有価証券報告書-第58期(平成26年3月1日-平成27年2月28日)

【提出】
2015/05/29 11:31
【資料】
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【項目】
107項目

有報資料

当連結会計年度における財政状態及び経営成績の分析は、次のとおりであります。
なお、文中の記載内容のうち、将来に関する事項は、有価証券報告書提出日現在において判断したものであります。これらの将来予測には、リスクや不確定な要素などの要因が含まれており、実際の成果や業績などは、記載の見通しとは異なる可能性があります。
(1) 重要な会計方針及び見積り
当社グループの連結財務諸表は、一般に公正妥当と認められている会計基準に基づいて作成されております。その作成には、決算日における資産・負債の報告金額及び偶発的資産・負債の開示、ならびに報告期間における収益・費用の報告金額に影響を与える見積り及び仮定が必要となりますが、この判断及び見積りには決算日までに入手可能なすべての情報と過去の実績を勘案して、合理的な根拠に基づいて継続的に評価しております。
従って、連結財務諸表作成時点で実施した見積り及び将来の予測が、予測不可能な事象の発生によって実際の結果が著しく異なることも考えられます。当社グループとしては、以下に記載する会計上の見積りは当社グループにとって重要であると判断しております。なお、当社グループの連結財務諸表で採用する重要な会計方針は、「第5経理の状況 1 連結財務諸表等 注記事項 連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項」に記載のとおりであります。
① 収益の認識
当社グループの売上高は、原則として、発注書に基づき顧客に対して製品を出荷した時点で計上されます。ただし、海外への出荷に関しては、製品が船または飛行機に積み込まれた時点で売上高に計上されます。しかしながら、当社グループの製品群の中には、製品の瑕疵がある期間を経過しないと発見されないものがあり、こうした不良返品が発生した場合には、収益が減少する可能性があります。
② たな卸資産
当社グループは、製品、仕掛品及び原材料は総平均法による原価法(貸借対照表価額については収益性の低下に基づく簿価切下げの方法により算定)によって評価しております。不良品、陳腐化品等は決算日時点で100%評価減し、滞留在庫も滞留期間・将来の出荷可能性を勘案して、収益性が低下していると判断される滞留在庫は一定の基準に基づいて評価を切り下げております。しかしながら、法律の改正や行政の指導等で、突然、使用不可能となる原料が発生することがあり、こうした不測の事態が発生した場合には、収益が減少する可能性があります。
③ 有形固定資産
当社グループは、有形固定資産の簿価について、それが回収できなくなる可能性を示す兆候がある場合は、減損の有無を、事業用資産についてはグルーピングした各事業単位の将来キャッシュ・フローの見積りに基づいて判定し、遊休資産については個別に比較可能な市場価格に基づいて判定しております。しかしながら、将来キャッシュ・フローの回収予想額が、将来の予測不能な事業上の前提条件の変化によって減少したり、公示価格等が下落したりすることで、減損損失が発生する可能性があります。
④ 繰延税金資産
当社グループは、回収可能性がないと判断される繰延税金資産に対して評価性引当額を設定し、適切な繰延税金資産を計上しております。回収可能性の判定は、各々の納税単位での実績情報とともに将来の課税所得を予測して十分な課税所得が発生するかどうかを判断しております。従って、将来の予測不能な事業上の前提条件の変化によって回収可能性がなくなることがあり、評価性引当額を追加で設定する可能性があります。また、税制の変更等によって繰延税金資産が減額する可能性があります。
⑤ 退職給付に係る負債
子会社であるテプニエ社については、退職一時金制度を採用しております。
⑥ 貸倒引当金
当社グループは、売上債権の回収可能性を評価しております。これらの回収可能性を評価するためには、各取引先の現在の信用度等、多くの情報に基づいて判断する必要があります。従って、市場環境の変化等から、顧客の経営状態悪化が発生し、支払い能力が低下した場合には、貸倒引当金を追加で計上する可能性があります。
(2) 当連結会計年度の経営成績の分析
① 売上高
当社売上高は、アイシャドウ・チーク類、ライナー・マスカラ類が前年並み水準に至らなかったものの、口紅類をはじめ、ファンデーション類、白粉・打粉類の売上が好調だったことにより、前年実績を1.5%上回ることができました。一方、テプニエ社は、スキンケア化粧品、衛生品は順調に推移しましたが、メイクアップ化粧品の受注の不振により、現地通貨ベースでは若干下回りましたが、円安の影響により円建てベースでは前年実績を8.0%上回ることができました。
以上の結果、当連結会計年度の売上高は、前連結会計年度より87百万円(1.2%)増加して7,389百万円となりました。
② 売上総利益
当連結会計年度の売上総利益は、前連結会計年度より293百万円(23.9%)減少して934百万円となりました。これは、つくば工場の稼動および品質保証体制の強化にともなう費用増によるものであります。売上高に対する比率は、前連結会計年度より4.2ポイント下がって12.6%となりました。
③ 販売費及び一般管理費、営業利益
当連結会計年度の販売費及び一般管理費は、前連結会計年度より62百万円(5.8%)増加して1,143百万円となりました。これは、社内体制強化のための採用費等の増加によるものであります。売上高に対する比率は、前連結会計年度より0.7ポイント上がって15.5%となりました。
以上の結果、当連結会計年度の営業利益は、前連結会計年度より355百万円減少して209百万円の営業損失となりました。
④ 営業外損益、経常利益
当連結会計年度の営業外収益は、前連結会計年度より20百万円(55.3%)減少して16百万円、営業外費用は前連結会計年度より11百万円(17.3%)増加して78百万円となりました。
以上の結果、当連結会計年度の経常利益は、前連結会計年度より387百万円減少して271百万円の経常損失となりました。
⑤ 当期純利益
当連結会計年度の当期純利益は、前連結会計年度より325百万円減少して235百万円の当期純損失となりました。1株当たり当期純利益は、前連結会計年度より75円40銭減少して54円66銭の1株当たり当期純損失となりました。
(3) 経営成績に重要な影響を与える要因について
当社グループの経営成績に重要な影響を与える要因は、「第2 事業の状況 4 事業等のリスク」に記載のとおりであります。
(4) 経営戦略の現状と見通し
次期見通しにつきましては、経済政策・金融政策等を背景に景気高揚に対する期待感はありますが、為替の急激な変動や欧州・新興国経済の下振れ要因もあり、事業環境の先行きは、不透明な状況にあります。
当社としましては、売上拡大のため、組織体制の見直しにより営業と研究の体制強化を図るとともに、経費においては徹底した削減策を断行すること等により、利益体質の強化に取組んでまいります。
① 製品力の強化による競争力アップ
当社グループでは、(ⅰ)当社の強み製品であるUV製品、ならびにマスカラ製品の拡販、(ⅱ)高機能ルースパウダー製品などを含むベースメイク製品の受注拡大、(ⅲ)描画充填技術による新奇デザインスキンケア製品の強化、さらに、(iv)各国規制情報を取り込んだ新製品開発を促進し、製品力の強化を図ってまいります。
② 顧客基盤の強化
当社グループでは、(ⅰ)既存顧客との取引ボリュームの拡大、(ⅱ)外資系ブランドとの取引増強、ならびに(ⅲ)新規市場参入企業への積極的な提案営業の展開などにより顧客基盤の強化を図ってまいります。
③ 生産能力の向上
当社グループでは、つくば工場拡張による生産能力の拡大を梃子に、効率的な生産体制を構築し売上の拡大に取り組んでまいります。
④ 品質保証体制の強化
当社グループでは、引き続き品質保証体制の強化に取り組んでまいります。また、新設したつくば工場は、国内外の規制や品質管理基準に適合した工場を目指し拡張してまいりたいと考えております。
⑤ グループシナジーの強化とグローバル化の推進
当社グループでは、フランスに製造拠点を持つ本邦唯一の化粧品OEMメーカーとしての強みを活かしグループシナジーの向上を図ることにより、OEM事業のグローバル化を積極的に推進してまいりたいと考えております。
(5) 資本の財源及び資金の流動性についての分析
① 資産、負債及び純資産の状況
(流動資産)
当連結会計年度末における流動資産の残高は、3,711百万円(前連結会計年度末は3,764百万円)となり、前連結会計年度末に比べ53百万円減少いたしました。これは主に受取手形及び売掛金が123百万円、商品及び製品が110百万円増加し、現金及び預金が195百万円、その他が117百万円減少したことによるものであります。
(固定資産)
当連結会計年度末における固定資産の残高は、5,206百万円(前連結会計年度末は4,594百万円)となり、前連結会計年度末に比べ611百万円増加いたしました。これは主に有形固定資産が425百万円、投資有価証券が60百万円、その他が113百万円増加したことによるものであります。
(流動負債)
当連結会計年度末における流動負債の残高は、3,785百万円(前連結会計年度末は3,725百万円)となり、前連結会計年度末に比べ60百万円増加いたしました。これは主に短期借入金が421百万円、支払手形及び買掛金が43百万円増加し、1年内償還予定の社債が99百万円、未払金が75百万円、その他が210百万円減少したことによるものであります。
(固定負債)
当連結会計年度末における固定負債の残高は、3,493百万円(前連結会計年度末は2,765百万円)となり、前連結会計年度末に比べ728百万円増加いたしました。これは主に長期借入金が604百万円、リース債務が132百万円増加したことによるものであります。
(純資産)
当連結会計年度末における純資産の残高は、1,638百万円(前連結会計年度末は1,869百万円)となり、前連結会計年度末に比べ230百万円減少いたしました。これは主に当期純損失235百万円によるものであります。
この結果、自己資本比率は18.4%(前連結会計年度末は22.4%)となりました。
② キャッシュ・フローの状況
キャッシュ・フローの状況は、「第2 事業の状況 1 業績等の概要 (2)キャッシュ・フロー」に記載のとおりであります。
③ 資金調達と資金需要
当社グループは、メイン銀行をはじめ取引金融機関と円滑な取引関係を維持しております。当連結会計年度では、テプニエ社における大口の医薬品生産受注に対応するための設備資金を長期の安定資金で調達することができました。また、経常的な設備等の買い換え取得や運転資金については短期借入金及び長期借入金により資金調達を予定通り実施することができました。
(6) 経営者の問題認識と今後の方針について
当社グループを取り巻く事業環境の先行きは、不透明な状況にあります。当社グループといたしましては、中長期的な経営戦略に基づき、営業・研究・生産各部門の連携体制を更に緊密化させ、新処方・新技術の開発、生産性向上、品質保証体制の強化に努めるとともに、つくば工場の段階的な拡張による生産能力の拡大を梃子に、製品開発力・技術力を活かしたグローバルな企画提案型営業をグループ一丸となって積極的に推進することが重要と認識しております。それらを着実に実行していくことにより売上の拡大を図るとともに、コストの削減を進めることで、継続的かつ安定的に利益を生み出せる筋肉質な収益構造の構築を目指してまいります。

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