有価証券報告書-第85期(令和2年4月1日-令和3年3月31日)

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2021/06/29 15:32
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【項目】
146項目
(1)経営成績等の状況の概要
当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。
① 財政状態及び経営成績の状況
当連結会計年度における当社を取り巻く経営環境は、新型コロナウイルス感染症の拡大による経済活動の制限を受ける等、依然として厳しい状況となりました。
以上の結果、当連結会計年度の財政状態及び経営成績は以下のとおりとなりました。
a 財政状態
総資産は、前連結会計年度末に比べて7,073百万円増加し、319,063百万円となりました。
負債は、前連結会計年度末に比べて12,098百万円減少し、85,894百万円となりました。
純資産は、前連結会計年度末に比べて19,171百万円増加し、233,169百万円となりました。
なお、2020年3月30日に行われた平安津村薬業有限公司及びその子会社5社との企業結合について前連結会計年度において暫定的な会計処理を行っておりましたが、当連結会計年度に確定したため、前連結会計年度との比較・分析にあたっては、暫定的な会計処理の確定による見直し後の金額を用いております。
b 経営成績
当連結会計年度の売上高は、前連結会計年度と比べ、6.2%増加の130,883百万円となりました。
利益につきましては、営業利益19,382百万円(前連結会計年度比2.7%増)、経常利益20,866百万円(前連結会計年度比6.2%増)、親会社株主に帰属する当期純利益15,332百万円(前連結会計年度比11.4%増)となりました。
売上原価率は、薬価改定による上昇分を生薬価格の低減により吸収しました。一方で、当連結会計年度から損益計算書を連結している平安津村薬業有限公司の現在の主力品目である「原料生薬」においては、「製剤」や「飲片」とは異なりコストに占める原価の比率が高いこと等から前連結会計年度に比べ1.5ポイント上昇しました。また、販管費率は、活動の変化に伴う経費の減少等により、1.1ポイント低下し、これらの結果として、営業利益率は前連結会計年度に比べ0.5ポイント低下し、14.8%となりました。
② キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度は、営業活動によるキャッシュ・フローが16,102百万円の収入、投資活動によるキャッシュ・フローが7,352百万円の支出、財務活動によるキャッシュ・フローが10,425百万円の支出となりました。
営業活動によるキャッシュ・フローは、16,102百万円の収入となりました。主な内訳は、収入項目では税金等調整前当期純利益20,456百万円、支出項目では法人税等の支払額5,775百万円であります。前連結会計年度との比較では、2,088百万円収入が減少しております。
投資活動によるキャッシュ・フローは、7,352百万円の支出となりました。主な内訳は、有形固定資産の取得による支出8,949百万円であります。前連結会計年度との比較では16,136百万円支出が減少しております。
財務活動によるキャッシュ・フローは、10,425百万円の支出となりました。主な内訳は、短期借入金の返済による支出14,086百万円であります。前連結会計年度との比較では、17,537百万円支出が増加しております。
以上の結果、現金及び現金同等物は、前連結会計年度末と比べて1,543百万円減少し、新規連結に伴う現金及び現金同等物の増加額3,519百万円と合わせ、59,668百万円となりました。
③ 生産、受注及び販売の実績
a 生産実績
当連結会計年度における生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
セグメントの名称金額(百万円)前期比(%)
医薬品事業133,03111.3
合計133,03111.3

(注)1 金額は、販売価格によっております。
2 上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
b 受注実績
当社グループは、見込生産を主体としているため記載を省略しております。
c 販売実績
当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
セグメントの名称金額(百万円)前期比(%)
医薬品事業130,883+6.2
合計130,883+6.2

(注)1 主な相手先別の販売実績及び総販売実績に対する割合は、次のとおりであります。
相手先前連結会計年度
(自 2019年4月1日
至 2020年3月31日)
当連結会計年度
(自 2020年4月1日
至 2021年3月31日)
金額(百万円)割合(%)金額(百万円)割合(%)
アルフレッサ ホールディングス㈱31,38625.531,42624.0
㈱メディパルホールディングス26,48021.528,73222.0
㈱スズケン21,07717.120,36115.6
東邦ホールディングス㈱14,68111.914,51611.1

2 上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
3 上記の相手先のうち、持株会社制を採用している会社は当該持株会社の名称を付すとともに、属する関係会社の取引高を集計して記載しております。
(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。
① 当連結会計年度の財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容
a 財政状態
当連結会計年度末における資産合計は319,063百万円で、前連結会計年度末に比べて7,073百万円の増加となりました。流動資産は、現金及び預金が減少した一方で、たな卸資産の増加等により、前連結会計年度末に比べ7,300百万円の増加となりました。固定資産は、機械装置及び運搬具が増加した一方で、当期より津村盛実製薬有限公司を新規連結したこと等に伴う投資その他の資産におけるその他の減少等により、前連結会計年度末に比べて227百万円の減少となりました。
負債合計は85,894百万円で、前連結会計年度末に比べて12,098百万円の減少となりました。流動負債は、長期借入金からの振替により1年内返済予定の長期借入金が増加した一方で、短期借入金の減少等により、前連結会計年度末に比べ95百万円の減少となりました。固定負債は、長期借入金の流動負債への振替等により、前連結会計年度末に比べて12,003百万円の減少となりました。
純資産合計は233,169百万円で、前連結会計年度末に比べて19,171百万円の増加となりました。株主資本は、利益剰余金の増加等により、前連結会計年度末に比べて10,124百万円の増加となりました。その他の包括利益累計額は、繰延ヘッジ損益の増加等により、前連結会計年度末に比べて2,283百万円の増加となりました。また、非支配株主持分は、前連結会計年度末に比べて6,763百万円の増加となりました。
以上の結果、自己資本比率は2.5ポイント増加して、68.3%となりました。
なお、2020年3月30日に行われた平安津村薬業有限公司及びその子会社5社との企業結合について前連結会計年度において暫定的な会計処理を行っておりましたが、当連結会計年度に確定したため、前連結会計年度との比較・分析にあたっては、暫定的な会計処理の確定による見直し後の金額を用いております。
b 経営成績
当連結会計年度の売上高は、前連結会計年度と比べ、6.2%増加の130,883百万円となりました。
利益につきましては、営業利益19,382百万円(前連結会計年度比2.7%増)、経常利益20,866百万円(前連結会計年度比6.2%増)、親会社株主に帰属する当期純利益15,332百万円(前連結会計年度比11.4%増)となりました。
売上原価率は、薬価改定による上昇分を生薬価格の低減により吸収しました。一方で、当連結会計年度から損益計算書を連結している平安津村薬業有限公司の現在の主力品目である「原料生薬」においては、「製剤」や「飲片」とは異なりコストに占める原価の比率が高いこと等から前連結会計年度に比べ1.5ポイント上昇しました。また、販管費率は、活動の変化に伴う経費の減少等により、1.1ポイント低下し、これらの結果として、営業利益率は前連結会計年度に比べ0.5ポイント低下し、14.8%となりました。
国内の売上高は、124,516百万円となりました。そのうち、医療用漢方製剤129処方の売上高は、新型コロナウイルス感染症の拡大による受診控え等の影響を受けながらも、前期比で1.1%増加しました。処方別では、感染予防対策の励行による上気道炎等の感染症が減少し、風邪関連処方が大きく落ち込むも、生活環境の変化により、精神疾患や皮膚疾患等の処方が伸長しました。主力品目である育薬処方では大建中湯が、前連結会計年度に比べ0.4%増加しました。Growing処方では、補中益気湯、加味逍遙散、五苓散が好調に推移しました。
営業活動につきましては、訪問型情報提供活動に加え、e-プロモーションを拡充させるとともに、医療関係者の要請に応じた情報提供活動を推進してまいります。
海外の売上高は、前連結会計年度末より連結した平安津村薬業有限公司の売上高が、当連結会計年度より計上されることで大きく寄与し、6,367百万円となりました。原料生薬と飲片(刻み生薬)の販売を中心に、平安津村薬業有限公司、深セン津村薬業有限公司による生薬プラットフォームの機能を強化し、事業の拡大を図ってまいります。
長期経営ビジョン2021の実現に向け、中期経営計画の5つの戦略課題である「漢方市場の持続的拡大とプレゼンスの確立」「中国における成長投資と事業基盤の構築」「新技術を活用した生産性の向上」「理念経営による企業文化の醸成と多様な人財の開発」「漢方バリューチェーンを通じたSDGsの推進」に引き続き取り組んでまいります。
[ 新型コロナウイルス感染症への取り組み及び業績への影響について ]
新型コロナウイルス感染症への対応として、当社は年間を通し従業員及び事業関係者への感染防止対策を徹底するとともに、製薬企業の使命である製品の安定供給に取り組んでまいりました。国内及び海外ともに製品供給への影響は出ておりません。
当連結会計年度における新型コロナウイルス感染症の業績への影響については、訪問型情報提供活動の制限や研究開発の遅延等、一部事業活動への影響を受け、第3四半期決算において、売上高の下方修正及び活動変化に伴う経費の減少等による利益の上方修正を行いました。
不透明な事業環境が続きますが、引き続き状況の変化を注視するとともに、感染防止対策と製品の安定供給に取り組んでまいります。
c 経営成績に重要な影響を与える要因
経営成績に重要な影響を与える要因につきましては、「第2 事業の状況 2 事業等のリスク」に記載のとおりであります。
なお、当連結会計年度において、経営成績に重要な影響を与える要因はございません。
d 経営方針、経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等
当社グループは、「売上高」「営業利益」「売上高営業利益率」「親会社株主に帰属する当期純利益」「EPS」「ROE」を、目指すべき方向性等を示す数値目標として設定しております。
当社は、当連結会計年度の通期業績予想について、業績動向等を踏まえ、2020年5月11日に公表した予想値を修正し、2021年2月5日に改めて公表しました。
2020年度修正業績予想との比較では、売上高は130,883百万円(計画比0.3%増)、営業利益は19,382百万円(計画比0.4%増)、売上高営業利益率は14.8%(計画比0.0ポイント増)となりました。親会社株主に帰属する当期純利益は15,332百万円(計画比2.2%増)となりました。
EPSは200.4円(計画比4.3円増)となり、ROEは7.2%(計画比0.1ポイント増)となりました。
e セグメントごとの財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容
当社グループは医薬品事業の単一セグメントであります。
(医薬品事業)
売上高は、前連結会計年度に比べ6.2%増の130,883百万円となりました。
セグメント利益は、前連結会計年度に比べ2.7%増の19,382百万円となりました。
セグメント資産は、前連結会計年度に比べ7,073百万円増加の319,063百万円となりました。
なお、2020年3月30日に行われた平安津村薬業有限公司及びその子会社5社との企業結合について前連結会計年度において暫定的な会計処理を行っておりましたが、当連結会計年度に確定したため、前連結会計年度との比較・分析にあたっては、暫定的な会計処理の確定による見直し後の金額を用いております。
f 今後の見通し
2022年3月期の業績予想につきましては、売上高は国内医療用漢方製剤ならびに中国事業の伸長傾向をふまえ122,500百万円を見込んでおります。このうち海外事業売上高は8,800百万円の見込みであります。利益につきましては、営業利益19,500百万円(0.6%増)、経常利益20,000百万円(4.2%減)、親会社株主に帰属する当期純利益14,200百万円(7.4%減)を見込んでおります。
国内においては訪問型情報提供活動に加え、昨年度より整備を進めていますe-プロモーションを拡充させ、より充実した情報提供活動を行ってまいります。海外事業においては、生薬プラットフォームにおける原料生薬、飲片(刻み生薬)の販売拡大とともに、中成薬事業展開の基盤づくりを進めてまいります。なお、現時点で新型コロナウイルス感染症の収束時期を正確に見通すことが困難な状況でありますが、状況に変化が発生した場合には適時・適切な開示を実施いたします。
当社は、今後も、社員やお得意先、お取引先の皆様等の安全を最優先に感染拡大防止に努め、政府の方針や行動計画に基づき対応方針を決定すると共に、適切な事業継続を図ってまいります。
(単位:百万円)
売上高営業利益経常利益親会社株主に帰属する
当期純利益
翌連結会計年度
2022年3月期
(調整後増減率)
122,500
(5.2%)
19,500
(0.6%)
20,000
(△4.2%)
14,200
(△7.4%)

(注)調整後増減率は、当社グループの当連結会計年度(2021年3月期)を「収益認識に関する会計基準」等を適用したと仮定して算出した数値に合わせて2022年3月期の業績予測と比較した増減率であります。
② キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報
a キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度のキャッシュ・フローの状況につきましては、「第2 事業の状況 3 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析(1)経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。
b 資本の財源及び資金の流動性に係る情報
当社グループの運転資金及び設備投資資金については、自己資金、社債、金融機関からの借入金により資金調達を行っております。運転資金は自己資金及び短期借入金を基本としており、設備投資資金は社債及び長期借入金を基本としております。
なお、当連結会計年度末における借入金及びリース債務を含む有利子負債の残高は53,096百万円となっております。また、当連結会計年度末における現金及び現金同等物の残高は59,668百万円となっております。
c 資金使途
当社グループは2019年度にスタートした第3期中期経営計画にそって、国内事業については「漢方市場の持続的拡大」を、中国事業については「中国事業の基盤構築」をテーマに掲げ、適切なリスクをとりながら将来のために必要な投資を行ってまいります。特に中国事業においては、津村盛実製薬有限公司の天津工場建設、深センの中薬研究センター設立及び中成薬企業の提携・買収等を実施し、中国国民の健康に広く貢献できる企業となるべく事業基盤の構築を進めてまいります。
また、当社グループの2021年度設備投資金額は14,000百万円、研究開発費は7,300百万円を計画しております。
今後もさらなる事業基盤の構築に向けて、適切な資金調達及び中長期的な視点から経営の意思を反映した資源配分を行ってまいります。
③ 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成にあたり、見積りが必要な事項につきましては、合理的な基準に基づき会計上の見積りを行っております。
なお、連結財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項 (重要な会計上の見積り)」に記載のとおりであります。

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