四半期報告書-第85期第3四半期(令和2年10月1日-令和2年12月31日)

【提出】
2021/02/08 14:22
【資料】
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【項目】
34項目
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)財政状態及び経営成績の状況
① 財政状態
当第3四半期連結会計期間末における資産合計は312,895百万円で、前連結会計年度末に比べて1,852百万円の増加となりました。流動資産は、現金及び預金が減少した一方で、受取手形及び売掛金の増加等により、前連結会計年度末に比べ5,021百万円の増加となりました。固定資産は、建物及び構築物が増加した一方で、当期より津村盛実製薬有限公司を新規連結したこと等に伴う投資その他の資産におけるその他の減少等により、前連結会計年度末に比べて3,168百万円の減少となりました。
負債合計は85,356百万円で、前連結会計年度末に比べて12,636百万円の減少となりました。流動負債は、長期借入金からの振替により1年内返済予定の長期借入金が増加した一方で、短期借入金の減少等により、前連結会計年度末に比べて3,481百万円の減少となりました。固定負債は、長期借入金の流動負債への振替等により、前連結会計年度末に比べて9,155百万円の減少となりました。
純資産合計は227,538百万円で、前連結会計年度末に比べて14,489百万円の増加となりました。株主資本は、利益剰余金の増加等により、前連結会計年度末に比べて8,137百万円の増加となりました。その他の包括利益累計額は、為替換算調整勘定の減少等により、前連結会計年度末に比べて473百万円の減少となりました。また、非支配株主持分は、前連結会計年度末に比べて6,824百万円の増加となりました。
以上の結果、自己資本比率は2.1ポイント増加して、68.1%となりました。
② 経営成績
当第3四半期連結累計期間の医療用医薬品市場は、新型コロナウイルス感染症拡大の影響により、医療機関からの活動制限を受ける等、依然として厳しい状況となりました。
このような状況下、当社グループの医療用漢方製剤の販売状況は、風邪関連処方が落ち込むも、皮膚疾患や精神疾患等の処方が伸長しました。これにより、当第3四半期連結累計期間の国内事業の売上高は、前年同期に比べ1.0%増加し、加えて中国子会社の新規連結に伴い、4.5%増の99,482百万円となりました。
利益につきましては、営業利益17,560百万円(前年同期比8.7%増)、経常利益18,136百万円(前年同期比8.8%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益13,356百万円(前年同期比14.2%増)となりました。
売上原価率は、薬価改定による上昇分を生薬関連コストで吸収するも、中国外販事業の影響により、前年同期に比べ0.4ポイント上昇しました。また、販管費率は、活動の変化に伴う経費の減少等により、1.1ポイント低下し、これらの結果として、営業利益率は前年同期に比べ0.7ポイント上昇し、17.7%となりました。
[ 連結業績 ] (単位:百万円)
2019年
第3四半期
2020年
第3四半期
対前年同期増減額
(増減率)
売上高95,18599,4824,296
(4.5%)
営業利益16,15117,5601,409
(8.7%)
経常利益16,67518,1361,461
(8.8%)
親会社株主に帰属する
四半期純利益
11,69013,3561,665
(14.2%)

当社は、中期経営計画の戦略課題である「漢方市場の持続的拡大とプレゼンスの確立」に向け、「高齢者関連領域」「がん領域(支持療法)」「女性関連領域」を重点3領域と位置づけており、育薬処方※1やGrowing処方※2を中心に情報提供活動を展開しております。
当第3四半期連結累計期間の医療用漢方製剤全体の売上高は、薬価改定や新型コロナウイルス感染症の影響に伴う情報提供活動の制限等を受けながらも、前年同期比0.4%増加しました。
主力品目である育薬処方の大建中湯は、前年同期比で0.2%減少しました。改めて病院での情報提供活動を徹底するとともに、一般診療所におきましても便秘症の症状のうち、治療満足度が低いと考えられる「腹部膨満感」に焦点をあて、継続して新たな市場の獲得に向けた活動を強化しております。Growing処方では、補中益気湯、五苓散、加味逍遙散が堅調に推移しました。
営業活動につきましては、依然として活動制限のあるなか、訪問型情報提供活動に加え、e-プロモーションによる情報提供活動の充実を図っております。また、各エリア、医療圏の状況に応じたMRによる施策を継続して展開しております。
今後も、これらの活動をさらに充実させ、積極的かつ効率的な情報提供活動を推進してまいります。
漢方医学に対する医療関係者のニーズは益々高まり、多様化しております。今後も、基礎・臨床エビデンス、漢方製剤掲載の診療ガイドラインおよび漢方医学的な処方の使い分け等に関する適切な情報提供活動を実施してまいります。
※1 育薬処方:
近年の疾病構造を見据え、医療ニーズの高い領域において新薬治療で難渋している疾患で、医療用漢方製剤が特異的に効果を発揮する疾患に的を絞り、エビデンス(科学的根拠)を確立する処方
※2 Growing処方:
育薬処方に続く戦略処方として、治療満足度や薬剤貢献度の低い領域でのエビデンス構築(安全性・有効性データなど)により診療ガイドライン掲載を目指す処方
③ キャッシュ・フローの状況
当第3四半期連結累計期間は、営業活動によるキャッシュ・フローが12,675百万円の収入、投資活動によるキャッシュ・フローが4,975百万円の支出、財務活動によるキャッシュ・フローが9,708百万円の支出となりました。
営業活動によるキャッシュ・フローは、12,675百万円の収入となりました。主な内訳は、収入項目では税金等調整前四半期純利益18,107百万円、支出項目では法人税等の支払額5,789百万円であります。前年同期との比較では、2,040百万円収入が増加しております。
投資活動によるキャッシュ・フローは、4,975百万円の支出となりました。主な内訳は、有形固定資産の取得による支出6,402百万円であります。前年同期との比較では622百万円支出が減少しております。
財務活動によるキャッシュ・フローは、9,708百万円の支出となりました。主な内訳は、短期借入金の返済による支出13,380百万円であります。前年同期との比較では、4,722百万円支出が増加しております。
その結果、現金及び現金同等物は、前連結会計年度末と比べて2,160百万円減少し、新規連結に伴う現金及び現金同等物の増加額3,519百万円と合わせ、59,051百万円となりました。
当社グループは医薬品事業の単一事業であるため、セグメントごとの記載は省略しております。
(2)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。
(3)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第3四半期連結累計期間において、優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
(4)研究開発活動
当第3四半期連結累計期間における当社グループ全体の研究開発活動の金額は、4,886百万円であります。
なお、当第3四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
(5)経営成績に重要な影響を与える要因
当第3四半期連結累計期間において、新たに発生した経営成績に重要な影響を与えるリスクはありません。また、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについて重要な変更はありません。
当社は、リスク管理主管部門による業務担当部門、グループ会社のトップへのリスクヒアリングを通じ、「リスク管理委員会」及び「リスク管理推進会議」をそれぞれ開催し、経営リスクに対する取組み状況の確認及び今後発生し得るリスクについて、必要な対処方法を確認しております。また、企業活動に重大な影響を及ぼす恐れがある緊急事態が発生した場合には、「リスク管理規程」に則って対応しております。
(6)資本の財源及び資金の流動性について
当社グループの運転資金及び設備投資資金については、自己資金、社債、金融機関からの借入金により資金調達を行っております。運転資金は自己資金及び短期借入金を基本としており、設備投資資金は社債及び長期借入金を基本としております。
なお、当第3四半期連結会計期間末における社債、借入金及びリース債務を含む有利子負債の残高は53,716百万円となっております。また、当第3四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物の残高は59,051百万円となっております。
(7)今後の見通し
最近の業績動向を踏まえ、2020年5月11日に公表した2021年3月期通期連結業績予想を下記の通り修正いたしました。
① 連結業績予想の修正
2021年3月期通期連結業績予想数値の修正(2020年4月1日~2021年3月31日)
売上高営業利益経常利益親会社株主に
帰属する
当期純利益
1株当たり
当期純利益
百万円百万円百万円百万円円 銭
前回発表予想(A)132,00017,00017,90013,000169.92
今回修正予想(B)130,50019,30020,20015,000196.06
増減額(B-A)△1,5002,3002,3002,000
増減率(%)△1.1%13.5%12.8%15.4%
(ご参考)前期実績
(2020年3月期)
123,24818,87619,64913,765179.96

② 修正の理由
国内医療用医薬品事業につきましては、新型コロナウイルス感染症の影響による訪問活動の制限を受けながらも、医療関係者の漢方薬ニーズは増加しており、e-プロモーション等による活動を推進しながら計画達成を目指してまいりました。しかしながら、医療機関への受診抑制や上気道炎等の感染症減少による風邪関連処方を中心とした処方機会が減少したことにより、当初計画を下回る見通しとなりました。
連結売上高につきましては、中国事業が好調を維持しているものの、当初計画を1,500百万円下回り、130,500百万円となる見込みであります。
販売費及び一般管理費につきましては、リモート会議の推進や、主要な業務フローをオンライン化するなどの効率化を推し進めたことに加え、医療機関への情報提供活動の制限や一部の研究の遅延による予算の未消化が発生いたしました。e-プロモーションによる情報提供活動などの環境整備などに資源を再配分いたしましたが、総額は期首の想定を下回る見込みであります。
その結果、営業利益は当初計画を2,300百万円上回る19,300百万円、経常利益は2,300百万円上回る20,200百万円、親会社株主に帰属する当期純利益は2,000百万円上回る15,000百万円となる見込みであります。
(注)上記の予想は、本資料の発表日現在において、入手可能な情報に基づき作成したものであり、新型コロナウイルスの更なる感染拡大による社会経済活動への影響など、現時点で予測できないリスクによる影響は考慮しておりません。実際の業績等は、今後様々な要因により予想数値と異なる可能性があります。状況に変化が発生した場合は随時・適切な開示を実施いたします。

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