四半期報告書-第56期第2四半期(令和2年4月1日-令和2年6月30日)
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)財政状態及び経営成績の状況
当第2四半期連結累計期間における世界経済は、米中貿易摩擦や英国のEU離脱に加えて、3月以降は新型コロナウイルス感染症拡大による経済活動抑制の影響を受けて急速に悪化し、極めて厳しい状況にありました。段階的に経済活動が再開され、下げ止まり感も見せていますが、感染者数は引き続き高水準で推移している等、先行きへの不透明感が続いております。
このような状況下、当初はこれまで戦略的に事業拡大に取り組んできた自動車及び航空機向けが牽引して順調なスタートを切ったものの、オフィス向けが主力の家具用では在宅勤務、自動車用では4月・5月の北米における工場の操業停止、航空機用では民間航空機の大幅な運航停止、及び、用途に関係なく顧客の製造や販売の拠点が閉鎖されたこと等により第2四半期以降の売上が大きく減少しました。その後、経済活動の再開に伴い、一部で売上が回復する兆しも見せており、用途や販売地域の分散によって業績悪化リスクは緩和されております。
この結果、当第2四半期連結累計期間における経営成績は、売上収益45億93百万円(前年同四半期比21.0%減)、販売量の減少や工場稼働率の低下に伴う固定費率の上昇によって営業利益1億43百万円(前年同四半期比75.1%減)、税引前四半期損失74百万円(前年同四半期は税引前四半期利益3億2百万円)、親会社の所有者に帰属する四半期損失34百万円(前年同四半期は親会社の所有者に帰属する四半期利益1億64百万円)となりました。
用途別の売上収益の概況は、次のとおりであります。
①家具用
当社グループの製品は、北米を中心にハイエンドのオフィス、建築デザイン、住宅、ホテルやレストランなど幅広い分野で採用されています。柔らかな風合いや、通気性など高い機能性に加え、昨年発売した『Volar Bio』に代表される環境に配慮した製品も評価されています。
当第2四半期累計期間は、主要顧客の1社が当社からの出荷方法を変更したことや、新型コロナウイルス感染拡大による需要減少によって減収となりました。
この結果、家具用の売上収益は12億74百万円(前年同四半期比35.3%減)となりました。
②自動車用
この事業分野では、これまでギャップハイダーやギアシフトブーツといった一部の内装品に当社製品が使われておりましたが、高い摩耗性や耐久性が要求されるシート用製品にも採用されております。
当第2四半期累計期間は、シート用製品が牽引したことで、内装品向けの販売減少をカバーし、当部門は増収となりました。
この結果、自動車用の売上収益は14億57百万円(前年同四半期比4.5%増)となりました。
③航空機用
プライベートジェットの内装を中心に事業展開をしてきましたが、市場規模が大きい民間航空機においてシート用製品などに採用されるなど、戦略的に事業拡大に取り組んでおります。本革や塩化ビニールと比べて大幅に軽量で二酸化炭素排出量削減に効果的な素材であることに加え、清掃の容易さや抗菌性の点でも評価されています。
当第2四半期累計期間は、4月以降の販売が大きく減少したものの、第1四半期に開始した新規プログラム向け製品出荷が寄与して増収となりました。
この結果、航空機用の売上収益は5億30百万円(前年同四半期比5.2%増)となりました。
④その他
その他事業分野には、手袋・RV・ボート・船舶・医療用などが含まれます。それぞれの分野の売上収益は安定的に推移することを見込んでいましたが、全ての分野で4月以降の販売が失速し、顧客の在庫調整も含めた医療用の販売不振が大きく、当第2四半期累計期間も減収となりました。
この結果、その他の売上収益は13億31百万円(前年同四半期比31.7%減)となりました。
(2)キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結累計期間における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ8億30百万円増加し22億79百万円となりました。これは主に棚卸資産の増加があったものの、有利子負債の増加、減価償却費及び償却費の計上があったことによるものであります。
当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
税引前四半期利益、減価償却費及び償却費の計上及び営業債権及びその他の債権の減少があったことに対し、棚卸資産が増加したことにより513百万円の収入となりました。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
生産設備の一部更新を行ったことにより80百万円の支出となりました。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
長期借入金の返済及び配当金の支払いがあったものの、短期借入金による調達により392百万円の収入となりました。
(3)事業上及び財務上の対処すべき課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループの事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
なお、当社は財務及び事業の方針の決定を支配する者の在り方に関する基本方針を定めておりません。
(4)経営方針・経営戦略等
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(5)研究開発活動
当第2四半期連結累計期間の当社グループ全体の研究開発費の総額は、69百万円であります。
なお、当第2四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
(6)資金の財源及び資金の流動性についての分析
当第2四半期連結累計期間末における現金及び現金同等物は、22億79百万円となり、前連結会計年度末と比べ8億30百万円増加となりました。
各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は、(2)キャッシュ・フローの状況に記載しております。
(1)財政状態及び経営成績の状況
当第2四半期連結累計期間における世界経済は、米中貿易摩擦や英国のEU離脱に加えて、3月以降は新型コロナウイルス感染症拡大による経済活動抑制の影響を受けて急速に悪化し、極めて厳しい状況にありました。段階的に経済活動が再開され、下げ止まり感も見せていますが、感染者数は引き続き高水準で推移している等、先行きへの不透明感が続いております。
このような状況下、当初はこれまで戦略的に事業拡大に取り組んできた自動車及び航空機向けが牽引して順調なスタートを切ったものの、オフィス向けが主力の家具用では在宅勤務、自動車用では4月・5月の北米における工場の操業停止、航空機用では民間航空機の大幅な運航停止、及び、用途に関係なく顧客の製造や販売の拠点が閉鎖されたこと等により第2四半期以降の売上が大きく減少しました。その後、経済活動の再開に伴い、一部で売上が回復する兆しも見せており、用途や販売地域の分散によって業績悪化リスクは緩和されております。
この結果、当第2四半期連結累計期間における経営成績は、売上収益45億93百万円(前年同四半期比21.0%減)、販売量の減少や工場稼働率の低下に伴う固定費率の上昇によって営業利益1億43百万円(前年同四半期比75.1%減)、税引前四半期損失74百万円(前年同四半期は税引前四半期利益3億2百万円)、親会社の所有者に帰属する四半期損失34百万円(前年同四半期は親会社の所有者に帰属する四半期利益1億64百万円)となりました。
用途別の売上収益の概況は、次のとおりであります。
①家具用
当社グループの製品は、北米を中心にハイエンドのオフィス、建築デザイン、住宅、ホテルやレストランなど幅広い分野で採用されています。柔らかな風合いや、通気性など高い機能性に加え、昨年発売した『Volar Bio』に代表される環境に配慮した製品も評価されています。
当第2四半期累計期間は、主要顧客の1社が当社からの出荷方法を変更したことや、新型コロナウイルス感染拡大による需要減少によって減収となりました。
この結果、家具用の売上収益は12億74百万円(前年同四半期比35.3%減)となりました。
②自動車用
この事業分野では、これまでギャップハイダーやギアシフトブーツといった一部の内装品に当社製品が使われておりましたが、高い摩耗性や耐久性が要求されるシート用製品にも採用されております。
当第2四半期累計期間は、シート用製品が牽引したことで、内装品向けの販売減少をカバーし、当部門は増収となりました。
この結果、自動車用の売上収益は14億57百万円(前年同四半期比4.5%増)となりました。
③航空機用
プライベートジェットの内装を中心に事業展開をしてきましたが、市場規模が大きい民間航空機においてシート用製品などに採用されるなど、戦略的に事業拡大に取り組んでおります。本革や塩化ビニールと比べて大幅に軽量で二酸化炭素排出量削減に効果的な素材であることに加え、清掃の容易さや抗菌性の点でも評価されています。
当第2四半期累計期間は、4月以降の販売が大きく減少したものの、第1四半期に開始した新規プログラム向け製品出荷が寄与して増収となりました。
この結果、航空機用の売上収益は5億30百万円(前年同四半期比5.2%増)となりました。
④その他
その他事業分野には、手袋・RV・ボート・船舶・医療用などが含まれます。それぞれの分野の売上収益は安定的に推移することを見込んでいましたが、全ての分野で4月以降の販売が失速し、顧客の在庫調整も含めた医療用の販売不振が大きく、当第2四半期累計期間も減収となりました。
この結果、その他の売上収益は13億31百万円(前年同四半期比31.7%減)となりました。
(2)キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結累計期間における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ8億30百万円増加し22億79百万円となりました。これは主に棚卸資産の増加があったものの、有利子負債の増加、減価償却費及び償却費の計上があったことによるものであります。
当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
税引前四半期利益、減価償却費及び償却費の計上及び営業債権及びその他の債権の減少があったことに対し、棚卸資産が増加したことにより513百万円の収入となりました。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
生産設備の一部更新を行ったことにより80百万円の支出となりました。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
長期借入金の返済及び配当金の支払いがあったものの、短期借入金による調達により392百万円の収入となりました。
(3)事業上及び財務上の対処すべき課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループの事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
なお、当社は財務及び事業の方針の決定を支配する者の在り方に関する基本方針を定めておりません。
(4)経営方針・経営戦略等
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(5)研究開発活動
当第2四半期連結累計期間の当社グループ全体の研究開発費の総額は、69百万円であります。
なお、当第2四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
(6)資金の財源及び資金の流動性についての分析
当第2四半期連結累計期間末における現金及び現金同等物は、22億79百万円となり、前連結会計年度末と比べ8億30百万円増加となりました。
各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は、(2)キャッシュ・フローの状況に記載しております。