年度の実績値については、売上高成長率は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の環境下でも伸長し、前年同期比0.1ポイント増加しました。
コア営業利益率は、販売費及び一般管理費並びに研究開発費の増加があったため、前年同期比0.6ポイント減少しました。
フルROEは、InnFocus, Inc.(米国)に係る条件付対価の公正価値変動額の戻入益及び無形資産(のれん及び開発製造販売権)の減損損失による一過性の収益と費用が発生したことなどにより、前年同期比5.8ポイント減少しましたが、これら一過性の要因を除いた副次的経営指標であるコアROEは12.3%となり、目標とする水準を上回りました。
また、2021年度から2025年度までの新たな中期経営計画「MTP2025」を策定しました。2025年度までに真のグローバル眼科医薬品企業への変革を図り、基盤事業の価値最大化とそれをテコにした新規事業・新規領域への参入を図ります。製薬業界上位1/2の水準のTSR(トータル・シェアホルダーズ・リターン)実現に向けて、2025年を目標とする以下の経営指標を定めています。
売上収益3,150億円以上
営業利益率21%以上
ROE(親会社所有者帰属持分当期利益率)13%以上
海外売上収益比率50%以上

②重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
Santenグループの連結財務諸表は、「連結財務諸表の用語、様式及び作成方法に関する規則」第93条の規定によりIFRSに準拠して作成しています。この連結財務諸表の作成に当たって、必要と思われる見積りは、合理的な基準に基づいて実施しています。
Santenグループの連結財務諸表で採用する重要な会計方針は、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 連結財務諸表注記 3.重要な会計方針」に記載しています。
Santenグループの連結財務諸表の作成において、経営者は会計方針の適用並びに資産、負債、収益及び費用に関する報告金額に影響を及ぼす判断、見積り及び仮定の設定を行っています。
Santenグループの財政状態又は経営成績に対して特に重大な影響を与え得る会計上の見積り及び判断が必要となる項目は、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 連結財務諸表注記 4.重要な会計上の判断、見積り及び仮定」に記載しています。
なお、2022年3月期については、売上収益の成長、将来の成長のための資源投下の継続と引き続き費用コントロールの強化による経常的費用支出の抑制の両立をはかることで持続的な利益成長を確保することを想定しており、現時点では新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 連結財務諸表注記 4.重要な会計上の判断、見積り及び仮定」に記載の会計上の見積り及び仮定に与える重要な影響はないと判断しています。

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